第30話:未知の声
「なんともないです」
「……もうすぐだな」
「はい。だから
頑張っていきましょう!」
「ああ!」
俺たちは微笑む。
その日のために…
文武祭前日
「最終確認っと!
準備はOKよ!」
「やっと僕らの劇を
演じる日がきたね」
「少し緊張する‥
(知美)」
「今まで通りにすれば
大丈夫ですよ、きっと
(結依)」
「早瀬の言うとおりだ。
ここまできたら
やるしかないんだ!」
「そしたら、
今日は明日のために
もう帰って寝ましょう」
「そんなお気楽で
いいのか?」
「大丈夫ですよ。
私は皆さんのことを
信じてますから」
「明日はみんなで
打ち上げよ〜!」
「…どこだ、ここ?」
俺は変な場所にいた。
「…きっと夢だな。
うん、夢だ‥」
「…嘘の世界。」
「っ!誰だ!」
声が聞こえる
「…夢もまた、
嘘の世界。」
「姿を現せ!」
「…嘘の世界で起こったことが現実でも
起こったら、それもまた
嘘の世界。」
「ちっ!どうなってんだ」
「…信じよ、道を。
行え、選択を。
忘れるな。
‥真実は嘘だ。」
「がはっ…!」
……夢、だよな。
何だったんだ、あれは…
文武祭当日、学校
「劇はお昼の2時から
体育館で行われる予定
です」
「それまでは?」
「自由行動でいいと
思います」
「……(真実は嘘‥か)」
「…由来君、
大丈夫ですか?」
「え、ああ。
問題ない、大丈夫だ」
「それは良かったです」
「じゃあ渚!
あたしたち、しばらく
そこら辺でくつろいどくわよ。
行こ、結依」
「うん」
「僕たちもどこか
行こうぜ!由来」
「1人で逝っとけ」
「漢字おかしく
ありません!?」
「小説だからこそ
成せる技すんなよ。
普通分からんだろ」
「ん〜
300円って、
高いわね〜ジュース」
「しょうがないよ。
露店ってこんなものだよ」
「納得いかないわ!…ちょっとあんた!
値段をあと50円は安くしなさいよ!」
「すいません…って
罹依さん?」
「雲英じゃない!
こんなところで
何してんのよ」
「クラスの出し物
なんです。
大丈夫ですよ、劇には
出れますから」
「ならいいけど…
もっと安くできない、
これ?」
「僕じゃ決めれませんよ」
「は〜
どっかにないかな〜
安くジュース売ってる
ところ」
「学校の外の自販機ならあるんじゃない
てすか?」
「そういえばそうね。
ありがとう、
行ってみるわ」
「あ、なら僕も‥」
「雲英も何か欲しい
ジュースあるの?」
「あ、じゃあ
ソーダでお願いします」
「わかったわ」
そう言うと罹依と結依は
学校の外に向かった
「えっと‥
ソーダにオレンジっと!
よし、急いで
帰りましょ!」
「お姉ちゃん!
そんなに急ぐと
また前みたいに…
‥お姉ちゃん!
右!車来たよ!」
「え?」
「キキ−−!
(ブレーキを踏む音)」
「嘘、デジャヴ?」
「キキ−、ドン!」