「あはははははははははははははははははは」
「おい。そんな笑うんじゃないよ」
「でもさ、でもさ、ひっひ。お前、なんだよその頭。ひーひー。笑かさんで」
「しかたないだろ。床屋さんが間違えたんだ」
「ひーひー」
たけしの頭は今半分ない。ちょうど半球になってる。床屋さんが間違えて切ってしまったのだ。
「オレはさっぱりしてくれって言っただけなんだよ」
「確かにさっぱりしてるな。ぷぷ」
たけしは剥き出しの脳みそを触ってみた。
「痛ェ!」
激痛が走った。また触った。
「痛ェ!」
「なんで何回も触るんだよ」
「つい・・・・」
連れは感心してる。
「しかし、床屋さん。なかなかのテクニシャンだな。脳みそを傷つけずに切ってしまうとは」
「そんなんで感心するなよ。こっちの身にもなれよ。みんなからジロジロ見られてやりにくいったらありゃしねェ」
「それ、脳みそ取っちゃうとどんぶりとして使えるね」
「あのなー冗談はやめてくれよ」
「なァ取ってみようぜ。ほんで、中にラーメンとか入れてみようぜ」
連れの目がギラギラしてる。これはやばい。
「あ。やめろ。てめェ。こら。いかん」
連れはたけしの頭ん中の脳みそを思いっきりつかみ引っ張った。
「わー」
脳みそをつかんで高々と持ち上げる連れ。
「やったー! 取れたぞー!」
たけしは完全に思考停止してしまった。
「あ、あれ? 死んじゃった?」
しかし、心臓は動いてる。いわゆる、脳死ってヤツだ。
連れは、手に持つ脳みそをどうすりゃいいかわからず、とりあえずゴミ箱へ捨てた。
「さてと」
連れはキッチンに行き、ラーメンを作り始めた。本気でたけしの頭をどんぶりにして食おうとしてるらしい。
完成。連れはさっそくたけしの頭ん中にスープと麺を入れた。
すると、なんてこと。たけしの目から耳から鼻から口からスープや麺が飛び出てくるではありませんか!
「あーダメだこりゃ。使えない」
連れはあきらめて、たけしをゴミ捨て場に持っていき捨てた。
すると、カラスが群がってきた。
たけしは、脳みそこそなかったものの、本能的にやばいと感じ、逃げた。
カラスが追いかける。
「ママーあれなーにー?」
「これよしおちゃん! 見てはいけません!」
そのうち雨が降ってきた。たけしの頭ん中は水でいっぱいだ。
スズメたちが泳ぎ始めた。
「クソー! クソー!」
たけしは腹が立って腹が立って水が沸騰してきた。
するとスズメたちがゆであがった。
たけしは腹が減ってきたので、走りながらそのスズメたちをむしゃむしゃ食った。
しかしなおも執拗にカラスどもは追いかけてくる。
「もういいかげんにしろー!」
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