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Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー 作者:Ss侍

第十章 それぞれの生活

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第二百五十話 溶解 (翔)

 その後、リルに2~3回戦わせてみたところ、特に何の問題もなく、ゴブリンの頭や首を切断していた。

 いや、わかるんだ。
 これがこの世界じゃ普通だってのは……。
 ところで経験値の方はどうだろうか。


「なあ、リル」
「なんだい! 御主人! 冒険者ってのは中々楽しいね!」
「ああ…そうか…。ところで今、ステータスの方はどうなってるんだ?」
「ステータスか…。ちょっと見てみるね」


 そう言って、ステータスを覗いたリルだが、しばらくして素っ頓狂な声を出して驚いた。


「わふぅ? おかしいな…。私は初めて魔物と戦って経験値を得たというのに……。御主人、私の経験値が多すぎるんだけど」


 なんと、リルの方にも俺みたいに経験値が入っていたか。
 これは良い、まさにチートだな。


「あー、それはな。俺の持つ称号の効果だから気にすることねーよ。今度ゆっくり、スキルとか割り振ろうな」
「おおっ!? 経験値が何倍にもなる、そんなすごい称号を持ってるんだね! すごいね、御主人っ!」


 リルは目を輝かせ、尊敬の眼差しで俺を見る。
 うん、手に血塗れのナイフを持ってなかったらなぁ…。


「ところで奴隷の主人が、奴隷のステータスの割り振りを強制させられるって、調教所のおじさんから聞いたんだけど、どうする? 私は御主人の役に立ちたいから、御主人に決めて欲しかったりする」
「じゃあ、そうしても良いか?」
「勿論だよ」


 この世界の住人はステータスに疎いみてーだし、リルに振らせずに俺が振ってやった方が良いだろう。


「御主人、次にゴブリンを見つけたら、御主人が倒してみてほしい。あの、すごい威力の魔法を、間近でみてみたいんだ」
「………ああ、わかった」


 最近俺は、魔法を使うのをやめようかどうか悩んでいたりする。
 炎神をMAXにしてからというもの、威力を調節しないとファイヤーボールがモノを溶かすようになったからだ。
 一昨日、仕事中にそこらへんの木で試し射ちしてみたところ、俺の放ったファイヤーボールはバランスポールどころではない異常な大きさになり、放つと、それに触れた箇所は溶けて無くなった。
 地面に、そのファイヤーボールと同じ大きさのクレーターが出来たんだぜ。
 調節しないと、マジでやばい。

 だから、怖すぎて、エミッションもキャノンも、まだ一度も使ってない。

 昨日はファイヤーボールをできるだけ小さくして、ゴブリンの頭をめがけて撃ち抜くという事をした。
 今のところ、これが1番良い。

 でも今は、リルが俺の魔法を見たいって言ってるし……男子としては、ちょっとかっこつけたい。
 ……森にクレーターがもう一つできたぐらい、誰も責めないだろう。

 俺とリルはすぐにゴブリンを見つけ出した。


「よし、御主人お願い!」
「俺の後ろから見てろよ? マジであぶねーから」
「うん」


 リルは素直に俺の後ろに立った。
 俺はリルが後ろに来た事を確認し周りに他の人間がいない事も確認。ファイヤーボールを作り出した。


「うわっ…なにこれ? 最大魔法…マーチレスかな?」
「いや、ボールだぜ」
「ボールっ!? これがボール!?」
「おうよ…見てな」


 俺はファイヤーボールをゴブリンに放った。
 小規模の爆発が起こり、その場には煙が上がる。

 煙が晴れたその場所は大きな穴が空いていて、ゴブリンの死体はどこにもなく魔核だけが中央で輝いていた。


「あれ…ゴブリンは?」
「………魔法の火力で溶け消えた」
「ひえっ……」


 あ、ガチで引かれた。
 リルは俺から後ずさりで、2歩ほど離れた。


「…見たいって言ったのはリルだぞ」
「そ、そうだけど……なんだい? その恐ろしい火力は……。私が最初に見た時より、さらにすごい」
「まあ、人は強くなるしな」
「ね、ねえ、これ。ボール以上の魔法だとどうなるの?」
「わかんね。ボール以上使ったことねーしな」
「ひえぇ……」


 その後、俺に対して少し最初会った時とはまた違った感じでビクビクするようになったリルとともに、計16匹のゴブリンを葬った。
 リルはなんと、探知とかいう便利なスキルを持ってるらしい。
 帰ったら教えてもらえる事になった。

 ゴブリン討伐により、大分、金が入った俺達は、宿に戻ってくる。


「わふわふ…御主人は偉大な魔法使い様だったね」
「そうか? まあ確かに、身体ごと溶かすのは異常だが」
「わふぅ…。怖かったけど……でも、御主人、ちょっとカッコ良かったかな」
「へへ、そうか?」


 夜飯までの間、俺はリルと探知や解体の練習をした。
 無事習得することができ、それにスキルのレベルもいくらか上がった。

 スキルポイントの割り振りは、また今度という事にして、このリルの冒険者デビューの日は終わった。
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