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この作品はFateと真・恋姫無双のクロスオーバー作品です。最強物ではありませんが、かなりオリ主化しており、ssを書くことが初めてなので、到らない箇所やおかしな点が多々出てくると思います。寛大な心で読んでもらえれば幸いです。また、駄作の危険性もあるため、両作品に深い愛着がある方や、読んでつまらないと感じる方はあまり読まないことをお勧めします。


プロローグ
「どうやら、ここまでのようだな」

座り込んでいた衛宮士郎は、自分の体の損傷を確認してつぶやく。

現在自分の周囲には戦闘により協会の執行者の遺体が数人分倒れている。
遺跡があった森の一角は無残な瓦礫の荒野とかしていた。
執行者との戦闘はそれだけ激しいものであり、
勝利したもののその代償は極めて大きいものだった。
執行者との戦闘前からの魔術師との持久戦により体は疲労、全身は裂傷で血塗れ、
右手の半分は黒こげ、左手は骨折、右足は・・と例をあげたらきりがない。
無事な部分を探すのが難しい。
その挙句、人の気配が近づいてくる。
この一帯に一般人がくることはない。
だからこそ、ここを戦場に選んだのだから。

「出来ることはやってきたし、後悔もない。ここで死ぬのも納得出来る。
が、約束があるのでな・・。最後まで足掻かせてもらうぞ!」

「足掻くのはいいど、それはもう少し先にしておきなさいよ」
そこには見知った、なつかしい魔術師の姿があった。

「遠坂・・、どうしてと聞くのは野暮かな?」
俺は一定の警戒をしながら述べる。

「あなたの考えてる通り、
協会から封印指定になったあなたを捕まえるよう命令を受けてここに来たわ。・・建前はね」
遠坂凛は気になる言い方をした。

「建前ということは別の理由があると考えていいのかな?」
別の理由として挙げられそうな事例をいくつか念頭におきながら俺は尋ねた。

「士郎には、宝石剣のことで借りがあるから助けに来たってこと」
遠坂はずいぶん古い話を持ち出した。

イリヤがまだ生きていたころ、
彼女の内にあった宝石剣の記憶をもとに宝石剣の投影を行った。
・・結果は[かろうじて]成功。
ただし、宝石剣の強度は一回使えば粉々になる脆さ。
俺はアーチャーの知識の一部があったおかげで、死にはしなっかったものの・・。
起きたとき半年も眠りつづけていたことに驚いたことは今でも記憶に刻まれている。
・・その後、宝石剣の起動実験において遠坂が「うっかり」して起こした大惨事も。
それが原因で遠坂は時計塔に呼び出しをくらい、以後会うことは今に至るまでなっかた。
遠坂にお咎めがなっかたこともあり、俺は夢のためイリヤと共に故郷を去ったから。

「けれど、そんなことをしたら遠坂もただではすまいないはずだ」

「当然方策を考えてるわよ」
答える遠坂の背後から二人の人影が近づいてきた。

「この者かね?宝石剣の投影をした魔術師は」
遠坂に尋ねる翁の正体に気づいた。
キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ、並行世界を旅する魔法使い。
見たことがあるように感じたのは、イリヤの記憶で「見た」からだと理解した。

「ゼルレッチ翁なら並行世界に送ることで俺を助けることができるが・・・。
けれど、遠坂がただではすまないことに、変わりはない。
桜を見捨てて、一緒に行くことは出来ないだろ」
桜のことを思い出しながら、俺は言った。

桜は第五次聖杯戦争によって、間
桐慎二、臓硯の二人が死んだことにより間桐の家から解放された。
しかしキャスターに弄られ疑似的な聖杯化したことにより下半身が麻痺し、
日常生活を藤ねえと藤村組の人が手助けしている。
また、疑似的な聖杯としての機能は残ってしまった。
このことが魔術師にばれれば利用されるか、封印指定にされるだろう。
下半身が動けない以上逃げることも難しい。
遠坂が逃げれば、冬木の街は他の魔術師の統治下におかれる。
そうなれば最悪の事態が現実味を帯びてくる。

「そこで私の出番というわけだ」
ゼルレッチ翁とともに現れた女性が答えた。

「あなたは?」
「蒼崎橙子。君と同じ封印指定の魔術師で人形師だ。
君が昔、遠坂に投影して渡した宝具を報酬に君に代わりの肉体を与える契約をしている」

その答えを聞いて俺はおおよそのことを理解した。
人形に魂を移し前の肉体を協会に引き渡す。
そして俺を並行世界に逃がすことにより発覚を防ぐといったところだろう。
納得するとともに、張りつめていた緊張の糸は切れ俺は意識を失った。



sideRIN


「それにしても宝石翁、あなたが協力するとは思ってもみませんでした」
蒼崎橙子が作業を進めながら言う。

「まあ、弟子が泣きついてきたことに加え、
宝石剣の投影を行える固有結界使いにして現代の英雄であるこやつに興味がわいたのでな。
ところで、さっきから何もしゃべっておらんが、どうした遠坂」
「士郎が世界と契約をせず守護者にならなくてすんだことに対する安堵と喜び。
それに、士郎がそうならないように導いたイリヤに対する嫉妬で頭がぐちゃぐちゃで。
自分の感情が整理しきるのに時間がかかっちゃっただけです。」

桜が士郎から聞いた【イリヤとの約束】の内容を思い出しながら答えた。

蒼崎橙子は処置の完了を告げた。

魔術の行使も終わり最後の段階に入る。

「それでは送るが、本当にいいんじゃな?」
「ええ、話していると未練が後を引きそうですから」

私は答えた。

こうして、衛宮士郎はこの世界を去った。多くの人に影響を残して。

「おい、これはどうした!?」
蒼崎橙子はひどく慌てて、どなった。

「え、この部分の魔方陣はこれでいいはずじゃ
「それは通常の話だ!この場合はこっちの術式でないとエラーが発生する!」
・・またやっちゃた・・・」
私は自分の血に流れる「うっかり」スキル、
そうここ一番で必ず失敗する呪じみたスキルを忘れてた。

「どんなエラーが発生するんじゃ?」
大師父がたずねると、
「魔術回路に負担がかかるし、投影以外のほとんどが出来なくなる。
固有結界は暴走確実だろうし、一定以上の魔術行使でも危険を伴う」
と蒼崎橙子は答えた。

士郎・・・ごめん。
もう届くことない謝罪を私は心の中でし続けるのだった。
プロローグの出来はいかがだったでしょうか?ちなみに本作の士郎は基本セイバールートで何割かアーチャールート(凛がヒロインではないため)の聖杯戦争を経験(臓硯はランサーが始末)。士郎はセイバー→イリヤ→  とヒロインになったかたがこの世をさってしまっているため現在はフリーだったりします。


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