part−2/65☆まだ残っていること
ーーもう迫って来た。もう全ての真実を解き明かされる。
そんな予感が自然と感じた。
悠衣が口ずさんだ”言葉”がやけに印象強く植え付けられる。
次、一体何を言いたかったのか?
その事を集中的に聞き入れる。
悠衣は,口元を歪めて微かに笑う。不敵な笑みまではいかないけど…何か怪しい雰囲気を匂わせるような笑みを面に浮かばせていた。
首をやや斜めに傾いて偉そうなポーズを構える。
喉の奥から声を張り上げようと歪んだ口元を直そうとする。微かに聞こえてくる雑音は悠衣は満足感に満ち溢れない。
「シルバーブレットね………そんなのただ例えにしてだけの事よ…。そんな気にするほどの大袈裟な事なんかじゃあないわ…。」
険悪な雰囲気を漂わせているコナンに対して開き直ったような口調で言い切る。
入ってくる風は,やや寒々しく感じる。震えがやけに襲ってくる。
悠衣は,微かな”震え”を抑えようと足を固定化しようとする。
足を動かさないような姿勢を整える。
淡々とした口調で吐く悠衣に対して苛立ちが増してきた。
顔が妙に引きつっている。コナンは,その表情を面に出している事を隠す為に足元に気を留めるふりをする。
下を俯いて表情を覆い隠そうとする。
天候がまだ曇っているせいかこの空間部屋全体が暗く感じる。薄暗く染まっている部分も残っているが全体に黒ずんだような色を帯びた状態になっている。
雨音の雑音は流石に静まり返ったけど…、そのせいか寒風から発する音が植え付けられるように響く。
深く”インプット”されるような途切れ途切れの雑音
突然のように窓ガラスの方から途切れた音が強まる。
強まったような音は刻まれるように深く残る。
「なぁ、じゃあシルバーブレットって何なんだよ!?このまま答えが浮いてしまったから納得出来ねぇんだよ…。この事件を解いて全てを片づけたって納得出来ねぇんだよ…。」
全ての力を振り絞ったかのようにコナンが苦々しく質問をする。
ーー全ては答と言えるものが知りたい。”明確”と言える正当な事柄を求めている。
その願望があるせいか中途半端な解答を述べる悠衣に対して苛立った。
”苛立ち”を見せまいと保っていても流石に我慢にならない。事件に対する元の好奇心が原因なのか?
抑える限度が越したような感じだ。
悠衣は厳かなコナンに対して軽薄な雰囲気を漂わせる。相変わらず事件の事を何事でもないかのように構えている。
「シルバーブレットはね…ただベルモットがそう言っていただけよ…。」
紛れ込んでボソッと呟く。
ーーしかも,少々の笑いをまじえて
企てがまだ残っているといいだけな表情をしていた。 |