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Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー 作者:Ss侍

十三章 ラグナロク

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第三百七十七話 圧勝

「ふう、これでいいかな」


 ______グングニル強化版ができた。
 名前はそうだね、グラングングニルにでもしようかな?
 ちょっと言いにくいけど。

 効果としては、MPを吸収すること以外基本的に俺の神の剣と同じなんだけど、勇者の剣、グングニル、ドロップロッドよりさらに封印性をアップさせた効果を付与した。
 見た目はこだわる必要なんてないけれど、元のグングニルをさらにカッコよくした感じ程度にはしておいたよ。

 制作時間はおよそ10分。
 腕輪を部屋と連動させて、時間の流れを弄ったから、素早く、なおかつ上出来にできた。ふふふ。

 俺はドアノブを、つかんで回して外に出た。
 何気なく、ゆっくりと。
 しかし外は、驚愕すべき世界で…


「なにこれ……」


 俺は、つい、つぶやいてしまう。
 まさに絶望の世界が広がっていた_____


____
___
_



「あ、有夢。作り終わったんだね!」


 そう言いながらニコニコした顔で、ミカが寄ってきた。
 天使の笑みなんだけど、この惨状を目の当たりにすると、ちょっと恐怖心が湧く。
 いや、それでもミカの可愛さの方が圧倒的に上なわけだけど。


「あ、兄ちゃん。……ミカ姉、絶対俺らの補助いらなかったよね?」
「流石はお姉ちゃんなんだよ!」


 驚きが隠せない顔で、ミカに続いてこちらにくる二人。すでに敵が強くなってしまったなどという焦りは消え去っていることがわかる。


「あはは、それにしてもミカ、これはやりすぎじゃない?」
「そうかな? 妥当じゃない?」


 と、かるーく言う。
 確かにステータスを底上げするアイテムを常日ごろから装備させて、さらに今回は腕輪までつけさせたからね、仕方ないけどさ。
 溶岩地帯を凍土に変えるのはやり過ぎだと思うんだよ。

 マグマごと、全てが凍った世界。
 俺のこのマジックルームや、本人らを除いて全てが光属性を含んだ氷に覆われてるうえに雪まで降ってる。

 スルトルは、覆っていたマグマで形成された巨人をなんらかの方法で消し飛ばされおり、代わりに氷の球体の中に、笑ったまま閉じ込められてる。


「どうやって身体が炎でできてるスルトルを氷の中に閉じ込めたの?」
「え? その炎ごと凍らせたんだよ? 光属性含んでるから簡単にできたみたい」


 おお、そうなんだ。
 ……全部、最初からこうすればよかったのかもしれない。なんて少し後悔してみる。
 まあ、でもまだ俺とミカがここに辿り着いて20分ちょいしか経ってないけし、時間的にはちょうどいいのかも。


「あゆむー、ほめてー」
「よしよし、十分すぎるほど頑張ったねー」
「えへへー」


  俺の胸元に頭を擦り付けるように抱きついてきた。天変地異を起こしてもやっぱり可愛い。
 そんな俺らを二人は当たり前なことのように見てくる。驚いたのは、この槍を作るまえの最初だけか。
 まだ付き合ってることは言ってないはずなんだし、もうちょい驚いてくれてもいいんだけど。


「はいこれ、グラングングニルだよ」


 抱きついてきてるミカを腕に移し、グラングングニルを叶に渡した。
 叶は特に俺らの光景に気にすることなく受け取ってくれた。


「すごいね、持っただけで違う」
「ふふん、お兄ちゃん作成だからね! そんじゃそこらの武器と一緒にしちゃあだめだよ」
「うん、あとは……」


 叶、桜ちゃん、そして俺とミカは氷漬けにされたスルトルの方を見る。その途端、氷塊球にピシリと、ヒビがはいり_____


「ギャハハハハハハハハハハハハハハ! なんだスゲェな、テメェら! この身体を使ッて、ラグナロクまで発動して、ここまで圧倒されるなんて夢にも思わなかッたゼ!」


 とても嬉しそうに負けを認めているスルトルが中から出てきた。炎を凍らせるってやっぱり無理があったのかもしれない。けど。


「じゃあ、叶、投げなよ」
「………うん」


 槍を叶は構える。
 スルトルはニタニタと笑いながら…本当に嬉しそうに笑いながら、その場を動こうとしない。
 膝をついて、ゲレゲラと声を出しているだけだ。


「あぁぁぁぁあああぁぁああぁああぁぁあああああああああああああああああああッ」


 今まで思うことがあるのか、叶は大きく雄叫びをあげると槍を思いっきり____________投げた。
 渾身の力を込めて投げられた槍は、豪速で飛んで行き、いまも笑うスルトル…翔の体の鳩尾に突き刺さる。

 投げた角度が考えられていたのか、グラングングニルは翔の体をそのまま貫通し、氷塊の一つに突き刺さりその動きを止める。
 一瞬の沈黙。


「楽しかッたぜ?」


 そのスルトルの最後の一言。その一言が放たれたと同時に、グラングングニルが唸り、地面が揺れ、辺り一面が光で満ち溢れ出した。

 

 
 
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