1万円ほしいナ!縦書き表示RDF


1万円ほしいナ!
作:ごはんライス


 雑誌を開いたら、親が、子供の教材費を遣ってしまって払えーん、とか、あるいは、貧しすぎて払えーん、ということで、学級費から捻出しようとしたら、保護者の方々からクレームがきて、いたしかたなく、先生が自腹を切る・・・・・・という、なんとも、とほほほな話が載っていた。

 こりゃま、倫理観エートスもクソもねぇな!

 格差社会、おそるべし!

 と言いたいとこだが、おそらく、子供に、
「教材、いる?」
 と聞けば、たぶん、
「いらん」
 と答えるんだろうな。
 だったら、そんなモン、自己責任ちゅうことで、ほっといて、どんどんどんどんアホになってきゃええがな! 学校の勉強だけがすべてじゃねぇぞ。ほっとけ、ほっとけ。バカなガキはほっとけ!
 と、無責任なこと言っても、しかたないか・・・・・・。

「ピンポーン」

 ここで、急に、集金のおばちゃんがやってきた。新聞代を払え、と。
 なけなしの一万円札を財布から取り出した。

 そこに描かれていた人・・・・・・

 福沢諭吉。
 
 あの人は、けっこースゴイ人だ。
 1万円札の顔になるだけある。
 幕末の当時、「時代はオランダよりイギリスだな」と敏感に察知した諭吉は、英和辞典を探していた。
 しかし、まだ、江戸時代の日本で、洋学といえば蘭語(オランダ語)が主流。なかなか、ない。
 やっと見つけたにしても、1冊しかない。
 そこで、諭吉は、徹夜徹夜で、1冊丸ごと書き写してしまった。

 すげえ!

 これが、まァ、本来の学問というモンなんでしょうなァ・・・・・・

 と、キレイごとを言っても始まらないか。
 まずは、地道にコツコツと、現場で闘っていくしかない。
 子供が食いつくような歴史小説を書く、とかネ!
 
 幕末の話は、いつか、書いてみたい。目指せ、平成の司馬遼太郎、デス。

 ぼうと、考え事をしていたら、集金のおばちゃんがイライラしてきて、「おい!」と怒鳴った。














ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




◆BACK
小説家になろう