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ちびっこももちゃん
作:春晴秋明


ももちゃんはちびっこ。

テレやさんで、モジモジさんで、ちょっぴりおてんばさん。


ももちゃんは、お花がいーっぱい咲く春が大好き。

お花のそばに行って、お話ししながらジョーロでお水をあげるんだ。

「ノドがかぁいたの? かわいしょうだね。 おみじゅをあげるね」

ちょろちょろとおみずをあげる。

お花はゴクゴクとももちゃんがあげたお水を飲むんだ。

「おいちぃ? よかったね」

にこっと笑って次のお花にお水をあげる。

「ノドがかぁいたの? かわいしょうだね。 おみじゅをあげるね」


春はポカポカ気持ちがいいからね、お散歩するんだ。

道端に猫が一匹。

ももちゃんは、ネコちゃんともお話ができるんだよ。

「にゃんちゃん、こんにちは」

ぺこりと頭を下げる。

ネコちゃんはじぃっとももちゃんを見て、

「ニャア〜」

とお返事するんだ。

「こんにちはって言えるんだね。 にゃんちゃんおりこうさんでしゅね」

ネコちゃんのノドを優しく撫でる。


ももちゃんは虫が苦手なんだ。

夏はいろんな虫がたくさん登場する。

でもね、ももちゃんはこわごわと虫さんを逃がしてあげるの。

「むちしゃん、はやくここからでていってくだしゃいね。 ぅわ〜ん」

怖いんだね、ももちゃん。

がんばって窓を開けて逃がしてあげるんだ。


夏は花火がたくさん上がるでしょう?

それを観てももちゃんは大喜びするんだ。

「おっきいね。 おっきいね。 キレイでしゅね。 キレイでしゅね」

小さいもみじのようなお手手をぱちぱち叩きながら大喜びするんだ。


春に行った山に秋に行くと、ももちゃんは不思議そうに言うんだ。

「なんで、みどりからあかになったんでしゅかね〜。 ふちぎでしゅね〜」

紅葉が不思議なんだね、きっと。

「なんで、みどりからきいろになったんでしゅかね〜。 ふしぎでしゅね〜」

やっぱり紅葉が不思議なんだね、きっと。

「おちてるはっぱはもらってもいいんでしゅかね。 もらっちゃいましゅ」

真っ赤なもみじをもみじのようなお手手で拾うももちゃん。

そう、落ちた葉っぱはもらってもいいんだよ、ももちゃん。


ももちゃんは真っ白い雪が大好きなんだ。

なんでかって言うと、真っ白い雪を食べたいから。

そのために真っ白い雪が降るのを心待ちにしてるんだ。

『ぱく!』

「おいちいでしゅね〜」

『ぱくぱく!』

「ちゅめたいでしゅね〜」

お腹を壊してしまうよ、ももちゃん。

ももちゃんは真っ白い雪が大好きなんだ。

なんでかって言うと、もみじのようなお手手をもみじのように真っ赤にしながら、雪だるまを作りたいから。

だからももちゃんは真っ白い雪を待っているんだ。


「きょうもゆきはふりましぇんね…」

寂しそうにももちゃんは窓の外を眺めるんだ。


真っ白い真っ白い、ももちゃんの心の中のような雪が降るといいね。














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