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塔の管理をしてみよう 作者:早秋

第4章 塔の外で色々やろう

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(9) 精霊疎通

活動報告にも書きましたが、本日同内容の物を16時ごろ間違ってあげてしまいました。
内容は一緒ですので、リンクを張った方はこちらに修正お願いします。
 シルヴィアへの説明を一通り終えて、管理画面で現在の状況を確認すると、塔LV5になっていた。
 LV4に上がってから結構かかったが、なかなか条件を満たせずに経験値を稼げなかったのだ。
 塔LV5になって何が追加されたのか確認してみると、結構大きな変化がいくつかあった。

 まずは各種召喚陣。
 中級LVのモンスター召喚陣が設置できるようになった。
 中級と言ってもその中でも下位の部類だが、下級と違って結構効率よくptが稼げそうだった。
 例えばこれである。

 名称:ネロウサギ召喚陣
 ランク:モンスターランクC
 設置コスト:2500pt(神力)もしくは、聖力+魔力の合計70万pt
 説明:ネロウサギをランダムで最大500体まで召喚する。500体討伐できると得られるptは、神力約5000pt

 得られるptが、下位モンスターに比べて上がっている。
 一応検証する必要はあるが、さすがに召喚数が250体を下回ることは、ほとんどないだろうから出来るだけ設置したほうがいいだろう。
 かといってコウヒやミツキに討伐してもらうのも時間が勿体ない。
 というわけで、周囲の自然発生するモンスターでは物足りず、成長しきってしまっている狼達や狐達の層に設置してみたい。
 多少の犠牲が出るかもしれないが、それはしょうがないと割り切る。
 取りあえず検証は後回しにして、続いて他の設置物も確認してみる。
 他の設置物としては、世界樹やヴァミリニア城のように神力を発生する物が数種類増えていた。
 流石にその二つほど大量の神力を発生するわけではないだろうが、その分設置費用も安くなっている。
 大体10万pt~20万ptの間である。
 設置コストがそれなりにかかるのでポンポンと設置はできないが、ptが貯まればいずれ設置したほうがいいだろう。

 続いての大きな変化は、各階層への季節の設定だ。
 これで各階層に雪を降らせたり雨季と乾季を設定したりできるようになった。
 この設定ができるようになって表示された説明文では、現在の各階層の季節は、塔周囲のものと同じものになっているとのことだった。
 これが各階層独自で設定できるようになった。
 百階層もあるから色々作ってみたいが、さすがにptを大量に必要とするので、こちらも自由自在に設定できるようになるのは当分先だろう。
 最後に、聖力と魔力のクリスタルへ貯められるptが、100万ptまで増えた。
 これも今までのように一日で最大値まで貯められるのか、要検証だろう。

 管理メニューのチェックをしていると、シュレインがナナとワンリを伴って管理室へやってきた。
「ここにおったか」
「・・・うん? どうかした?」
「うむ。ナナとワンリがの、もっと仲間を増やしてほしいと言っておるぞ?」
「・・・・・・は?」
「お主のやっていることをある程度理解しておるのじゃろう。召喚できるのであれば、仲間の狼や狐共をもっと増やしてもいいと言っておる」
「いやいや、ちょっと待って・・・。言っておるって、シュレ、この二匹と会話できるの!?」
「うむ。普通の会話のようには無理じゃがの。ある程度の意思疎通は可能だの」
 あっさりと肯定されて、考助は唖然とした。
「・・・すごくね?」
「そうかの? まあ、吾も先程気づいたんだがの。こやつら精霊と意思疎通が出来るようでの。精霊を介して話をすることが出来たわ」
「精霊と・・・? ・・・なるほどねぇ」
 考助は精霊と会話などすることはできない。
 シュレインは精霊との意思疎通ができるので、精霊を間に挟んで会話をしたということだった。
「・・・・・・ん? ということは、エルフも会話できる?」
「エルフが全員、精霊と意思疎通できるか吾には分からんが、おそらく出来るのではないかの?」
 シュレインの返答に、考助はコレットの所へ向かった。

 コレットは先程、コウヒと一緒に第七十三層から戻ってきていた。
 塔の中に存在する世界樹を見たからなのか、何やら煤けていたようだが、しばらくして復活したようで、何やらシルヴィアと愚痴のようなもの(?)を言いあっていた。
 リビングに入ってきた考助を見て、コレットが慌てたような表情になった。
「・・・ん? どうかした?」
「な、なな、何でもないわよ。そ、それより、どうかした?」
 まっすぐ自分のところへ来た考助に、コレットはなぜか慌てたような様子を見せた。
 周りにいたコウヒとミツキ、そしてシルヴィアは、何やらにやけた表情をしている。
 その様子に考助は首をかしげたが、それよりも先に精霊に関して聞きたかったので、そちらを優先した。
「コレットって、精霊と会話できる?」
「・・・何、突然? そりゃまあ、私はエルフだし、それなりの意思疎通はできるわよ?」
「じゃあ、ナナやワンリと会話できる?」
「・・・は? 何言ってるのよ。そんなの無理に決まってるじゃない」
 呆れたように言うコレットに、シュレインが助け舟を出した。
「この二匹、精霊疎通ができるようだが、お主とは無理かの?」
「え・・・!? 嘘!? ちょっと待って」
 シュレインの言葉に、コレットは慌てて確認する。
「・・・ええと。・・・うわ、できたわ。・・・え? ・・・うん、そう、そうなの」
 ナナとワンリの方を見て、時折頷いているコレットを見ながら、シュレインが感心したような表情を見せた。
「さすがエルフだの。吾よりもはっきりと会話出来ているようだ」
「そうなの?」
「うむ」

 コレットとナナ&ワンリの会話が弾んでいるようで、特に二匹の反応がかなり嬉しそうだった。
 ナナの動きまくっている尻尾を見ればわかる。
 しばらくその状況が続いたが、やがてそれも落ち着きを見せた。
 そろそろいいだろうと、考助がコレットに声を掛けた。
「・・・・・・どうだった?」
「すごいわね、この子達。仲間がいる階層とか召喚について説明したんだけど、最初は不完全な理解だったけど、私が説明したらきちんと理解してたわよ」
「それは・・・すごくないか?」
「そうね。少なくとも私は、そんなことが出来る魔物なんて、聞いたことがないわ」
 呆れたように左右に首を振るコレット。
 それに苦笑を返した考助は、二匹に質問してみた。
 言葉は<言語理解>で通じているから問題ないはずである。
「シュレインから聞いたけど、もっと数を増やしていいんだって?」
「わうん」
 コレットの方を見ると、頷いている。
「どれくらい増やせばいいかわかる?」
「・・・取りあえず、倍くらいは増やしても大丈夫だって。ワンリの方は狼達と同じくらい増やしても大丈夫だって」
「なるほどね。・・・これは便利だな」
 手探りでやるよりも遥かに効率的だ。
 様子を見ながらだが、数の管理はナナ達に任せてしまってもいいかもしれない。
「あ、そうだ。中級のモンスター配置しても大丈夫か聞いてもらってもいい?」
「中級? また無茶を言うわね。何のモンスター?」
「とりあえず、ネロウサギ辺り」
「・・・・・・狩りしてみないと分からないって」
「まあ、そりゃそうか。じゃあとりあえず、拠点から少し離れた場所に、一つだけ設置して様子を見てみるよ」
「・・・・・・わかったって言ってるわ」
 ナナもワンリも考助と会話が出来ているのがうれしいのか、体を寄せてきている。
 考助もそれに応えるように、二匹の体を撫でてやる。
「あと、しばらくの間拠点の方に戻りたいって言ってるわ」
「ん? なんで?」
「ちゃんと中級モンスターに対処できるか見ていたいんだって」
「なるほどね。わかったよ。じゃあ、今から行こうか」
 考助がそう言うと、コレットが返事をする前に、二匹がワフワフ言い出した。
 それを見た考助は、早速管理室へ戻って第七層と第八層に<ネロウサギ召喚陣>を一つずつ設置して、さらに言われたとおり倍になるようにそれぞれの召喚陣を設置した後、二匹を連れてそれぞれの階層に向かうことにしたのであった。
明日は、13時と20時の2話更新になります。

2014/3/25
中級モンスターの召喚陣のコストと出現モンスター数を半分にしました。
2014/6/9 誤字訂正
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