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Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー 作者:Ss侍

十三章 ラグナロク

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第三百七十五話 終焉の世界

「ガハッ__________!」


 身体が炎でできているスルトルは、俺の神の剣の効果の一部によりそれが無効化され、俺の手で斬られた。
 地面にうつ伏せになる。


「……終わった?」


 桜ちゃん、それは言わない約束なんじゃないかな。
 ミカが急いで桜ちゃんの口を塞いだけれど、多分、もう遅い。


「クカカカカカカかッ! ヤベェ、メッチャMPを持っていかれるんだな!! まあ…それも意味はない訳だが」


 ほらね、倒れたはずのスルトルは何の問題もなかったかのように、立ち上がった。
 MPも一切減ってないことがわかる……というか、魔力が上がった?
 それに剣が吸収したMPは、確かに剣に溜まっているっぽいけれど…。


「何したの?」
「アアッ!? 聞きてェのか? しョうがネェナァ! 俺の相手として歴代最強のアリムちゃんには、折角だから教えてやるよ」


 …それはどうもご親切に。
 スルトルは淡々とこの世界の説明をし始めた。


「……ここはな、ラグナロクによって作り出された終焉世界だ」


 叶のことが言えないくらいに厨二病くさいけれど、ここは黙っておこう。


「オレ様はもともと、取り憑いた相手のステータスを取り憑いた相手の強さによって数百倍に。スキルを3ランク分上げるという力を持ッている」


 うわ、何それずるい!
 ……けど、俺はステータス倍増装備で全身固めてるから、人の事は言えない。


「俺は今、憑依したこの身体のステータスを数百倍にしてるんだぜ? ……それで…だ、本題だ。この空間じャあな、俺のステータスはさらに数倍となる。この意味がわかるか?」


 わかる、わかるけれどだんだん、その計算が子供っぽくなってきた気がする。数値が高ければ良いってもんじゃないだろうに……って口に出したらミカになんか言われそうだから、押し殺しておく。いわゆる…インフレですね。


「う、うん、わかるよー」
「だよな。それでさらにオレ様はここではMPやHPは常に満タンまで回復される。……いわゆる、無敵ッてやつだ」


 あー、うん。そうね。
 ここまでくるともう、何が何やら。
 えーっと、翔のステータスは10万超えてるのがほとんどだっけ? 叶達とほぼ同じレベルだとしたらそうだよね。
 それにしても、やっぱりひどい厨二病的な能力だ。
 しかも、叶や俺みたいな厨二病上級者ではなく、厨二病初心者がやりがちな数字を大きくすればいいとかいうの。
 まあ、これは妄想なんかじゃなく、現実なんだろうけど。


「それで、強いの?」
「当たり前だろ? それにこの世界は水も何もない。普通の人間なら既に地面の熱で皮膚が焼き爛れてるところだ。それに加えこれだからな。……正直、数人に対して使ッちまうのは始めてだな。……さて、そろそろヤろうぜ?」


 そう言ってスルトルはニタニタと笑みをこぼしながら剣をまた、鞘から抜いた。
 レーヴァテインは抜かれた瞬間に灼熱を纏い、その威力の高さをマジマジとみせつけてくる。


「わかった」
「ああ、ああああ、あああああ、不利だとわかッててもテメェは立ち向かッて来るんだなァ!! いいぜ、いいぞ、やっぱ最高だぜ…!」
「まあ、後ろに大事な大事なフィアンセと、弟と、その弟が好きな娘が居るんだ。引くわけには行かないんだよ」


 と、カッコつけてみる。
 何かの淡い期待を込めてチラリとミカの方を見てみると、うっとりとしたキュートな顔でこちらを見てた。
 ふふ、俄然、やる気がでる。


「じゃア…そんなテメェにはモッと試練を与えてやるよ…!」


 スルトルはニタリと、ではなく、清々しくさっぱりとしたような、いわば普段の翔のような笑みを浮かべると、それから腕をクロスし体育座りをはじめた。
 とてもシュールだ。


「……なにそれ?」
「マア、気持ちはわかるが…見てろって」


 体育座りしたスルトルは、念術で浮かされてるんじゃないかと思えるくらいにスーッと上へその体勢のまま上がる。
 おおよそ10m…ううん、20mは上がったところでピタリと動きを止めると、途端、大きな地震のように地面が揺れ出した。
 と同時にそのスルトルを中心とするように、その地震によってか、もともと吹き出ていたものか、とにかく地面のマグマがひとりでに空に上がり集まって行く。


「ヒャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ! ラグナロク、ラグナロク、ラグナロクッ! 勝者はオレ様だ! 勝つのはオレ様だ! 最後に生き残るのはオレ様だ! 燃え尽きろ、全て! 黒魔神スルトルの元に!」


 こちらに十分うるさいほど聞こえる、スルトルの咆哮。
 その程なくしてマグマは人の上半身の形へと変わっていった。

 ダイダラボッチ…? いや、海坊主…ううん、この場合は溶岩坊主か。
 そんなものが、いつの間にか、俺たちの前に堂々とそびえていた。


「ヒャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
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