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unconventional【スキル・メイク・オンライン】 作者:紺藤シグル
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23話 換金システム

 あれからフクロウの剥ぎ取りを終えた零は、また森の奥へと歩いていた。

 リアルでの時刻は12時30分。
 現実でもお腹が減って来たのか、携帯食糧を食べても空腹が完全には回復しない。

 (そろそろ目的地に着くはずだが……)

 一度木に登って方向を間違えてないか確認するべきかと考えたが、空腹で億劫(おっくう)になっているためか、木に登る気力が無く、結局間違えていないことを信じて真っ直ぐ歩くことにした。

 そのまま草木を分けながら先に進むと、木々の無い開けた場所が見えてきた。

 (またフクロウが居るかもしれないな)

 警戒しながら近づいて行くと、生い茂った木々の無い空間の先には、木の丸太が隙間なく並べられ、人工的に作られた壁になっていた。

 ((ようや)く着いたか)

 零は一瞬目的地に着いたことで安堵しそうになったが、フランスの皇帝ナポレオンが言った、最も大きな危険は勝利の瞬間にあるという言葉を思い出し、気を引き締めて辺りを警戒しながら入口を探し始める。
 丸太に沿って歩いていると、雑草がほとんど生えていない舗装された土の道が見えてきた。

 そこに辿(たど)り着くと、舗装された道の場所だけ丸太の壁が無くなり、中に入れるようになっている。
 中は木製の建物が多く、まるで江戸時代の日本を思わせるような、和の建築物が目に入ってくる。
 上を見上げると、木製のアーチ状の看板が、壁を作っている丸太と丸太の間に設置されていて、そこには第一の村と書かれていた。

 まだゲーム内では夜中のため、所どころにしか明かりがついている建物が存在しない。
 零は開いている宿屋が有ればいいがと、ログアウトするための最適な場所を求めて村に足を踏み入れた。 

 零が足を踏み入れたと同時に、メールの着信音が鳴り響く。
 一度足を止め、メールを確認するために受信ボックスを開いた。

 【全プレイヤーの皆様へ】

 『この度新たな村に初めて足を踏み入れたプレイヤーが発生しました。
 そのため新たな追加要素を解禁します。

 新たな追加要素は、ゲーム内マネーをリアルマネーに換金できるシステムです。
 つまりゲーム内マネー、ディールを日本円に換金することが出来るようになります。

 リアルマネーからゲーム内マネーに換金は出来ません。

 詳しい換金のやり方はホームページに記載いたします。
 (なお)、現在の換金レートは1000ディールが1円です。
 換金レートは変動しますのでご注意ください。

 以上でお知らせを終わります。
 分からないことがございましたら、お問い合わせボックスにメールをお願い致します』

 読み終わった零は、驚きから目を見開いていた。

 今までエリアボス討伐だけでもリアルマネーが貰えていたのに、さらに現金化できる手段を新たに実装してしまうのは、完全に予想外だった。
 一体どこからその金を運営側は工面しているのか、(はなは)だ疑問ではあったが、これでまたスキル・メイク・オンラインを始める人口が急増するだろう。

 (兎に角今は宿屋を探して一度ログアウトするか)

 このまま何時(いつ)までも佇んでいる訳にはいかないと、零は止まっていた足を動かして宿屋を探し始めた。  
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