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この作品には 〔残酷描写〕 が含まれています。

悪役令嬢の独白

作者:碓井桂
 今頃、貴女はどうしているかしら。

 わたくし、三度目の時にはやりすぎたと思っていてよ。
 でもあの時のわたくしは復讐心に取り憑かれていたのです。
 どうしても貴女が許せなかったのですもの。

 二度目の時に、どうして貴女はわたくしを放っておいてくださらなかったの?
 一度目を悔やんで、わたくしは貴女に何もしなかったのに。
 貴女はわたくしを陥れ、冤罪を被せて殿下方をけしかけて断罪しましたわね。

 それが二度目であると、貴女は知っていたのかしら。
 知らなかったのなら――ああ、それでも愚かで姑息な貴女には同情できませんわ。

 貴女を苦しめても苦しめなくても同じなら、苦しめる方が納得できるというものです。
 堕ちるならば、共にと思っていました。

 だから貴女が、殿下の愛を受けれぬように、殿下に出会う前、あの学園の入学式の時に毒をかけて貴女の顔を二目と見れぬように醜く焼いたのです。

 死んでくれてもよかったのだけれど、死にはしませんでしたわね。

 あの時には殿下に婚約を破棄されても、罰されても良いつもりだったのだけれど――
 誰も味方ではない、庶民上がりの男爵令嬢の顔を焼いたくらいでは、婚約破棄はされませんでしたわ。

 ほんの少し、殿下が危険な癇癪を起こすものと、わたくしの扱いに困られたようですけれど。
 ですが、不都合はそれぐらいです。

 貴女には、生きていてくださって良かったと思いました。
 だって、殿下が貴女の醜い顔に嫌悪感を見せるところも見られましたし、わたくしが王妃になるところを貴女に見せることができたんですもの。

 わたくし責任を取って、醜い顔でしたけれど、醜くて小男な子爵の後妻になれるように計らいましたから、生涯生活には困らなかったでしょう?


 三度目の時には自棄になっていましたけれど、あの時にわたくし正解がわかりましたの。
 もしもこの先も繰り返すならば、そう、学園に入学する前に貴女を始末すれば良いのだと。

 貴女もいつも同じ男爵の庶子として産まれていましたから、四度目ともなれば探すのは容易でした。
 四度目も、酷いことをしたとは思っていますの。

 でも、あの頃はまだ恨みが根深く残っていたのです。

 だから入学の前夜に貴女を攫わせて、雇った男たちに散々辱めさせ、調教……と言いますのかしら、男たちに淫らなことをされなくては生きていけない体にしてから娼館に売らせましたの。

 貴女はお兄様にも色目を使っていたでしょう?
 ですから、お兄様がお客になるように仕向けてみましたのよ。

 お兄様は娼婦を買うくせに、娼婦をとても見下していて、酷いことをするらしいですから……ちょうどいいと思いましたの。
 如何でしたかしら、娼婦としてお兄様に出会った感想は……それを聞けないのは、とても残念でした。

 五度目は、四度目より早く攫わせなくてはいけないと思っていましたの。
 それでも警戒していましたわね。

 ですから警戒を緩めるように、見目の良い男にじっくりと近づけさせてみましたの。
 靡きはしませんでしたけれど、少し信用するくらいには心を許していましたでしょう?

 ですから、あの男に攫わせて異国の奴隷商に売らせてみました。
 性奴隷として売るように仕向けたのは、まだ恨みが残っていたのですわね。

 奴隷の印を刻まれて複数の男に穢されていれば、再び戻ってこれたとしても殿下の妃にはなれませんもの。
 まあ、四度目に娼婦をしていますから、大して差はないですわよね。

 ですが、六度目にはずいぶんと男性を恐れていましたから、わたくしの知らぬところで四度目よりも酷い目に遭ったのかもしれません。

 六度目はとても警戒心が強くなっていましたから、問答無用で攫わせました。
 でも、もう復讐心は薄れていましたので、わたくしの邪魔をしないように始末できれば良いと思いましたの。

 ですから、北の湖の湖畔の村で生贄の儀式をしていると四度目の人生で王妃になった折に知りましたので、そちらに格安で売ることにしました。

 穢されずに、死ねて良かったですわね。

 さて、今回は七度目なのですけれど……
 この繰り返しはいつまで続くのでしょうね。

 案が尽きてまいりました。

 七度目、貴女を出し抜けるようになってから五度目。
 今回は子どもの内に攫い、幼女趣味の男に売ってみました。

 大きくなると、やっぱり娼館に中古品として売られるか、別の変態趣味の男に転売されるらしいですが……

 今頃、幼女趣味の男のところで、貴女はどうしているのかしら――?




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