第七話:潜入!? 敵の基地での戦い!
西澤邸の戦いからかれこれ一週間。
怪我をしていた者達は完治した…しかし、モアは未だに封印されたまま。
そして敵が何も仕掛けてこない状況だった。
〜日向家〜
「………」
「冬樹くん? どうかしたの?」
深刻な顔で何かを考えている冬樹に、のび太は話しかけた。
「…いや、何だか敵が妙な感じがしてさ……」
「妙な感じ? どうして?」
のび太は冬樹の言葉に疑問を抱いた。
「だってあれだけ連続で敵が来てたのに、一週間も来なくなったんだよ?」
「…そういえば、確かにそうだね?」
「戦力を増やしているから来ないという事もありえますよ?」
丁度リビングに現れ、一週間前のあの時に操りが解けてた王ドラも答えた。
「でも、軍曹達ならもう大量に生産してると思うんだ。それなのに音沙汰は無い…」
「確かにそう考えると変ですね。彼らならかなりの量を生産できる筈ですし…」
「何か企んでるのかもしれないな」
リビングに入ってきたひろしも言った。
「そうで…」
冬樹が喋りかけた瞬間、辺りが地震が起きたかのように揺れる!
「うわっ!!?」
「何だっ!?」
「戦闘の準備だ!!」
ビームライフルやスナイパーライフルを持ったガルルがリビングに駆け出してきた。
「ガンプラやネコ型ロボット達が基地に侵入した! 戦える者は基地に!」
「はい!」
「分かった!」
家にいた全員はすぐに地下基地に向かった…。
〜地下基地〜
地下基地では、怪我が治った者達を含めた全員が戦っていた。
「タママインパクトォ!!!」
薙ぎ払うかのように撃たれたタママインパクトは、周囲にいたネコ型ロボットを一掃する!
「アクションキーック!!!」
アクション仮面は飛び蹴りを放ち、ガンプラを吹き飛ばす!
「やぁ! やぁっ!」
「コンチキショー!!!」
「来るな来るな!」
のび太達もショックガンや空気砲を連射してどんどん撃退していき…。
「八! 九! 十!!!」
ガルルもビームライフルを的確に放ち、ガンプラやネコ型ロボット達を破壊する!
「魔法道具達よ!!!」
「ひらりーっ!!!」
「シュート! シュート! シュートォ!!!」
「アオォォォォォオオオンッ!!!!」
「はぁぁぁああっ!!!」
ドラえもんズの面々も次々に敵を倒していく。
「俺もやってやるぜぇー!!!!」
「一気に行くわよー!!!」
「たああぁぁぁぁっ!!!」
ショックガンを連射するひろし、そしてパワードスーツを着用した夏美と小雪がさらに応戦する!
しかし倒しても倒しても、敵はゴキブリの様に侵入の際に作った穴から湧き出ていた。
「クソッ!! 何て数だ!!!」
「きりが無いぞ!! 誰か一掃できる様な技はないのか!!?」
ひろしの絶叫に夏美は敵の群れに飛び込む!
「夏美さん!!?」
「これで一気に仕留めるわよ!!」
両手からビームサーベルを出し、敵の群れの真ん中で思い切り回転する!
「!?!?!?」
「?!?!?!」
「たぁぁぁぁぁああああっ!!!!」
次々にビームサーベルの餌食となって爆発するガンプラやネコ型ロボット達を見て全員は絶賛した。
「すげぇ!!」
「やるな夏美ねえちゃん!!」
ところが数体のガンプラやネコ型ロボットは上に飛んで回避し、回転している夏美に襲い掛かる!
「しまっ…!」
回転を止めて避けようとした瞬間に、一体のネコ型ロボットの胴体をビームが貫通する!
「甘いな」
「僕も!」
ガルルとのび太は夏美に襲い掛かろうとする敵を狙い撃ち、一瞬で撃破する!
「これで…! 最後!!」
そして残っていた敵を一掃した。
奇跡的に残った二機のガンプラは、穴へと戻っていった。
「あっ! 逃げた!」
「追うぞ!! 奴らの基地が何処だか分かる!」
言うがいなやマタドーラは穴へと飛び込んでいった。
「あ〜! 待ってよエル・マタドーラ!!」
「あうあう!」
「俺達も行こう!」
「おう! ギッタンギッタンにするぜ!」
次々に穴に入っていく中、冬樹とガルル、王ドラは止まっていた。
「…変だと思わない? 何でわざわざ足がつく様な方法でここに攻め込んだんだろう…?」
「罠、ということですか?」
「…いずれにしろ、乗るしかないだろう」
そして彼らも穴へと入っていった…。
〜秘密基地〜
「ぷはーっ!! やっと出口にでた!」
「長かったなぁ…」
次々と穴から全員は出てくる。
そして周りにある複雑そうな機械を見る。
「…どうやら、敵の基地で間違いなさそうだな」
「オラーッ!!! ドラえもん! 何処だー!! 出て来ーい!!!」
「ちょ、ちょっとジャイアン!!!」
大きな声で叫びジャイアンの声を大急ぎでスネ夫が塞ぐ。
「遅いですよぅ。絶対に聞こえたですぅ」
『クッ〜クックッ。どうせ敵は俺達が来てる事を分かってる筈だからな。別にいいんじゃねぇの?』
ガルルの持っている通信機からクルルの嫌味な声が聞こえた。
「クルル曹長。アンゴル=モアは封印から…」
『まだ無理だぜ。もうちょっと時間があれば何とかなりそうだぜ』
「そうか…」
「モアちゃん、良かった…」
安堵の息がこの場を包んだ。
「クルル曹長。もしもの時は、みさえさん達を護ってくれ」
『ちっ…子守りと人を護らせるのを押し付けんなよ…』
クルルの愚痴が聞こえたが、ガルルは構わず通信機の電源を切る。
「それじゃあよ、とっとと先に進もうぜ!」
ジャイアンはそう言うと目の前にあった扉に駆け出した。
「ま、待つでアール! ここは敵の基地! 罠があるに違いないでアール!!」
「それに間違いなくここには敵がいます! 油断は禁物です!」
王ドラとドラメッドの言葉を無視し、ジャイアンは進んでいった。
「ジャイアン! 待ってよ!」
「ちっ! 追いかけるぞ!!」
慌てて全員はジャイアンの後を追いかけ始めた。
しかしこの部屋に入った瞬間、広い空間に出た。
「んっ? ここは…?」
「さっきの部屋よりも随分広いな…」
出た先にある部屋は、広い空間に大きな扉があるだけだった。
そしてジャイアンは、扉の横にある何かを見ていた。
「どうしたのジャイアン?」
「この扉が開かねぇんだよ。それでよく見たらここに何か書いてあんだよ」
ジャイアンは横に動き、柱に書いてある文字を全員に見せた。
「え〜っと…『汝らの力を示し時、扉は開かれる』?」
ひろしが柱に書いてある言葉を読んだ次の瞬間には、扉が閉まる音が聞こえた。
「!? おいっ! 扉がしまったぞ!」
「えっ!!?」
そしてこの部屋の左右の壁が開き、中からガンプラが十機とネコ型ロボットの十体が出てきた。
「…なるほど。力を示せ、か…」
「へっ! こんな奴らボコボコにしてやるぜ!!!」
ジャイアンの言葉に全員は大きく頷いた。
しかしスネ夫はガンプラとネコ型ロボットを見て疑問を抱いた。
「あれ? あのガンプラとかネコ型ロボット、形とか色が違う…」
「そういえば、違うな」
「気をつけろ皆。恐らく今までに戦った者達とは一味違う」
ガルルの言うとおりだった。
実はこのガンプラはザクを遙かに凌ぐ機体であり、ビーム兵器を持つ“ゲルググ”。
そして通常の三倍の能力を持つエリートの赤いネコ型ロボットだったのだ。
そんな事を知る由も無い彼らは、攻撃を仕掛ける!
「タママインパクトォ!!!」
「ドッカーン!!!」
「当たれーっ!!!」
タママのタママインパクト、ジャイアンの空気砲、ひろしのショックガンが三機のゲルググを狙う!
「………」
三機のゲルググは迫ってくる三つを右に、左に移動し、あっさりとかわす。
「なにっ!?」
「は、速いですぅ!!!」
「避けられた!!」
回避行動を行った三機のゲルググは驚く三人にビームライフルを構え、連射する!
「おわっ!!? あぶねぇ!!!」
「コンニャロー!!!」
「ブチ壊すぞコラァ!!!!」
転がって避けた三人の内のジャイアンはすぐに空気砲を放ち、タママは連続で拳を打ち込む!
「!?!?!?」
「?!?!?!」
三機の内の二機は回避できずに空気砲の餌食に、もう一機はタママの連続の拳で吹き飛ばされる!
「油断せずに戦わなくては死ぬぞ! 連携をして戦え!」
「分かったぜ!」
ガルルに返事をしながら全員は敵に飛び込んだ…。
「はぁ!!!」
「えいっ!!!」
夏美と小雪は三機のゲルググと交戦していた。
少し離れた所で小雪はビームナギナタを使うゲルググと激戦を繰り広げ…。
「えぇぇぇぇいっ!!!」
夏美は二機のゲルググと空中戦を繰り広げていた。
ゲルググのビームライフルから放たれたビームをかわし、ビームキャノンを出して放つ!
「!」
ゲルググはバーニアを吹かしてかわし、シールドを構えて夏美に突撃する!
「いっくわよぉ!!!」
ビームサーベルを構え、夏美もゲルググに向かって突撃する!
そしてぶつかり合った瞬間、シールドごと胴体を真っ二つにされたゲルググが地面へと落下しする!
残った一機がビームライフルを連射するが、夏美は止まらない。
避けながらゲルググの目の前まで移動し、斬り裂く!
ゲルググは放電しながら地面へ落ち、二回目の爆発と共に消えた…。
「小雪ちゃん!」
「こっちは大丈夫です!」
残骸と化したゲルググを見せながら、小雪は言った。
「じゃあ、他の人の援護にいこっ!」
「はいっ!」
二人はまだ戦っている方に駆け出していった…。
一方ドラえもんズの面々は、五体のエリートのネコ型ロボットと交戦していた。
「死ねぇ! ドッカーン!」
「のわっ!!?」
避けるのが遅れ、ドラメッドは空気砲から放たれた空気の塊に当たる!
「いっ、痛いでアール!」
「そりゃコレ、改造してある空気砲だしな…」
痛がっているドラメッドを見下すようにエリートネコ型ロボットは睨み、空気砲を構える。
「消え…!」
「甘いでアール!」
放とうとした瞬間、巨大化したドラメッドの拳を受けて円を描くように吹き飛ぶ!
「アチョーッ!!!」
「ごふっ!!?」
王ドラの蹴りを喰らい、パワーてぶくろをつけたエリートネコ型ロボットは吹き飛び、ドラメッドに吹き飛ばされた一体とぶつかり、気絶した。
「アォォォォォオオオンッ!!!!」
ドラニコフは唐辛子エキスを飲み、二体のエリートネコ型ロボットに炎を吐く!
「あっちぃぃぃぃいいいっ!!!」
「みずみずぅ!!!」
身体中に炎が走り、二体は周りを走り回る!
すかさずそこにドラリーニョのサッカーボールが二体の顔面に命中し、倒れこんだ。
「どぉらぁ!!!」
「ぬおっ!!?」
マタドーラは最後の一体を持ち上げ、そのまま壁にぶつけた!
そして壁にめり込んだまま、動かなくなった…。
「…おし! 片付いたぜ!」
「のび太君達の方に行きましょう!」
ドラメッド達はすぐにのび太達の方向に駆けていった…。
「クソッ! 何でこっちはこんなに多いんだよ!」
「僕達も多いし…」
「タママインパクトォ!!!」
「ドッカーン!!」
「アクションビーム!!!」
こっちはすでに七機いたゲルググは三機に、五体いたエリートネコ型ロボットは二体となっていた。
「クソォ! エリートを舐めるなぁ!!!」
「喰らえぃ!!」
二体のエリートネコ型ロボットはジャンボガンを構えた。
しかし次の瞬間、一瞬でジャンボガンは残骸と化して地面に落ちた。
「遅い」
ジャンボガンを破壊したガルルは、二体が他のひみつ道具を出す前に額に風穴を開けた。
そのまま二体は崩れ落ちる様に倒れていった…。
「!!」
ゲルググはビームナギナタを抜くと、冬樹に飛び掛る!
「うわっ!!?」
「危ない冬樹くん!!」
冬樹の前に出たのび太はゲルググにショックガンを放つが、紙一重でかわされる。
そしてゲルググはビームナギナタを振り下ろす!
「あぶねぇ!!!」
間一髪でジャイアンが二人を突き飛ばしてビームナギナタをかわす。
そして隙が出来たゲルググにパワーてぶくろをつけた状態の拳を喰らわす!
「!?!?!?」
吹き飛んだゲルググは壁を貫通し、爆発する!
「「!!!」」
残った二機はシールドを構えた状態でビームライフルを構え、連射をし始める!
「ハイパータママインパクトォ!!!」
タママはタママインパクトの強化版であるハイパータママインパクトを放つ!
それはシールドを物ともせず貫通し、見事に二機に直撃した!
「やったですー!」
倒したと思っていた瞬間、煙の中からシールドと右腕が損傷したゲルググが現れる!
「しまっ…!」
「タマちゃん!?」
「アクションパーンチッ!!!」
タママに迫っていたゲルググを殴り飛ばし、アクション仮面は両腕を構える!
「アクションビーム!!!」
両腕から放たれた黄色い光は、ゲルググの身体を包む!
そして見る見るうちに爆発していった…。
「…! 皆! 扉が!」
ひろしの言葉で見ると、扉は自動ドアのように横に開いていった。
「よし! さぁ行くわよ!」
「おーうっ!」
夏美とジャイアンが扉をくぐり、全員がそれに続いた…。
「………」
それをギロロが見届けていたのを、誰も気付く事はなかった…。
|