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短編集

官能元日メール2010

作者:浮羽ゆ-
 


小説家志望の小生意気な妹があけおめメールを送ってきたので、すかさずうpしてみる。

題:あけおめ❤ことよろッス!
本文:
てか聞いて、お兄ちゃん。
彼ったら最ッ低ーなの。

「いいだろ? 今年最初の一発目を今ここで済ませてしまいたいんだ。オレもうがまんできないよ」
 初日の出が拝める、ひと気のない岬に4WDの車を停めて俊輔は言った。

 早速、節くれだったその指先が淡い茂みに滑り込み、優しくかき分ける。
 侵入したサヨリの秘密のスポットからは、すでにしっとりと湿った磯の香りが漂っている。

「イヤ… 誰か来たら恥ずかしい」
 精一杯の抵抗も虚しく、目を血走らせて興奮状態にある俊輔は聞き入れる気配がない。
「誰も見てやしないよ…」
 低くかすれた声でそう囁くと、手馴れた素早さでゴムを取り出し玉の付け根まで外れないように装着した。

 朝日に照らされた海面は情感の波でゆらゆらとたゆたっている。
 俊輔はおもむろに自らの竿を取り出すと、サヨリの欲望が渦巻くポイントへと誘導する。
 サヨリの頭上に波紋が広がる。
 俊輔の黒光りするその先っぽからは今年一番の朝日に照らされキラキラ光る一筋の線がつぅと糸を引いていた。

 俊輔は押し黙り、上着をかなぐり捨てるとYシャツの袖を二の腕までまくり上げ、己の竿の根元をむんずと掴み、それ誇示するかのように数回のしごきをいれて竿先を細かく震わせ誘いかける。
 サヨリはもう、目の前に垂れ下がったそれを無視できない。見せつけられたモノに頭では拒絶しても、体が反応していく。

 ――いけない。

 と、どこかで思っても、無意識に口先はソコに吸い寄せられ、気がつけば既に軽くついばみ始めてしまっている。

 ニヤリ。

 俊輔は口元をゆるめた。
 慌てることもなく、焦ることもなく、若さに似あわぬ熟練の技を発揮して、小刻みに震わせた丹念な動作でサヨリをじらしてゆく。

 サヨリは罠に落ちた。

 次の瞬間には俊輔のそれを一気に喉奥までくわえこみ、肢体を揺らして必死にむしゃぶりつく。
 突き抜け乱れた情感の渦に、俊輔の浮き玉は飲み込まれ沈んだ。

「来たっっ!!!」

 反射的に、ピンと竿を張る。
 額に玉のような汗が浮かぶ。
 俊輔は、夢中で腕をもがき、こじ開けるように、なぞりあげるように、サヨリの白く澄んだ柔肌を白日の下にさらしあげてゆく。
 しなやかに暴れる肢体が姿を見せた。

 俊輔の腕には動脈が太く浮き上がっていた。
 サヨリの動きを押さえ込み、黒光りしてそそり立つ自らのソレをさらに奮い立たせ一息に突き上げた。
 俊輔の腰の悶えに乗じてサヨリの体はけ反るように中空へ跳ね上がり、快感が頂点に吊り上げられ、いびつに歪んで開かれた入り口がヒクついて、最高の愉悦を俊輔に伝えた。





――ドサッ。

 サヨリは岩場にしなだれ堕ちた。
 崩れた体勢のまま、むき出しの身をひときわ激しく痙攣させると、次第にぜんまい仕掛けが終わってゆくように収束し、時折不定期にビクンビクンとおののく。

 それがサヨリの抵抗の終焉であった。

 興奮の潮が引き我に帰ったとき、俊輔の腕にも竿にもベットリと白い飛沫が飛び散っていた。
「こりゃ、掃除が大変だ」
 子供のような笑顔で手のひらを開き、貼り付いたそれを悪魔のように見せつけてくる。
「やだ、汚い」
 私は頬を赤らめつつ、顔を背けた。



「サヨリはうろこが剥がれ落ちやすいのがネックなんだよな」
 俊輔は岩場に釣り上げたサヨリを優しくつまむと、そっと氷が敷き詰められたクーラーボックスに横たえた。
 俊輔が強引に望んだ初釣りは、こうして叶えられた。





 元日早々から釣りだなんて、…ほんと、マニアな彼氏とつき合うのって不幸だわ。
 お兄ちゃんも、フィッシング詐欺なんかに引っかかっちゃダメよ。

P.S.実家に戻ってくるとき、私のお年玉忘れないでね♡♡




.
旧年中はお世話になりました。
今年もよろしくお願いしますm(_ _)m

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