第4話:昨日の敵は今日の弟子
【トポの町:宿】
「さあ、しゅっぱーつ!」
リーネがはりきった声を上げる。その後ろでウィルスはため息をついた。
「はぁ・・・。」
――なんでこんな事に・・・。
「師匠、早く早く!」
ずここっ
リーネの言った言葉に、ウィルスは盛大にずっ扱けた。
「い、今なんて・・・?」
「ふっふっふ、
『バトルマスター』になるんだったら『バトルマスター』のウィルスに弟子入りすればいいかなーと思って」
得意満面で言うリーネ。するとウィルスはガバッ、と起き上がり、
「何時から弟子入りしたんですか!?」
「さっき♪」
慌てるウィルスにリーネは淡々と―、むしろ、笑顔で言う。
「そ、そんな話聞いてませんよ!
第一、僕は隣の大陸まで案内するだけ――、」
「あ、宿代はこの人が払いまーす♪」
「おぉぉい!?」
ウィルスの必死の叫びも虚しく、リーネは先に行ってしまった。
「ちょっとま――、」
ウィルスが後を追おうとすると、宿のおっちゃんと目が合った。
『・・・。』
しばしの沈黙。
「えっと・・・、
いくらでしょうか?」
――やっぱり、僕は呪われている・・・。
宿のおっちゃんに笑顔でそう聞いたウィルスは、心の奥でそう思った。
*
「リーネさぁぁん?」
宿から出たウィルスは、恨めしげにリーネを見た。
「テヘ☆」
「『テヘ』じゃなぁぁい!
あそこの宿代、結構高いんですよ?!」
「まあまあ、落ち着いてー♪」
「反省の色がないっ!?」
絶叫するウィルスに、まったく反省した様子のないリーネ。
「・・・まったく、次からはちゃんと払ってくださいね――。」
「あ、盗賊だ。」
「ちゃんと聞いてくださいっ!
―って、え?敵?」
呆然と言ったウィルスの前には明らかに敵意を向けている盗賊達の姿があった。
――えぇ〜?いきなり?
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