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塔の管理をしてみよう 作者:早秋

第9章 塔をさらに発展させよう

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1話 管轄

久しぶりの塔LVアップ!
 ワンリが九尾狐になっていることを確認した翌日。
 管理メニューからログを確認してみると、塔LV9になっていた。
 ・・・・・・。
 眼をこすってみたが、見間違いではない。
 考助の認識では、昨日までは塔LV7だったはずだ。
 塔LV8はどこに行ったのか、と思い詳しく確認してみると、きちんとLV8のログも残っていた。
 考助が見逃していたわけではなく、昨夜のうちにLV8アップとLV9アップが同時に処理されていた。
 塔LV9のログが表に残っていたために、LV8を飛ばしたように見えたのだ。
 だが、そもそもなぜLV8とLV9が同じ日に同時に処理されたのか。
 更に詳しく調べると、その理由はLVの解放条件にあった。
 LV8の解放条件の一つに「一定ランク以上の召喚獣を眷属にする」がある。
 又、LV9には「神族またはそれに類する者を眷属にする」だった。
 これを考えると、ナナが神獣になっていたために、先にLV9の条件が当てはまっていた。
 その後に、ワンリがLV8の条件に当てはまったため、LV8とLV9が同時に解放されることになったようだ。
 と、今までのログから考えるとそう判断するしかないわけだが、普通に考えておかしいところがある。
 そもそもナナとワンリが進化(?)をしたのがいつなのか、正確な日付を考助は知らない。
 たまたま会ったときに進化しているのが分かっただけだ。
 ワンリの方が、先に進化していたとしてもおかしくはないのである。
 それなのに、考助が確認した順番に、塔の管理メニューも認識していた。
 これはどういうことなのか。
 しばらくの間、考助は首を捻って考えていたが、どういう理屈でこんなことが起こったのか分からなかった。
 皆にも聞いてみたが、全員が首を傾げた。
 そもそも塔がどういう原理で動いているのかすらよくわかっていないのである。
 考えたところで、答えがでるはずもなく、結局最終手段に頼ることにしたのだ。

 ♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦

『・・・それで、私に答えを教えてほしいのですか?』
『ああ、うん。まあ・・・出来ればって感じだから、どうしても知りたいわけじゃないけど』
『そうですか・・・。ですが・・・残念ながら教えることが出来ません』
 エリスの答えに、考助は特に落ち込むこともなく、むしろ当たり前のようにうなずいた。
『そうだよね。まあ、しょうがないか・・・』
『待ってください。考助様は、恐らく勘違いしています』
『・・・どういう事?』
『私が答えを知っていて、教えることが出来ないと思っていませんか?』
『違うの?』
『違います。そもそも「塔」に関しては、私は管轄外です』
 予想外の答えに、考助は驚いた。
『へ? ・・・そうなの?』
『そうですよ。以前にも言ったことがあると思いますが、私達にはそれぞれ役割分担というものがあります』
『うん。それは聞いた』
『「塔」に関しては、私達ではなくあの方が管轄となっています』
『へー。そうなんだ』
『そうなんです。ですので、私も答えはわからないのですよ』
『なるほど。それじゃあ、仕方ないか』
 答えを知っていて教えることが出来ないのではなく、最初から答えを知らないのではしょうがない。
 もっとも、エリスが答えを知っていて教えなかったとしても、考助としては特に気にしたりはしなかっただろう。
 と、そんなことを考えていると、別の声が割り込んできた。
『そうよね。知らないんだからしょうがないわよね』
 アスラであった。
『・・・・・・キャッ!?』
 エリスにとっても突然のことだったのか、珍しい悲鳴が聞こえて来た。
『あらあら。そこまで驚くこと?』
『お・・・驚かせないでください!!』
『ごめんごめん。まさか、そこまで驚くとは思わなかったわ』
 そもそもアスラが、こうして交神に割り込んでくることはほとんどない。
 しかもエリスにとっても、不意打ちと言うのは、初めての事なのだったのだろう。
『珍しいね』
『しょうがないじゃない。貴方と話が出来る機会なんてそうそうないんだし。そのくせ、他の娘たちとはちゃっかり話せるようにしているし』
 若干拗ねたようなアスラの声が聞こえて来た。
『だからと言って・・・アスラと直接話せる交神具は創れないよね?』
『・・・ハア。そうね。今の貴方じゃ無理ね・・・。早く創れるようになってね』
『アハハハ(汗)。何とか頑張ってみます』
 そもそも考助は、アスラ用の交神具がなぜ作れないのか、それすらわかっていないので、先は長そうだ。
『まあ、いいわ。それよりも時間が無いからもう答え言っちゃうけど、そもそも「塔」はマスターとリンクしているから、マスターである考助が認識した時点で処理が進んでいるのよ』
『進化(神化?)を先に確認したのが、ナナだったから先にそっちが「塔」にも認識されたってこと?』
『そういう事ね』
『なるほどね。・・・あれ? でも、植生とかは、普通に表示されてるけど?』
『それはそうよ。もともと「塔」に生えている物だし』
『他の人たちが持ち込んだものとかは?』
『「塔」に設置することが出来る物なら、すぐに認識してメニューに表示されるわね』
『?? 矛盾してない?』
 考助が認識しないと、処理されないというのが、先程のアスラの話だったはずである。
『塔LVの処理と、設置物の認識に関しては、別々の処理が行われているのよ。貴方に分かり易く言うと、別のプログラムが働いていると言ったところかしら』
 塔LVに関しては、あくまでも考助が認識した物がLVアップの条件として認識され、それ以外に関しては、自動で働いているということである。
『勝手に動いている心臓と、自分で動かさないと動かない手足みたいな違い?』
 心臓は勝手に動いているが、手足は自分で動かそうとしない限り動くことは無い。
 この場合、心臓に当たるのが設置物の認識システムであり、手足(頭脳含む)に当たるのが塔LVアップのシステムであるということだ。
『うーん・・・・・・なんか、微妙に違うけど・・・今の所は、そう理解してもらっていたほうがいいかしら?』
 対するアスラの答えも微妙な感じだった。
『ともかく塔LVのシステムだけは、他と違った認識で動いていると考えていいわ』
『・・・うーん。とりあえずわかった』
 なんとなく消化不良のような感じだが、これ以上は聞いても答えが出てきそうもないので、考助はそう答えておく。
『そう? それじゃあ、私はそろそろ仕事に戻るわ』
『ああ。わざわざ、どうもありがとう』
『いいのよ。こういうときでもないと話せないし。それじゃあね』

『しかし、いいのかな? こんなこと直接教えてもらったりして・・・』
『あの方がいいと判断したのだから、今お話になったんでしょう』
『それもそうか』
 エリスの答えに、考助も頷いた。
 攻略本どころか、開発者(運営?)から直に答えを聞いたようなものなので、今更ながらに何となく後ろめたい気になった考助である。
『それなら、最初から私に聞くなんてことを、しなければよかったのでは?』
『・・・全くもってその通りです』
 エリスの鋭い(むしろ当たり前?)意見に、考助は同意することしかできなかったのであった。
LVアップの中身については次回です。
中途半端な説明になってしまっていますが、きちんと理由があります。
アスラが最後に言ったように、塔LVのLVアップシステムだけは、別で動いていると考えてください。
それがどういう物であるかは、後日明かされるはずです。タブン、きっと。
♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦
昨日の活動報告にも書きましたが、お気に入り登録とPV数が急増しています。
・・・・・・何があった!?
本日まさかと思ってジャンル別ランキング(ファンタジー)を恐る恐る確認してみると・・・あったよ・・・ありましたよ。まさかのランクイン。
ええと・・・どどど、どうしましょう?
現在変なテンションになっていますw
ともかく、ここまで続けてこられたのも皆様のおかげです。
本当にありがとうございます。
また、今後ともよろしくお願いいたします。
(出来るだけミスを減らせるよう努力します><)

2014/5/18 脱字修正
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