ローン・ウルフ(9/9)縦書き表示RDF


今回は、コメディーっぽくしてあります。最後に落ちがありませんが、そこはきにしないでください。
ローン・ウルフ
作:イソ



第九話 手紙


ラピスが指をさした方向、第八代レイム・アンシュホローネ・リ・グロネシアの私室にレイオスはいた。

「・・・それでは、あなたの父、セルス・ウォーリアとあなたの母、サラ・ウォーリアはあなたが子供のころいなくなってしまったんですね?」

レイムが、いつになく真剣な表情でレイオスと話していた。ちなみに、レイオスの母、サラとは同学年である。

「ああ。森から帰ってきたとき、家に一通の手紙が置いてあったんだ。『レイオス、ちょっとでてくる』と書いてあったんだが、半年経っても帰ってこないからどっかに行ってしまったんだなと思っていたんだが」

「ふうむ。いやですね、一週間前、私とあなたあてに手紙が来たんですよ」

そういうと、レイムはレイオスに金の刺繍で施された貴族用の手紙を渡した。よくみると、右下のほうにセルスと書いている。

「これ、親父の?」

こくん、とレイムはうなずいた。

「・・・・・・・・・・・・」

レイオスは無言のまま、手紙を開き読み始めた。

『やっほ〜、息子よ元気にしているか?ああ、今、もしも捨てようと思ったんならやめてくれよ。これから重要なことを話すんだからな〜』

「・・・・・・・・・・・・・」

さすが仮にもレイオスの父親。レイオスが最初の行を読んだ瞬間、窓を開けて手紙を捨てようとしていたところだった。

(むう、あいかわらずセルスは元気だな)

レイオスの隣でくつろいでいたレムエムが、レイオスの目を通して見た文章を心の中でつぶやいた。

「ど、どうしたんですか?いきなり捨てようとして」

「あ、いや、なんでもないです」

落ち着け落ち着けとレイオスは自分に言い聞かせると文章の続きを読みだした。

『なぜ、今頃お前に手紙を送ったのかお前も不思議に思っているだろう。だが、それはどうでもいいとして・・・・』

プチン!

何かが切れるような音がする。

「レ、レイオス君?大丈夫ですか?」

「だ、大丈夫ですよ、大丈夫」

レイオスは、ぶちぎれそうな心を(実際切れているが)押さえて続きを読んだ。

『お前、今も森の番人を続けているだろ?だけどな、それじゃあ一生、お前は薄暗い森の中で生き続けていくことになる。だから、俺が校長に頼んでレイディアントに通わせることにした。感謝しろよ、息子よ」

ドガアアアアアアン!!

ついに、レイオスは爆発した。

手紙を握りしめ、思いっきり叫ぶ。

「あああんのやろおおおおおおおおおおお!!何が感謝しろだ、バカ親父が!一体、誰のせいで番人をやったと思ってやがんだ。それになんだよこれ、『今頃お前に手紙を送ったのかお前も不思議に思っているだろう。だが、それはどうでもいいとして』って、どうでもよくねえよ!なんで消えたのか言えよこのかす親父がああああああああ!!」

「れ、レイオス君落ち着いて。近所迷惑だから」

レイムが泣きそうな声をしてレイオスを押さえつようとする。

(やれやれ・・・・・・・)

レムエムは、よっこらせと腰を上げるとレイオスに向かって飛び着いた。

「あぁんの野郎『いいかげんにせんか!』プギュ」

「まったく、大声でギャーギャーわめきおって。あ奴の性格は昔から知っているだろうが」

「・・・・・・・・・・ち、わかったよ」

そういうと、レイオスはわめくのをやめ椅子に座りなおした。たが、レイムだけはぽかんとした目でレムエムの声のしたほうを見つめていた。

「ん、どうかしたんですか?校長」

レイオスが不思議そうに尋ねる。

「あ、あの〜今声がしませんでした?『ああ、そのことなら』ワヒャ!?」

レイオスがだれにもいない方向に手を掲げると、そこから一匹のかわいいワンちゃんが現れた。

『ちょっと待て!私はワンちゃんなどではないぞ!」

レムエムが天井のほうを見て吠える。まるで犬のようだ。

『だから、犬などでは『か、かわいい・・・』むぅ?」

とても熱い視線を感じ、レムエムは後ろを向いた。すると、そこには・・・・・



キラキラと目を輝かせ、今にも飛びつきそうな状態のレイムがいた。

「わ、ワンちゃん、かわいいですねえ〜。肉球をぷにゅぷにゅしたいですう」

背筋が寒くなる声に変わる。

『む、な、なんだかいやな予感がするのだが』

レムエムがそういったとき、レイムがついにレムエムに向かって飛び着いた。

『ぎゃあああああああああああ!』

レムエムが叫び声をあげ、よける。そして、そのままドアを突き破りどこかへ行ってしまった。

「うふふふぅ、にがしませんよう」

レイムも、そのあとを追いかけていく。レイオスは一人、取り残されてしまった。

「レムエムに苦手なやつがいるとはな。ってか、校長もすごいかわりようなんだが」

レイオスはやれやれと、首を振ると途中まで読んでいた手紙を読んだ。

『レイオス、最後に一つだけ言っておく。これから、学校に通う中でもし、黒き怪鳥を従えるものに出会ったら、迷わずににげろ。それから、もうひとつ。お前宛に、借金の明細書を送ったからよろしく〜      愛しの父 セルス・ウォーリア』

一瞬、黒き怪鳥を従えるものとはなにか考えたが、最後の一言でそのことは跡形もなく吹っ飛んだ。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?」


レイオス、父から譲り受けた借金の残額


  10000000カーン    (ちなみに、1カーン約10円ほど)  








〜レイオスとレムエムの魔術講座〜
レイ「はい、ってことで始まりました、魔術講座。今日の解説は犬ことレムエムです。どうぞ」

レム「犬ではないわ!我はれきっとした狼だぞ」

レイ「さて、今回は魔法について詳しく教えたいと思います。もともと魔法とは、魔術と違い回復、補助などに使われています。この中で、魔法を作るために重要な言語がレイト文字です。レイト文字とは、魔法を構成する重要な言語で火・水・風には24字のレイト文字が。雷・地・氷には12字、つまり半分のレイト文字があり、その中でも光と闇のレイト文字は3字しか発見されていません。この中の文字を組み合わせていろいろな魔法が使えるようになります」

レム「つまり、火と地なら攻撃力と防御力をあげる魔法ができ、水と風なら回復系の魔法が作れるのだ」

レイ「今回はこんなところかな。では読者の皆さんまた見てください」

レム「私は決して犬などではないぞ!」






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