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ふわふわクリームととろすべクリーム




ネアはその日、再び動き出してくれたイブメリアまでの季節を思い、肌の手入れに余念がなかった。

というのも、祝祭の近くでは素敵な限定クリームがあちこちで発売され、ネアはそのお試しサイズのもののセットを買ってあったのだ。


万が一特別なお気に入りが見付かった場合、在庫がなくならない内に普通サイズのものを購入せねばならない。


なお、現在の暫定一位は、果樹園の香りに薔薇と雪の香りという爽やかで冬らしいものだった。

香りは抜群に気に入っているのだが暫定としているところは、このクリームの質感にある。

ふわふわもったりな淡い桜色のクリームは、保湿という面では抜群の効果を発揮するものの、肌の滑りという意味では若干重たいのである。


ネアのお気に入りは、とろりとしていても塗り込むとすべすべつるんになるクリームなのだ。



「むぐぐ。このイブメリアのお菓子の香りのクリームの仕上がりが好きなのですが、こちらのクリームは林檎とスパイスの香りでお腹が空いてしまうので、空腹時には多用出来ません………」

「幾つも使えばいいんじゃないかな?」

「私は目で見てあれこれ欲しくなる割りには、使うのはお気に入りの一つだけという人間なのです。幾つも買うと勿体ないことになるので、この二回使い切りのお試しセットがとても嬉しかったのでした」

「欲しいだけ買ってあげるのに………」

「無駄になってしまったら勿体ないでしょう?」

「ネアが甘えてくれない………」

「むむぅ。使わないまま変質してしまったハンドクリームや、ボディクリームに、過去に何度も溜め息を吐いたのです。この世界の素敵でいい匂いのクリーム達には、そんな思いをさせたくありません!!」



ネアが買ったのは、リノアールらしい心遣いの、リノアールで販売している各種クリームのお試しサイズをまとめて飾り木の絵のある可愛い箱に入れた、イブメリア限定セットだった。

その中の二十三種類をこつこつ試しているのだが、匂いや効果を試す為だけにつけては洗いという本末転倒なことはしたくない。


せっかくあれこれ試せるので、きちんと楽しみたいという庶民精神が裏目に出てしまい、ネアはまだ全種類を試せずにいるのだった。



「こちらの、庭師のお勧めクリームもジャスミンやゼラニウムなどの香りで素敵なのですが、思っていたよりもお花感が強くて私が負けてしまいそうです」

「ご主人様は負けない………」

「あら、しょんぼりしてしまわないで下さいね」



魔物が庭師のお勧めクリームに敗北したご主人様に落ち込んでしまったので、ネアは慌てて撫でてやった。

シトラス系を基調とした新しいクリームをつけたばかりで、ふわりといい匂いがしたのか、撫でてくれるネアの手を掴んで、ディノが顔を寄せる。


「君は、………もう少し、水や雪の香り、或いは森の香りだろうか」

「ええ、そんな感じのものが大好きなんです。女性の好む甘い香りやお花の香りよりは、若干香草畑寄りですね」

「けれども、春や夏という感じでもない。………夏至祭の夜の香りは、君に少し似ていたけれどね」

「………悪い奴らがわんさか出てきて、踏み滅ぼす日の香り………」

「ご主人様…………」



部屋には、祝祭を祝う為の花が生けられている。

家事妖精に届けて貰ったもので、祝祭に近付いた森や庭から摘まれた花を部屋に生けておくと、いっそうに祝祭の加護を得られるのだそうだ。


せっかくなので、昨年から活躍し続けた薔薇の祝祭の薔薇たちは特別保管庫に移設し、季節の花を生けるべきときはそちらを楽しむことにした。


特別保管庫は、お花専用の保管庫だ。

薔薇の祝祭や今回のようなイブメリアのお花などを記念に残しておきたい場合のみの使用とし、可愛らしい天窓から初夏の早朝の陽光が差し込む、ミントグリーンの石壁の素敵なお部屋になっている。


部屋の中には新鮮な水の魔術を固定し、その中の蓄えられた水は常に新鮮で綺麗なままになるようにした。

花瓶は水晶などで、あまり色がぶつからないものに設定し、この部屋にどんどん素敵な花を溜め込むと、いずれはこのお部屋が花園のようになる仕組みなのだ。



(いつか、ここに溜め込まれた沢山のお花を眺めて穏やかに過ごす老後が来るのかしら)



それは、誇らしいような、寂しいような。

不思議な不思議な積み重ねの向こう側の未来を思った。

きっとそこにはディノがいる。

………と、そう思い始めたのは実は、かなり最近のことなのだ。

けれどそれを明かしてしまって悲しませることはせず、ネアは昔から優しいご主人様でしたという体で微笑んでいる。



「ディノ、これからはイブメリアのお花もどれか一輪くらい残しておきましょうか?みなさんの誕生日や、私の誕生日も近いですし、婚約をした日ももうすぐですしね」

「君の誕生日や婚約の日にもたくさんの花をあげるよ?でも、君が好きなものはいくらでも残しておくといい」

「あら、それではお花に埋もれてしまいます!」


ネアがこれからの話をしたので、ディノはとても嬉しそうだ。

にこにこしてネアの頭を撫でると、クリームの香りが気に入ったのか、また手の甲に頬を寄せる。



「ネアからいい匂いがするね」

「ディノが気に入ってくれたなら、これも揃えておきたいですね」

「何もつけていなくても、君らしいいい香りがするよ」

「…………ぞくりとしました」

「…………ご主人様」


慌てて説明したディノ曰く、ネアはいつもいい香りのする石鹸で手を洗うし、シャンプーやボディーソープの匂いもするのだそうだ。

ただし、それとは別の微かなネアの魔術や気配の香りがあって、ディノはその香りも大好きなのだとか。



「………それが、先程話していた私らしい香りなのですか?」

「そうだね。だからこそ恐らく、君自身にも肌に馴染む香りがあるのだろう」

「………私の魔術や気配の香り」

「君のいた世界では、そのような香りはなかったのかな。あのままの君にも触れてみたかったけれど、君を色々なものから自由にしたかったからね」



そう言われてふと、ディノがネアを練り直したのは、体の不自由さなどだけが原因ではなく、ディノの好みが理由でもなく、元の世界から切り離した真っさらなネアにしたかったのだろうかと考えた。


どこにも行かないように、どこかに帰りたがらないように。

ネアが、ディノがここを家のように思ってくれていると知り、どこか自分だけの場所に行ってしまう危険がないと理解して安心したように。



「ネア、飾り木を見に行くかい?」

「リーエンベルクの飾り木も、夜に見ると格別ですよね」



今年もまた、リーエンベルクの飾り木の周囲にだけ、外部の人達が入れるようになっている。

魔術も豊かで美しいリーエンベルクの飾り木はとても人気があり、入れ替わり立ち代り、その周囲には人影が見えた。


そんな人影の入れ替わりにも気持ちがほこほこしてしまうのは、やはりそのようなものを尊ぶ者達の喜びが微笑ましいからだ。



そして、そんな飾り木を独り占めして楽しめるのが、リーエンベルクの住人だけが楽しめる真夜中の飾り木鑑賞であった。



お気に入りの膝掛けを外してもそもそと長椅子から立ち上がると、ネアは書きもの机の椅子にかけてあった上着を羽織る。



そこまで着込まなくても寒くはないように調整してくれる魔物がいるのだが、やはりこれは気分的なものなのだ。

しっとりした手触りで暖かな毛織の上着を羽織ると、冬を丁寧に楽しんでいるような気持ちになる。



(こんな風に真夜中に美しいものを見に行けるのも、どれだけ豊かなことかしら)


そう考えて緩んだ口元を、そっと指先で撫でられた。

顔を上げれば、こちらを見て嬉しそうに目を細めた美しい魔物がいる。


水紺の瞳には菫色やパライバグリーンの様々な色味が散らばり、どこか祝福や恩寵を彷彿とさせた。

きらきらと滲む色彩に、はらりと真珠色の艶やかな髪がこぼれる。



「………嬉しいのかい?」

「ええ。こんな風に素敵なガウンを着て、安らかな気持ちで大事な魔物と綺麗な飾り木を見に行けるのです。幸せだなと思いました」

「…………幸せだね」



その一言が嬉しくて、ネアはディノの腕に手をかけてぴょいと弾む。

自然に一歩を踏み出すつもりが、ディノがこんな風に幸せだなと言ってくれて嬉しかったので、ついつい弾んでしまったのだ。


「…………可愛い。弾んでる」

「むむぅ。いつものディノに戻ってしまいました。刺激しないように、お淑やかに歩くつもりだったのに」

「いつもの私では、いけないのかい?」

「ふふ、いつものディノも大好きですが、さっきは幸せだと言ってくれて嬉しかったので、その余韻を楽しみながら緩やかに進みたかったんです」

「ネア…………」

「もう一度言ってくれてもいいんですよ?」

「ネアが可愛い」

「むむぅ」



しっとりとした男性的な喜びの気配が消え、魔物はすっかりいつもの魔物に戻ってしまったようだ。

ネアは淡く微笑んでやれやれとその手を掴むが、すかさず三つ編みに入れ替えられてしまう。



「ディノ、手を繋ぎたいのです」

「ネアは最近大胆過ぎるからね」

「なぜなのだ」

「ほら、これでもう安心だろう?」

「三つ編みもいいですが、今はほかほか体温が伝わる手を繋ぎたいです」

「…………どうしよう。ご主人様が大胆過ぎる」

「むぐぅ」


魔物はしつこく手を繋ぎたがるご主人様に恥じらってしまったので、ネアは仕方なく三つ編みを引っ張ってやり、ディノを喜ばせた。

ディノ曰く、この儀式はとても大事にされている感じがして、とても占領されているようで、とても嬉しいのだそうだ。

ご主人様に支配されている感覚が好きらしい。

そこまで言われてしまうと、決して支配したい訳ではないのだが、喜んでくれるならやむを得ないのでそう思ってくれ給えなネアは、三つ編みを引っ張ってやるのも吝かではなくなる。



(ニエークさんは決して悪い人ではなかったけど、怖さしかなかったのはやはり何かがどこかで違うのかしら?)



勿論、ディノの要求には最初は慄いた。

けれども今は、ネアとて一年以上ご褒美を与えることに慣れ親しんだ人間なのである。

不本意であれ、その経験値があるのに、ニエークはとても怖いばかりだった。


しかしそこを深く考えると、大丈夫な変態と大丈夫ではない変態との差は何だろうという迷路に入り込むので、あまり考えない方が良さそうだ。




しんとしたリーエンベルクの廊下を歩く。



子供の頃に家族が寝静まった真夜中に水を飲みにキッチンに行く時のような、どこか秘密めいた奇妙な高揚感に胸がどきどきした。


何度も見ているけれど、きっと今夜の飾り木も素敵だろう。

きらきらと輝き、しゃりしゃりと光を揺らす。

そして、そんな光の輪の中で、小さな妖精達が踊るのだ。




「でも、こんな雪化粧したお庭の景色も大好きなのです。しんとしていますが、なんて綺麗なんでしょう」

「君は、ゆっくりと冷たい水を飲むように、季節の要素を体に浸透させて尊ぶのだね」

「ええ、そんな感じに大事なグラスを持って綺麗な水をゆっくりと飲み込み、その澄明さや豊さに酔いしれるような楽しみかたが好きです」



思い出すのは、この世界に落とされたばかりの秋のこと。



霧深い夜明けの森に、ふかふかの落ち葉を踏む音。

多彩な色あいのその森を眺めて、かさかさだった心がしっとりと潤ってゆくように感じた。

遠くを駆けてゆく鹿達の姿に、ぽわぽわと光って揺れる妖精達。

竜が空を飛んでいたり魔物と一緒に歩いていても、この世界は、なぜか波乱万丈の剣と魔法の世界という趣きではない。



豊さとその美貌ではっとさせるが、どれだけ奇妙な生き物達に溢れてはいても、人ならざる者達がいるだけの普通の世界なのだ。


そんな在り方が、ネアはとても好きだった。




「…………ふぁっ?!」


その時、ふわりと首筋に口付けを落とされてネアはどぎまぎした。

髪の毛をそっと指先で搔き上げられて、吐息の温度が触れる。

こちらを見た魔物の瞳は艶麗で、その麗しさに息を飲むよう。



「………君の匂いがする」


唇の端を持ち上げてそう微笑んだディノは、時折見せる全てを分かっているのではないかという眼差しで、あえやかに微笑む。

目を瞠ってディノを見上げたままになってしまったネアの頬を撫で、そっとまた、唇に口付けを落とした。



(……………まるで、眠る前の毛布の中のよう)



ぬくぬくと包まり、好きなだけ眠れる夜の眠りに身を任せる幸福感に似ている。

どこか酩酊していて、ぞわりと背筋を粟立たせるような快楽があって、どこまでも安らかだ。




「むぎゅふ…………」

「ネアが可愛い」


ディノが体を少し屈めたままこちらを見るので、ネアはもう一度目を瞠った。

期待に満ちた瞳は凄艶な程だが、ネアはこれが何待ちの姿勢なのかを知っているのだ。

決して、見た目通りに口付けをせがんでいる訳ではない。



「むぐ」



仕方なく、ネアはごつりと頭突きをしてやる。



「ご主人様…………」


ぽわりと目元を染めて、ディノが嬉しそうに微笑む。

ネアの腰に両手を当ててふわりと持ち上げ、爪先を差し出すのは踏んでくれ給えなご褒美の催促だ。

ネアは、幸せだと言ってくれたことを喜んだせいで、ご褒美モードに突入させてしまったことに気付き戦慄したが、時すでに遅しである。


仕方なく、なぜなのだという気持ちで爪先をぎゅっぎゅっと踏んでやる。

そうすると、少しくしゃくしゃになった魔物は口元がむずむずしているような喜びの微笑みをさらに深めるのだ。

瞳もきらきら度が増し、嬉しくて仕方ないという表情になり、ネアは心労に見合っただけの成果は得られただろうかとほっとした。



「ネアが懐いていて可愛い………」

「私から行ったみたいになった!」

「飾り木を見に行こうか。部屋に戻ったら、体当たりもするかい?」

「解せぬ」

「今日は上に乗ってもいいよ」

「むむ……………」



ネアは何とかしてこの場を誤魔化すべく、ディノの両手を掴んでぐいんと振り回してみた。

二人で輪になるように両手を掴み合って、どちらかが相手をぐいんと振り回すイメージだったが、不思議そうに首を傾げたディノが立ったままでいたので、ネアは反動で振り回されて元の位置にぎゅんと引き戻される。



「………なにそれ、可愛い」

「むぐぅ。ぐいんと回りません。手を繋いで輪になって、遠心力でぐいんぐいんと三回くらい回る遊びなのです!」

「回る………」

「はい。どちらかが支点になりますので、今は私が支点になって、ディノをぐいんと回そうとしたのですが………」

「ネアは支点になれるのかな」

「なぬ………」

「両手を持って、君を振り回せばいいんだね?」

「その言い方だと私の肩が駄目になりそうなので、少しの遠心力を楽しみつつ、自分の足でもてててっと動く感じだと補足しておきますね」

「自分の足でも………」

「はい。二人でお互いをほんの少し遠心力で振り回しつつ、くるりと回るんですよ」

「…………こうかな」


ディノは、ネアの言葉足らずな説明を理解してくれたらしく、上手に振り回し遊びに協力してくれた。

二周した後、面白くなってしまったのか、ネアの両脇の下に手を入れてその体を持ち上げると、空中でぐいんと降り回してくれた。


「ほわ!」


体がふわっとするのに乱暴ではなく、ネアは子供の頃以来の感覚に笑顔になった。

思いもかけずこんな真夜中にはしゃいでしまい二人で微笑み合っていると、廊下の影からなにかが走ってきてムギーと鳴く。



「まぁ、狐さん。今日はデートはもういいのですか?」


ネアがそう尋ねれば、駆け寄ってきた銀狐はこくりと頷き、まずは、後ろ足立ちでネアの足に前足をかけて意志主張してから、ぴょいぴょいとネアの体を駆け登る。

そしてネアの肩にぴしりと配置されると、尻尾を振り上げて期待の眼差しでディノを見つめた。


「振り回して欲しいのかな?」

「そうみたいです。ディノ、もう一度お願い出来ますか?」

「やってみようか」


ディノはもう一度ネアを抱き上げてふわっと回してくれ、銀狐はネアの肩の上で尻尾を振り回している。

むぎむぎと大はしゃぎで、ネアは結局四回も回されてしまい、目が回るのでとギブアップした。



「……………飾り木の綺麗さが心に染みます」


思っていたよりずっと激しい道中になり、やっと辿り着いた飾り木が見える部屋は、明かりをつけずに真っ暗なまま、外の雪明りと飾り木の照明でぼんやりと明るい。

銀狐はディノの肩に移動して、二人と一匹で素晴らしいリーエンベルクの飾り木をしばし鑑賞した。



白緑の素晴らしい飾り木は、元々がくすんだ青緑がかったえも言われぬ色合いの素晴らしい木を、祝祭の魔術でところどころ白っぽく結晶化させて使っている。

なので、葉っぱの部分はところどころが結晶化してきらきらと光り、飾り付けられた魔術の火を内側で燃やす結晶石や、決して飾り木や他のものを燃やさないように指定魔術をかけられた蝋燭の炎に煌めく。


各種のオーナメントは歴史の古いものも多く、そのようなものが価値のないものとしてリーエンベルクの倉庫に残されていたことに、ウィーム領主になったエーダリアはとても喜んだのだそうだ。

それまでの領主はなかなかに、節約家兼いい加減な人で、このリーエンベルクの飾り木も適当にしか飾っていなかったのだそうだ。

見るに見かねた人外者達が、結晶石や魔術の火を寄付はしてくれたそうだが、前領主が彼等を怒らせてしまったとある年は、その僅かな輝きも失われてしまったのだとか。



(来年も、再来年もずっと、みんなで幸せな気持ちで飾り木を鑑賞出来ますように)



ネアは胸の内でそんな祈りの言葉を呟くと、ディノの手をしっかり握った。

銀狐が肩に乗っているので三つ編みを引っ張らせる訳にはいかなくなり、ディノは手を繋いでくれるようになったのだ。


懐かしいクリスマスソングを口ずさみたくなるが、そうすると銀狐が死んでしまうかもしれないのでぐっと堪える。

ネアはいつか、せめてクリスマスソングくらいは歌えるようになりたいと、新たな祈りもかけておいた。









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