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塔の管理をしてみよう 作者:早秋

第1章 塔に向かおう

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(10)塔攻略

いよいよ塔が登場しましたが・・・。
 塔の攻略をすると決めた日から何日かかけて遠征の準備を行った。
 少なくとも塔までのフィールドでは、食料などは狩りなどで現地調達ができるので、用意したのはテントや調理道具などである。
 塔まではコーたち飛龍で移動して、塔をどう攻略するかは結局現地調査することになった。
 セントラルの塔に関する情報はほとんどなかったからだ。
 わかっている情報としては、大陸内にある塔は全部で七つ。その全てが大陸の中央部に集まっている。
 大陸の真ん中に一つ。その中央の塔を囲むように六つの塔があるということだ。内部の情報に関しては、全くと言っていいほど集まらなかった。
 せっかくなので、中央の塔を目指すことにした。飛龍様様である。
 結局途中で食料などに困ることもなく、十日程かけて目的の塔へ到着した。

「でっかいなぁ・・・」

 塔の足元に着いての考助の第一声である。

 遠くから見る分には如何にも「塔」という感じだった。
 頂上が霞んで見えなかったのがちょっとだけ気になったが、それだけだった。
 その後、コーに乗っているのになかなかつかないので、ようやくあれ?、と思った。
 そして今、目の前にある塔の壁を見て、ただ茫然と突っ立っていた。
 高さもそうだが、横幅もとんでもなかった。
 地球でいうところの某国にある○○の長城を、実際に見たことのないのに、思い浮かべたのは、端を目視できないほどの距離があるからだろう。
 いつまでも呆けているわけにもいかないので、中に入ることにする。
 入口は扉などがあるわけでもなくぽっかりと大きな口が開いている。
 そこから一行が、入っていった。

「・・・・・・塔?」
「・・・塔ですよ?」
「・・・塔よねぇ・・・」

 塔の中に入ったはずなのに、上を見上げると青空が広がっていた。
 問題なくコーたちが飛べそうなので、乗って調査することにした。
 結果。中にさらに塔があるという落ちはなく、その青空の広がる草原が中央の塔の第一層であることが分かった。
 なぜ第一層であることが分かったか。
 簡単である。
 調査している最中に、ご丁寧にも「第二層入口」と書かれた転移門を見つけたからである。
 ちなみに転移門と分かったのは、先にコウヒが先行して調査したためだ。
 そのまま転移門をくぐると、第一層と同じような景色が広がっていた。
 同じようにコーたちに乗って調査する。
 地上(?)には魔物も出ているようだが、飛龍に乗っているのでスルー。
 一応ミツキに確認したが、むしろ塔の周りにいた魔物の方が強い、ということだった。
 また同じように、今度は第三層の入口を見つけたので、「はい、こんにちは(魔物)」だけおこらないように注意して転移門をくぐる。
 するとまた同じように草原が(以下略)。

 ♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦

 塔を攻略して改めてわかったこと。
 前からわかっていたことだが、コウヒ&ミツキはチート。
 塔に出てくる魔物のほとんどは、相手になっていなかった。
 さすがに上層部に行くと一撃で討伐、というのはなくなったが、連携した二人に勝てる相手はいなかった。きちんと考助を守りながらだ。
 第九十層以降に出てきたドラゴンでさえさくっと倒してたのには、さすがの考助も乾いた笑いしか出なかった。もっとも、それを何度も繰り返すことになり最後は慣れてしまっていたが。
 途中罠などもあったのだが、普通だったら間違いなく即死、というレベルの物さえ力技(魔法)で回避していた。
 おかげで考助の罠(回避+発見)スキルのレベルが上がったのは、余談である。
 結果、ずっと塔の中にいたので日付感覚は怪しくなっていたが、それなりの日数を掛けて塔を攻略することができた。
 以下、攻略する直前までのまとめ。

 第一層~第十層
 草原。たまに林があったりする。
 スライムやらゴブリンなど、ファンタジー定番の低ランクモンスターが出現。
 罠なし(飛龍移動可)

 第十一層~第二十層
 森林。たまに開けた場所あり(転移門がある場所など)。
 ファング(狼系)やミネキャット(猫系)、植物系のモンスターが出現。
 罠なし(飛龍移動可)

 第二十一層~第三十層
 山岳地帯。層によっては活火山もある。
 ゴーレムなど出現。
 罠なし(飛龍移動可)

 第三十一層~第四十層
 砂漠地帯。熱い。
 昆虫系モンスターが出現。
 罠なし(飛龍移動可)

 第四十一層~第五十層
 草原+森林?。
 今までのモンスターの上位系が出現。
 罠なし(飛龍移動可)

 第五十一層~第六十層
 ダンジョン。今までのように空ではなく天井が存在していた。
 ゾンビなどの不死系のモンスターが出現。
 罠あり(飛龍移動不可)

 第六十一層~第七十層
 ダンジョン改。前の層よりも罠を重視している階層。
 ゾンビなどの不死系のモンスターが出現。
 罠あり(飛龍移動不可)

 第七十一層~第八十層
 草原+森林。空中にも罠有。
 飛行系のモンスターも多い。
 罠あり(飛龍移動可)

 第八十一層~第九十層
 森林+城。お城内は飛龍不可。
 上位アンデット系モンスター出現。
 罠あり(飛龍移動可+不可)

 第九十一層~第百層
 森林+山。
 ドラゴン出現+今までの上位系モンスター。
 罠あり(飛龍移動可)

 ♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦

 第百層の転移門をくぐった後、そこは小部屋になっていてさらにその部屋の扉を抜けると、大きなクリスタルが三つ浮いている少し広めの部屋に出た。
 さっそく左目で周囲の確認をしてみた。

 名称:魔力のクリスタル
 備考:魔力を貯めることができるクリスタル。塔の各層、神力のクリスタルとつながっている。

 名称:聖力のクリスタル
 備考:聖力を貯めることができるクリスタル。塔の各層、神力のクリスタルとつながっている。

 名称:神力のクリスタル
 備考:神力を貯めることができるクリスタル。塔の各層、魔力&聖力のクリスタルとつながっている。

 名称:塔運営制御盤
 備考:塔を運営するのに制御するためのもの。ここから各指令を出すことができる。

 それぞれを確認しながら三人で(飛龍たちは地上へ送還している)制御盤とクリスタルの方へと近づいて行った。
 ある程度制御盤の近くまで来ると部屋に変化があった。
 薄暗かった部屋に明かりが灯る。と同時に、コウヒとミツキが警戒する。

「塔の攻略を確認しました。塔の支配を望む者は、こちらへ手を置いてください。塔の支配を望まないものは、奥の転移門で外へ移動できます」
 制御盤の方から声が聞こえてきた。
 まだ警戒しているコウヒとミツキへ大丈夫と合図した。
「考助様?」
「大丈夫だよ。・・・たぶんね」
 今聞こえてきた声は、アスラの声だった。残念ながら録音のような感じだったので、直接話せるわけではないのだろうが。
「ところで、ほんとに自分でいいの?」
 今さらながら二人に確認する。
 どう贔屓目に見ても考助は、塔攻略に役立ったとは思っていない。
「当然です」
「考助様以外誰がいるの? 私とコウヒ、二人が納得できるのは考助様しかいないわよ」
 考助はミツキに背中を押されて制御盤へと近づいた。
 制御盤に手を触れる前に、もう一度振り返って二人が頷くのを確認する。
 意を決して右手を制御盤の上に置いた。
「制御盤への接触確認。塔の支配者への登録開始・・・各塔への連絡開始・・・完了しました。支配者としてのお名前を登録願います」
 少し迷ってから考助は別の名を名乗ることに決めた。
 その方がいろいろ動きやすい気がしたからだ。
「天宮」
「・・・・・・アマミヤ、で登録完了しました。おめでとうございます。これで塔の支配者としての登録手続きは完了しました」

 こうして史上初のセントラル中央の塔の支配者が誕生することになった。
 このことは、既に攻略が完了している各大陸の塔の支配者から知らされることになる。
 後ほど分かったことなのだが、塔が新たに攻略されるか、あるいは支配者が代わると他の塔に通知されるのだ。
 この時の考助は、知る由もないのだが。
 この日をもって、アースガルドの歴史が新たに動き始めたのである。
さっくりコウヒとミツキに攻略されてしまいました。
文章ではさっくり書きましたが(100層分全部書いててたらいつまでも管理できないので)、攻略日数自体は結構かかってます。一層一層がとても広いのです。

※2014/04/23 飛龍の名前を訂正しました。
2014/5/16 誤字訂正
2014/6/3 誤字修正

次話投稿は翌日20時投稿予定
翌日は時間をずらして2話投稿予定です(1話目20時、2話目22時)
いよいよ塔の管理開始です?
+注意+
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