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ス・ノーマン・パーを倒し、次の部屋に進む一向。
次に待ち受ける者は…?
第十四話:最後の刺客と操られし者達、明かされし正体
「どうするであります?」
「どうしようか?」

ケロロとドラえもんは、モニターに映ったのび太達を見ながら呟いた。

「もうすぐ、この部屋に来るよ?」
「大丈夫でありますかねぇ…」

同時にタメ息をつくが、ケロロは顔を横に何度も振った。

「まっ、大丈夫でありましょう! 最後の一人がいるでありますから!」
「…そうだね」

二人は最後の刺客を信じながら、モニターを見るのだった…。






〜ブリッジルーム・前〜

「…どうやら、次の部屋にいるみたいだ」

部屋にあった艦の図面を見ながら、全員に向けてガルルは話した。

「次の部屋に軍曹が…!」
「ドラえもんが…!」

気を引き締め、扉に手をかけようとした時だった。



「むっ!? トイヤッ!」

何本もの手裏剣が、ドロロに放たれた。
瞬時に全て叩き落とすと、手裏剣が放たれた方向を睨んだ。

「何奴!?」
「………」

後を追うように視線を向けると、その先にいたのはケロン人だった。
そのケロン人は水色に近い色をしており、ドロロの様に目以外を布で覆っていた。
不気味な事に、体の半分が機械の様にコーティングされていた。

「お、お主は…!」
「くっくっくっ…会えて嬉しいぞ、ゼロロ」

驚きで目を大きく開くドロロを余所に、そいつはガルルにゆっくりと近づいていった。

「お前は“ゾルル”!? 何故お前が!?」
「隊長…悪いな。だが俺は、どうしてもこいつと決着をつけたいのだ」

ゾルルはそう語ると、ドロロに近づきだした。 

「さぁ、ゼロロ。今度こそ決着をつけようぞ!」
「…一つ、聞いてよいでござるか?」
「…何だ」

目を閉じていたドロロは開くと、意を決した様に口を開いた。

「どちら様でござる?」
「…えっ?」

素っ頓狂な声をあげ、ゾルルは硬直した。

「ド、ドロロの奴、また奴の名前を忘れたのか…」
「そうとうドロロ先輩にとって、影が薄いんですねぇ…」

硬直したのを見て、慌ててドロロは言葉を続けた。

「あぁ!? ゴメン! すぐに思い出すから! え〜っと…ダササくん!?」
「ダ、ダサ…」

その言葉で完全にKOとなったゾルルは、そのまま再起不能となったのだった…。










〜ブリッジ〜

「ちょっとぉ!? 何メチャクチャ簡単に負けてんの!?」

モニターに向かって一人むなしく叫ぶ。

「どうするケロロ君? ガンプラ達を使う?」
「それはな〜…ペコポン侵略する時に兵力はないといけないし…」

渋りながら言うと同時に、何かを決意したような表情で椅子から立ち上がった。

「しょうがないであります。ハイグレ魔王殿達のお三方に手間をかけさせる訳にはいかないであります」
「じゃあ…?」
「我輩達でやるであります。もしもの時は、お三方に任せるって事で」

ブリッジの扉の方向に、二人が顔を向けたと同時に開いた。

「軍曹!」
「ドラえもん!」

冬樹、のび太を先頭に次々とブリッジへと足を踏み入れた。

「よく来たでありますな」
「ケロロ! これまでだぞ!」

一斉に全員が構え、真ん中に移動した二人を睨む。

「とりあえず…ドラえもん殿」
「分かった。えいっ」

ドラえもんは、懐から出した時計についているボタンを押した…。

「…えっ?」

冬樹とのび太の二人は、何も起こらなかったのを不思議に思った。
しかし皆を見た瞬間、異常さに気が付かされる事となった。

「み、みんな!? どうしたの!?」

そう、自分達の二人以外、誰も動いていなかった。
まるで石にでもなったかの様に、硬直していた。

「気絶? いや違う! どうなって…!?」
「コレでやったんだよ」

持っていた時計の様な物を、見せびらかす様に見せる。
何だか分らない、といった表情の二人に説明をしはじめる

「これはね、ウルトラタイムウォッチっていうんだ」
「その名の通り、時を止める事が出来る秘密道具であります」

この説明を受けた二人は、冷や汗をかいた。

「で、でも、どうして僕等は動けるの!?」
「それは君達が他の人達よりもボク等の近くにいたからさ」

事実、時の止まった皆より二人の方が近かった。

「予定外ではありますが…まっ、二人なら倒せるでありますからな」

ビームライフルを構えながら、ケロロは呟いた。

「そうだね…いくよ、のび太くん」

右手に空気砲、左手にジャンボガンを構え、距離を置く。

「くっ!」
「戦うしか…ないの!?」

のび太はショックガンを二丁。
冬樹は家から持ってきていたケロン軍の秘密兵器、ケロボールを取り出す。

「ゲロッ!? ケロボール…! 持って来ていたのでありますか!」
「当たり前だよ。僕だって戦わなくちゃと思ってね…今まで使う暇なかったけど」

しばし沈黙後、戦いは…始まった。





「ゲロッ!」

ライフルから放たれるビームは、真っ直ぐ冬樹に向かう!

「うわっ!?」

慌ててケロボールについているスイッチの一つを押すと、その場から消える。
同時にビームが着弾し、小規模の爆発を起こす!

「ちっ! 移動したでありますか!」

苦々しく吐き捨てると、周りを警戒し出した。

「えいっ!」
「っ!? そこかっ!」

後ろから放たれた電撃を間一髪かわし、再度ビームライフルの引き金を引く。
それを転がって回避したのを見届けると、体制を立て直した。

「ほう、さすがは冬樹殿。悪運が強い事で…」
「軍曹もね…」

笑いながら二人は話すと、戦いを再開するのだった…。





「あっちも盛り上がってるね。それじゃ、こっちも…」
「始めよう!」

先手はのび太だった。
駈け出した瞬間に一斉に二丁のショックガンの引き金を引く!

「おっと! 危ない!」

しかしドラえもんはそれをあっさりとかわすと、ジャンボガンを放つ!

「うわっ!」

走り回る事で何とか回避するが、次々とジャンボガン、空気砲を交互に撃ち続ける!

「あわわっ!!?」
「どんどんいくよ!」

走り続けるのび太には、攻撃をする隙がなかった。
走った後の地面には、焦げた大きな穴や、ヒビが入り、正確さに撃たれた事を物語っていた。

「ど、どうしよう…!」
「さぁ! のび太くん! どうするんだい!」

撃ち続けながらドラえもんは叫んだ…。





「うわぁっ!!!」
「どうしたでありますか? 冬樹殿…」

蹴り飛ばされて壁に激突した冬樹を、見下す様に言った。

「う、うぅ…!!」
「フィニッシュで…あります」

銃を構えるケロロを、冬樹は腹を片手で押さえつつ見る事しかできなかった…。





「冬樹くんっ!?」

そしてのび太は、冬樹の危機的状況に気づいた。
何とか出来ないかと考えるが、それにはドラえもんの攻撃を止める必要があった。
たとえ撃ってたとしても、隙が出来た自分に容赦なく弾が降り注ぐであろうから…。

(何か…何かないか!?)

必死で考える中、ふと上を見上げた。
するとドラえもんの真上に、モニターがぶら下がっているのを確認した。

「あれだっ!」

素早く二丁のショックガンを連射すると、モニターを吊らしている二本の棒に命中させた!
すると、大きな軋む音を出しながらモニターは…落ちた。

「なっ!?」

いち早く気づくと、撃つのを止めてその場を離れる!
落ちたモニターは凄まじい衝撃を艦全体に響き渡らせた!

それは離れた場所にいるケロロを転ばすには十分だった…。





「うおっ!?」
「っ! 今だ!」

予想外の振動に耐えきれず、見事にケロロは転んだ。
すかさずケロボールのスイッチを、転がりながら押した! 

「ゲロォッ!!!?」

発せられた迸る稲妻は、ケロロを包み込んだ!
黒こげでアフロ化すると、地面に倒れていった。

「やったぁ!」

ガッツポーズをして、冬樹は喜ぶのだった…。





「ぐっ! まさかモニターを撃ち落とすなんて…!」
「ボクもたまには、頭を使ったんだよ」

転がり倒れたドラえもんに、ショックガンを突き付けながら呟いた。
 
「やるじゃない、のび太くん。でも…」
「でも?」
「まだ甘い!」

瞬時に短い脚でショックガンを蹴り飛ばす!

「あっ!?」
「やぁっ!」

もう一撃加え、右手にも持っていたショックガンを吹き飛ばす!

「これがホントの頭を使う、さ」
「う、うぅ…!」

額に空気砲を突き付けられ、のび太は冷や汗をかく。

「ケロロくん。そっちは?」
「何とか…」

黒こげになっても気絶していなかったケロロは、拾ったビームライフルを突き付けていた。
油断しきっていた冬樹は、見事に逆転されてしまったのである。

「それじゃあ…!」
「止め…の前に。ドラえもん殿」
「分かってる」

ウルトラタイムウォッチを取り出し、ボタンを押した。
その瞬間、時間が再び動き出した。

「えっ…あれっ!?」
「な、何で冬樹がボケガエルに…!?」
「何でのび太がドラえもんに…!?」
「あ、あの一瞬で何が…!?」

不思議で堪らないという顔を、ギロロ達はしていた。
王ドラは気づいた表情をした。

「まさか…! ウルトラタイムウォッチを!?」
「そうかっ! それで時間を止めていたのか!」
「大当たり! さすだね皆!」

ニッコリと笑いながら、ドラえもんは続けて話した。

「見て分かると思うけど、動かないでね?」
「くっ…! ドラえもん、てめぇ!」
「こちらも同じくであります」
「お、おじさま…!」

この状況では、さすがに動く事は出来なかった。
すると突然! ブリッジの天井が開き出した。

「んっ!?」
「なにっ!?」

大きな音を出しながら完全に開くと同時に、台が降りてくる。
その台には三人の人物が乗っていた。
三人の内の二人は知っている顔ぶれであった。

「ハイグレ魔王!」
「アチモフ!」

名を呼ばれた二人は、薄ら笑いをしていた。
もう一人は、フードで身を包んでいた為、姿は分からなかった。

「ちっ! さては貴様だな! 俺達の事を話した奴は!」
「お前は一体!」
「何者でござるか!?」

ケロン人の三人の言葉に、フードで身を包んだ人物は…。

「クククッ…ガーラガラガラッ!!!」

笑いだした。
そしてその独特の笑い方に、すぐに気付いた。

「貴様は…!」
「まさか…!」

笑いながら左手でフードを投げ捨てた。

その人物は、体には赤いスーツを着用していた。
右腕は改造したのか、キャノン砲の様なものが付いている。
顔はまるで蛇の顔であった。

ケロン人達は知っていた。
自分達の天敵であるその存在の名を…。





「貴様は…ヴァイパー!?」

ギロロの叫びが、ブリッジに響き渡ったのだった…。
十四話、完成しました〜!
お待たせして申し訳ありませんでした! 書く暇がなくて…。
それはさておき、次回にはさらなる驚愕の事態に…!?
次回も是非、見てくださ〜い!
ご感想、ご意見もお待ちしております!


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