第二話 ダアト宗教自治区
「ここが、宗教自治区ダアトだ」
そこは多くの家が立ち並び、奥に巨大な教会のようなものが見える。アッシュは真っ直ぐその教会に歩いていく。
宗教って何教なんだ?
「お前は本当に何も知らねえんだな。お前、どこ出身だ?」
アッシュは眉間の皺を濃くし、哀れんだ目をハセヲに向けた。
「しゅ、出身か…?」
俺、この世界のこと知らねぇーよ。
すると、アッシュはハッとし、
「まさか…お前…、記憶喪失なのか?」
ハセヲは否定しようとしたが、やめた。
そういうことにしておこう。その方が何かと動きやすそうだし、俺の世界について、語るのはやめた方がいいな。
ハセヲはそう決めていた時、まさか、違う場所でそのことがバレていたことをハセヲは知らなかった。
教会の中を進んでいくこと十分。でかい装飾がこったドアの前まできた。
アッシュはドアをノックするし
「ヴァンいるか?」と言うと中から
「なんだ?アッシュ」とやや、低い男の声が聞えた。
アッシュはそれを聞くとドアを開け放った。
やたらと立派な部屋に髭が印象的な男と金髪の髪をくくった女がいた。
女はハセヲに視線を向けた後、アッシュに向くと
「アッシュ!一般人を連れてくるとはどういうことだ!」
と、声を荒げたが隣の男が止めた。男は落ち着いたまま、アッシュを促し、ハセヲに自己紹介させた。
「そうか、それで神託の盾騎士団に入ろうと……」
「だが、アッシュ、入団にはそれなりの強さが必要なのだぞ」
「それなら問題ない」
男と女は首を傾げる。
「コイツは俺より強い」
男と女が唖然とするとアッシュはハセヲに向き、どうする。と目で語るとハセヲは
「わかった。受ける」と言い、アッシュはフンと鼻を鳴らす。
そんなこんなで試験を受けることになった。
男の名前はヴァン。総長
女の名前はリグレットである。第四師団長
アッシュ(特務師団長)って偉かったんだな。と、しみじみ思うハセヲだった。 |