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災害には勝てないけど、だからこそ考えよう?

作者:みなみ
色々思うことがあり、投稿しました。
大きな地震は来てほしくはないけれど、地震列島だし、火山列島でもあるんだよなぁ日本。

3月11日からもう六年。
忘れてしまう人も多いでしょう。
離れている地域なら特に。身近になければ遠い彼方へ。
それは仕方かないことかもしれない。
忘れていられるならいいなぁ、と正直思う。忘れていい思いもあるんだよ、と思うことも。


あの日、津波で沿岸地区はのまれて、家族の安否もわからず、帰宅難民になり、道路は寸断、水や電気、ガスなど主要なライフラインは軒並みつぶれ店もあかず飢えに苦しんだ日々は今なお自分をどこかで蝕んでいる。
日常は本当に呆気なく崩れてしまうのだ。


東北の三県には及ばない。
けれども慣れ親しんだ地元の港は、海岸は形を変えた。
元には戻らない。戻せないというべきか。


隣の県に行けば物資があるなんて話しもあるけど、そうですね津波が来なきゃね、広範囲じゃなきゃね、と苦笑が浮かぶ。

あの時、県の南は確かに復旧は早かったけど、それでも手に入らないものはたくさんあったし、携帯なんぞ数日はただの計算や時間が見れる物体に成り下がっていた。

店舗が開いたとしても、点数制限はあったし5・6時間並んでも買えるとは限らない日々は続いた。
逆に言えば、自分達も被災者なのにも関わらず皆のためにと店をあけ、時に怒鳴られなじられながらも努力してくれた人たちがいたのだ。

どこか移動するにも逃げるのにも地方はガソリンがいる。
しかしながらまず優先されるのは緊急車両など。やっと一般車両ができる段階となっても10リッターしかガソリン入れられない制限で一体どこまで行けるだろうか。
波うち、ひび割れ、陥没した道は車が行けるかどうか賭けだし、まして歩くだけでも重労働だ。
情報も無いのに進んだ先に安寧があるなんて夢物語だ。
更なる悪夢が広がることだってある。

海沿いの国道や通行止めの多い山道を避け通勤で高速道路を使ったけれど盛り上がった地面で浮かび跳ぶように走ったりもした。
マリオのゲームみたいだった。
けれども電車もバスも通らなかったあの当時、少し波打つくらいまで復旧させた高速道路会社は偉大だと思った。
水も復旧しなかった日々、大変な思いをしながら働いてくれた人々に感謝しかない。


防災対策はその地域によって違う。
必要なものも。
財布と靴さえあれば生けていけない地域もある。


あの日、私が被災した所では雨が、北では雪が降った。
雨ですら底冷えするほどに寒かったのだ。
雪が降った、積もった地域ではどれだけの寒さだったのだろう。
鳴りやまない余震と津波警報、サイレン、恐ろしい夜は明けるまでが本当に長かった。
そんな中津波にのまれて、その時助かっても雪が降ったことで低体温症で亡くなる方もいた。



私は東日本大震災しか経験はしていない。
ただ、本やメディアで過去の地震や災害の話を体験談を読んだり見たりしたことは、あの日の私のとっさの判断を助けてくれた。
点数制限で限られた物資を選ばなければいけない時の判断を助けてくれた。
災害の瞬間も悪夢だけれど、その後の復旧までの道のりも地獄だ。

日本に住むかぎり、自然災害はやってくる。
だからこそ、自分がいる地域では防災に何が必要か考えてみることが大切なのだと思う。
〇〇があれば大丈夫!なんてことはない。
防災グッズをそろえたから安心とはいえない。
だからと言って不要ということはない。
備える事、考える事、維持する事が大切なのだ。

自分の身を守る事は、他の誰かを助ける一手になる。
それを忘れないでほしいと思う。
情けは人の為ならず、とよく亡き祖母は言っていた。
親切や思いやりは巡りめぐって自分に大切な人にかえっていく、と。
誰かのために、皆のために、見知らぬ誰かが力をかしてくれたからこそ今があるのでしょう。



今でも、いってきますのたびに少しだけ覚悟をして仕事に行く。
職場は海辺の街で、守らなければならない小さな命達がいる。
あの日の津波ではからずも壁となり守ってくれた建物はもうない。
防波堤はまだまだ建設途中だ。六年たってもまだまだ完成への道は長く遠い。もう一度、同じ地震と津波が来たとき果たしてどうなるのか分からない。
もしもを考えると、正直足がすくむ思いだし、怖い。
けれども考える事はやめてはいけないと思っている。


災害には勝てない。
だからこそ考える。何かあったときどうするか。

災害はなにも地震だけでない。
台風だって、大雪だって、自然がもたらすものにどう対応していくか、何が必要かその時時で変わってくる。
いつもそれだけを考えて悩むなんてことはしなくてもいい。
ただ、ふと思い出し考える時をもってほしいと、そう願う。


あんな思い、もうしたくないし、してほしくもない。
だから、たまに考えてほしいのだ。災害への備えを。







ここまで読んでくださってありがとうございます。



追加として、目を背けたくなる記事も、なにより大切な情報源だった。
新聞とラジオがおおきな情報源でした。
アナログは無くしてはいけないと思う。
デマもあったけど回線回復してからのSNSは地域の情報を集めるのに役立ちました。悪質なデマもあったけど…
いや、本当に悪質すぎて酷いのもあったけど…

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