part−2/4☆雪そして、大切な人
コナン君が来た。
そう、私の目の前に・・・
彼らしくポケットに手を突っ込んでいる。
格好つけている。
子供っぽい素振りを見せず
高校生探偵『工藤新一』の雰囲気を漂わせながら現れた..
彼はすっかり大人のよう・・・
私のことすべて見透かしたように
私を見つめる。
風が吹いた。
私たちの周りに強くふく
雪も同時に私たちの周りを包む。
ーーーとても寒い。
ちょっと気まずい。
それと驚いた……。
脳裏に新一のことが焼き付いていた時に
ちょうどすごいタイミングに新一が来た。
大人びた彼
新一も変わってきたような気がする。
「どうした・・・?
蘭」
「別に何でもないよ……。
新一こそどうしてここに来たの..?」
「蘭がいないから、探しに来たんだよ。
それと蘭のことだから
雪を見たがるだろうなぁと思ってな。
それで雪を見に行っているだろうと思ったんだ・・・。」
新一は私が雪を見たがっていることを
知っている。
私の考えていることが
見透かされているみたいだ。
「今日は急に雪降ったなぁ…
とんでもなく寒いぜ。」
手袋で手をこする
慣れない小さな手をこすりながら
手を温めている。
「雪ってさ、本当にきれいだよね・・・」
「ん・・・?」
「だって雪は白色じゃない・・・
白ってとってもいい色だもの・・・
一番明るい色だし、
清い心を表すような色でもあって
素敵な色じゃない・・・
そんな素晴らしい色が限りなく続く白銀の世界
私にとって最高の景色だと思うんだ…。」
上を向いて話す蘭
横から見ると輝いて見えた。
オレにも少し蘭の気持ちわかるような気がする。
暗黒な居場所で’その暗黒な組織のボス’として
組織をまとめていくのは大変だっただろう・・・
組織の一員も冷酷で冷淡なヤツらばかり・・・
人を殺すことをなんとも思っていない
殺人鬼の集まり
そんなヤツらをまとめていく
蘭も心を痛めただろう・・・
時には自分の心を
黒く染めなければいけないだろう・・・
つらいのは当然だ。
黒く染まってしまうのだから・・・
だから蘭は組織とは真逆な
白い雪の世界が恋しいんだ・・・。
白い雪は一面に積もっているから・・・。
白だけの世界
蘭はそんな世界が好き
自分たち組織とは違って安らげる世界だから・・・
蘭も落ち着いているみてえだ。
オレはほっとした。
「ねぇ…新一
新一は雪は好き?」
蘭は白いマフラーをつけ直し
微笑んでオレに尋ねた。
「ああ……いいと思うぜ。
雪はさらさらできれいじゃねぇか。」
新一は一言ボソッと言って
後ろを振り向いた。
新一の後ろ姿
それはいつもどおりどっか寂しそうな姿・・・
今はコナン君としての寂しいような
雰囲気が漂ってくる。
「このままずっと白い雪の世界だったらいいのにね……。
白銀な世界に包まれたかったのに・・・
雪は早く溶けてしまう・・・
いずれは消えてしまう世界なんだね……。」
蘭の悲しそうな表情
彼女の瞳から涙が出そう・・・
いつか溶けてしまう雪
私の前から消えてしまうから・・・
私は今の時間を大切にしている。
貴重な雪を見る時間
私は白銀の世界の変化一瞬たりとも見逃さない。
貴重な今の時間、
この雪を新一と見る時間
私は新一と一緒に雪を見ることが嬉しいのである。
このまま一緒に雪を見たい・・・ |