永遠神剣 第1位
切り替わった。
昼から夜に変わった瞬間に、カチリと音を立てて
橘高閃夜(きつたか、せんや) の心が切り替わる。
先程のまで自分が異常だと、思っていた。
自分が間違っていたと……
自分は弾き出された存在だと……
けれど、それは間違いだ…
今…いや今から…《異常である》それが普通になったのだ。
閃夜の瞳は校門から学内に入ってくる
黒い狗に向けられている
―――見てみろ、校庭にはあんなに普通ではない奴らが、群がっているではないか。
―――ぞろぞろと
―――俗に言う虫のようにと言う奴だ。
ああ、それなら簡単だ。
力を持っている者として、やれることをしよう。
この力で、ずっと自分を普通から遠ざけていた。この力で
閃夜は自分の感情を抑えることなく、笑みを浮かべる。
――――――簡単に潰そう。
――――――先日までのように。
「帰っていただこう。人形と犬」
そんなキザな台詞を吐いて、
「早く教えてくれ、この神剣の本当の姿を」
そして……
「俺が求めている 俺が正しいと思うことを」
閃夜は青い制服の下に着ている、パーカーのフードに手を入れた。
まるで、抜刀する侍のように手を突っ込む
本来ならば収納する場所はない、
そんな場所から取り出したのは一本の箒だった。
誤字ではない、教室の後ろのロッカーに入っているT字型の箒である。
閃夜の両手には、何時の間にか黒い手袋が付けらていた。
第一関節から先は、指先が金属で鋭利になっているのが特徴的だ。
閃夜が箒を握ると、その姿が黒く染まっていく。
箒だけではなく閃夜の首から下も、完全に漆黒に染まった。
ナナシから見れば閃夜は、黒い人型から首だけ生やしているように見える。
染まってたいた時間は、短かった。
一秒も掛からなかっただろう。
漆黒の色は胸元から下に向かって落ちていった。
まるで漆黒は影であったように…
影がすべて落ちていくと、閃夜の服装が変わっていた。
青紫色のジャケットに、黒いズボン。
肩や膝、肘など体の関節には局所的な、鎧が着けられていた。
肩にはマントが掛けられていて、その丈は足首までとかなり長い。
マントの色は黒く白いツバサのような紋様がある。
襟の部分には、白いファーの着けられていた。
夜になったことでその毛皮が、少し光っていることがわかる。
全体的に鋭いイメージを持たせるデザインだった。
右手に持った箒も姿を変えていた。
完全に黒く染まり、掃くため藁の部分は刺々しく成っていた。
「それじゃ行こうか、よろしくたのむナナシ」
「最終試験----」
屋上の策に足を引っ掛け、
戦場へと
校庭ではなく、武器を持つ者が集う戦場へと
「--開始--」
ナナシの合図と共に飛び降りた。
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