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首筋にかかる甘い吐息
作:霧亜


「んねぇ……」
「ん?」
「本ばっかり読んでないでさ、なんか話してよ」
「話……?」

だってさー…と、鈴はプックリと頬を膨らませた。
何を言うの本当にもう、可愛いんだから、止めてよそんな顔しないでくれる?

「襲いたくなるんだけど」
「あー……けいの脳味噌は直結だね」
「お褒めに預かりどうも」
「いやいや、決して褒めていないのだよ」

本を持っていないほうの手をぺちぺち叩いて、鈴は「ね?わかる?」と言ってきた。
わかんないな、わかんないよ。
だってしょうがないんだもの、鈴が可愛いからいけないんだよ。
そう言ったら、鈴は女の子らしからぬ顔をして、うげぇ…、と呟いた。

「目が腐ってる」
「失礼なことを言わないでくれないかな?健全だよ」
「あっはー、だからか!」
「そうそう、だからだよ」
「うん、でもやっぱち褒めてるわけじゃないんだけどね」
「……で?やらせてくれるの?くれないの?」
「どうしようかなー」

うーん、と本気で悩み始める鈴にちょっとだけ笑って、
肩口に顔を埋めた。やる気は満々ですが、何か?

「ちょ、コラッ」
「やる気になった?」
「なってないって言ってもやる気でしょうに」
「ご名答!」

埋めたままだった肩口の、柔らかそうな首筋に噛み付く。
あおして、ちゅっと音を立てて吸い付いて、赤い花を咲かせる。
座っていたベッドに押し倒して、肩の方向からゆっくりと下におりながら、
肌を少しずつ露にしていく。
少し移動していく度に吸い付いて赤い花を作ると、その度に小さく可愛らしく啼いた。

「やる気になった?」
「なら、された……っていうのが、一番ぴったり……っあ!」
「可愛くないこと言うからだよ」
「なん、それ……!」

露になった胸の先を甘噛みして、反対側はゆっくりと揉みしだく。

「ふぁっ…」
「可愛いなぁ」
「んん…、そんな…言わないでっ……」
「無理かなぁ…」

くすくす笑って鈴の顔を見やると、真っ赤な顔でこちらを睨んでくる。
とはいえ、涙目になっているから怖くない、というか、その顔ソソるなぁ…。
……なぁんて言ったら続きをやらせてくれないだろうから黙っておこう。

「んんふっ…」
「あ、声抑えてる?」
「……ます、あっ…もちろ…」
「何で?聞かせてよ」

絶対ヤダ!といきなり元気になった鈴を黙らせるために下にも手を伸ばす。

「離して!……ちょ、コラっ、んやぁ!」
「ホラホラ、我慢してると体によくないよ」
「ふぇ、っあ、ぅ、……んんっ!」

だんだんと気持ちが良さそうに啼く鈴がすごく可愛くて、もっともっと苛めたくなる。
だから、もっともっと苛めてみる。

「ぃ…ぅう、んっ……ふぁああっ!!」
「よく啼くね、ここ、良いんだ」
「ぅ、んっ……きもちいっ」
「わ、素直」

くちゅ、と音をさせて指を離して、鈴に見せ付けるように付いているものを舐めとると、
鈴は恍惚な目をして、じぃっとこっちを見た。

「欲しい?」
「……綺麗だなぁと思って」
「んん?」
「桂、綺麗」
「そりゃ結構なことだよね」
「へぇ?………っ、わ、ひゃっ!舐めた!」

舐めたけど?そう開き直ると、うわぁっと叫んで、んあぁっ…と啼いた。
可愛いな、本当、可愛いよ、そういう鈴が、大好きなんだ。
ぺろりと口元を舐め、よいしょ、と馬乗りになる。

「イれても良い?」
「ん、早く、きて………っ!」
「わぁ、本当に素直だね」
「じゃあ、素直ついでに頼んでも良い?」
「ん?」
「だっこ、して」
「だっこ……」

うん、だっこ、と言って嬉しそうに微笑む鈴に少しだけ面食らう。
何か変なものでも食べさせたっけ?家にある媚薬は使ってないし、ということは…
今日は気分が乗ってるのかな?

「いいよ、おいで」
「んー…桂っ……」

だるそうに体を持ち上げて、嬉しそうにこちらへくる鈴を抱きしめると同時に、
反り立ったそれをもう十分に潤ったそこへ滑り込ませる。

「ひゃぁ……んっ」

あ、やばいなこれは!
耳元で喘ぐし、熱くて甘い息が耳にかかるし、なんかよく締まる。

「あぁあっ、い、きもちいっ…」
「ちょ、俺も、ヤバ…」
「きもちい……?」
「ん、やばいぐらい」
「ふふ…」

ちりっと首筋に痛みが走る。
見るとキスマークがついていた。
お返し、とばかりに俺もつけ返してやると、やっぱり可愛らしく喘いだ。
んん、だからどんどんノってくるんだけどなー…

「あぁぁあっ、な、いきなりっ…」
「んー……」
「も、イク、だけど………なんっ…」
「そう?」

じゃ、イっちゃうか、と高く突き上げる。
喘ぎ声が切なそうになって、やっぱり耳元に息がかかる。

「はぁあ…っ、」
「やば、イって…」
「ん、イク……」

ズッ、と内壁に擦らせるように動いて、一番良いところを突き上げる。

「っあ、あ、あぁ、」
「ん、っ……」
「ひぃ、あぁぁぁぁあああああ!!」

一瞬鼓膜が破れるかと思った、けど、甘い息が耳とか、項とか、首筋色々なところにかかって、
だからそんなことどうどうでも良かった。

「はぁっ…」

一息つくと、ぐったりと肩にもたれかかる重みを感じた。

「やっば……」

気絶しちゃった?
そっか、今日は感度いいみたいだったからいつもより感じちゃって、
だから……

「ま、寝かせとくか」

後からうるさいんだろうなー……
腰が痛い立てない!とかいって…多分、いや、絶対。

「良いこ、」

今日はやけに素直だったね、君。














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