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全ては何もない
「勇人・・・ひっく・・ぐず・・・」
「泣くなよ。まだ消えてないから、最後ぐらい笑えって。」
「僕は・・・無力なのです。・・村人一人守れないなんて・・」
「羽入・・・」
「おーーーい!!。」
圭一たちが駆けつけてきた。梨花たちもいた。
「おい、何があったんだ!?。急に赤坂さんたちが倒れたんだ。」
「症候群が消えるの早いな。」
「!?・・勇人、お前・・・」
「見ての通り、消えている最中だ。」
「羽入!!。あんた止められなかったの!?。」
「ひっぐ・・・うぐ・・・」
羽入は泣きながらうなずいた。
「何やってんのよ、あんた!!。」
「梨花、羽入を責めるな。こいつは精一杯、俺を止めようとした。それを俺があきらめさせただけだ。」
勇人はまだ消えてない腹を見せた。
「う・・・」
沙都子が吐きそうになった。
「あっ・・わり。沙都子にはきつかったか。」
「おい、勇人!!。俺たちはまだ1ヶ月も過ごしてないじゃないか。」
「よく思えばそうだったな。ははは・・・」
「笑えねーよ。大体、まだお前の修行の意味を聞いてないぞ。」
「だから、教えられないって言ってるだろ。あきらめの悪い奴だな。」
「こういうときこそ教えるべきだ。」
「・・・きっと、赤坂と闘っている最中にお前は俺の修行の意味を分かっていたと思うな。」
「な・・何だよ一体・・・」
「んじゃ、なんで羽入は一人でここに来たんだ。」
「それは、早くお前を止めるためn「ほら、わかってる。」え!?・・」
圭一はまだ、頭に?マークを出していた。
「お前、どっちの意味でも鈍感だな。」
「え!?どっちって何だよ?。」
「あーー!!。死に際なのにイライラするな。」
「だったら、早く教えろ。」
「・・・・お前の好きな仲間ってことだよ。」
「え・・それだけならいつでも思っているぜ。なのに今ごr「あの時の修行の時は勝つために頭がいっぱいだったぞ。」あ・・」
「どんな時でも仲間のことを忘れてはいけない。いつでもじゃない、どんな時でもだ。」
「意味は一緒じゃないかな、かな?。」
「圭一はいつでも、俺はどんな時でも。んで、俺の方が圭一より上だからどんな時でもだ。」
「わけわかんねーよ!!。」
皆の軽い笑い声がした。
「すごいね勇ちゃん。こんな時でも笑わすなんて。」
「へへへ、死ぬ時ぐらい、いい死に方をしないとな。」
「何がいい死に方かな、かな?。」
「何だよ、レナ?。」
「一人で抱え込んで、ろくに私たちに相談しないで死んだんだよ。偉そうに仲間って言っているけど、一番仲間を思ってないのは勇人君だよ。」
「・・・・」
勇人は何も言うことができなかった。
「なんで頼らなかったの?。そんなに私たちは無力なの?。」
「・・・俺は幸せすぎだな・・・・」
「質問に答えて!!。」
レナは勇人に怒鳴った。
「今のが答えだけど。」
「え!?・・」
「幸せを守るために俺は一人で戦った。幸せにキズを付けたくなかった。」
「そんなの・・勝手だよ。私たちだって勇ちゃんを幸せの一つだと思ってるんだよ。」
「勝って・・だな。今になってなんか反省してきた。でも、遅いか・・・」
「そうだよ・・・勇ちゃんは勝手で馬鹿だね。」
「魅音に馬鹿って言われたらおしまいだな。」
「勇人さん・・」
沙都子が勇人に近づいてきた。勇人はなるべく腹を隠した。
「どうした、沙都子?。」
「ありがとうございますわ。」
「え!?。」
勇人は驚いていた。
「わたくしたちのために犠牲になってしまって・・・」
「沙都子はわかってくれるのか・・・」
「でも、その犠牲によって助けられた人達は犠牲になった人よりくるしいものですわ。」
「あ・・・・・」
「わたくしは犠牲によって生きている人ですから・・・」
「・・・・・ゴメン・・」
遂に勇人が謝った。
「遅いよ、勇ちゃん。」
「そうだな・・・・でも、今になって皆を頼りたくなった。」
「きっと、勇人は雛見沢症候群になっていたのですよ。」
「ええ!?・・・」
「だから、仲間に頼らないでいたんだと思うのです。」
「じゃあ、症候群じゃなかったら俺は変わってたんだろうか?。」
「わからないのです。もう過ぎたことなのです。」
「そっか・・・」
勇人の体はもう4分の1しかなかった。
「そろそろ、消え終わるな。」
「勇人・・・ぐす・・」
「羽入、もう力は戻っているはずだろ。これからも皆を見守れよ。」
「・・・わかったのです・・・もう・・犠牲者を出さないようにするのです。」
「・・・・なんか心いてーな。」
勇人の体はもう顔だけになった。
「最後に、言っとくか。」
勇人は最後に皆に言った。
「今が苦しくても、その後は楽しいはずだ。」
『え!?・・・』
「昔、母さんに聞かされてな。学校がめんどくさい俺によく言ってたよ。だから、お前らにも教えておこうと思ったわけだ。」
「そんなの嘘に決まってる・・・」
梨花が反論した。
「だって、やっと超えたループの先にこんなことがあるじゃない。」
「・・・・梨花、お前は負け組だ。」
「な・・・なんでよ?。」
「それは、その後のお楽しみだ。」
「ふざけないで、教えなさいよ。」
「やーだね。負け組に教えることなんてねーよ・・・・ってあれ?。」
梨花からどす黒いオーラがあふれていた。
「・・・今、殺してあげるわ。レナ、鉈貸して。」
「はい、梨花ちゃん。」
「うぎゃーー、やめろ!!。あ!!、足消えて動けねー!!。」
「さようなら、首だけ勇人。」
梨花は鉈を振りかざした。そのとき
「勇人!!。」
「ん?、羽入!?。」
羽入が急に勇人のことを呼んだ。梨花は鉈を下した。
「勇人、さよならなのです。勇人が勝ち取ったその後を天国で見ていてくださいなのです。」
「・・・・ああ、見ていてやる。じゃあな・・・雛見沢ガーディアン、契勇人はこれにてガーディアンを終了する。最後に、皆、あり――――。」
勇人は言いきる前に光になった。
「いっちゃったね。」
皆は名残惜しそうに空を見ている。
「勇ちゃんの言ってた通り、その後が幸せになるのかね。」
「とりあえず、帰ろう。まずは、勇人の家に宿題を取りいかねえとな。」
「あーっ!!。私、補講があったんだった!!。」
「明日からはいつもの日々に戻るね。」
皆は帰って行った。しかし、何か軽い感じだ。まるで、人が一人消えたことを感じてないように。
「勇人、まさか皆の記憶を・・・」
羽入は一人呟いた。
「でも、どうやって・・・六一が死んでいるなら勇人の力もないはず・・なのに・・・」
「なにしてるの羽入。帰るわよ。」
羽入は思いつめながら帰った。




それから、皆は夏休みを充実し、2学期が始まろうとしていた。
「皆さん、今日は新しいお友達が来てます。」
「またかよ。雛見沢はいつから有名になったんだ?。」
「いいじゃん、数が多ければ多いほど楽しいものだよ。」
「そうだよ、圭一君。」
「骨があるなら部活に紹介しようかね。」
「わたくしのトラップの餌食にして差し上げますわ。」
「沙都子、またチョークトラップなのですか?。」
「梨花、今回は一味違いますわ。速度を30キロあげましたわ。前回は防がれてしまいましたから。」
「おいおい、前回って、俺の時はタライだっただろ。」
「あら、なにか前に防がれたような記憶があるような感じがしますのですが。」
「はいはい、静かに。それでは、入ってください。」

ガララ・・・ビュン・・ズガガ!!

「う・・・」

ドタッ

人が倒れる音がした。
「おいおい、ほんとに大丈夫か?。」
皆は倒れた生徒に近づいた。そこには
「うえーん、おかーちゃんに言いつけてやる―!!。」
と泣く中学生・・・ぐらいのは走って出て行った。
「あいつ、親に頼りすぎじゃないか?。」
「頼り方は半端じゃないね。こりゃ、部活に紹介はやめようか。」
「ちょっと、あなたたち、何をやっているのですか!?。後で職員室へ来てもらいますからね。」
そう言って、知恵先生は転校生を追いかけた。
「沙都子、やりすぎなんじゃないの。後で、こっぴどく怒られるよ。」
「それくらい、圭一さんの口先で何とかしてもらいますわ。」
「俺かよ!?。」
他愛のない楽しい話、しかし羽入はふと梨花に聞いた。
「梨花、契って知っていますか?。」
「あんた、馬鹿にしてるの?。約束ってことよ。」
「そうでしたか・・・僕、つい、度忘れしちゃいまして・・」
羽入は頭を掻きながら笑った。
「変な羽入。」
そう言って、梨花は席に戻って行った。
「梨花、ちょっと僕トイレに行ってくるのです。」
「そう。」
「ゆっくりぶりぶr〈スパパパーン!!〉ふげ・・・」
「魅ちゃん、またそんな言葉は使っちゃダメだよ。」
「あれ、まだ言ったことないような・・・がくっ・・・」
魅音撃沈。
羽入は苦笑いしながらどこかへ向かった。


羽入view

僕は祭具殿に行った。完全にサボりですけど・・・何かにここに来いって呼ばれて・・・
でも、もうひとつ気がかりなことがある。
「・・・皆、勇人を忘れている。」
力は消えたはず。あの時から、皆の記憶が変わっていった。
「でも、僕だけは覚えてる。なんで・・・」
とにかく祭具殿へ向かった。

到着。早速、中に入った。
だけど、そこには何も変わらない。
「・・・どうして、僕はここに来たんだろう・・・あっ!!。」
そこにはあるはずがないものが置いてあった。
「勇人のスケボー。どうしてここに!?。」
僕たちはあのときに勇人のスケボーは勇人の家に置いたはずだった。
「どうしてここに・・・」
「そりゃ、誰かが移動させたからだろ。」
「へっ!?・・・」
後ろから声が聞こえた。それは、約1ヶ月前に別れた人の声。
「ああ・・・あ・・」
一生、会えないと思っていた。だけど
「よっ、ただいま。」
会えた。
「ゆ・・・勇人!?・・あぅあぅ、僕も遂に末期症状が!?。」
「おい、落ち着けって。」
どうしようどうしよう。僕も富竹みたいに首をかきむしって死ぬんだ。

ボカッ!!

頭に痛みが感じた。そのせいで、記憶が少し飛んだ。
「あぅ、僕は一体何を・・」
「俺を見て、末期症状だとか叫んでたような。」
「ゆ・・勇人!?。どうして・・・」
「沼に案内したあの紙のおかげだ。」
「あの紙・・・・あぅ?。」
「もう忘れたか。あの紙に契約をしたんだ。この紙を取る神の守護者となるって。」
「神・・紙・・・かみ・・・」
「ちょっと、日本語がむずかったか?。」
「で・・・でも、六一が死んだらから、力が・・・」
「あの時から、俺はお前の守護者だ。つまり、お前がおれば大丈夫ってわけ。」
「じゃあ、なんで皆の記憶を消したのですか?。」
「あれ、俺はそんなん知らねえぞ。」
「あう!?。でも、皆勇人のことを忘れて・・・」
「あっ、多分あれだろ。よくある別れのパターンだろ。」
「よくありませんのです。」
「ははは。でも、その後はやっぱり幸せだろ。」
「あぅ・・・それは・・・そうです。」
僕は飛びきりの笑顔で答えた。だって、会えたんだから。
「でも、よく思えば、実質は契勇人という奴は死んだからもういないんだよな。」
「あぅ!?・・じゃあ、君に新しい名前を付けてあげるのです。」
「へ・・・まさか・・」
「当然、契勇人なのです。」
「はー、やっぱりか。」
「やっぱりなのです。」
「それより、学校は大丈夫か?。」
「あぅ!!完全に忘れてましたのです!!。」
「こりゃ、知恵先生のげんこつじゃ済まないだろうな。」
「こうなったのも、勇人のせいなのです!!。」
「ははは、そんなポカポカ殴るより、早く戻ったら。」
「そうなのです、早く行くのです。」
「俺は当然行かねえぞ。忘れているなら、俺の席はないはずだからな。」
「あぅ・・・また、転校生として来ればいいのです。」
「それもありだけど、登校したら、また不良に絡まれるのはちょっとな。だから、今回は神の座のお留守番でいいや。」
「そうなのですか。放課後に皆を連れてくるのです。そしたら、何か思い出すかもしれないのです。」
「早く行けって、げんこつの数が増えるぞ。」
「それじゃ、行ってくるのです。」
僕は手を振って、祭具殿を出た。


契view

俺は羽入と別れ、一人たたずんでいた。我ながら嘘が上手か下手かわかんねえな。
「それにしても、まさか天国に力があったとわな。」
実は、天国に神の力があり、それによって祭具殿に入ると記憶を消すようにして、羽入をおびき寄せたわけ。神の記憶を消すのは甘くないから、強い力を天国で借りたわけ。
皆の記憶はあの時に俺が死んだら消えるようにしておいた。力がなくなっても記憶が戻らないように。
「これで、羽入の記憶も消せたし全ては元通りだな。はー、普通の人間に生まれたかったな・・・・」
そういうと頬に涙を感じる。
「あのときは我慢できたのにな。ちくしょう・・・・」
どんどん涙があふれてくる。
「ぐす・・・母さん、その後の幸せを勝ち取るのは結構大変だな。」
でも、得られたものは絶大にでかい。
「俺って、間違いだらけのダメ化身だな。でも、あいつらのおかげで仲間が間違いじゃないことはわかった。」
体が透けてきた。
「短い時間でここまで仲良くなるなんて思わなかったな。詩音なんて2日だけだからな。」
どんどん消えていく。進行速度はあの時より速い。
「楽しかったぜ。ありがとう、皆。俺みたいに間違うなよ。まあ、そのために記憶を消したんだけどな。」
そして、俺は完全にこの世から消えた。




あなたは今が幸せですか?それとも、つらいですか?。
もし、つらいのならあきらめず、その後を信じて生きてください。
その後は形はどうであれ、幸せがきっと待ってます。
信じられないなら負け組、信じられるなら勝ち組です。
えー、ちょっと最後の方は何でもありでした。
こんな小説を読んでくださった心の広い方々に感謝しています。
最初と最後では書いていく感覚が変わってきたため、少し違うところもあると思いますが・・・
とりあえず、ひぐらしサイコーーってことで。
変な部分や誤字はなるべくチェックしてましたがもしかしたらあったかも。(汗)
自分的には満足してます。
では、また別の小説で会いましょう。(^_^)ノシ
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