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第4話
今日も日差しが暑い。 ゼロ、アル、ジョンの三人は密林に来ていた。 「あっち〜な〜。もうちょっと涼しくならねぇもんかなぁ」
とゼロが愚痴を言う。「我慢しろよ。しょうがねぇだろ。温暖期なんだから」
この世界は繁殖期、温暖期、寒冷期にわかれていて、いまはその温暖期なのである「で?ランポスを何匹狩ればいいんだ?」
ゼロが面倒臭そうに聞く
「何匹っつうか・・・一匹」
「一匹!?なんだそりゃ!?」「いや、一匹は一匹でも、親玉をな。」
「ドスランポスかよ!アルには厳しいんじゃねぇか?」
「ドスランポス?」ゼロとジョンの会話についていけなくなったアルが不思議そうに聞く
「ああ、知らないのか。ランポスは分かるよな?」
ゼロが聞く「うん」
「ドスランポスっつうのはランポスの群れを束ねるリーダーみたいな奴だ。基本的に他より強かったり、リーダーだったりするやつはわかりやすいように名前の前に言葉をたすんだよ」「あ、それで"ドス"ランポスかぁ」
「ドスランポスは洞窟付近で出没するらしい」
ジョンが説明する
「洞窟かぁ。涼しそうだな。早く行こうぜ」ゼロはとにかく暑さを凌ぎたいらしい
「私大丈夫かなぁ?」
アルは不安そうにしている。
「安心しろ。お前の武器は片手剣だから小回りがきく。危なくなったら迷わず逃げろ」「でも・・」
ゼロが落ちつかせようとするがアルはまだ不安そうにしている
「大丈夫だって。それにジョンの弓の腕は結構なもんだぞ。もっと信用してやれ」ちなみに全員の武器はゼロが大剣、アルが片手剣、ジョンが弓である 「ほら、さっさと行こうぜ」
ゼロがそういって、三人は洞窟に向かった。洞窟の入り口にきたところでゼロが突然別行動をとりたいと言い出した 「どうしたんだよいきなり?」
ジョンがきく 「わりぃな。ちょっと採取したいものあるから先にいっててくれ」そういってゼロは1人で去っていった。 「え〜と・・・どうしよ?」
アルがまたもや不安そうにする
「大丈夫。2人でなんとかなるって」
ジョンがアルをなだめ、2人は洞窟へ入っていった。洞窟の中は思っていたより涼しく、すごしやすかったが、ランポスが巣を作っていたらしく、ランポスが大量にいた
「すごい量だね」
アルは冷や汗をかいている
「でも、ドスランポスがみあたらないな」
ジョンの言うとうり、ランポスが大量にいるのに関わらず、ドスランポスの姿はなかった
「とりあえずランポスを狩っておこう。沢山狩れば賞金も増えるし、後々邪魔になってくるからな」
「わかった」
2人はランポスを狩り始めた。八匹ほど狩ったところで異変が起きた。ランポスが皆同じ方向に向かって吠え出したのだ。
「なにこれ?」
アルは不思議になり、ランポスがみている方向に目をやった。するとそこから、普通のランポスとは違った鳴き声が響いてきた。 「きたか!」
ジョンの顔つきが変わる。
そう、ドスランポスがやってきたのである。
「ドスランポスって、大きいね」
アルは唖然としている。普通のランポスより二割ほど体は大きく、鋭い爪をもち、赤いとさかのようなものが額についている。
「まだランポスが残ってるのに・・ゼロはまだか?」
ジョンは少しあせった。だが、ドスランポスはお構いなしに近付いてくる。
「アル、来るぞ!・・・アル?」
アルは初めてみるドスランポスの姿に腰を抜かしていた。ドスランポスはそれを見逃さなかった!ドスランポスはアルめがけて一直線に突っ込んできた。アルはどうしていいかわからず、おどおどする。ドスランポスは走ってきた勢いを利用してジャンプしアルに襲いかかる
「きゃっ!」
アルは目を閉じた。が、その爪はアルには届かなかった。 ジョンがジャンプした瞬間をねらい、矢を放ったのである
「大丈夫か!?」
ジョンが叫ぶ。
「ごめん。大丈夫」「よかった。きをつけろ!次が来るぞ!」
ドスランポスは体を起こし、ねらいをジョンにかえた。狙われないよう、不規則にジャンプしながら接近する「くっ・・!」
ジョンは避けようと試みたが、ドスランポスによって蹴り倒される。ドスランポスは勝利を確信したかのようにジョンに牙をむけようとする。その瞬間!
グシャ!
嫌な音と共にドスランポスは吹き飛んだ。ジョンは何が起こったのか理解出来ず、辺りに目を泳がせた。そしてジョンは、ドスランポスを吹き飛ばした原因を発見した。
「おせぇじゃねえか。ゼロ」
そう、そこにはゼロが立っていた「遅すぎるぜ」
ジョンが言う
「わかってねぇなぁ。ヒーローは遅れて現れるもんだぜ」
「ばか言ってんじゃねぇよ。手、かしてくれ」
ジョンがそう言うと、ゼロはジョンの手を握り、引っ張り起こした。一方ドスランポスは、ゼロの不意打ちがきいたらしく、弱々しく体を持ち上げる。だがその目に、戦意喪失の文字なかった。むしろ逆である「まだやる気だぜ。ご苦労なことだ」
ゼロはそう言うと、懐から何かを取り出し、ジョンに渡す「なんだよこれ?」
ジョンは首を傾げる。
「薬草だ。すりつぶして傷口に塗っとけ」
「まさかお前これ取りにいってたのか?」
「あぁ、ケガしたら大変だからな。念のためだったけど、役に立ったな」「お前の方こそご苦労様だぜ」
ジョンはやや呆れていた。
「来るぞ。」
ゼロがそう言うと、ドスランポスが向かってきた「ケガ人ねらってんのか?やらしいな!」
そういってジョンは弓を引き、矢を放つ。ドスランポスに矢を避ける程の余力はなく、まともに直撃を受ける「ゼロ!トドメさせ!」
「わぁかってるよ!」
ゼロは剣を振りかざし、まっすぐに振り下ろす。メキメキ!グシャ! ゼロの剣は巨大なため、その重量もハンパではない。肉を切り裂くと同時に、骨を砕く音が響きわたる。グェェェ! ドスランポスは悲鳴をあげ、動かなくなった 「ふぅ、終わったな」
ジョンが安堵のため息をつく。「アル!大丈夫だったか?」
ゼロが声をかける
「う・・うん」
アルは元気なく返事をする。
「どうした?元気ねぇな」
ゼロがそう言うとアルはその場に座りこんだ。
「私、怖くて何も出来なかった。なんか情けない」
「そんなことねぇよ」
ジョンが慰める「ドスランポスに狙われたときもこわかったけど、一番こわかったのはドスランポスを殺すときだった。生き物を殺すことがこんなに怖いことだったなんてしらなかった」アルは落ち込んでいる 「私、ハンター向いてないのかな?」
アルは悲しそうに問いかける「そんなことねぇんじゃねぇの?」
ゼロが口を開く
「生き物を殺すことが怖いっていうのはまちがったことじゃないと思うぞ。ハンター達は当たり前みたいにモンスターを狩るけど、俺はそっちの方が間違いだと思ってる。
モンスターにだって命はあるし子供だっている。
もしかしたら今殺したこいつにも家族がいたのかもしれない。それを俺達が壊してしまうんだ。怖いのは当たり前だ。けどな、人間は壊さないと生きてはいけない。生きるために殺すわがままな生き物だ。大事なのは、壊すときに本当に大事な事か見極める事だ。その時、アルのその気持ちが凄く重要になってくる。だからその気持ちを忘れるな。」「うん・・・わかった・・・。一つきいていい?」
「なんだ?」
「なんでこのドスランポスは殺さないといけなかったの?」
アルの問いかけに、今度はジョンが口を開く「こいつは、必要以上に人間を狙うんだよ。人間の血の味を覚えてしまって、ちかくを通るなら、たとえ小さな子供でも容赦なく襲う。いい加減被害がでかくなってきたから俺達が動いたんだ」
「そう・・・なんだ」
三人の周りを沈黙が包む一番に口を開いたのはゼロだった
「ま、とにかく無事でよかったじゃねぇか!腹もへったり、帰ろうぜ」
「そうだな」
ジョンが頷く「それにしても・・・」
ジョンはニヤニヤしてゼロを見つめる
「なんだよ?」「真面目な顔して真面目な話しするなんてキャラじゃねぇなって思ってよ」
「うるせぇな!ほっとけ!」ゼロは恥ずかしがっている。
「ふふ、なんだか楽しいね」
さっきまで落ち込んでいたアルが笑い出した。
「私、ハンターになってあなた達に知り合えてよかった」
「いきなり何言うんだよ?」
「まったくだ」
ゼロとジョンは照れていた。
「照れなくてもいいじゃない。まぁいいわ。私もお腹すいし、帰ろ。」
『おう!』ジョンとゼロが同時に頷く。 船にのりこみ、船は街へ向かって動き出す。この日、アルはハンターとして、少し成長した


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