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新キャラ登場です(^o^)v
作:紅雫



雫−10:エレンと毒舌


レイス達は村につくとすぐに宿へと向かった。
「あ〜、あったけ〜」
宿に入って初めての第一声はそれだった。
入るとすぐにエレンはレイスから離れ宿の受け付けのお姉さんの所に向かった。
そしてエレンは受け付けの人と少し話してから戻って来てレイスの腕にまた、抱き着いた。
「はい、これ宿の鍵ね♪」
エレンはニッコリ笑い鍵をレイスの手の平に置いた。
「サンキュー・・・」
レイスは鍵を握り御礼を言う。「で、これがシズクの部屋の鍵ね・・・」
エレンはシズクに鍵を渡す。
「…………」
シズクは鍵の番号をぽーっと見つめそしてレイスの鍵の番号と自分の鍵の番号を見比べた。
「……レイスの部屋……遠い……」
シズクの鍵の番号は103でレイスの鍵の番号は109だった。
「別にいいじゃないか?そんなこと」
レイスはそう言いながらシズクの肩をぽんっと叩く。
シズクはムーッと少し不機嫌な顔をした。
そしてふとエレンの鍵の番号を見てプツンッとなにかが切れた音がした。
「ん?なんか切れた音が聞こえたよう・・・うわっ!」
突然レイスとエレンの間に銀に光る大きな刃が入ってきた。
「あら?シズクこんな所でそんなもの(十字剣)振り回したらいけませんよ?」
エレンはシズクにニコッと笑い言う。
だがその笑顔は表面上だけで内側は笑っていなかった。
「……鍵の番号………」
シズクはそう呟きエレンに刃を振り下ろす。
バキィ!
エレンはそれを余裕で避ける。
宿の床が粉砕されたが・・・
「まったく、心が小さいヒトですね?貴女の大きいのは胸だけですか?乳牛女♪」
エレンはケラケラ笑いながら言う。
“おいおいエレン・・・火に油注いでどうすんねん・・・そんなこと言ったらシズクが・・・”
ぶちぶちぶちィィィィ!!
なにやら沢山のモノが切れる音が聞こえた・・・
“やっぱりぃ・・・”
レイスはシズク達から離れ受け付けの人の横に避難した。
「……もう肉片も残さない……消えろ……」
シズクの額には沢山の筋がピクピクと浮き出てしかも頭からは煙りが出ていた。
そしてエレンに切り掛かる。
ブンッ
エレンはしゃがみ込み刃を交わす。
「まったく貴女はそうすぐに切れて、カルシウムが足りませんよ♪?・・・あっ、そうか♪!カルシウム全てが胸に行ってしまって頭に回すカルシウムが足りないんですね♪?」
ぶっちぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!
今までとは別格のとんでもない音が鳴り響いた。
“おいっ!!さらに怒らせてどうする!?どうすんだよ!?今のシズクならこの宿を消し飛ばすぞ!!・・・それにエレン、お前さっきからシズクの胸の事しか言ってないぞ?なんだ?ただのひがみじゃないか?”
レイスは溜息を付き座りこんだ。
「……………」
もはやシズクは言葉を話す余裕がなくただ前にいるエレンをたたきのめす為だけに働いていた。
「あの〜、そろそろ止めて頂かないとこの宿が潰れてしまいます〜」
レイスの横にいたお姉さんはオロオロしながらレイスに話しかけた。
だが・・・
「ゴメン、無理!!」
レイスははっきりと言い返した。
「そんな〜(T-T)」
お姉さんはガクッと俯きながら言った。
“あんなのどうやって止めればいいんだ?止めようとした奴は必ず他界してしまうぞ?・・・まぁ、そこまではいかないか、シズクは切れてるがまぁ殺すまではいかないだろ?”
バキィ!!
「ちょっと?危ないじゃないですか!!あと少し横に当たってたら私死んでましたよ?」
「……………」
エレンの甲高い声は聞こえたがシズクの声はまったく聞こえない。
表情は恐ろしく無表情で目の光は完全に消えていた。
“大丈夫だよな?本当に?”
と、その時・・・
2階に繋がる階段から誰かがおりてきた。
「なんやねん?この騒ぎは?煩そうて全然眠れんやんけ?」
2階から小柄な少女がおりてきて受け付けのお姉さんに聞く。
少女は理由を聞き“なるほどな〜”といいレイスに近づいた。
そして・・・
バッシィィィィィィ
「いってぇぇ!!」
少女は自分が履いていたスリッパを持ってレイスを張り倒した。
そして腰くらいまである黒い髪を靡かせ叫ぶ。
「ド阿呆!!彼女の喧嘩も、止められへんのか?このタマナシが!!しゃぁないうちがとめたるわ!」
少女はそう言い激戦区へと歩いて行った。
「タ、タマナシ・・・」
その言葉がレイスの頭の中に鳴り響いた・・・
 そんなことを気にせずシズク達の争いはさらに激しくなっていた。
「まったく、しつこいですよ?貴女!!」
エレンはハァハァと、呼吸を乱しながら言う。
シズクと違って彼女にはスタミナがなかった。
「…………」
そんなことを気にせずシズクは十字剣を振り回す。
だが、その十字剣の刃が一人の少女によって受け止められた。
「…………!?」
そして少女は十字剣ごとシズクを持ち上げレイスの座り込んでいる所へ投げ飛ばした。
「うぉ!!」
レイスはすぐに横に避けた。
そしてシズクは壁にぶつかった。
「…………くうっ!?」
壁にぶつかった衝撃でシズクは我に返った。
「す、凄い・・・」
そんなシズクを見つめエレンは呆気にとられていた・・・が、突然頭に衝撃が走り頭を押さえしゃがみ込んでしまった。
「いったぁぁい〜!」
少女がレイスと同じようにエレンの頭をスリッパで叩いたのだ。
「ド阿呆!!あんさん等のせいで他の客に迷惑かけてんねん!もう、真夜中やのにこんなに暴れて!安眠妨害やで!?ほんまなら慰謝料請求やけど今日はこれで許したる!!せやけど、またこんな騒ぎ起こしたら覚悟しいや!ほな、おやすみ・・・」
そう言い残し少女は2階へと戻って行った。
「なんだったんだ?」
レイスは少女が上がって行った2階を見つめ言う。
「……レイス………ゴメン……」
ふと、隣にいたシズクがそう呟いた。
「なんでシズクが謝るんだよ?今回はシズクは悪くないよ?」
レイスはシズクの頭を撫でながら言った。
「……本当?……」
「あぁ!!」
レイスの言葉を聞き悲しそうにしていたシズクの顔がぱーっと明るくなった。
レイスはシズクの頭をまた撫でる。
すると、今回の元凶がレイスに近づき・・・
「レイス〜♪エレンも、やって〜♪」
と、ほざきながらレイスに頭を近付けた。
だがレイスは頭を撫でる代わりにげんこつをエレンの頭におみまいした。
「いったぁい!」
「当然の報いだ!」
「ムー・・・」
エレンは膨れっ面をしながらレイスを睨んだ。
だがレイスはそれを無視し、シズクに話しかけた。
「そうだシズク・・・部屋が気に食わないんだろ?」
レイスの問いにシズクは少し戸惑ったが頷いた。
「じゃぁ、部屋俺と一緒の部屋にしないか?」
レイスのいきなりのセリフにシズクは“えっ?”と呟き固まった。
「いや、別に嫌なら良いんだが・・・」
「……いいよ……」
シズクは顔を赤らめ小さく呟いた。
だが納得のいかないか人物約一名が・・・
「なんでよ?なんでシズクがレイスと部屋が一緒なのよ!?」
エレンが怒鳴る。
「別にいいじゃん。もとはと言えばおまえがシズクに嫌がらせするからだろ!」
「嫌がらせじゃないもん!本当に部屋はそれしかなかったもん!」
「じゃぁ、お前の部屋番号を見せて見ろよ?」
レイスの言葉でエレンは“うっ!”と言い固まる。
そんなエレンの手をレイスは引っ張り鍵の番号を見た。
鍵の番号102・・・
「ほらみろ!俺の部屋の隣じゃないか!?シズクが可哀相じゃないか!」
レイスの言葉にエレンは返す言葉が無かった。そして・・・
「ムー・・・もういいよ!レイスはシズクと一緒にイチャイチャしてればいいのよ!!うわ〜ん!」
エレンは泣きながら(多分嘘泣き)2階へと消えて行った。
「イチャイチャって(汗)俺は別にシズクとそんなこと・・・」
突然レイスの顔が沸騰したように赤くなった。
「……どうしたの?……」
シズクはレイスの異変に心配する。
「いや、なんでもない・・・俺達も部屋に行くか?」
「……うん……」
レイスは受け付けのお姉さんに謝罪して、シズクの部屋の鍵の返却、そして自分の部屋に布団をあと一つ用意してくれるように頼んでから2階へと上がった。
“ふ〜、イチャイチャでシズクのアレを思い出してしまった・・・危ない危ない・・・それにしてもエレンの機嫌を損なわせてしまったな・・・まっ、いっか!あいつの事だ明日になれば直ってるだろ!”
レイス達は階段を上がり自分達の部屋へと向かった。












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