エピソード6:結果①
土曜日、時刻は朝7時30分。
朝から雨が降り続き、空にはどんよりと重たい雲が垂れ込めている。
普段ならば仕事が休みの政宗だが、今日はいつも通りスーツに着替えて、身なりを完璧に整えていた。
これから名杙家に赴いて……年に一度の会議に出席し、夕方前には帰ってくる計画だ。いつもならば夜の宴会まで残っているのだが、ユカのことがあるので、統治がそのように手を回してくれている。
洗面台の前にいる彼は、いつも通りの佐藤政宗。
ネクタイをしめて、位置を調整する。そして、ヘアスタイルの微調整や顔色、全体的な清潔感などを確認して……一度、呼吸を整えた。
――帰ってきたら、ちゃんと、ユカと話そう。
自分の思っていることを、素直に伝えよう。
そのために、まずは――目の前のことをしっかりこなそう。
鏡の中にいる自分へそんな決意をした次の瞬間――インターホンが鳴り響いいた。
「じゃあ、宜しくお願いします」
部屋へ来てくれた彩衣に会釈をした政宗は、ビジネスバッグを持って、雨の降る外へと出かけていく。
彼の足音が遠ざかっていくことを確認した彩衣は、扉を閉めて、防犯のために内側から鍵をかけた。
今日の彼女は髪の毛をざっくり1つにまとめ、白衣の下はTシャツとスキニーパンツというラフな格好をしていた。本来であればこの白衣も必要ないのだが……白衣のポケットにすぐに取り出せるものを色々と入れていることもあり、仕事モードの時はついつい着用してしまうのだ。本人ももう、一種の職業病だと思っている。
さて、と、息をついた後、行動を開始。まずは玄関のすぐ近くにある客間のドアをノックする。数秒待ってみたが、返事は特にない。
彩衣は静かに扉を開き、中の様子を確認した。ベッドの上で寝ているユカは、規則正しい寝息を立てている様子。昨日からすっかり熱も下がっており、脈拍や血圧、食欲も問題ない。昨日、聖人が言っていたように、風邪の症状からは回復した、と、思って良いだろう。
事態は、次の段階へ移行しようとしている。
その時、彼女がどうなるのか、今の彩衣には全く分からないけれど。
彩衣は静かに扉を閉めて、朝食の状態を確認するために、一度リビングへ向かうのだった。
統治が事前に用意してくれていた、タッパーの中の雑炊。それを冷蔵庫から取り出した彩衣は、他の食材の状況も簡単にチェックを終えた。そして、ユカの様子を確認するため、再度、彼女が寝ている部屋に戻る。ノックをしてみるが、やはり返事はない。
扉を開いて中に入り、ベッドサイドに近づいた。そろそろ起こしても問題ないと判断した彩衣は、ユカの体を軽くゆすり、彼女の意識を引き戻していく。
「ん……?」
ユカの瞼が半分ほど開き、自分を見下ろしている彩衣をとらえた。
「とみざわ……さん……?」
初めて彼女を見た時は、福岡の麻里子に似ていたので、ユカも驚いてしまったけれど。
でも、性格が真逆と言っていいくらい正反対なので、それはそれでペースが掴めない。でも、どこか見慣れている顔で接してくれる彼女に、どこか安心出来るユカがいた。
そんなユカの心情を知ってか知らずか、彩衣はポケットから体温計を取り出し、挨拶と同時にユカへ手渡す。
「お早う御座います。具合はいかがですか?」
「えっと……眠かです……」
ユカはハハハと苦笑いを浮かべつつ、体温計を受け取ってわきに挟む。その様子を確認した彩衣が彼女から離れて、部屋の隅にある血圧計などを用意していると……その背中に、ユカが問いかけた。
「あの、政宗は……」
彩衣は振り向かず、ユカに現状を告げた。
「佐藤さんは、今日は仕事です。夕方には戻ってきます」
「あ、そっか……確か名杙の……」
昨日の統治との会話を思い出し、ユカは再び、苦笑いを浮かべる。
「……大事な仕事の前に、困らせちゃったな」
そんな独白が聞こえているのかいないのか、彩衣はテーブルの上に必要な機材を用意してから、手伝ってユカの体を起こした。
「お手洗いは大丈夫ですか?」
そんな彼女の問いかけに、ユカは一瞬考えてから……真顔で返答する。
「……お願いします」
トイレをすませた後、血圧や脈拍などの朝の定期チェックを終えたユカは……リビングに移動して、彩衣が作ってくれた雑炊を食べていた。
魚介系の出汁が利いた一品は、最後に溶き卵が加わることで、フワフワの卵も一緒に楽しむことが出来る。
食事を食べる彼女の様子を見ている彩衣は、手元のバインダーに朝食のメニューと食材を記載しながら……顔色や体の動きなど、ここ数分で気づいたことを書き加えていった。
そんな彼女へ、ユカがおもむろに問いかける。
「富沢さんは……その、好きな人って、いますか?」
予想外の質問に彩衣は思わず手を止めて、正面にいるユカを見つめる。
そして……ユカの表情がどこか沈んでいることに気付き、ため息混じりに返答した。
「佐藤さんと、何かありましたか?」
政宗の態度はいつも通りに感じたが、ユカの態度が朝からおかしい。こんな時にどんな痴話喧嘩が勃発したのかと思った彩衣だったが、そんな彼女からユカは視線をそらして……自嘲気味に吐き捨てた。
「あたしが困らせたんです……勝手なこと言って、勝手に決めつけて……」
あの後――ユカが政宗に思いを告げて、「でも、政宗は……違うよね」と告げた、そのすぐ後のこと。
困惑して言葉を失う政宗の反応が、ユカには明確な答えに思えたから。
だから――彼から離れて、話を終わらせた。
「だって政宗、大人になってから、カッコよくなって、もっと頼れるようになって……それに統治もさっき、政宗には好きな人がおるみたいな言い方やったけんね。ケッカちゃんはちょっと安心したとよ」
「いや、俺は――」
「――変なこと言い出してゴメン。3人での時間が楽しくて、はしゃぎすぎて……疲れたのかもしれんね。ベッドに戻りたいけん、運んでくれる?」
そう言ってから、彼を笑顔で見上げると……困惑した表情の政宗が、無言で一度頷いて。
そしてそのまま、昨日は終わった。
「政宗は……『あたしじゃないあたし』がいいと思ってるんです。10年間の記憶がある、ずっと彼と一緒にいたあたしが……」
今のユカが共有出来るのは、10年前の研修時代の思い出だけ。
それ以降の――ユカが福岡で、政宗と統治が宮城で歩んできたこと、積み重ねてきた実績を、今の彼女は何も分からない。
分からないことは笑って誤魔化すようにしているけれど……でも、本当は悔しい。
本当は全て知っているはずなのに、今は何も知らない自分が……とても歯がゆくて、とても悔しい。
彼と積み重ねたことが、何も残っていない。
そんな空っぽの自分が――とても、とても悔しい。
ユカの表情を確認した彩衣は、メモを取ったバインダーを静かに裏返した。
そして、一度立ち上がると……冷蔵庫から缶コーヒーを取り出し、それを持って、再び、ユカの正面に腰を下ろす。
「先程の質問の答えですが……異性という意味では、特にいません」
「え……伊達先生は?」
ユカの問いかけに、彩衣は何の抑揚もなく返答した。
「あの人は、私の恩人です。感謝こそしていますが、そこに恋愛感情はありません」
「そうなんですか……?」
「そうなんです」
再度はっきり断言した彩衣は、缶コーヒーをあけて、一口すすった。
そして、雑炊の残りを食べきろうとしているユカへ、言葉をかける。
「山本さんは……佐藤さんがお好きなんですね」
ユカは一度手を止めてから……スプーンを握りしめて、本音を呟いた。
「……はい」
「それは、例の研修の時からですか?」
「はい、そうだと思います」
ユカはスプーンの中身を口に入れて、ゆっくり咀嚼してから……『あの時』のことを口にする。
「あたしが一度、体調を崩してしまったことがあって……その時、政宗がずっと支えてくれたんです。やり方はちょっと強引だったんですけど……でも、嬉しくて、ドキドキしました」
しかし、次の瞬間――ユカの表情に、再び陰りが宿った。
「でも、政宗は……あたしが、その時のことを『覚えていない』って思ってるみたいで……。あたしはちゃんと『覚えている』のに、どこか話が噛み合わなくて……」
彼女の言葉に、彩衣がピクリと反応して……缶コーヒーを机上に置いた。
「他にも何か、そういうことはありましたか?」
バインダーを持って記録を始める彩衣に、ユカは首を横にふる。
「いえ、他にも探せばあるかもしれませんが……強く思ったのはそこなんです。あたしは……あの時からずっと、彼のことが好きなんだと思ってました。Suicaをもらったことも本当に嬉しかったけど、でも、最初はそこだっただろうなって……」
ユカにとっては、政宗の存在の大きさに感謝して、安心して身を委ねることが出来た……そんな、大切な思い出。
ただ、先日話を聞いた限りでは、政宗はそのことをユカが覚えていなくてショックを受けた、という内容だった。それに関して、統治も特に否定をしなかったことから……それが真実なのだということが分かる。
じゃあ、この出来事を覚えていて、政宗のことが好きなあたしは……一体、誰なんだろう。
「政宗の中にいるあたしはきっと、そのことを覚えていないし、それが『正しい』んだと思います。今の政宗が好きなのは、『そのことを覚えていないあたし』の方なんです」
目が覚めると、知らない部屋で、知らない人が目の前にいて。
自分自身を見つめると、髪の長さ、身長、手足、体つき――その全てに違和感があり、知らない人のものに思えた。
ココにいるのは、一体、誰なんだろう。
あたしは――誰なんだろう。
分からくて、怖くて、怖くて……心が、震えた。
その中で唯一知っている、覚えている大切な人・政宗と再会出来た時は、本当に嬉しかった。
そして……喜んでいる自分の存在が、彼を困惑させていることにも、すぐに、気付いてしまった。
ユカが動けないことで、彼に物理的な負担を強いていること以上に……政宗を戸惑わせて、動揺させて、それを悟らせないようにしていることの方が、申し訳なく思ってしまう。
そして、感じ取ってしまった。
自分を見つめる政宗の瞳が、自分の中にいるであろう『ケッカ』を――10年間を共に過ごした彼女を探していることに。
彼は、自分を見ていない。
それに気づけた理由は……彼のことが好きだから。
過去の自分は、こんなに愛されている。
目の前にいるユカは、それを感じれば感じるほど……彼の気を引きたくなった。
でも、全て徒労に終わった。その答えが、自分がやってきたことのケッカが……昨日、彼女の言葉を否定しなかった、彼女に対して「好きだ」と言ってはくれなかった、『今の』政宗なのだから。
「変な話ですよね、自分に嫉妬して……あたしだって、山本結果なのに……」
ユカが俯いてため息をつく様子を見ていた彩衣は……一度立ち上がると彼女の前から食器をひいて、カウンター越しにキッチンのシンクに置いた。そして、お椀の中にある程度の水をためてから、再び、ユカの前に戻る。
そして……缶コーヒーの残りを飲みきると、ユカに向けてこんなことを尋ねた。
「山本さん、体の具合は……昨日より良くなっていますか?」
「え、あ、はい……」
言われるがままに頷くユカに、彩衣が珍しく、いたずらっぽい笑みを浮かべて再び立ち上がる。
そして、困惑するユカの隣に立つと、こんなことを言ってのけるのだ。
「ちょっと後ほど買い物に出かけてきますので、少しだけ1人にすることを許してくだい。佐藤さんに……お灸をすえる必要がありそうですからね」
「お灸をすえる……?」
意味の分からないユカが顔をしかめると、「山本さんにも、あとで協力していただきます」と、彩衣が意味深な言葉を残して立ち上がる。
そして、キッチンに移動して、食器を洗い始めた。
ユカは少し考えた後……水道を止めて食器を拭き始めた彩衣へ、こんなお願い事をする。
「あ、あの……一緒に買ってきて欲しいものがあるんですけど……」
ユカからの言葉を受け取った彩衣は、食器を片付けながら……優しい表情で、一度だけ頷いた。
時刻は夕方の18時30分、政宗は自宅マンションの駐車場に車を駐車して、サイドブレーキを引き、大きなため息をついた。
すっかり暗くなった空、降り止まない雨がフロントガラスを叩く。結局色々と忙しくて、彩衣に連絡することも出来なかったが……自分のスマートフォンもおとなしかったし、統治や聖人に緊急の連絡が入ったわけでもなさそうだ。
とりあえず、今日1日を無事に乗り切った。明日は休みだ。1日、ユカと一緒にいることが出来る。
「……ケッカと、話さなきゃな」
朝も自分に言い聞かせたことを呟いてから、政宗は、助手席に置いたカバンを握って……雨の降る世界を駆け抜け、彼女の元へ急ぐ。
「ただいまー……」
鍵を開けて玄関をくぐり、靴を脱いだ。
チラリと客間の方を見ると、扉が半分ほど開いており、明かりもついていない。
そして、リビングの奥からは……テレビの音が聞こえてくる。
政宗はユカと彩衣がそこにいることを確認して、廊下の奥、明かりのついているリビングを目指した。
「富沢さん、只今戻りました――」
リビングの扉を開く政宗に、ダイニングテーブルに向かい合わせで座っている2人が、ほぼ同時に視線を向けた。
「あ、政宗、お帰りー」
「ケッ……カ……?」
ユカの明るい声に出迎えを受けた政宗だが、今の彼はそれどころではなかった。
椅子に座っているユカは、いつものパジャマやスウェット素材の、ゆったりして体を休めるような服装ではない。ごく普通の、年相応の女の子が着ているような、そんな服装と出で立ちだったから。
長い髪は2つにわけてゆるく結い、毛先が少しくるりと巻いてある。ざっくりした白いサマーニットは、少し大胆なオフショルダー。七分丈の袖の先には、マグカップを両手で持っている。
彼女の女性らしい体つきをより引き立てるトップスは太もものあたりまでをカバーしており、その下からチラリと見えるジーンズ素材のホットパンツと、絶対領域を挟んだ先にある黒いニーソックスまで、政宗はその場で棒立ちのまま、マジマジと見つめてしまった。
「政宗……?」
ユカが訝しげに首を傾げ、政宗を見つめる。慌てて我に返った彼は、彼女の対面にいる彩衣へ視線を向けた。彩衣はスマートフォンを操作しており、特に、政宗を気にする気配はない。
「と、富沢さん!? これは一体……」
声をかけたれた彼女は、ここでようやく顔をあげて、ペコリと軽く会釈。
「お疲れ様です。今日の記録や今後の注意事項は、ここに記載しておきましたので」
彼女は涼しい顔でそう言って、机上に置いたバインダーを指差した。政宗もつられて頭を下げる。
「ありがとうございますってそうじゃないんですよ!! ケッカが、あの……この格好は……!?」
「山本さんも年相応の格好などをしてみたいかと思いましたので、ご提案させていただきました。ありがとうございました」
「あ、いや、こちらこそありがとうござい……えっと……!?」
困惑する政宗を無視して立ち上がった彩衣は、ユカの方を見て「では、私はこれで失礼します」と頭を下げる。
「頑張ってくださいね、山本さん」
「はい、本当にありがとうございます」
女性陣が笑みを交換する中、置いてきぼりの政宗。
そんな彼の前に立って、軽く頭を下げた彩衣は……条件反射で「どうも」というのが精一杯の彼に、大分意地悪な目を向けて、こんなことを言った。
「頑張ってくださいね、佐藤さん」
彩衣の足音が遠ざかっていくのを突っ立って聞いていた政宗に、ユカが顔にあからさまな不満をログインさせた後、頬を膨らませて抗議する。
「ちょっと政宗……何か言うこと、あるっちゃなかと?」
「へっ!? あ、その……」
ガッツリ顔を赤くして黙り込む政宗に、ユカは腕を組んでため息をついた。そして、ちょいちょいと彼を手招きする。逆らえないので近づくしか無い。
ここでようやく、椅子に座ったままで自分を見上げるユカが、顔にほんのり化粧をしていることに気づいた。最低限のファンデーションとマスカラ、唇へのリップグロスのみではあるものの……ナチュラルメイクで必要十分な彼女は、髪型が異なることも相まって、これまでよりずっと、大人っぽく見える。
その下には綺麗なデコルテと、どうあがいても目線が向かってしまう胸元があった。ビスチェタイプでカップ付きの下着を身に着けているとはいえ……だからこそ誤魔化しようのないリアルが政宗の理性を全力でぶっ壊そうとしてくるから、それはもう非常にたちが悪い。
自分を見下ろして何も言えなくなる彼に……ユカはもう一度、ため息をついた。
「政宗……10年前より大分ヘタレになっとるね」
遂に本人から言われてしまった。一番言われたくないことなのだが……図星なので反論の余地はない。
「それに関しては何も言わないでくれ……自分でも分かってるから」
ユカから目線をそらして、苦々しくため息をつく政宗。しかし、結局チラチラ彼女を気にしながら……当然の疑問を口にした。
「その洋服……どうしたんだ?」
「富沢さんが用意してくれたんよ。2人で、えっと……そう、スマートフォンで調べて、政宗はどんな洋服が好きかなって色々考えたと。どう?」
「どう、って……」
「……こういうの、嫌い?」
ユカがどこか寂しそうに首を傾げた。政宗としては、彩衣は一体自分の何を知っているのかと逆に疑ってしまうレベルで、ストライクゾーンど真ん中である。写真を撮影して保存しておきたいレベルだ。しかし、そんなことは口に出せないし、ましてや行動になど移せるはずもない。
結局顔を赤くして言いよどむ政宗を見上げ、ユカは苦笑いでため息を付いた。
そして彼のスーツの裾を握ってから、そこをちょいちょいと引っ張って……質問を変える。
「……ちゃんと、年相応に見える?」
「あ、ああ……」
「じゃあ……可愛く、見える?」
「か、かわっ……!?」
次の瞬間、持っていたカバンを床に落とした政宗が、右手で口元を覆って更に視線をそらした。
そんな彼のスーツを再び、先ほどより強めに引っ張るユカは、どこか不機嫌そうな表情で彼を見上げる。
「えぇー? さすがにこれくらいはハッキリ言ってくれんと、鈍感なケッカちゃんには伝わらんけどなぁー?」
次の瞬間にはニヤニヤした表情になって自分を見上げる彼女に……政宗は半ばヤケクソになって、着ていた上着を脱いだ。
そして、目を丸くした彼女の肩にそれをかけて……懇願する。
「可愛い、から……頼むから、上から何か着ててくれ……!!」
挿絵イラストは、ひのちゃんとおがちゃぴんさんのイラストを、霧原がペタペタ貼り付けたものになりました。
もともとひのちゃんに、「どーしてもこの服を着ているユカの絵が欲しいんだ」と懇願しており、仕事の早い彼女はすぐに仕上げてくれます。
その後、おがちゃぴんさんが別で描いてくださったイラストの中に、この、まるで使いやすいフリー素材のような(笑・実際はフリー素材ではありませんよ!?)政宗がいたので……コピペしました。あー楽しかった。
政宗はオフショルの服が好きだという何の根拠もない謎設定が、ずっと霧原の中にあったので……今回ようやく生かすことが出来て満足です!!
そして!! 本編を公開したら!! 挿絵が!! 増えた!!
好きな人が自分を見ていない……好きな女性にそう思わせた政宗は本当にダメなやつだと改めて思いました、まる。