騎士と弟子
その日、ゼベルは久し振りにガーウィンの生家に帰って来ていた。
屋敷に入るなり遭遇したのは、弟のラベルだ。
「元気そうだね、ラベル」
「…………あ、ああ」
弟は良くも悪くも中庸だ。
しかしながら突出しない分、家を守ることには長けており、一族の誰が領主になって血族達が政敵からの鋭い批評に晒されようと、あの家の後継はいい男だからなぁと敵にまで言わせてしまう才能を持っている。
そんな弟ではあるが、やはり夜狼の義理の姉には慣れないようだ。
酷く困惑した表情のまま、そっと距離を置かれると苦笑するしかない。
(こういうところは、身内には何の気遣いをしないラベルよりも、リーベル兄さんの方が優しいんだよな)
そう思うのは、両親以外では唯一リーベルからは、立派な結婚祝いが届いたからだ。
若干ネア様とかぶってしまった上に、奥さんはネア様からのものの方が気に入るという悲しい顛末ではあったが、それでもこちらのことを気にかけているという点では、やはり身内には優しい人なのだろう。
能力の残忍さ故に過酷な道を辿ったリーベルにとって、身内の中でも唯一敵にはならないゼベルは、心を許せる相手なのだろうと、グラスト隊長は言う。
とは言え、そんな弟にダリル様の件では騙されてしまったのだから、やはりどこか憎めない人なのだ。
「リーベル兄さんは、不幸体質というか………、あれだけ頭が良くて冷酷でもあるのに、ちょっと残念な転び方をする人なんだ。それを見てると、怖いというよりも、時々気にかけてやらなきゃなって思う」
「キュン」
奥さんにそう説明しているゼベルを、ガーウィンの領主でもある伯父のロスベルとラベルが、少し離れたところから何とも言えない目で見てる。
父親と母親は、どこか遠い目をしていた。
「ラベルは、外面はいいけど他人のことに興味がない腹黒だから、放っておくのが一番だから。その辺の家具だと思って、いない人だと思っていいからね」
「キュフ!」
「ロスベル伯父さんは………、あまりよく知らないんだ。……奥さん、伯父さんから結婚祝いって貰ったっけ?」
「キュン…………」
「ラベルと同じで、ケチなのかな。でも、年下の奥さんにはべた惚れで、かなり貢いで貢いで結婚したらしい」
「キュン!」
そんなことを話していると、後ろから肩を叩かれた。
「…………ゼベル」
「リーベル兄さん」
「そのくらいにしておきなさい。またあの人が倒れるから」
「この前伯父さんが倒れたのは、まだ結婚出来ないで若い女の子を追いかけてるんだねって話をしたからじゃなかったっけ。もう結婚出来たから、大丈夫じゃないかな」
「…………結婚祝いについては、伯父上もご多忙だったのだろう」
「そうかな。………でも、結婚祝いを貰ってないのは、本当のことだしね」
「キュン!」
「……そんなもの興味ないのでは?」
「言っておくけど、うちの可愛い奥さんは繊細なんだよ。こんなにふわふわで可愛いのに、結婚祝いも貰えないなんて……。あ、もしかしたら、奥さんに結婚して貰う為に貢ぎ過ぎてお金が…」
「よし、ゼベル!結婚祝いがまだだったな!」
そこで、伯父がとても晴れやかな笑顔で割り込んでくると、何が欲しいかを尋ねてきた。
何でも買ってくれるそうなので、奥さんに尋ねてみたところ、冬場に巣材にする質のいい毛布が欲しいそうだ。
「良かったね、奥さん。やっと伯父さんが、毛布を一枚買ってくれるよ」
「キュン!」
「………ゼベル、頼むからそれを外でそのまま言うなよ…………」
伯父はなぜか項垂れてしまい、リーベルから、まるで甥に毛布一枚買ってやれなかった極貧の領主みたいですねと言われて更に項垂れている。
(でもまぁ、何もお祝いがなかったんだし、その通りなんじゃないかな)
リーベルの言う通り、ゼベル自身はどうでもいいのだ。
小さな頃から一族の変わり者、中々芽の出ない透明な存在として扱われてきたゼベルは、こういう扱いに慣れている。
今回ちくりと言ってやったのは、大事な奥さんが肩身の狭い思いをするのが腹立たしかったからだ。
(エーダリア様とグラスト隊長とからは、連名で家を買って貰った)
とは言えリーエンベルクに詰めているので使う機会は限られてくるが、新婚なのだし、夜狼の生態からすれば一軒家の方が過ごしやすいだろうという気遣いだったそうで、ゼベルはあまりにも手厚い結婚祝いに驚いてしまった。
実はその家は、表面上はゼベルが少ないお金で買ったものである。
貯蓄でと言えないのは、給金の前借りで買ったからだ。
グラスト隊長に売り出しているのを教えて貰い、いくら前の住人がシュタルトに越すからとは言え、給与一ヶ月分とは破格の値段過ぎやしないかと訝しんでいた。
気負わないようにと手配して家を持たせてくれたのがその二人だと知ったのは、酒に弱い同僚をつついて、酒席で口を滑らせて貰ったからだ。
しかし、あくまでも表面上はゼベルが購入したことになっているので、その二人は別に結婚祝いをくれてまでいる。
(ヒルド様は、奥さんが大喜びした夜の森の結晶石を山ほどくれたし、ダリル様からは奥様用の守護術符を。ゼノーシュ様ですら、奥さんの大好物の林檎飴を樽一杯くれた)
同僚達はシュタルトへの新婚旅行を手配してくれたので、今日こうして生家に一泊した後は、二人でシュタルトの高級ホテルに宿泊するのだ。
奥さんも今から、新鮮な山羊のチーズと、美味しい塩漬け肉を楽しみにしている。
「……ところで、兄さん。手が水玉模様だけど」
「…………ああ、ネア様から箱一杯送られた豆の精が当たってね……」
時々、兄からは敬語が外れる。
そうすると、まだ優しい少年だった時代の彼が少しだけ覗き、ゼベルは何とも懐かしい気持ちになるのだ。
「ああ、そのつぶつぶは、豆の形なんだね」
そんなことを話していると、伯父がすすっとこちらに寄ってきた。
そちらで話していた両親も寄ってきて、何となくぎこちないものの、家族で輪になる。
因みに、ロスベル伯父の妻君はこのような会には呼ばれない。
やはり秘密も多い会話になり得るこの家族の会話に入れてしまうには、まだ早いとの判断である。
つまりのところ伯父の奥方は、天真爛漫と言えば聞こえはいいが、いささか口が軽いのだ。
「ウィームの歌乞いから、………その豆の精を?」
「伯父上も、あの方の不興だけは買わない方がいいですよ」
「なんだ、残虐な気質の者なのか?それとも我が儘な女なのか?アリステルの後任でありながら、華がないものだと思っていたが……」
そこで伯父が黙り込んだのは、リーベルとゼベルが同時に青ざめたからだ。
「な、なんだね?」
「伯父上、死者の王に報復されたくなければ、そのようなことは二度と口に出されませんよう」
「そうだよ。ディノ様は死者の王より階位が上だし………」
「し、死者の王より階位が上?!」
そこで、絶句した両親とラベルに対し、伯父は声を荒げて詰め寄ってきた。
ぐいっと距離を詰められて、ゼベルは目を瞬く。
「公にはしてないかもだけど、死者の王が彼にだけ敬語だからね。……と言うか、そうでもなければディノ様は白過ぎるよね、奥さん」
「キュン!」
「はは、奥さんはネア様派だなぁ」
ネア様の方が格好いいと主張した奥さんの頭を撫でていると、いつの間にか家族達は顔を付き合わせてぼそぼそと話し合っていた。
なぜか皆顔色が悪い。
ややあって、こちらを向いた。
「ゼベル、………その、死者の王と、契約の魔物の不興だけは買わないようにな」
「父上、……………」
「お前は思ったことを口に出し過ぎる。死者の王より上の階位ともなれば、人間の前に姿を現した記録すらない未知の魔物だ。もし、血族含めて恨みを買えば………リーベル?」
「……………いえ、………そういう意味であれば、俺がもう…………」
「リーベル?!………そう言えば、歌乞い様から何か報復をされていると話していたが、まさか………」
すっかり震え上がってしまった家族達を見回し、ゼベルは奥さんと顔を見合わせて溜め息を吐いた。
兄はもはや目が澄んでいて、ちょっと悟りの境地だが、そもそもネア様とディノ様が一緒にいるところに遭遇している上に、死者の王の前ですらあれこれあったそうではないか。
今更、契約の魔物の階位を心配するあたり、やはりこの兄は少し抜けている。
「兄さんはダリル様の弟子だから、ネア様もそこまでのことはさせないと思う」
「そう願ってはいるが、やはり魔物ですからね」
「それに、許されてなかったらもう兄さんはいないんじゃないかな。謝罪に連れて行った時、許してくれたよね。あの辺の人達は、許さない時はその場で後腐れなくする気がする」
「…………確かにそうですね」
「心配ならネア様に嫌われないようにした方がいいかな。そういうことがなければ、ディノ様は可愛いらしい人だよ」
「……………契約の魔物がですか?」
「ディノ様が。ねぇ、奥さん」
「キュン!」
「………もう一度聞くぞ?死者の王より上の階位の魔物が?」
「何で伯父さんにまで訊かれたのか分からないけど、よくネア様に紐で引っ張られて喜んでるよ」
「…………紐で」
「ディノ様は、ネア様に腰に紐を結んで貰って引っ張られるのがお気に入りで、よく見かけるから、かなり懐いてるんじゃ…」
「な、懐いている…………」
そこで家族達は、少し顔色を悪くしている兄を除いてまた輪になってしまい、どういう場面であれ、一族は決してネア様に不用意に関わらないという方針が定められた。
ゼベルも厳しく言い含められたが、それなりに上手くやっているつもりなので、適当に聞き流しておく。
(でもまぁ、不用意に高位の魔物に関わろうとしないところが、うちの家族のまともなところかな………)
ここで、それだけ高位の魔物をどうにか出来ないかと思案するような者はいない。
それはかつて、このガーウィンより出た先代の歌乞いの魔物が、もう一人いた伯父をスープにしてしまったことがあるからだ。
父親のもう一人の兄は、頭も良く魔術師としても才長けた人であったが、先代の国の歌乞いの魔物の能力に欲を出し、上手く政治利用出来ないものかと思案した。
ここで重要なのは、伯父は、思案しそのように親族に提案しただけだったということだ。
決してそれを契約の魔物自身や、アリステル様に伝えた訳でも、その計画そのものが実行されることになった訳でもなかったのに、三日後にはスープにされてしまった。
自身の妻子と、同居していた妻の妹も同じ鍋でスープにされてしまい、そのスープは、契約の魔物の手でゼベル達の父親宛に温かいまま届けられた。
その日以来、この一族は契約の魔物に対してとても慎重になったのである。
火薬の魔物や第四王子のようにどうしても学ばない気質の者もいるので、ゼベルはきちんと学んで成長出来た家族に少しだけ安堵した。
(そういう意味では、ディノ様は格別に温厚というか、ネア様が強力に管理してるものなぁ。きっとご本人は、兄さんのことなんか消してしまいたかっただろうに……)
あの死者の国での事件の後、ゼベルには一つだけ感動することがあった。
ネア様に、“リーベルさんは、ゼベルさんのお兄様ですから”と言われたディノ様が、困ったなという顔でこちらを見たことだ。
ネア様曰く、ディノ様は少しだけゼベルに懐いてくれているらしい。
それはあくまでも、大事な歌乞いの属するリーエンベルクを守る騎士の一人としての認識なのだろうが、迷いを覚えてくれたことが、どこか無垢さのあるディノ様に好感を持っている身としては嬉しかったのである。
「………そう言えばリーベルは、誰かいい人がいないの?」
「残念ながら。今はそれどころではありませんしね」
「あら、せっかく王宮に縁があったのですから、それを生かさなくてはね」
母にそう言われてどこか冷めたような目をして微笑んだ兄に、ゼベルは微かに眉を下げた。
腕の中でフキュンと奥さんが尻尾を下げる。
苦笑して撫でてやってから、母に重ねてつつかれている兄を見た。
(まだ、吹っ切れていないのだろうか……)
兄には、かつて想いを自覚する前に手にかけてしまった女性がいる。
本人は友人だったと思っているようだが、もしかしたら自覚してしまうことを無意識に避けているのかもしれない。
その頃の兄のことをよく知らないゼベルは、一度、その妖精のことをダリルに尋ねたことがある。
彼になら兄も話しただろうかと考えたのだが、兄は、その妖精のことはダリルにもあまり話さないのだそうだ。
『まぁ、とある魔物が慰み者として拾って来たシーを、リーベルが譲り受けてきて家事妖精に預けたらしいね。その子は他の男の愛人だったみたいだから、自覚を避けたのはそのせいかもよ。アイリスのシーは清廉で美しい少女の姿だって言うだろう?』
緑色の目をした美しい少女は、兄の手で殺された。
兄は何も言わないし、こうして今は何でもない顔をしてダリルに心酔していても、更に言えば、例えその運命の日に兄自身がダリルの方を選んだのだとしても、そのアイリスのシーはきっと兄の消えない心の傷であり続ける。
(何となくだけど、そのことにきちんと向かい合わない限り、兄さんは結婚はしなさそうだな……)
だからこの兄は不器用なのだと、ゼベルは思う。
まだ自分が幼かった頃、少女めいた詩集を父親に隠れて読む繊細な少年だった兄は、いつの頃からか、月のない冬の夜のような暗い瞳で冷ややかに微笑む人になった。
本人の言うように狡猾に立ち回れると言うのなら、どうして真っ正面から友人の想い人を襲ってしまったのか。
それは、愛する少女の愛する男を手にかけるにあたり、自分自身を説得しきれなかったが故の不手際ではなかったのだろうか。
まず間違いなく敢えてその対象を選んだダリルや、兄の将来の為にその犠牲を止むなしとしたゼベルとは違い、兄だけが多くのものを失わなければいけない夜だった。
『私が指定した男の首を取る為にはね、リーベルは自分でも自覚しないままに愛している女と戦う羽目になるよ』
そう笑ったダリルに、ゼベルは短く頷いた。
この妖精が、自分の命やこのウィームを狙った相手を、生半可な対価で受け入れる筈がない。
兄がそれを支払う羽目になるのだとしても、兄がどんな傷を心に残すのだとしても、ゼベルはこの兄を失わずに済む方法をと、そう考えたのだ。
そこには、きっと不器用な兄なら、その恋を自覚しないままでいてくれるだろうという、不器用さを見込んだ上での計算もあった。
どうか、心に残った傷が癒えるまではその恋に気付かないでいてくれればと、そう願って。
『空気の精霊の祝福か、凄いものだな』
まだ幼いゼベルが見えない祝福に翻弄されていたあの頃、驚きながらもそう褒めてくれたのは、兄だけだった。
その他の者達が、利益や名声を天秤にかけて眉を顰める中、その兄の言葉だけがゼベルにとっての救いであった。
異変の原因を見付けてくれたのも、居心地の良い場所ではなかったが、ガレンの面接の際に同席してくれたのも、そして、ゼベルがやっと見付けた安住の地へ送り込んでくれたのも、兄だったから。
(兄さんが僕の面倒を見たのは、多分、僕が兄さんの能力に無頓着だったからだろう)
陰惨な能力を突出させた者は、その者より能力が劣る者にとってはある種の脅威なのだろう。
そんな中、エアリエルの加護を受けたゼベルだけは、そもそもこの兄の能力を受け付けない。
それを知った時、兄はどこかほっとしたような目をしていた。
(あの日からずっと、思っていたんだ)
兄はきっと、自分より老獪で強い者の下で、或いは望む者の為にその力を振るえれば幸福に違いないと。
そして、ウィームに来て初めてダリル様を見て、ゼベルは確信した。
彼は、兄が幼い頃に大事にしていた詩集の扉絵にいた、青い瞳の妖精の女王そっくりだったのだ。
かくして、兄はダリル様に出会った。
これからもその力を振るうだろうが、そこにはもう兄の心を干上がらせないだけの、信仰にも似た揺るぎない思いがある。
おまけに、兄が幼い頃に大事にしていたあの詩集の扉絵は、なんと、本当にダリル様がモデルだったのだそうだ。
それを聞き、兄はいつもその詩集を執務室の引き出しの中にしまってあるらしい。
執務に疲れそれを眺めると、疲れが霧散するのだとか。
少し病的だが、幸せそうなので良しとしよう。
「奥さん、………僕はね、兄さんがあの恋に気付いてしまわない内に、ダリル様が兄さんを捕まえてくれればいいと思っていたんだ」
「キュフ……………」
「不器用な人だから、自分を愛してもくれない女の子の為に、あの暗い場所から抜け出せなくなっていたかもしれないし、そうしたら身を滅ぼしていたような気がする」
「ダリル様は兄さんを愛してはくれないだろうし、何かと極端な人だけど、兄さんがダリル様を慕っている限りは、決してむごいことはしない方だと思う」
「キュン!」
「ほら、兄さんはあれで、まだ初恋もまだの人だから、誰かに管理して貰わないと……」
「キュフ……………」
不憫そうに同意してくれた奥さんは、ふかふかの毛皮でゼベルの膝の上に寝ている。
シュタルトの山々と湖を見下ろす部屋は、素晴らしく透明で清廉な眺めだ。
実は、ここに来る前に、奥さんに相談してから、兄を誘ってみた。
一緒にシュタルトの素敵なホテルで過ごさないかと。
あの後、恐ろしい契約の魔物への懸念を払拭したいのか、家族達は兄の縁談について口添えし始めた。
勿論、兄であれば上手く躱すのはわかっていたが、ただれた関係は数あれど、実は誰とも正式に付き合ったことのない兄には、何だか酷な環境な気がしたのだ。
しかし、シュタルトという名前を出した途端、兄はブランコと呟いて震え出してしまった。
これはまずいと思って、両親に託して来たのだが大丈夫だろうか。
「奥さん、トロッコ乗ってみる?」
「キュフ!!」
「よし、じゃあ乗ってみよう!後は、エーダリア様から教えて貰ったブランコかな。………ん?もしかして、兄さんが呟いたブランコって、それのことかな……」
「キュフ?」
不思議に思ったゼベルはそのブランコに乗ってみたが、エアリエル達の守りがあるからか、特に恐怖を感じるようなこともなかった。
素晴らしい眺めで、首から下げた袋に入った奥さんも大興奮の時間となる。
しかし、兄にそのことを話してみたところ、会話の途中で通信を切られたので、どうやら兄はあのブランコで怖い思いをしたらしい。
その一件以来、奥さんは兄に恋人が出来たかどうかとても心配するようになった。
恋人がいたこともなく、ブランコも怖がる可哀想な義兄だと思っているようだ。
リーエンベルクに住むココグリスとなら友達なので、どうしても恋人が出来ないようであれば紹介してくれるらしい。
ゼベルは、イブメリアまでに兄に恋人が出来なかったら、お願いしようと思っている。