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女神の箱庭I =カサナルセカイ=  作者: 山吹十波
第4章 森と王都と蟻の騎士団
33/307

水妖たちの女子会 -04-03-

変に長くなりそうなのでいったん切りました。短いですがご容赦ください

「私たちこれから武器の修理とか行くけどどうする?」


「え?その辺の武器屋じゃ修理してくれないの?」


「なんか私の薄氷刃はランク高すぎて高レベルの《鍛冶》スキルじゃないとだめらしい」


「え…参考までにどれぐらいのレベル?」


「100だったと思うけど…高いんだよこれが。ちなみにいうとゼオンの杖もそこそこランク高いから維持費が…」


「私自分の刀直せるけど…一応、姉さんたちの武器も見てあげようか?できるかわかんないけど」


「…ベルちゃんってかなり規格外だね」


「《鍛冶》なんてあげてたの?」


「うん、まあ(なんか《錬金術》に進化したって言ったらまた騒がれそう…)」


一度酒場の個室に引っこむことにした。大通りでやるには人目が付きすぎるし、この人たち全員人目を惹きすぎる。

姉たちの武器を一度預かり、スキルで耐久値を回復させる。本来武器には耐久値が設定されているが、数値化されているわけでもなく、頻繁に整備しておかないと急に鈍になるという恐怖の仕様となっている。姉さんの話を聞く限りランクの高い武器ほど修理するには条件が必要らしいが、私には関係ない。


「はい、終わった」


「数値で分かんないのが怖いんだけど…まあ傷は消えてるから大丈夫だと思う」


「しかし、そんな装備でよく生きてるね」


「だって防具高くない?」


《錬金術》を使ってみたくもない虫のドロップアイテム(強靭な顎、虫の体液)84個を加工し、魔力の粉と魔素の結晶を作る。完全に素材の無駄遣いをしている気がするが、気にしない。


「じゃあ私が買ってあげようか?」


「いや、なんか着せ替え人形にされそうだからいいや…」


「ばれてたか…でさっきから何やってんの?」


「MPポーションを作ってる」


ビリードの森に生えてた紫毒草とかいう禍々しい色の草(毒はないはず)と神殿からくすねてきた聖水、魔力の粉で錬金。


「そういえばこないだもらったわMPポーション+。もったいなくて使ってないけど」


「私たち精霊系種族はMP切れたら終わるから欲しいなぁ…」


――――――――――――――――――――――――――

MPポーションⅡ+

HP +15% MP +55%

EXP +11

――――――――――――――――――――――――――


調子に乗って200本ほど作ったのでおすそ分けを決行。今なんかレベル上がった気がしたけど言ったらまた文句言われそうなので無視。


「ということで作ってみたんだけど、一人20本ずつどうです?」


「なんでこんな禍々しい紫をしているんだこのポーション…」


「ベル。これ飲んだら毒状態とかならないよな?」


「そんな表記はないから大丈夫じゃない?なんなら一本飲んでみるけど」


「大丈夫。力尽きても私が介抱してあげるから!」


いつの間にか私の背後に回り込むアンさん。この人隠密とか使ってないよね?


「じゃあ…」


一気に瓶の中身の紫の液体をあおる。見た目に反して味はレモン風味で飲みやすい。


「なんかレモンっぽい味がした」


「どうやったらそんな味に…よく見たら「Ⅱ」って」


「MPポーションっていう名前なのにHPも回復するという矛盾…」


「ヴァイオレットポーションとかそんな感じでいいんじゃ?」


ということでこのアイテムは「ヴァイオレットポーション」に決定。命名権は開発者にあると信じたい。


「さて、そろそろ回復もしたし、スライム狩りに行きましょうか。…とその前にベル」


「ん?」


「パーティー組んでいい?」


「うん。でもできれば口外はやめてほしいかな」


「大丈夫大丈夫。ベルちゃんの事は私が守るから」


「わかりました」


「妹も似たような状態で困ってたから協力するよ」


ちなみにアンさん、リリーさん、ゼオンさんの順番です。ゼオンさんの妹とはいったい…。

ウルからのパーティー申請を受けると他3人から歓声が上がった。


「パーティーメンバーのHP、STR、INTを底上げとかすごい…」


「さすが私の女神!」


「…アン。今日テンション振り切ってるね」


「そう?」


「あんたいつの間にLV 25に…」


「さっきポーション作ってる時に上がった」


そういえばスキルポイントがかなり余ってるので全力で割り振る。


――――――――――――――――――――――――――

スキル進化!

《鷲の目》→《鷹の目》NEW!

――――――――――――――――――――――――――


「前衛はアンとベルで、後衛はリリーとゼオンでお願い」


「了解」「オッケー」「わかった」


「え?私、前衛?」


「ちょっと刀の戦い方が見たくて」


「魔法ガンガン撃ってくれたら少し盛り上がると思うよ?」


「どういうこと?そういえばさっきの火の竜巻どうやって出したの?」


「《二重起動》で火と風系統の魔法組み合わせて、《広域化Ⅰ》で強化した」


「なるほど試してみようっと」


「姉さん以外も《二重起動》持ってるの?」


「なんか称号によるみたいだけど、私とゼオンは取れた」


「へー?」


「ねー、早く行こう?」


「ちょっと役場でクエストの報告だけしてもいい?」


「わかったから引っ張るな」


アンに対して冷静に突っ込んでるのは大体リリーです


12/12 訂正

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