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冒険者の国アストルフ

俺は女の子になっていた。

髪の色は何故か銀で凄く長くなっている。

胸も大きくはないがちゃんと膨らんでいる


なら下は…


「うわぁぁぁあ!」


わかってはいたのだか思わず大声が出てしまった。すると奥の方から看護婦さんがやってきた。


「どうしたんですか?カイトさん?」

「いや…あの…」


言葉が出てこなかった


「えっと…何で名前知ってるんですか?」

「病室の前に書いてますから」

「そ、そうですか」


………


「あっそうだ」

「え?」

「カイトさんは何処からきたんですか?」

「どういうことですか?」

「いえ、カイトさんの身柄を証明するような物がありませんので」


俺何ももってなかったのかよ…


「出身国は何処ですか?」

「出身国ですか?日本にきまってるじゃないですか」

「日本…ですか…?何処の国でしょうか?」


え?ここ日本じゃないの?


「え?ここ日本じゃないんですか!?」

「ここは日本ではありませんよ?」


看護婦さんは少し困惑した表情で


「ここが何処だか知らないんですか?」

「全く知りません…」


嘘だろ…何処に俺は来ちまったんだ…


「ここは冒険者の国、アストルフです。」

「冒険者の国?」


何それ、そんな国あったっけ?

すると看護婦さんが説明し始めた


「ここには世界各国の冒険者がやって来て巨額の富や壮大な夢を求めてやってきます。

ここには薬屋や装具屋、その他色んな冒険者のための店があったり、ギルドを作ったりすることができたり、貴重な素材を買えたりすることのできるオークションがあったりと、ほとんど冒険者のための国と言っても過言ではないのです。

ですのでここは冒険者の国アストルフと言われています」


どうやらこの世界は俺が元いた世界ではないようだ。

ここは冒険者の国アストルフか…


「カイトさんも冒険者になるのなら冒険者管理局に行って冒険者登録してもらうといいでしょう。

管理局は近くにありますしね」


そんなシステムがあるのかこの世界には…

しっかしイマイチ実感わかないなぁ


「でもカイトさんは女の子ですから適当にギルドにはいって仲間に助けてもらったりした方がいいですよ?」


そっか俺女だったな


看護婦さんが窓を開けるとそこには壮大な光景がひろがっていた。

高い建物がいくつもたっていてその下には人がばかみたいに沢山いた。


「すごい…」

「そこにあるのが冒険者管理局です。

そこで冒険者登録ができます。

ギルドにも入れるのでまずはあそこにいってみてはどうでしょうか?」

「治療とかもうしないんですか?」

「もう沢山しましたよ…全然起きてくれませんでした」

「そんなに寝込んでたんですか?」

「2ヶ月は意識が戻りませんでしたので意識が戻ってくれて本当にありがたいです」

「そ、そんなに寝込んでたんだ…」


つまりこの世界にきてもう60日はたってたのか…かなりお世話になったなあ…


「でもカイトさんは緊急患者だったのでお金はいただきません」

「どんな感じでしたか?ぼ、私は?」


咄嗟に一人称を変えてしまった。


「お腹から血が溢れていて大きな刺し傷がありました」


あのツクヨミとかいう女のせいかもしれない


「そんな緊急患者からはお金を取らないという院長の作ったこの病院のルールがありましてね院長はお人好しなんですよ」

「そうですか…じゃあ私は凄く運が良かったんですね」

「そうですね。

普通の病院なら取り扱ってもくれませんよ」


人生最大の幸運かもしれないな。





「じゃあお世話になりました」


そういって病院を出ようとすると看護婦さんが急いで俺の元へやってきた。


「はぁはぁ…か、カイトさん渡すの忘れてました」


看護婦さんは布にくるまれた棒のような物を持ってきた。


「何ですか?それ」

「カイトさんの唯一持っていたカイトさんの私物です」


何だろうと思ったが看護婦さんが言うには、少し危ない物らしく街中で中身を見てはいけないと言われたので、とりあえず病院に感謝をし病院をあとにした。


はぁ…俺女になったんだよな…

これから大丈夫かなぁ…思ったより華奢な体になっててとても戦えそうにないな…


近くに雑貨屋があったので少し興味が湧いて立ち寄ってみた。


「鑑定紙?」


変な名前の物があったので使い方を聞いてみた。

どうやら自分の戦闘力や他人の戦闘力が鑑定される特殊な機能をもった魔法紙のようだ。

試しに自分の戦闘力をみてみた。



《十五夜海人》


性別:♀ Level:測定不能

スキル:無し

称号:月の女神

和神

装備:神刀月夜見


「何だよ!?レベル測定不能って!?」


称号とかもうわけわかんねぇぜ…

ツクヨミは日本の月の女神です。

男という説もありますがここでは女神にしています。

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