part−2/31☆信じられない真実に〜
「どうした?灰原・・・・何驚いているんだ?」
さらりとつぶやく工藤君
何かありそうな予感がするわ…。
「ねぇ、工藤君何の用・・・?」
沈黙になりかけた玄関先で小さな声で言った。
「それはお前に聞きたいこと、言いたいことあるから・・・
ここに来たんだよ……。」
「工藤君あなた、まだ朝の五時よ。
こんな朝早くから一体何しに来たのよ?」
「だから言いたいことがあって来たんだよ。」
「そんなことはわかっているわ…。
こんな朝早くから言わなければならない事って何よ?
私も忙しいのよ」
コナンはいったん深呼吸をして心の準備をする
そして言いたいことを言う決意を固めた
「あのさ、言いずらいけど蘭のことで・・・・」
そこで言葉に詰まる
この後なんと言えばいいのかわからない
「わかっているわ…。
蘭さんは組織のボスだってことでしょ?」
「お前どうしてそれを・・・」
「(お前どうしてそれを・・・)って
あなた蘭さんが彼らのボスだってこと知っていたのね。」
「ああ、まあな・・・
それよりやっぱり灰原も蘭が黒の組織のボスだと知っていたのか?」
「ええ、一応本人から聞いたわ…。
“私は組織のあの方”だって自ら言っていたわ。」
今の灰原の顔は泣きそうな表情
涙がでるのを必死にこらえて背を向けた
それと同時に工藤君が私の様子に察知したかのように目つきが変わった。
「灰原、なんかお前無理してねぇか?」
えっ………
どういうこと・・・?
彼から予想していない言葉が発してきた
一体どういうこと?
「工藤君、どういうことなの・・・?」
「灰原は蘭のことを今まで明美さんと重ね合わせて見ていたんだろ?
その蘭が灰原が裏切った“組織のボス”だと聞いてお前が平常心を保てるわけがねぇ……
しかもさっきだって涙があふれるのを我慢していたんだろ?」
図星をつかれたかのように急変した灰原の表情
そこまでコナンは見逃さなかった
「やっぱりな…その表情は今言ったことすべて図星だな?」
ふぅっとため息をついた
さっきまでの怯えた表情からちょっと力を抜いた表情に戻った
「やれやれ、あなたにはすべてお見通しなのかしら?
名探偵さん・・・?」
「バーロ・・・お前はオレが何か言い出すとすぐに表情が変わるからわかりやすいんだよ…。
さっき灰原が“蘭は組織のボス”だということをいっている途中に様子が急変したじゃねぇか・・・
それにお前が蘭のことを明美さんに似ているっていっていたから組織のボスだという真実を受け入れたくなかったんじゃねぇか?」
さっきの灰原と違って力を少し抜いたような口調に変わった。
「ええ、まあそういうことよ…。
それにお姉ちゃんと同じぐらい白い心を持つの彼女がボスだなんて想像できないわよ……。」
最後少しか細い声に変わった。
今泣きたいような泣きたくないような複雑な気分
風が強まるたびに迷いがあふれる
どうすればいいのかわからない・・・・
そして風がなびく向こう側で顔を見せずにうつむきながらしゃがみこんだ美少女がコナンたちの会話を聞いていたことは知ることもなかった
その少女は蘭のクラスに新しく転校してきた転校生“金森悠衣”
彼女は、一回ため息をついた。
それから前を向いた。
そして2人がいる博士の家に目を向けた。
「何かが始まるみたいね…。」
嵐のような風が吹く中で一言つぶやく
この時、影から様子を見ていた悠衣の存在にコナンたちはまだ気づいていなかった |