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永遠神剣 第8位
先程ものべーには時限移動能力があるとわかったが、『それじゃあ!元の世界に帰ろう!』など都合のいい話しはない。



沙月の話しによるとこの世界、

区別するためにケイロンの目撃証言にある、中世ヨーロッパの城からとって『剣の世界』と呼ぶことになった。


『剣の世界』から出ることはできないらしい。

世界自体に結界が働いていて世界に入ることは出来るが、出ることはできないという。


これを聞いた閃夜の連想は、ねずみ捕り機だった。


だがそれが自分達を狙った、何者かによることなのか、それともこの世界自体の特性なのか閃夜にはわからない。



食料の問題について『元々の世界』‐‐‐自分達が住んでいた世界で買ってこよう。


そんな、まだ現実を認め切れなかった発言をした望には黙っておこうと閃夜は思った。


何故なら‐‐‐‐


絶も沙月もなにも言わなかった。

沙月に関してはタイミングを計っているのかもしれないが、



自分達の中で一番狙われている可能性が高いのは、‐‐世刻望なのだから




この世界結界を何とかするために、唯一の人がいる可能性のある中世ヨーロッパ風の城に向かうことが決定した。




その後体育館で、支持率一位の沙月が生徒たちの前で現状の説明をした。

沙月は望たちにしたのほぼ同じものを生徒たちに説明した。


この世界は自分達のものとは違うこと。

安全が保証できないこと。

必ず元の世界に帰る方法を見つけること。

食料の問題があること



「これからの生活は、いわば冒険していくことと変わりありません。
そして、帰るためにはみんなの協力が必要です。」



何の根拠もない誓いだった。

安全が保証できないのに、必ず元の世界に帰る。

大なり、小なり矛盾が含まれている言葉だった。


だが沙月のカリスマか、必死さが伝わったのか集まるったくらす代表の生徒たちは、誰ひとり抗議の声を上げることはなかった。


それほど沙月の言葉には力があった。

考えたくないが生徒会長でなかったら、どうなっていただろう。

もし沙月が生徒会長ではなく、ただの綺麗な女子生徒として認識されていたら…………

もし沙月が指示で会長になろうと考えたら……


絶が教えてくれた沙月が属している組織の頭がこの状況を予測していたら…………


「ふうっ」

閃夜はマイナスに考えるのをやめた。

自分は学生たちを守ると捕虜の書類に書いてしまったのだ。
そのことに集中すればいい。






どちらにしろ、沙月の組織は自分に関係ないし、沙月を部下に出来る得体の知れない人物のことなど、考えたくない。


この時、沙月が世界を渡るのに組織を頼ること。

そんな普通のことに気付かなかったことに、とっても後悔する。



「でも、一人で本当にみんなを守ることが出来るの?」


そんな時に早苗先生が質問をする。
学園で唯一の大人になってしまった彼女は、少しでも現状を理解し受け入れ泣ければならないのだ。

周りの生徒たちも注目している。


やはり自分達の心配はする。

ほとんどの生徒は校庭のミニオンの姿を見ている。

何の感情も篭ってない顔と瞳、


鉄をも切り裂く謎の剣。
もしまた襲われたら、

もし追い詰められてしまったら、

あのゴールポストのように真っ二つに、なってしまうのではないか…………


みんな自分の命の危機に不安が心を満たす。


沙月はハッキリと事実をいった。

一人では無理だと。
しかし闘う力を持つのは自分だけではないと。


「幸いなことに、望君や希美ちゃん、それに閃夜君も同じ力を持っています」



名前が出たことで視線が、一斉にこちらをむいた。



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