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Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー 作者:Ss侍

十九章 導者

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第五百七十三話 サーカスに行く 2

「やっぱりすごい人ねぇ」
「当日券買うだけでもすごい人。前売り券買っておいてよかったね」


 ラブロングサーカス団のサーカステントが見える場所までついた。券売所には長蛇の列ができ、入場するための道にも長蛇の列。
 第1部に間に合うような時間に出たつもりだったけど、どうやら第2部を見ることになりそうだ。


「まあいいや。並ぼうぜ」
「わふん」


 サーカス団の受付のお姉さんに前売り券を6枚見せ、俺たちは列の最後尾へと並ぶ。
 体操選手が着るスーツのようなものを身につけ、首にヒラヒラをつけてる男の人が『ここより最後尾、第1部は満員ですので第2部からです』と書いたプラカードを持っているよ。


「お菓子持って来て正解だったね」
「ね!」


 あとスマホの充電が切れるといけないからモバイルバッテリーとか。場所によって見えないものがあると行けないから、安物だけど双眼鏡とかもある。
 第2部が終わったころにお昼時だから、お弁当は持って来てない……なんてことはないよ。
 美花も桜ちゃんも、リルちゃんもそれぞれお弁当を2人ぶん作ってきたって。
 ええ、俺ら男3人は幸せですとも。

 サーカスを観終わったあと、近くの公園の椅子に座って食べるんだ! アーンとかしてもらってさ。
 お弁当交換とかもするのかな?


「わふ……大量の視線を感じる…!」
「いつものことだな」
「だね」


 ジロジロと俺らを見てくる人は昔からいるからね。特に今はリルちゃんまでいるから俺たちは注目の的だろう。
 さらに桜ちゃんと叶に関してはすでに感動ドキュメント番組のせいで有名人だ。
 仕方ないよね。


「こ、こんなに見られるんだね、やっぱり」
「6人揃って外に出るのって、リルちゃんを迎える時以来だっけ。桜、これから慣れておきなさいよ。特にあんたはテレビに2回も映ってそれが反響呼んじゃってるんだから」
「ふええ…」


 そういえば佐奈田やイケザンから聞いたっけ。
 ネットで『目の見えなかった少女が1万年に一度の美少女だと話題に!』『介護する天才幼馴染、叶君(14)、性格も顔もイケメンすぎる』みたいな感じで話題になってる(現在進行形)らしいんだよね。
 いやぁ、弟や義妹が有名人ってのも大変ですなぁ。


「まあ、何かあっても絶対に俺が守るよ」
「か…かにゃた…! う、嬉しいけどそういうことは家の中で言ってにぇ」
「うん」


 もしかして目立ってるのって俺たちが顔がいいからだとか、叶達が有名だからだとかもあるけど、人まで普通にイチャついてるからかもしれない。
 そんな考えがよぎった。
 でも外で抱きついたりするの我慢できないし仕方ない。


「わふ、スマホのゲームしようか」
「6人で遊べるやつだね」


 とりあえずはもう、日本じゃ勝てる相手がいないんじゃないかってほど化け物になりつつある翔がいることだし、周りのことは気にしなくていいか。
 俺たちはリルちゃんの提案通りにスマホのアプリのゲームで通信して遊び始めたの。
 まあ、ただのトランプなんだけど。


「……わふ、革命だよ!」
「ああ!? まじかよ」
「…それなら」


 さっきから叶ばかりが1位抜けしまくってるのはいつものことだから仕方ない。
 そうこうしてる間にも第1部が始まったみたいだ。
 1部分の時間は2時間ある(途中休憩は10分)。そして1部ごとの休憩時間も30分ある。
 つまり2時間40分このまま第2部まで待たなきゃいけない。
 でもその代わり、俺たちは第2部始まったらほぼ一番最初に中に入れるからね。自由席ブースの一番前に6人全員で座れる。


「2時間40分かぁ…ずっとトランプゲーやってるわけにはいけねーしな」
「でも割とすぐでしょ。遊んでたら」
「まーなー」


 1部に入るまでの人たちが全員入ってしまい、俺たちはテントの目の前で待機。飲み物もお菓子もすでに持参して来てるから売店とか回ってくる売り子さんとかからは何も買わない。……いや、桜ちゃんが棒突きキャンディ買ってる。


「あ、ほーら見てください! すごい行列です!」


 そんな声がした方を見てみると、どうやらテレビ局も来ていたようで、マイクをもったアナウンサーと大きなカメラを抱えたカメラマンさんとかがそこに居たの。


「インタビューをして見ましょう!」


 あ、この流れはこっちにくるな……くるぞ…。


「インタビューさせて頂いてもよろしいですか?」


 ほら来た。
 ちなみに俺らはインタビューを受けまくってるからね、翔含めて(俺に巻き込まれてよく)。
 誰に訊かれても答えられるけど…でも、いまこのメンツなら。


「ああっ!? もしかしてあのドキュメントの…!」


 やっぱり叶達の方に行くよね。


「こっちはあの例の制度で来た留学生とその引き取り手の息子か! なんだこのメンツ」


 と思ったらカメラマンさんもそんなこと呟いてるよ。なんだ、注目されてないのは俺と美花だけか。まあ今までは俺と美花ばっかりだから____________


「わっ…! あの『業界殺し』もいるぞ…」
「ああ、本当だ! 業界介入を断りまくってるあの2人が…」


 結局6人全員何かしら話題があるんだね。うん。
 なんにせよ、いまの通称は初めて聞いた。



 
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