『ヘッヘッヘッ。』
男はニヤニヤと笑いながら手を振り上げた。手には鎌を持って―――。
男の目の前には人形が横たわっていた。
いや、それは人形ではなく動かなくなった人の死体だった。
男は40代。
人を切り刻む事でエクスタシーを感じると言う異様な性癖の持ち主だった。
その事を知ったのは30代に入ってから。
たまたま手にしていたカッターナイフが飼っていた仔犬に触れ簡単にスパッと切れたのが始まりだった。
その何とも言えない不思議な感覚にエクスタシーを感じていってしまったのだ。
その日からその感覚での高揚感が忘れられなかった。その感覚を得たくて男は誰にも見つからないように野良犬を捕まえては同じように口を塞ぎ、今度は自ら犬の腹部に刀の先を滑らせた。
刃先が通った後のそれは開くと同時に【血】が噴水の様に噴き上げた。犬は必死に手足を動かすが、やがて痙攣を始め、動かなくなっていく…。
そんな事を数ヶ月に一度やっていた。しかし、自分よりもあまりに小さい生き物ばかりを使っていたのでそのうちに満足できなくなり、ついに―――。
男は今切り刻んだばかりの死体を立ったまま見ていた。この死体になった人間はまだ十代の女子高生。
お金を出すからちょっと付き合ってと言ったら簡単について来た馬鹿な女だ。
人込みが少ない場所まで来たところで男はようやくその本性を見せ、女に刃をむけた。
女は必死になって『助けて!!』と懇願したが、男は始めから女を殺すつもりだったので逃がす気はなかった。そして泣き叫ぶ女に次々と切り付けていった。
その後の死体を見た検死官があまりの酷さに汚物を吐く程死体の状況は酷いものだった。
両目はえぐり出され、舌は切り取られていた。
その後、テレビ局はこぞってこの凄惨な事件を取り上げ、犯人を【悪魔の男】と名付けた。
被害者が出た周辺の住民はそのあまりにも酷い事件に怯え、警察の早い逮捕をただ待つしかなかった。
その後、新たな被害者がでた時、たまたま目撃者がいてこの【悪魔の男】は警察に逮捕された。
住民はようやく恐怖から解放され、【悪魔の男】はいなくなった。
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