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誘惑と秘密



その日、ネアは大人の階段を上った。

上ってしまった。



「………どうしましょう、辛いです」

「割と真剣に、俺も辛い。だが、あれは究極の到達地点だ。きっと、もう少し軽度で済むんじゃないかな」

「……何で俺まで巻き込まれたんだ」


アルビクロムで人気の庶民派レストランには、頭を抱える三人の男女がいる。

運ばれてきた料理には、まだ誰も手をつけておらず、美味しそうな料理が湯気を立てて並んでいた。




時間は半日前に遡る。

その日、ようやく念願のウィリアムとの会合が持てたネアは、不貞腐れて毛布の巣に引き篭もったディノに出かけの挨拶をしていた。



「ディノ、ほら髪の毛がくしゃくしゃになっていますよ?今日の私はお勉強会です。一回り大きくなって、素敵なご主人様になって帰って来ますね」

「………留守番」

「はい。お留守番です。ウィリアムさんは、良い花婿の父ですし、ヴェルクレアからは出ませんから、安心して下さいね」


ネアが必死なのには訳があって、魔物が最近新たなご褒美を覚えてしまったからである。


ガゼットから戻った日の夜、ネアは大きな失敗をしてしまった。

昼間は元気いっぱいだったが、どうやら帰国の喜びでテンションが上っていただけのようで、疲れと安堵でふらふらしていて、いつもより深い眠りに落ちた。

そこまでは覚えている。


寝台がごつごつしていると感じて夜中に目を醒ますと、横になっているディノに跨った状態で、考える人のポーズを取っていた。

慌てて転がり落ちてから謝罪し、事情を聞いたところ、真夜中に突然ネアは、戦闘モードに突入したのだそうだ。


てっきりまた妖精と戦う夢を見たのかと思っていたら、“鱗を剥ぐ”と呟いていたので、竜と戦う夢だったらしい。


ここまではいい。

いや、良くないが、トラウマの発露としてまだ救いもある。

美味しいものをたくさん与えて貰い、大事にしてくれればすぐに回復しただろう。

問題は、ディノがその行為を気に入ってしまったということである。


よりによって魔物は、突然自分に馬乗りになってぐーぐー寝ているご主人様を、可愛いと思って気に入ってしまったようだ。

恐らく寝惚けていたネアは、相手を狩るつもりで襲い掛かったのだろうが、頑丈な魔物は甘えられていると感じただけだったのだ。


「ネア、あれ可愛い。またやって」

「……あれは、獲物を仕留める狩人の最終形態です。とても危険なので、むやみに欲してはいけません」



夜になると頬を染めて期待の面持ちで見つめられるので、ネアは早急にこの状態を打破しなければと大いに焦った。

その日から、黙々と薔薇を蝋燭に焼べ続けて、ようやくウィリアムが呼び出しに応じてくれたのである。




「ディノが、狩人が獲物を仕留めるような行為を要求します」

「……うわ、どうしよう」


数々の死と滅亡に関わってきた高位の魔物も、その一言を残して絶句してしまう。

気の毒になったが、ここは年長者として、救いの手を差し伸べて貰うしかない。


「確か、そういう趣味の持ち主は、縛られると嬉しいみたいだから、どこかに拘束しておけばそれで満足するんじゃないかな」

「……………ウィリアムさん、それでは、ご褒美の段階が上がるだけです」

「………確かにそうだな。でも君は女性だし、手が付けられなくなったときの為に、刺激しないよう円滑に無効化出来る方法として覚えておいた方がいいかも知れない」

「……どう縛ればいいのでしょう?確か、専門的なお作法がありましたよね?私は、缶を投擲用に縄に固定する方法と、木と木の間に縄を張る結び方しか知りません」

「なぜそれを覚えたのかがすごく気になるが、本題としては俺も知らないな……」

「長く生きていらっしゃる中で、縛られたり縛ったりしたことはないのですか?」

「縛ったことはあるけれど、その手の縛り方じゃないな。行為の最中に縄を使ったことはさすがにない」


苦笑したウィリアムに申し訳なさそうに言われたので、ネアは慌てて謝罪した。


「……ごめんなさい。魔物さんを過大評価していました。皆さんが手慣れていらっしゃる訳でもないですものね」

「……………その言葉に傷付くのは何でだろうな」



早くも八方塞りになった二人は、ウィリアムの付き添いで、後日、専門家の意見を聞きに行くことになったのだ。


ネアが欲している情報があるのは、若干特殊な場所になる。

最初は、随分付き合いがいいのだなと思っていたが、ウィリアムはその分野の特殊性を懸念して同行を決めたらしい。


ネアとしても、花街のような界隈に一人で繰り出すのは御免被りたいので、有難く力を借りることにした。

これまで、誰かに知識や助言を得られないかと悩みはしても何の手も打てずにいたのは、専門知識を有しているのがそちらの界隈の方々に限られるという危うさからだったのだ。




当日。ディノにはご主人様鍛錬として講義を聞きに行くのだと説明し、拗ねる魔物の巣を後にしたネアは、休日とは言え、上司に出かける旨を報告してから出ることにした。


結果、どこまでも好青年対応でリーエンベルクの前に迎えに来てくれたウィリアムは、通信妖精のお見送りという関門をまず突破することになる。


本日の終焉の魔物は、栗色の髪に、流行りの黒色のトレンチコートのような形のコートを羽織って、上手く高位の美貌を中和する擬態を施している。

飾り気のない平均的な服装に惑わされて、一瞬この程度の男性なら珍しくはないように見えてしまうのだから、やはり、周辺調整に長けていると言わざるを得ない。


「怖い母親に挨拶をしてから、娘さんをデートに連れ出す男の気持ちを学んだよ」

「私は、ウィリアムさんが、ヒルドさんをあっという間に陥落させた手法に感激してしまいました」


ウィリアムは完璧だった。

止めるエーダリアを振り切って、門のところまで見送りに来たヒルドを、簡潔な言葉と爽やかな微笑みで、渋々ながらも一発で頷かせてしまったのだ。


「とてもしっかりとしていそうだけど、彼では駄目なのか?」

「ヒルドさんは、死と隣り合わせの苦痛を快楽とする世界の住人です」

「シルハーンより上がいるのか……」


ウィリアムが遠い目になったので、ネアは、リーエンベルクには、かつてディノに恋をした元婚約者殿と、可愛くて嫉妬深いクッキーモンスター、そしてそのクッキーモンスターの管轄内の騎士しかいないと説明を足した。


自力で解決出来るのに、無理を言った訳ではない。

他に手がないので頼ったのだ。


「何でそんな混沌としているんだ…」

「勿論、料理人さんや給仕さん、家事周りの姿が固定されていない妖精さんなど、他にもいらっしゃいますが、さすがに使用人の方を巻き込むのは違うかと思いまして」


グラストの部下の騎士達は、そもそもディノを怖がってネアに近付いてくれない。

しかし、その事実は何だか切なくて口に出せなかった。



(そう言えば、今日行くところには、ドレスコードのようなものはあるのだろうか………)


防御的な付与効果もあるので、本日のネアはラムネルのコートを着ていた。

その下のドレスは、詰襟のブラウスにスカラップレースのクラヴァットの乗馬服や騎士服めいたかっちりとしたデザインのものだ。


ネアの面立ち的には似合わないドレスもあるので、少し涼やかな印象だがよく見ると女性的でお洒落なものがあればいいなとリノアールのお店をひやかしていたところ、その三日後には衣装部屋に理想のドレスが届いていた。


すらりとした印象だが、上に重ねるジャケットがゆったりしたパフスリーブだったり、ハイウエストのスカートがウィーム風の飾り帯を模したバックリボンになっていたりと、女性らしい優雅さもある。

ディノが、どこかの仕立な誰かを急かして仕立ててくれたようで、手に取る様子を戸口からじっと見ていた一枚だ。


「アルビクロムに着いたら、どのような場所に向かうのですか?服装などは大丈夫でしょうか?」

「ああ。優雅だけれど凛とした美しさがあっていいと思う。ネアらしい装いだな」


ネアとしてはお気に入りのドレスを見せようとしたのではなく、装いが向かう先に相応しいかどうかを確かめる為にコートの前を開いたのだが、爽やかに微笑んだウィリアムはそんなことを言うではないか。

思わず真顔で見上げてしまうと、ん?と眉を持ち上げたので、どうやら素だったようだ。


(アルテアさんとは違う意味で、女性関係に問題を抱えていそうなタイプ!)


そんな第二席の終焉の魔物は、目の前の人間が密かに失礼なことを考えているとは思わずに、顎先に指を当てて考え込んでいる。何事もそつなくこなす、貴族の長子といった趣だ。


「……………手段は二つある。お客として、その手の店の舞台を見て学び取る。専門家を一人押さえて、個人的に講義を受ける。あまり無理をさせたくないけど、どちらが楽かな?」

「そちらのお作法な舞台…………が、あるのですね」


ショーのようなものだろうと考え、ネアは頷いた。

それともお料理教室のように、生徒達の前で楽しみながら学ぶようなものだろうか。


「それが売りの店があるらしい」

「難易度的に初心者にも挑みやすいような舞台も気になりますが、症状の緩和策なども聞けると有難いので、ここはやはり個人講義でしょうか……」

「よし。そうしよう」



半刻後。

ウィリアムが調べ上げていた専門家とやらの家を訪ねた二人は、専門家である赤い羽の美しく妖艶な美女妖精の屋敷を、這々の体で逃げ出して来ることになった。



「……っ、すまない。俺に実地は無理だ」

「…………私もです。危うく、導入部でウィリアムさんを殺傷したくなりました」


逃げ込んだ先の喫茶店で、二人はテーブルに突っ伏している。

労働者向けの庶民の店なので、店員は怪しい二人連れに厳しい視線を向けた。


「あれが本物の世界なのでしょうか……」


ぽいと渡されたメニューに一足早く復活したネアは、飲み物を選びながらそう呟く。



数々の教え子を育てたというその妖精は、講義慣れした口調でまずは…と切り出した。

小綺麗なお客に、ウィリアムが謝礼を弾んだようなので、かなり上機嫌だったのにだ。



『知らないものを語ることなど出来ませんわ。まずは知り、それから議論と参りましょう』



びしぃと手にした縄を鳴らされ、ネアはその段階から意識を失いそうになっている。


試しに、言われた通りウィリアムを縛ってみろと指示されてもまだ呆然としていたので、女王様の素質無しと判断されたのか、先に縛り手としてウィリアムが縄を渡された。


『終わったら交代ですわよ。ご主人様の気持ちも、犬の気持ちも、どちらもじっくりと堪能し、未知を知ってからの講義ですわ』



終焉の魔物は、途中までは耐えた。

目に完全に光が入ってなかったので心は死んでいたかもしれないが、年長者の責務として暫くは我慢してくれた。

けれども、途中で声小さく呻いてから膝から床に崩れ落ち、ネアを抱えて屋敷から逃走したのである。



「女王様は、置き去りにされてお怒りでしょうか……」

「安心してくれ。記憶を消してきた」

「私の記憶も消して欲しいです」

「一人にしないでくれ……」



クリームと蜂蜜を乗せた白っぽい飲み物が出てきてネアがご機嫌になる頃、ようやくウィリアムも復活する。


「やれやれ、当分、妖精がまともに見られそうにないな」

「特に深い理由はないのですが、妖精さんよりも魔物の方の方が、そちらの方面はお得意なのでは?」

「確かに魔物は快楽に奔放とされるが、より淫奔なのは一部の妖精なんだ」

「そうなのですね。妖精にはどこか清廉な印象を持っていたのですが、奥が深いです」

「もう、君の知り合いの専門家に頼んだ方がいいんじゃないかな」

「素人が生意気を言うようですが、系統が違うんです」

「……系統?」


刺激が欲しくなったのか、紅茶党の筈のウィリアムは珈琲を注文している。

無愛想な男性店員にもとても丁寧な頼み方で、ネアはますますこのコンシェルジュを逃すまいと心に誓った。

一人にしないで欲しい。


「上手く説明出来ないのですが、ディノは光属性の変態です。対してヒルドさんは、深い闇を感じる変態さんです」

「そちらの事象にも踏み込んでいるのはなぜなんだ」

「……ヒルドさんはそれ以外ではとても大切な隣人ですので、不意にご褒美を要求されると、断り切れないことがあります」

「頼むから、断る勇気を持ってくれ」



そこで暫く英気を養い、二人は舞台を観に行ってみることにした。

先程は恐怖に負けてしまい、何の成果も得ていない。

舞台なら、入場料を支払い、目を開けているだけで何とかなるだろう。



(もう既に失ったものを無駄にしたくない)



二人が踏みとどまったのは、主にその一点に尽きた。



そして迎えた最後の戦いで、けばけばしい明かりの劇場の前で立ち竦んでいた二人は、とても頼りになる知人を捕まえたのである。



「どうした、ウィリアム。珍しい場所にいるな」


密やかな毒混じりの美しい声に、ネアははっとして顔を上げる。

ウィリアムの肩に気安く手を回した男は、漆黒のスリーピース姿に小粋なカシミヤ地のような濃灰色のコートを羽織った、ネアの良く知る人物だった。


夜会帰りのような優美な服装だけだと人目を引く美貌を、仕立てのいいコートの使い込まれたような品の良さが上手に街並みに溶け込ませている。



「アルテアさん!」

「おい、何でお前が連れなんだよ」

「……アルテア、本当にいいところに!正直、俺一人で自信を無くしかけていたところでした。ネア、助っ人が来てくれたぞ」

「はい!アルテアさん、お世話になります!」

「……おい、何で二人ともそんな虚ろな笑顔なんだ。それと、勝手に俺を混ぜ込むな」


コートの前を開き、漆黒の三つ揃いを見せて黒いマフラーを優雅に流しかけて杖を持ったアルテアは、如何わしい夜の街に何とも映える。

この不穏な美貌が突然神々しいものに思えて、ネアは、大事な助っ人を逃さないように、さっとその腕を掴んだ。



「……おい」

「アルテア、あなたなら各方面の色事に長けてますよね」


真摯な問いかけをしたウィリアムに、アルテアは片方の眉を持ち上げ、悪意が滲むような艶やかな微笑みを深める。


「ほぉ、どうした?その手の堕落を試してみたくなったのか?」

「俺では経験不足なので、力を貸して貰えますか?」

「お前みたいな男が悪徳に溺れる様も愉快そうだが…」

「よし!ネア、許可が出たぞ!」

「わかりました。逃げない内に行きましょう!」

「ウィリアム……?お前、拘束用の高位魔術まで展開してるだろ?!そこまでして何を……」



二人がかりでずりずりと引き摺られながら店の入り口まで来ると、さすがのアルテアもどのような舞台に連れ込まれるのか察したようだ。



「………おい、これまさか」

「俺と違って、あなたならこれくらい経験があるでしょう?」

「あるにはあるが、個人的な範囲だ。複数人で見世物として楽しむ趣味はない」

「ウィリアムさん、アルテアさんが経験者である言質が取れました。これは頼もしいですね!」

「ああ。良かったな、ネア」

「はい!!」

「勝手に俺を巻き込むな!!」

「アルテアさん。我々はもう、何も失うものがないんです。諦めて下さい」

「そうですよ、アルテア。仮にも俺より年上なんですから、大人しく覚悟を決めて下さい」

「ウィリアム!拘束を解け、今すぐにだ」

「さて。アルテア、少し黙っていて下さいね」



「券を三枚。ああ、彼は舞台が楽しみ過ぎて、入場前からこの有様なんだ。気にしないでくれ」


無言で抵抗するアルテアに係員は少し驚いたが、爽やかに微笑んだウィリアムの言葉に頷いた。

この劇場に足を運ぶ者には、変わった嗜好の者が多いらしい。


「楽しみ過ぎて、粗相をしないようにな。今夜は妖精と魔物がご出演だ。ほら、これが入場特典だから持って帰んな」


係員に入場券と一緒に渡されたものに、ネア達は目を丸くする。


「…………縄」

「赤いな……」

「……………」


それは、綺麗に纏められた真紅の縄だった。

今夜の舞台を愉しんだ後に、どうぞお使い下さいという事だろう。


呆然としたまま、謎に盛況な人混みに押し込まれ、三人は革張りの優雅な座席に腰を下ろす。

途中から諦めたのか、アルテアは自分の力で声を取り戻し、暗い顔のまま高価な葡萄酒を注文していた。

どうやら、舞台を見ながら飲食の出来る店のようだ。



やがて照明が落ちて舞台が始まると、ネアは早々に心が死んだ。


最初は馬鹿にしたようにひやかしていたアルテアも、途中から虚ろな目になってゆく。

ウィリアムはネアの耳を塞いでやることに両手を使ってしまい、結果、誰よりも心が損なわれたようだ。

そう言えば自分は魔物だったと思い出したアルテアが視覚と音の防壁魔術を施すまで、三人は多くのものを失う羽目になった。




「ウィリアムさん、記憶を消して下さい」

「すまない、もう一度言うが一人にしないでくれ」

「アルテアさんが傍にいますよ」

「アルテアはあちらの経験者だ。心の支えにならない」

「待て、何で俺を向こう側に分類した?そもそも何でお前達は、あんなものを観ようと思ったんだ…」


そこでネアが、ディノの深刻な状況を説明すると、アルテアは低く呻いてグラスを呷った。

町のオステリアのような気軽な店だったので、強い蒸留酒を頼んでいる。


「………何でこっちに振り切ったんだ。講義を求めるなら、せめて心の医者にしろ」

「……あ、」

「………成る程」



その考えはなかったと顔を見合わせたネアとウィリアムを心から呆れたように見て、アルテアは無言で魚介のパスタを食べ始めた。

美味しい具材のところがなくなっても嫌なので、ネアも慌てて参戦する。






その日、心神喪失から帰宅が遅くなったご主人様に、魔物は巣への引き篭もりを強化して抗議の姿勢を見せた。


「……お土産ですよ」


困り果てて、各自持ち帰らせられた赤い縄を渡してみたが、ディノは不思議そうに目を瞠るだけだった。

そのことにまだ症状は軽いと喜んだネアが甘やかしたので、立て篭もり犯はあえなく出頭してくれた。

しかし、結果良しとするには、あまりにも多くのものを失った気がする。



その後、あの縄はディノのご主人様からのプレゼントボックスに仕舞われていたが、使う日が来ないことを祈るばかりである。



幸い、あまり間を空けずにまた会おうとウィリアムが提案し、アルテアも頷いていたので、死地を共にしたコンシェルジュと外部協力者との絆はとても深まったようだ。

みんな、今はあまり一人になりたくないのである。



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