part−2/30☆受け止めたくない真実に戸惑い
“もう私全てが信じられなくなってしまいそう”
あれから2日経った
まだ私は“蘭さんが組織のボス”にあたる人だなんて信じていない
いや、信じたくないし、受け止めれない
悲しい真実から逃げているのだろうか?
こうして蘭さんが自ら“組織のボス”と言わなかったとしても蘭さんがボスであることは変わらないまま
このまま何も知らない方がよかったのかしら?
蘭さんの裏の顔を知らない方がよかったのかしら?
でも、私は知ってしまった・・・・
蘭さん=組織のボスだって事を・・・
そんな方程式になっていること
そんなのいくら頭をひねっても解るわけないじゃない・・・
普通の方程式とは違う
考えれば考えるほど、解けなくなる方程式
私は悲しい真実を受け止めなければならないの?
私の全ては“悲しみ”に植え付けられる
受け止めたくない真実ばかりある
特に今回の真実は信じられない・・・・
でもこれも運命だよね・・・
私と蘭さんの本当の関係はボスと裏切り者だってことも、
その真実を知ることも・・・
工藤君がいっていたわ。
『自分の運命から逃げるんじゃねぇよ』って私に一言教えてくれたわ……
運命だったら逃げずに真実を受け止めるべきだよね・・・
私はすぐ嫌なことから避けようしてしまう
そんな自分にちょっと嫌気がさしてしまう
パソコンを開く気も起こらない
お姉ちゃんの写真を見るたび胸が痛い
何かをする気力がない
ただ開いていないパソコンとにらめっこをしているだけ
何もやらないまま時はだんだん刻まれていく
今、私に何かを求めても何も起こす気はない
この間の短い時間でも、工藤君のために解毒剤の研究をちょっとでも進めることだってできる
解毒剤の研究も中断したまま
一日も早く工藤君を元に戻したい
なぜならば私が工藤君を幼児化させてしまったから・・・・
それなのに私は研究を疎かにして蘭さんの受け止めたくない真実に迷いを抱く。
蘭さんのことばっかりが頭によぎる。
「お姉ちゃん、私はこれからどうなるの?
どうすればいいの・・・?教えて・・・」
また独り言をつぶやいた。
今はもう完全な朝
地下室からだと見えない光が外には限りないほどの光がある
また今日も寝不足
少し目をこすってから洗面所へ向かう
今日もまた学校に行く
少年探偵団のあの子や工藤君と一緒に登校・・・
今の私の心境では彼らの真の明るさを見ることがつらい
私はどうすればいいのだろう?
なんかまた逃げたいという衝動に己自身を負かしてしまうかもしれない・・・
私は立ち止まった。
自分のこれからを考えると同時に過去も思い出してしまう
「おーい、哀君・・・」
どこからか私を呼ぶ博士の声
私は声が聞こえる方へ向かった
「博士、どうしたの?」
「新一が哀君を呼んでいるぞ…。」
「えっ、工藤君が・・・どうして・・・」
「さあワシはよくわからん。ただ新一が
『灰原を呼んで来い』と言ったもんで今哀君を呼びに行ったんじゃ」
「で、肝心の彼はどこにいるのよ。」
「玄関先で待っているんじゃが・・・」
「ふーん。」
それだけ言い残して、玄関先まで小走りで向かった。
玄関に着いたらそこで工藤君が待っていた。
「工藤君、どうして・・・ここに」
こんな朝早くに来る訪問者にあっけにとられた
なぜ、彼がここにいるの?
驚きの表情を隠せなかった
「灰原、どうした?」
寒い風が家の戸を叩く
それとほぼ同時に彼は何気なく一言私に言った。
|