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Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー 作者:Ss侍

第九章 召喚されし者達

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第二百三十六話 登録と初仕事 (翔)

 俺は『冒険者受付』と読めた看板のところまで行った。
 耳が尖ってて長く、しかし顔はめちゃくちゃ美人な女の人が受付嬢をしている。この人はエルフという奴だろうか?


「あの……」
「はい、こちら冒険者受付です。どのようなご用件でしょうか?」
「冒険者として登録したくて…」
「はい、新規のご登録ですね! 冒険者についてのご説明は?」
「お願いします」


 リルから大まかなことは聞いているが、やはり詳しく知りたいからな。
 そんなわけで、この受付嬢から数分間、冒険者についての説明をされた。ランクシステムとか面倒くさそうだな。
 手数料がいらないのは有り難いけどな。


「____以上です、ご質問は?」
「ありません」
「それでは、ご登録なされますか?」
「お願いします」


 俺は犯罪歴が無いか、年齢、名前を訊かれた。
 名前は名字まで訊かれたがヒノと答えておいた。

 しばらくして、冒険者カードを渡された。
 これはあれだ、身分証にもなるらしいからな、助かる。


「これで登録は完了しました! 早速、お仕事に行かれてみては? 今回のみ、ここで受け付けますよ」
「では、そうさせていただけますか?」
「はい! まずこれが、初心者の冒険者様に受けていただく、当ギルドが用意したオススメのクエストとなっております」


 薬草採取、スライム3匹以上駆除、ワタッコ3匹以上駆除の3つだ。ワタッコ…ってのは、よくわからない。それと薬草も。しかし、スライムは見たらわかるだろ。多分、ゲル状のヤツだ。
 魔物のランクとしてはFランクみたいだし……報酬は1匹につき20ベル。そしてさらにスライムの魔核買取20ベル。
 要はこの依頼を受けてクリアするだけで少なくとも120ベルは手に入るわけだ。


「では、このスライムの討伐駆除というのを」
「はい、わかりました! スライムはこの街をでて北に10分ほど歩いたところでよく発見されますからね」
「はい、ありがとうございました」


 ありがとうと言われて、受付嬢は少し嬉しそうにしていた。普段は言われないのか?
 特に誰からも相手にされることなく、俺はギルドをでて、さらに外に出て、言われた通りの方向を進んだ。

 居る、スライムが2匹居る!

 あからさまにスライムだ。目や口はついてないものの、ほぼイメージ通りのスライムで少し笑ってしまった。

 しかしどうしよう、魔法を放つにしても、この2匹だけにあんな大掛かりな事はしなくていいだろう。
 どうやらボールは大きさを調整できるみたいだし、すごく小さくすれば良いのかな?

 だが、すこし俺の魔法を撃つのは危険かもしれない。なんせ、火だからな……。いや、しかし、よく考えたら俺、ウォーターボールも取得してたな。

 そんなわけで、俺はそのスライム2匹にウォーターボールを撃つ。
 当たると、プキュウという擬音と共に、灰色の魔核と呼ばれるものを排出した後に蒸発して消えてしまった。

 ステータスを見ると経験値が50増えている。つまり、1匹の経験値は5だったわけだ。

 俺は魔核を持ってきていたマジックバックにしまい、続けてスライムを探し続けた。
 すぐにスライムは見つかった。今度は3匹だ。
 無論、俺はそれをウォーターボールで難なく倒す。

 このクエスト…正直うますぎだろ、他者の命を奪っているとはいえ……1匹400円、そして俺は既に2000円は稼いだことになる。
 しかしまだ、クエストを受けて30分位しか経ってねー。…時給いくらだよこれ。飲食店のバイトの比じゃねーよ。

 そういやバイトで思い出したが、有夢のヤツ、無駄にイケメン…それも、女子と見間違えるタイプのイケメンだったくせに、バイトで皿洗いや掃除とかしかやらなかったのな。受付とかやれば良かったのに。
 今年の夏休みのことだ。スパゲティ屋のバイトでな…有夢は『修学旅行のための小遣いと、ミカの誕プレのお金貯めるからバイトする』とか言い出してやり始めたんだ。
 俺を巻き込んで。

 もっとスライムいねーかな? 割と魔法を使うのもスポーツしてるみたいで楽しいし、冒険者、本当に良いな。
 まあ、ランクが高くなると、死ぬ危険があるのも出てくるんだろーが…。

 しばらくまた探索していると、スライムが跳ねるピチャピチャという音が聞こえた。こりゃ、また居るな。
 ということで俺はその方向に向かおうとしたが……いや待て、おかしい。
 いや…だって、さっきまでのスライム全員、跳ねる音なんて遠くからでは聞こえなかった。だとすると……。

 俺は恐る恐る、また、その方向へ歩を進める。

 そして、白い大きなブヨブヨした物体…いや、スライムが数メートル先で見つかった。
 なんだアレ、でけー…。

 俺の身長は179.8cmだ。比較すると…あの白いスライムみたいなのは…2メートルはあるんじゃないだろうか。
 怖い…はっきり言って恐怖を覚える。

 どうする? もしかしたらとてつもなく高ランクのスライムだという可能性もある。
 ……ただ倒したら、金が沢山貰えることは確かだ。
 ここで賭けに出るか……そうだな、ここより遠くに離れて、ファイヤーボールを連発してみるか。

 俺は息を潜めながら数メートル離れた。視認はできる。
 その場でファイヤーボール、それもレベル5で、できるだけ大きなのを想像する。それを5発だ。
 全て、初めてファイヤーボールを出した時の大きさより1~2回り大きく、それを一気に放った。

 そのファイヤーボールは、全て問題なく白いスライムに当たる。

 そして白いスライムは動かなくなり、俺の身体の芯が優しく熱くなった。
 倒せたか……。これ、めっちゃレベル上がったんじゃねーか?
 白いスライムから一気に5個、魔核が放り出された。それも、ボスゴブリンを倒した時のと同じやつが。

 とりあえず俺はそれらを全て回収し、ギルドへと戻った。

 
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