FILE:5 開催決定!!
数日経って、担任は書類を持ちながら早足で香の机に向かった。
香は不思議そうに首を傾げた。
しかし、その書類が全クラス賛成の書類と、校長からの同意の書類だと気づくと、ぱあっと顔を輝かせた。
「よかったな、コンテストは開催決定だ。一応、考案者のお前が仕切ってくれ」
「はい!!」
担任の声が聞えたのか、周りの生徒は口々に喜び合う。
「では、皆さんもお聞きになったとおり、開催決定です! まずは拍手をお願いします!!」
ニコッと笑う香に対し、新一は蘭と話を続ける。
「では、早速ですが、クラス2名、出したいと思います! 1人は毛利蘭さんに決定しておりますので、もう1名投票で決めたいと思います!!」
「へっ??」
蘭の間抜けな声が響く。
そんな事知らない、というような目だ。
反論しようと席を立とうとしたのを、園子が止めた。
「何やってるのよ蘭! このクラスの1名の中に入ってたっておかしくないじゃない! 蘭は美人何だからさ〜」
「え…でも…」
蘭の唇が“聞いてない”の“き”を作ったのがわかったのか、焦ったように香は続ける。
「大丈夫よ毛利さん! これは都合上、あなたに決まったの。誰も文句ないわよね?」
シーンと静まり返る。
ここで反論するものなど、いないはず。
そう言いたげな香。
「ほら、ね? じゃ、クラスの女子の名前を1人書いて、提出してください」
担任はフリーペーパーを切り、配る。
「あ、自分の名前はいりませんから」
その一言で、生徒は見回す。
女子は、蘭以外の美人の人〜? と、選び難そうに目を凝らしている。
男子はというと、前に立つ香を上から下まで眺め、香の名前を書く。
そう、新一以外は。
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