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Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー 作者:Ss侍

十三章 ラグナロク

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第三百七十六話 巨大化は負けフラグ

「えへへへへへへ」


 俺もそのスルトルの笑いにつられて笑ってしまった。


「な…なにがおかしいの?」


 叶が俺に、笑ってる理由を聞いてきた。
 そんなの、一つに決まってる。


「巨大化したじゃん、巨大化したってことは、もうそろそろ俺らが勝つってことでしょ?」
「いや、まあ確かに巨大化すると人間側が勝つことがほとんどだけど……それはアニメの話で…大丈夫なの?」
「大丈夫だよ、問題ない!」


 あのスルトルの身体はマグマでできている。
 ってことは、多分、どれだけ攻撃しても無駄ってことだよね。まあ、さっきからずっと物理攻撃はほとんど効かなかったケド…。
 で、おそらく本体はあの巨体の頭部にあるんだよね。
 スルトル中心にマグマが集まっていった時、頭から形成されたから。

 んで、この場所は強力な火への耐性がなかったら、スルトル同様、伝説級のアイテムだろうがなんだろうが溶かしてしまうという危険地帯。
 さらにスルトル曰く、スルトル本人にはMPとHPが供給される。ふむふむ。

 となると、ここじゃあスルトルを封印しちゃった方が速いわけだ。でも、それもむずかしい…らしい。強くなってるからね。
 ……ここにいるのが俺じゃなかったらまず負けてたケド…。俺、ううん、俺らなら余裕で勝てる。

 そのためには……本来なら先に逃がさなきゃいけない、ミカや叶、桜ちゃんの協力が不可欠になっちゃう。
 時間が……欲しい。
 あれを使うとあまりにも……強くなりすぎちゃうかもだけど、あのアイテムをミカ達に渡して、時間を稼いでもらうしかない…かな。不本意だけど…………。


「おーーい、スルトルっ! ちょっと皆と相談してもいい? ラグナロクなんてせこいの使ったんだから、良いよねーーっ!」
「…………まあ、良いか? わかった、3分間待ッてやる! その間にオレ様を倒す算段なり、お別れの言葉なりを伝えとけッ」


 お優しいことで。
 サマイエイルならこんなことさせてくれなかったよね。
 俺はミカ達の方を向いた。


「てなわけで、時間をもらったか作戦会議しよう!」
「ねえ、ねえ、あゆにぃ、あんなの本当に倒せるの?」
「うん大丈夫! みんなの協力が必要不可欠だけど、多分、倒せるよー」


 なんて、かなり呑気に言ってみる。
 本当は3人は先に逃がしたいんだけどね。


「…有夢のことだから、なにか作戦があるんだよね? なにするの?」
「うん、この作戦の要は俺なんだけど、まずはちょっと時間が必要なの」


 そう言いながらマジックバックから腕輪を5つ取り出して、ミカに渡す。


「まずは時間稼ぎとして、ミカ、翔と頑張って戦って。ただ、絶対に無理はしないでよ?」
「うん…? 良いけど、それ使うの?」


 ミカがにんまりした顔でそう言った。
 叶と桜ちゃんは何かわかってないみたいだし、説明しちゃおう。


「なんだと思う、これ」
「わかんない、いいから早く教えてよ」


 叶が急かす。そりゃそうか。


「これ、ステータスを20倍に高める神具級のアイテムなのです! ついでに全てにたいする耐性もすごく上がるよー」
「それが……5つ?」
「うん。まあ、バックの中に20個あったから。ミカだけじゃなく叶にも桜ちゃんにも渡すね」


 神具級の腕輪。
 名前を考えるのがめんどくさいから、そのまま神の腕輪にしてる。これをつけるだけでステータスは20倍になるんだー! 仕事してる合間にふと思い立って作ってみた代物。
 今までつけてなかったのは、こんな強力過ぎるもの使う機会なんて無いだろうとしまってたからだよ。

 そもそもおかしいと思っとんだよね。
 アイテムマスターを手に入れた時、最初の方に作った靴、あれの「直進移動だけ20倍速」って効果。
 あれ、応用したらステータス全部に影響できるんじゃ無いかって。
 そう思ったらできたんだよ、20倍の腕輪。
 当初の考えとしては俺の両腕に5個ずつ、ミカの両腕に5個ずつの計20個だったんだけど、この状況なら、一人5個ずつつければいいね。

 俺は自分含めてその腕輪を5個ずつつけさせた。


「で、それからどうするの? 確かに私達全員、あれのステータスを超えるくらい強くなれたけど…」


 桜ちゃんがそう訊いてくる、うん、ここからが本題なんだ。


「あのね、まず、ミカがスルトルの足止めをするでしょ? ああ、それには叶と桜も魔法なりなんなりで補助・応援してね」
「う、うん」
「その間に俺は、スルトルを封印するための神具級のグングニルの強化版作るから、作り終えたら叶に渡す。んで、それをスルトルの本体に投げればオッケー!」
「そんなに上手くいくの? あゆにい」
「ま、できるでしょ」
「私も同感」


 なんて、俺とミカは軽く答えてみる。
 多分上手くいく、大丈夫。なんてったって、相手が巨大化しちゃったからね! 
 それに、レベルを上げても勝てない相手はアイテムやスキルで押さないと。それがロールプレイングゲームでしょ? …これは現実だけど。


「じゃあ、頑張ってね」


 と言ってからミカにキスをする。
 叶と桜ちゃんが一瞬、驚いたような表情をしたけど、それは今は気にしない。


「んふー! 頑張るね!」


 顔を赤くしながらガッツポーズをつくるミカ可愛い。
 弓を取り出してスルトルの方に向かおうとしたけど、それを桜が止めた。


「お姉ちゃん、補助魔法必要でしょ?」
「ん? あ、お願い」


 桜ちゃんは補助魔法で全員のステータスを上げてくれる。それが終わったと同時に、律儀に待ってくれていたスルトルが高く声をあげた。


「……時間だぜ? 来いよッ! 来いよ、来いよッ!」
「……って言ってるし、みんな、頼んだよ!」


 みんな、それぞれ散会。
 俺は燃えない土台を作ってから、マジックルームを取り出してその上に置く。
 中で急いでグングニルを作り始めた。

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