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ここから始まったpart−2
作:魔法戦隊三輪野助



part−2/60☆もう一つの真実


ーーお互いに毒化してしまった。こんな事がなければすべて誰も辛い目にはあわなかった…。


その事に深く後悔する。悠衣は頭を軽く抱え込んで青ざめた表情をする。
蒼白な表情を覆い隠すように一旦足元に目線を向ける。



”自分でも毒化されかけのベルモットを止める事が出来るハズ。”
でも行動にうつせなかった自分で慚愧(ざんき)の気持ちでいっぱいになる。
悲しそうな表情が見せまいと無理に普通の表情を繕うとする。
そして,次なる真実を語ろうと前を向こうとする。


『ーーもう、真実を語る事から逃げない。』
心の中でしつこく言い聞かせる。



「でも蘭はね……悪に染まってしまってもずっとみんながよくなる為の方法を考えていた。」


(えっ……?)
コナンは、驚いたような表情に見せる。意外な言葉に珍しそうな感じを受ける。

「一番、組織に貢献していたあの女の目を盗んで”ある薬”を隠したもしたのも蘭なのよ。」

「えっ?ある薬??」
眉をしかめて疑問そうに質問する。
一体何なのかと疑問が増していく。
(それにあの女って……。)
コナンは深く考えて込む。少々俯いて『考える姿勢』になる。



「キールよ…。キールは不老不死を企みそして,無限な力を手に入れようとしているのよ。その為の薬を作るのは相当なリスクがかかる。それは,命にも失うぐらいに……。」
悠衣は語尾を弱めて悲しげな表情を浮かべた。ーー俯いてその表情を面に出さないとしても顔に表れる。


続きを云いたくない。
でもいう義務が果たせていない。そう思って足元を気に留めた後に次なる言葉を発そうとする。

「そう、そんな物命を失うぐらいリスクが高いのに…。それをわかっていながらキールは宮野厚司に都合のいい薬など開発させようとした。
死んでもいいからって宮野厚司を使った。それにそんな都合のいい物の開発の成功なんて0.1パーセント程度。そんな物を開発させようとしていたのよ。」
苛立ちと悲しみが込みあがってくる。

足元をまじまじと見ては、次々と真実を語る。
雨のせいか薄暗い景色などは気にも留めずに『ありのままの真実』を伝える事に集中する。

ーーそれは、受け止めたく真実。自分で云いたくない真実で辛さが増していく。

「そして,宮野厚司は死に至った。いや殺されたっていった方がいいわね。どっちみちキールっていう女は開発が成功しても彼を何らかの方法で殺すつもりだったんでしょうね。縛り付けていた彼ならいつでも殺しなんて可能だから…。
死因は、その研究による爆死
相当凄い衝撃だったからね…。」
雨が『ザアザア』と強い音を響かせて降り注ぐ。

そして,真剣な眼差しを向けて息をごくりと飲み込む。
自分にだけ緊迫感が迫ってくる。そんな感じを受けた。


強まる雨音に少々の焦りが混じる。とりあえずは、深呼吸をする。
やたらと靡く茶髪の髪を押しのけて”次の真実”を語ろうとする。


「その研究所は、木っ端微塵。跡形もなく消えたわ。
キールが監禁した時に残した痕跡なんて全く残っていない。灰にまみれた建物のようだった。まあ、そこにも唯一残っていた物はあったけど……。」

「それは……?」

突然の質問に息を飲み込んで返答する。そして,次なる言葉を発する。
「その都合の良い薬よ。それだけ命の代わりに残っていた。見事にそれだけは…完全に完成してあった。流石にキールもそれには気付かなかった。その時からキールの企てを知っていた蘭は開発された品をこっそり持っていったってとこかな?」


一旦一部を話したことで満足感を覚える。
そして,真剣な表情で次の言葉を言おうとする。

薄暗い部屋に再び雷の光が入り込んでくる。いきなり入り込んできたせいか眩しい。
光のせいで少々目の痛みを感じる。
悠衣の説明がなくなったせいで周りに沈黙状態になる。


しかし,話はこれだけじゃない。真剣はまだ残っている。そんな予感が走った。












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