part−2/73☆最後の決断
何なんだろうか。。
この物すごくありえない自信は・・・
流石に組織のボスと名乗る蘭でも怖ろしさを覚えた。いつもと違う雰囲気を漂わせるコナンに対して動揺が隠せない・・・
「どうしたんだよー。撃ってみろよ…。撃つんだろ?なら,撃ってみろよ!」
挑発的な態度を見せるコナンに対して余計に驚きが隠せなかった。
何もいう言葉が見つからない。───どうするべきなのか?頭の中で”考え”を巡らせていた。
コナンがあっさり撃ってみろ…って呟いたこと。──簡単に撃てるわけがない。そんなあっさりとスルーするわけがない。
撃たせることが出来ないはず。そんな思考が交錯する。
その考えが強まっているせいか拳銃で撃とうにも引き金が緩まない。
コナンの挑発的な笑みが植え付けられるような感じがした。
「どうした?ずいぶんと慎重だけど、撃つんじゃねぇのか?さっきから撃つつもりだったんだろ?
戦いを選んだんだろ・・・・?」
強張った口調でものをいう。語調を所々強めた感じで呟く。
語尾の辺りを怒りと感情に任せたせいか強まった音になる。
『その言葉』を蘭に深くインプットするように伝えようとする。
”戦いを選んだ”事はどういう事なのか教えつける為に”後悔”の二文字を植え付けようとする。
───蘭はどこかで油断するはず。
その心理が頭の中で働く。
それを狙ってか”撃ってみろ”と挑発的な言葉を強調する。
「ーーーーーー?」
追いつめられた感が走る。拳銃を支持する指に汗が付着する。
いやな汗が滲んでくる感触がする。
拳銃が床にまで到達しようといやな汗が滑る。
密かに滲み出てくる汗のせいで心地が悪く感じる。
通り風が緩いスピードで蘭の目の前を注ぐ。
ゆったりとしたこの空気が今の自分の立場を邪魔するようで鬱陶しく思えた。
滲み出てくる汗から解放されたい感があった。
撃つ事を望んでいるコナン
───その考えの裏側には”何か”がある気がした。しかし,自分は組織のボス
この貴重な決戦で”余計な感情”に流されている場合ではない。
その言葉を叩きつけるように刻み込んでおく。
威厳を見せつけようと堂々たる態度で拳銃を強く握り締める。
腕から指までに有り余った力を含ませて潰すように握る。
渾身の一撃でもくらわすかのように精一杯に握り締める。
目の色まで変えて目線を引き金に移す。
引き金を支える指に汗が,溜まる。
しかし,次の瞬間指の動きに変化を伴った。
滲み出てくる汗を無視してわけのわからない力で引き金を弾いた。
と同時にあたりもなく乾いた音が部屋全体に強く響いた。 |