第十五話 オールドランドとは?
俺が目を覚ましたのは、オールドランドではなく。
リアルの俺の部屋だった。
起き上がり、鏡で何度確認しても俺は生きていた。
そして、帰ってきた。
――ピロピロピ!ピロピロピ!ピロピロピ!
パソコンのメール着信音が鳴る。
確認すると…
from パイ
至急、レイヴンへ
ハセヲが知識の蛇へ入ると碑文使いが集合していた。エンデュランスが優雅で軽やかに近付いてきたが避け、ヤタに話しかける。
「クーンとアトリはアッチだ。分かってんだろ」
パイ以外の碑文使いは首を傾げる
ヤタは不適に笑いと言う。
「痛みの森から君達は確かに反応が消えたが……君達の反応はTheWorldの中に存在していた」
「なんだと!」
ハセヲは驚愕する。
「なら、あの世界はTheWorldにあるってのか!?」
「そこでその世界について聞かせてもらいたい」
「…わかった」
五感のある世界、音が全てを支配する世界、戦争が始まる世界、オールドランドという名前、三つの国、そしてレプリカ。
ヤタは顎に手を当て、考えるポーズをとる。
「興味深いな。その未知の世界は」
ヤタが
「これを見たまえ」と言うと知識の蛇のコンソールからホログラフが出る。二つの球体が生まれ、大きい球の方にはTheWorldと書かれている。
「私とパイが君達の追跡を試みるとTheWorldというネットワークから外れた新たなロストグラウンドを発見した」
「まて、ヤタ。ロストグラウンドはTheWorldが作り出したもののはずだ。ネットワークから外れるはずがねぇ」
「確かにロストグラウンドなどの不確定要素は『自立型AIアウラ』が創り出したと思われる。仮説として、だがそのローレライと呼ばれる者は『自立型AI』ではないかと思うのだ」
「自立型AI(人工知能)」
「おそらく、《アウラプロジェクト》で廃棄されたAI集合体だろう」
「《アウラプロジェクト》?」
「《アウラプロジェクト》とはTheWorldを人の管理無しに監視し、調整、修正する管理プログラムを創り出す、単刀直入に言うと
『TheWorldの神』
を創り出そうとしたのだ。その時、多くの不完全AIがTheWorldに存在したが大半が消去されたR1時代の話だが。それが外に流れ、集合体を形成し、この」
もう一つの球を指す。
「新天地を創りあげたのだろう」
「そうだったのか」
「ハセヲの話からアバターや武器の出現に支障はない。ハセヲ」
「なんだ?」
「我々もその世界に行くぞ」
「はあ!?」
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