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塔の管理をしてみよう 作者:早秋

第5章 塔のメンバーと仲良くしよう

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(8) 新たなスキル

ワンリの話です

今日4/1なんですよね・・・。
ネタ話は、用意してません。ごめんなさい><
 ここ最近、新たな神具の作成しようとイスナーニと二人で頑張っていたのだが、どうにも上手く行っていなかった。
 はっきり言えば、全く目途が立っていなかった。
 作ろうとしているのは、チャット機能である。
 離れた場所でも会話出来たら便利だよね、という考助の呟きに、イスナーニが乗ってきたのだ。
 もともと念話という魔法があるので、それを参考にすれば何とかなる、と思っていたのだが、全く役に立たなかった。
 神能刻印機の時の作業を参考にしようにも、それも全くといっていいほど役に立ってないので、完全に一からの作成になってしまうことが分かったのだ。
 その段階に至って、チャット機能の作成は、長期戦になると二人で結論付けた。
 そのため根を詰めて作成するのは止めて、ゆっくりと研究を積み重ねていくことした。

 というわけで、考助は現在、塔の管理機能のチェックをしていた。
 クラウンを作ったり、それぞれの層に亜人たちを入れるのに力が入ってしまっていたので、本来の機能を見直すことにしたのだ。
 その中で、面白そうな設置物を見つけたので、それを設置することにした。
 それは<太陽の欠片><月の欠片><星の欠片>の三つである。
 他にも欠片シリーズはあったのだが、神力の関係でとりあえずこの三つを選んだ。
 理由は、三大神に関わっていそうだったからだ。
 ちなみに、塔のことに関しては、シルヴィアがエリスに質問しても答えは返って来なかったそうだ。
 最初の時に聞いたそうだが、『自分で好きなようにやってください』という答えが返ってきただけだとシルヴィアに言われた。
 もともと考助も聞く気は無かったので、特に問題はない。
 それはともかく、今はこの三つの設置物だ。
 他にも色々置いたら面白そうな物があるのだが、設置コストのことを考えて、今回はこの三つに絞った。
 置く場所は、第八層の狐達の層にした。
 三つある拠点に、それぞれ一つずつ設置した。
 さらに、それぞれの拠点に召喚陣を一つずつ設置して、召喚をするために第八層へ向かうことにした。

 ♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦

 第八層へは、コウヒとコレットを伴って向かった。
 ただし、三つの欠片と召喚陣を設置してから一日開けている。
 設置してすぐに結果が出るわけがないので、時間を置くことにしたのだ。
 まあ、一日あけたからと言って、それで十分であるとは限らないのだが。
 コレットを連れてきたのは、当然ワンリと会話をするためだ。
 わざわざそのためだけに連れて行くのもどうかと思うのだが、コレット自身がワンリやナナと戯れるのを楽しみにしているようなので、気にしないことにしている。
 そんなわけで、第八層へ来たのだが、設置してから一晩おいたのが良かったのか、それとも別の要因があるのか、早速変化が現れていた。
 転移門を通って第八層に到着した考助たちを、すぐにワンリが出迎えたのだが、そのワンリに変化が起こっていたのだ。
「うわっ。おい、こら。ちょっと待って・・・!」
 考助に駆け寄ってきたワンリは、あっという間に考助に飛びついてきた。
 突進を止められなかった考助は、思わず尻餅をついたのだが、それに構わずにワンリがその舌でペロペロと舐め始めた。
「んー、こら。・・・くすぐったいって・・・」
 とか言いながら、本気で止める気がない考助である。
 そんな一人と一匹の様子を微笑ましそうに見ていた、コウヒとコレットがそれに気づいた。
「ちょ・・・ちょっと。・・・ワンリ尻尾が増えてない・・・!?」
 そのコレットの言葉に、考助は視線をワンリの尻尾に向ける。
「あ・・・ほんとだ。・・・というか、ワンリ、少し大きくなってないか?」
「クウ?」
 考助の言葉に、ワンリが首を傾げた。
 流石にこの反応には、コレットの通訳もいらなかった。
「尻尾も増えてるし、体も大きくなってるよね?」
「そうですね」
 考助の確認に、コウヒも同意した。
 そして、いまだ分かっていない様子のワンリに、コレットが精霊を通して伝えた。
「・・・ク!?」
 コレットの話が伝わったのか、ワンリが驚いたような仕草を見せた。
「・・・いや、気づいてなかったのか・・・」
「今朝目が覚めた時から、皆の様子がおかしかったから、変だとは思ってたみたいね」
 皆というのは、拠点にいる狐達のことだろう。
「あー、そんなものなのかな? 何か変わったことが出来るようになったとかない?」
 考助は、コレットを通して聞きつつ、自身も左目でワンリのステータスを確認して見た。

 固有名:ワンリ
 種族名:多尾狐(三尾)
 固有スキル:狐火LV6 噛みつきLV5 回避LV6 察知LV6 言語理解(眷属)LV4 神力操作LV5 妖精言語 陽炎LV1
 天恵スキル:変化LV3 念話LV4
 称号:考助の眷属 太陽神の祝福

 全体的にLVも上がっているが、それよりも<陽炎>というスキルと、<太陽神の祝福>という称号が増えていた。
 明らかに<太陽の欠片>の影響だと思われる。
 あるいは、もともと素質があったのが、<太陽の欠片>を置いたおかげで発現したというのも考えられる。
 どちらにせよ、きっかけは<太陽の欠片>のおかげだろう。

 そんなことを考助が考えていると、ワンリと会話を終えたコレットが話しかけてきた。
「・・・なんか前、ナナと遊んだときに使った力を使って、出来る技が増えたみたい」
「遊んだとき・・・? ああ、神力か」
「多分、そうね」
「なるほどね。<神力操作>も前提条件になっているのかな?」
 他の狐達を確認してみるのもいいのかもしれないが、残念ながら多尾狐は今のところワンリだけなのだ。
 ワンリと十分に戯れた後で、拠点の狐達を確認してみると、なんと<神力操作>が使える狐が、数匹だけだが増えていた。
 使えるようになっている狐は、天狐と地狐のどちらかであるようで、妖狐の中で<神力操作>が使えるようになっている狐はいなかった。
 ともかく、それらの<神力操作>が使えるようになった狐達には、神力の使い方を教える(遊ぶ?)ように、ワンリに伝えておいた。
 これで、ワンリと同じスキルを覚えるのかどうかを確認すると、多尾族が前提条件の一つであることが確認できる。
 ついでに、他の二つの拠点にも訪れるように言っておく。
 折角設置したのに、全く立ち寄られないと意味がない。
 結局その日は、設置した召喚陣から狐達を召喚して、管理層へと戻った。

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「コウスケは、ナナやワンリ達をどうするつもり?」
 管理層へと戻ってきたコレットが、そんなことを聞いてきた。
「・・・ん? どういう事?」
「だって、普通に可愛がるだけだったら、わざわざ強くさせる必要はないよね?」
「ああ、そういう事」
 可愛がるだけなら、召喚だけして管理層で、ただ飼えばいいのである。
「そうだね。・・・最初は生き残れるように、強くなってほしかった・・・んだけどね。種族が変わって強くなれると分かったら、欲が出てきてね」
「欲?」
「うん。まあ簡単に言えば、いずれは上級モンスターも倒せるようになってほしい」
 さらりと告げられた内容に、コレットは驚こうとして、すぐに思い直した。
 そもそも今のワンリを見て、元がただの妖狐であると見抜けるものはいないだろう。
 ワンリやナナ、その他の変化(進化?)をした狼や狐達は、既に驚きの存在なのである。
 それを考えれば、考助の言葉も分からなくはない。
 上級モンスターを倒せるようになれば、それだけ塔の管理も好きなことが出来るようになるのだから。
 まあ、それはあくまでも後付の理由で、元々はそんなつもりもなかったのも事実だ。
 無茶をしてまで彼らに成長してもらおうとは、思ってもいない考助であった。
多尾族を増やすかどうか悩み中。
そして、天狐と地狐との差別化もどうやって行くか、まだきちんとは考えていません。
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