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塔の管理をしてみよう 作者:早秋

第9章 塔をさらに発展させよう

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6話 飛龍召喚

久しぶりの飛龍登場です
 鸞和たちの様子を見ている間に、今まで放置していた問題を解決してみることにした。
 それが何かというと、コーたち飛龍の事だ。
 今まで、塔の内部の適当な層に放っていたのだが、管理層のメニューには、特に飛龍が出てくるようなことは無かった。
 それが、塔LVが上がったことで、召喚陣に飛龍が現れたのだ。
 飛龍たちの持っているスキルからランクが高いからだろうなあ、と予想はしていたので放置していたのだが、その予想が当たったことになる。

 固有名:コー
 種族名:飛龍
 固有スキル:噛みつきLV7 飛行LV8 索敵LV5 風魔法LV6 言語理解(眷属)LV6 神力操作LV4
 天恵スキル:意思疎通LV5
 称号:考助の眷属

 これが現在のコーのステータスだ。
 他の飛龍たちも似たり寄ったりだ。
 天恵スキルの<意思疎通>は、最初はコーだけが持っていた。
 だが、他の二体も意思が繋がるか試したところ、コーと同じように繋がることが出来た。
 その上でステータスを確認してみると、天恵スキルにこの<意思疎通>が追加されていた。
 この<意思疎通>は、残念ながら言葉のような細かいニュアンスを伝えることはできない。
 あくまでも大雑把な感情のやり取りが、出来ると言った感じである。
 ちなみに、コーを相手にして、考助以外のメンバーでもこの<意思疎通>が出来るか試してもらったのだが、あまり上手くいかなかった。
 この感情のやり取りが、考助以外で上手くいったのは、コウヒとヒー、ミツキとミーだけであった。
 恐らくだが、<意思疎通>はあくまでも飛龍たちが持っているスキルなので、本人(本龍?)が望む相手だけに使えるスキルだと考えている。

 せっかく飛龍の召喚が出来るようになったので、今度はきっちりと階層を決めて、ついでに拠点も作ることにした。
 飛龍たちの階層は、第八十層だ。
 ランクを考えれば、上級層に作ってもいいかもしれないが、あくまでも拠点と考えているので、設置する物を守ることを考えれば、この辺が妥当と考えたのだ。
 ちなみに、考助達がこの塔を攻略しているときに高階層にあった罠などは、拠点を作る際に撤去している。
 そうでないと、一面爆発するなど凶悪な罠があったりするためだ。
 また、罠を残しておく意味もない。
 最初は気づかなかったのだが、狼達や狐達の数が増えてきたときに、この問題に気付いたので、その時から外すようにしている。
 設置や召喚が終わった第八十層は、次のようになった。

 第八十層 飛龍(十体)、池(神水)、御神岩、風の妖精石

 飛龍の数が少ないのは、召喚コストが高い上に一つの召喚陣で召喚できるのが、一体だからだ。

 名称:飛龍召喚陣
 ランク:モンスターランクA
 設置コスト:1万pt(神力)
 説明:飛龍を召喚できる。移動手段として利用できる。戦闘能力も高い。

 今までとは違って、一つの召喚陣に対して、一羽(匹?)しか召喚が出来ない。
 ある程度の数をそろえるつもりだったので、十体までは揃えたが、今後もそうそう簡単にそろえるのは難しいかもしれない。
 少なくとも他の召喚獣の様に、気軽には数をそろえられないだろう。
 しょうがないので、少数精鋭で行くしかないと考えている。
 そもそも飛龍たちのような巨体で、他の召喚獣と同じだけの数をそろえることが出来るかどうかも疑問なのだが。
 他の階層の様に建築物を置いていないのは、単純に飛龍たちに合う建物が無かった。
 飛龍たちに、まさか厩舎に入ってもらうわけにもいかないのだ。
 そもそもコーたちは、普段から何も設置していない階層に放置されていたりしたので、特に問題はないだろう。
 代わりに、元々池だったところに、神石(大)を設置したところ、見事に<池(神水)>になった。
 当然、いつものように、結界でその場所は保護しておいた。
 そして、さり気なく追加されている<風の妖精石>だが、これは実は、最初から飛龍たちのいる階層に設置すると決めていた。
 飛龍たちは、全ての個体が<風魔法>のスキルを持っているので、彼らが<風の妖精石>から影響を受けるかどうかを知りたかったためである。
 <風の妖精石>を設置した段階で、貯まっていた神力は、ほぼ使い果たした。
 これからは、貯蓄生活のはじまりである。
 現在では、毎日定期的に入って来る神力があるので、特に心配などはしていないのだが。
 そこまでの設置を終わらせて、考助はシュレインとピーチ(ミツキが当然の様にお供として付いてきている)を伴って、第八十層へと向かった。

 ♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦

「きゅお」
「コー、元気だったか?」
「きゅお」
 久しぶりに対面したコーに、考助が挨拶すると、コーも嬉しそうに返事をした。
 コー達は、ここしばらく第八十層で落ち着いていたのである。
 塔LVアップで、飛龍が召喚できるようになったのは、そう言う意味では、ちょうどいいタイミングだったのだ。
 ひと通りの挨拶(?)を済ませた後で、考助はシュレインとピーチの方を見た。
「これから飛龍を召喚するから、二人が乗れるようになるか、試してもらえる?」
「わ、私が、ですか~・・・?」
「・・・相変わらず無茶を言うの」
 考助の言葉に、二人は若干引きぎみになった。
 それを見た考助は、ミツキが飛龍たちを連れて来た時のことを思い出した。
 同時に、この二人もあの時の自分と同じこと考えているんだろうな、ということも理解できた。
「あ、うん。まあ、二人の気持ちも分かるよ。・・・僕も初めはそう思ったし。でも、一度乗ってみたら意外に楽しかったよ?」
 シュレインとピーチは、恐る恐るコーの方を見た。
 下手に刺激すれば、簡単に潰されることを理解しているのだ。
 一方見られたコーは、不思議そうに首を傾げていた。
「・・・きゅ?」
「まあ、別に無理を押し通してまで乗ってもらうつもりはないけど、飛龍を移動手段として使えれば、便利だからね」
 考助は、そんなことを話しながら、設置した召喚陣から次々と飛龍たちを呼び出している。
 あえてすぐに名前を付けるつもりはない。
 シュレインとピーチを気に入った個体がいれば、彼女たちの決めた名前を採用するつもりなのだ。
 七体の飛龍を召喚したところで、今回の召喚は終わりだ。
 この七体の中から気に入った個体を選んでもらう。
 ちなみに、この段階で称号が(仮)付きなのは、他の召喚陣と同じだ。
「どうする? やっぱり、やめておく?」
 考助の再確認に、シュレインとピーチは覚悟を決めた様子を見せた。
「コウスケ殿の無茶は今に始まったことではないからのう・・・」
「・・・そうですね~」
 二人がお互いに何か言い合っていたが、残念ながら考助には聞き取ることが出来なかった。
 シュレインとピーチが覚悟を決めたのを察したのか、あるいは近づいてきたのを見たためか、召喚された飛龍の中で、二人に向かって来る個体がいた。
 それぞれが熱心に、シュレインとピーチを見ている。
「な、なんだ?」
「なんでしょう~?」
「きゅお」
 首を傾げるシュレインとピーチに、コーがひと声鳴いた。
 流石にその声だけでは、考助も意味が分からなかったが、コーとは感情が繋がっているので、ある程度の言いたいことは分かった。
「乗ってみてって。二人とも気に入られたみたいだよ?」
 飛龍用の鞍はないので、そのまま乗ることになる。
 考助が、見本を見せると、二人ともそれぞれの飛龍に何とか乗ることに成功した。
「二人とも、そのままで神力念話の要領で、繋がってみて」
 考助の助言に、二人は神力をそれぞれの飛龍につなげてみた。
 考助がコーと繋がった時は、その力が神力(の一部)だったとは分かっていなかったが、神力の訓練をした時に気付いたのだ。
 同時に、神力念話の訓練をしたことのある二人なら、飛龍とも繋がることが出来るのでないかと考えた。
「・・・え? これは?」
「あれあれ~?」
 二人ともすぐに気付いたようだった。
 神力念話の様に声を伝えることはできないが、感情を知ることは出来る。
 一度繋がることが出来れば、後は簡単だ。
 考助の時と同じように、言葉は理解できているはずである。残念ながら飛龍は言葉を発することはできないので、感情を感じることしかできないが。
「気付いた? それが、飛龍の感情だから。後は、自由に飛んでみてね」
 考助はそう言って、さっさとコーに乗って空に舞い上がって行った。
 考助がコーに乗るのは久しぶりだったので、しばらくの間空の旅(?)を楽しんだのであった。
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