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登場人物紹介(3.5章時点)


 登場人物紹介が欲しいとご要望があったので作ってみました。


 いざ作ってみたら作り方がまったくわからなかったので苦戦しましたが、とりあえず作者なりにキャラの『容姿』に重点を置いて書いてみました。本編でほとんど触れない部分でしたので、キャラのイメージ補完の参考にしてみてください。


 なお、主要キャラ・サブキャラの分類は特にしておりません。完全に本編登場順になっております。「え? 誰?」ってキャラも紛れてますが、名前が出てきたので載せました。そのキャラが今後出てくるかどうかは、作者の気分次第でしょうか?


 また、本編で登場しなかったキャラのステータスについては、3.5章ラストの時間軸における現状or死亡時のものを掲載しております。また、主要キャラ以外のスキルについては、事前の通知なしに変更される場合もありますのでご理解ください。


 ……はい、全員のステータスを考えたのが今回が初めてですので、若干不備が生じている可能性があるのです。ご、ご容赦を(汗)。


 登場人物(作品登場順)


(たいら)(なぎさ)(ヘイト)


 データ…男性・年齢16→17歳・身長170cm前後・体重60→53kg(序章→3.5章)


 容姿(渚)…長すぎず短すぎない黒髪と、やや鋭い目つきと若干つり上がった眉毛、黒と茶の間くらいの色をした瞳の、ぶすっとした不機嫌顔がデフォルトな無愛想。あえて特徴を取り上げたが、一目見ただけでは不思議なほど印象が薄く、一言で表せば『平凡顔』に尽きる。

 体格は絵に描いたような中肉中背だったが、イガルト王国王城の暮らしで体重が減少。加えて、ステータスに影響はなかったが自主訓練を毎日のように行ってきたため、若干筋肉がついている。とはいえ、直接触れれば骨の感触が強い程度には痩せ型になっている。

 服装は登場から今まで、黒のスタンダードな学ラン+ラインが赤の上履き以外の服を着ていない。一時ボロボロになっていたが、京のユニークスキル【再生】により新品同然に復元され、その後は自身のユニークスキル【普通】により劣化防止がかけられている。


 容姿 (ヘイト)…本人以外の人物には特殊上級スキル《魂蝕欺瞞(こんしょくぎまん)》の暗示効果で、イセア人として認識されている。容姿は髪色が黒から淡い茶色、瞳は黒から水色、肌色は黄色(東洋人の肌色)から白色に変化して見えている。パーツは人種にあわせて目元が若干緩めになったくらいで、ほとんど変化なし。服装は平民が着るような服に誤認され、地味に毎日違う服を見せている。


 概要…召喚時高校二年生だった本作主人公。何をやらせても平凡な結果しか出せないためか、命の危機などよほど切迫した状況でない限り、努力や根気を見せる姿勢がない。友達ができなくてゲームに走ったライトオタ。悪口・屁理屈・クレームを言わせたらいつまでも舌が乾かない毒舌家。原因は家族を含む、周囲の人間から適度に嫌われて育ったため。


 性格がかなり批判的でひねくれており、時々自分でも『クズ』や『カス』という評価を自身に下しているくらいには、性格のゆがみに自覚がある。一方で、元々人よりも優れた思考能力(思考速度、柔軟性、展開性、洞察力、推理力など)と、自分の関わるところでも物事を完全に客観的に捉える視点を備えているが、それが自身の強みだという自覚はない。


 イガルト王国の《勇者召喚》に巻き込まれた『異世界人』の一人。ユニークスキル【普通】を所持し、【普通】の効果により異世界でただ一人、『異世界人』の他に『日本人』という種族を持つ。また現状、異世界で唯一『魔力を一切持たない生物』でもある。


 イガルト王国の危険性に気づき、最初から反抗しまくったため酷く冷遇される。何度か死にかけたこともあったが、何とかピンチを切り抜け隙を見て王城を脱出。取得したスキルを活用して『イセア人のヘイト』と名乗り、現在イガルト王国の脱出のため行動している。目指すは大陸東のラヨール王国。


 補足…己の人間性を限りなく低く評価しているが、渚に関わった一部の人物からの評価は高い。特に美女・美少女からの印象がすこぶるよく、多数の女性から好意を寄せられているが、全く気づいていない。現在、四人の『異世界人』に恋慕を抱かれ、一人のイガルト人を嫁にしている。爆発しろ。

 渚自身は基本的な言動が攻撃的かつ排他的で、己の『本質』をどうしようもない利己的な人間だと思っている。しかし、渚が実際にしてきた行いから、他人を思いやり助けようとする優しい『本質』を持つと、本人の知らぬところでシエナやミルダから評価されている。


 ステータス

====================

名前:平渚

LV:1【固定】

種族:日本人▼(【日本人】、異世界人)

適正職業:なし

状態:【普通】(健常)


生命力:1/1【固定】

魔力:0/0【固定】


筋力:1【固定】

耐久力:1【固定】

知力:1【固定】

俊敏:1【固定】

運:1【固定】


保有スキル【固定】

【普通】

《限界超越LV10》《機構(ステータス)干渉LV2》《奇跡LV10》《明鏡止水LV3》《神術思考LV3》《世理完解(アカシックレコード)LV2》《魂蝕欺瞞(こんしょくぎまん)LV4》《神経支配LV5》《精神支配LV3》《永久機関LV4》《生体感知LV4》《同調LV5》

====================


水川(みなかわ)花蓮(かれん)(渚→『会長』)


 データ…女性・年齢17→18歳・身長165cm前後・体重53kg・スリーサイズ88(D)・61・89(1章→3.5章)


 容姿…艶のある長髪は渚が『カラスの濡れ羽色』と称したほど美しく、同じくきれいな黒色の瞳が目を引く大和撫子風美少女。長いまつげやよく通った鼻筋、潤いがある唇など、個々のパーツの特徴を取り上げれば外国人のようだが、両親とも日本人で彼女の雰囲気もまた純日本人。目尻がやや下がり気味で大人びた色気があり、美しくも芯の強い女性という印象を受ける。

 体格は女性でもあこがれるほどの女性らしいプロポーションで、出るところは出て引っ込むところは引っ込む体つき。黄金比率に近い絶妙のバランスで体型を維持できている。最近は過酷な訓練により、脂肪より筋肉の方が多くなりつつある。

 服装は紺色の女子制服を着用し、その上から胸部を保護する胸当てや肩から下がる大袖(おおそで)(ひじ)から下を覆う籠手(こて)に膝から下を防護する臑当(すねあて)といった、要所を保護する鎧甲冑じみた防具を着込んでいる。渚曰く『萌え系ゲームの女人化武将』。腰には基本的に大太刀と脇差しをセットで()き、自身の装備はすべて上級スキル《生成魔法》により生み出したもの。


 概要…『異世界人』ヒロインその1。リーダー・腹黒担当。召喚時、高校三年生で元生徒会長。元々は自分よりも他人の事を考え、他人のためになることに力を注げる純粋で心優しい少女。自他ともに認める生真面目かつ完璧主義な性格で、他人が満足しても自分が満足しなければ気が済まない。よって、異世界にきた当初は世界と『異世界人』全員が生き残れるよう、自分にも他人にも厳しい態度をとっていた。


 しかし、渚との出会いをきっかけに利他主義だった思想が崩壊し、かなり利己主義に近い思想に変化。『すべて』を救おうとしていた己を恥じ、自分が『大切』だと思うものにのみ、力を注ぐようになる。他人のために力を使うという本質は変わらないが、『他人』に明確な優先順位をつけることで、【勇者】という強大な力の責任による重圧から解放された。


 イガルト王国の《勇者召喚》に巻き込まれた『異世界人』の一人。ユニークスキル【勇者】を所持し、召喚初期から全体的に高いステータスを持つオールラウンダー系チート。【勇者】の力は未だ明らかではない。直接戦闘系の武技・魔法スキルに特化し、それ以外のスキルには適正がほとんどない。


 渚との接触で反イガルト王国の思想を固めており、身近な知り合い以外の人間に対する関心がかなり薄くなった。自分にとって都合がいい方向に傾くのであれば、他人を利用することに抵抗がなくなり、己の容姿や戦闘力など使える物は何でも使うようになる。結果、幼なじみから『腹黒』というありがたい評価を受けるも、本人は否定的。


 補足…異世界に召喚された当初から、他人には毅然(きぜん)とした態度をとっていたが、本当は寂しさから両親を想い枕を涙で濡らすような、精神構造は他の日本人と変わらない普通の女の子。

【勇者】という肩書きからくるプレッシャーに押しつぶされそうだったが、初めて【勇者】ではなく『水川花蓮』として見てくれた渚と出会い、次第に惹かれるようになる。現在はその想いを強く自覚し、戦友であり恋敵でもある芹白、京、紫穂と行動をともにしている。余談だが、最新特殊上級スキルの《異界武神ことはざまいくさのかみ》と《万象魔神よろずかたつかさのかみ》のネーミングに数日の時間を要した。


 ステータス

====================

名前:水川(みなかわ)花蓮(かれん)

LV:35

種族:異世界人

適正職業:勇者

状態:健常


生命力:9700/9700

魔力:9300/9300


筋力:840

耐久力:740

知力:820

俊敏:980

運:100


保有スキル

【勇者LV3】

異界武神ことはざまいくさのかみLV1》(《異界流刀術LV10》《異界流弓術LV10》《縮地LV10》《虚実LV10》《鬼気LV10》《千里眼LV10》《異界流長刀術LV10》《異界流槍術LV10》《異界流柔術LV10》《異界流暗器術LV10》)《万象魔神よろずかたつかさのかみLV1》(《生成魔法LV10》《属性魔法LV10》《魔力支配LV10》《詠唱破棄LV10》《連鎖魔法LV10》《広範魔法LV10》《極大魔法LV10》)《イガルト流剣術LV10》《生体感知LV8》《未来把握LV6》《刹那思考LV6》

====================


・セシル・イガルト(渚→『?(未接触)』)


 データ…女性・年齢18→19歳・身長170cm前後・体重53kg・スリーサイズ90(D)・58・92(1章→3.5章)


 容姿…父親同様色素の濃い金髪と、宝石のような輝きさえ幻視するブルーサファイアのような瞳を持つ。さらさらなストレートヘアは肩胛骨当たりまで伸び、化粧がなくとも彫りが深く陰影がはっきりした顔立ちはとても美しく、王族の肩書きに負けないほどの貴族間でも突出した美貌の持ち主。

 体格は王族として毎日着るドレスやコルセットなどの影響で、ものすごくほっそりして見えるウエスト。そして欧米人風の見た目を裏切らない豊満な体つきをしている。反面、手足はほっそりとしていて筋肉が薄く、ある意味ではとても女性らしい。父親は運動を積極的に行っているが、セシルは魔法師ということもあり運動はほとんどしない。

 服装は王城ではドレスを着用する機会が多いが、普段着は仕事用の魔法師ローブと、汚れてもいいような実用性重視の作業着っぽい服を中に着ている。イガルト国王第一王女の他に、王国魔法師団にある非戦闘研究員にあたる、魔法研究・開発部のスキル適用外儀式様式魔法担当部長という肩書きを持つ。


 概要…ディプスの娘の1人であり第3子。第1子、第2子の兄とは腹違いで、魔法師としての力が強い家系の貴族だった第5側室の子。正室の子ではないが、王族としての教育は平等に施されており、継承順位もまた平等に第3位を与えられている。


 王族としての自覚も強く、外面は誰に対しても平等に柔らかい態度をとるが、中身は父親である国王ディプスのそれに近い。母親の血のためか、魔法師の才を強く引き継いだため、教育は知識方面に傾倒。同時に、上級スキル《人心掌握》を所持するディプスが得意とした対人交渉術の手ほどきもうけている。王子・王女の中では頭脳面でかなり優秀。


 現在所属する職場では古代儀式魔法の全容解析、及び改良点や改善策の模索といった《勇者召喚》および《契約》の調査・発展に従事している。三年ほど勤務しているが、今のところ発動はできても魔法そのものの解析までには至っていない。


『異世界人』と最初に接触し、会話をする機会も多いことから社交的と思われているが、実際はどちらといえば内向的な性格。社交的な態度は王族の矜持(きょうじ)で接しているに過ぎず、素は一人で読書をしたり魔法解析をしている方が好き。若干の魔法オタク。


 補足…『異世界人』と最初に接触し、キャラ付け的にも絶対に重要人物であるはずなのに、名前のあるキャラの中でもっとも影が薄い。発言は2~3回、渚からのあだ名すらない、設定だけは書けるという、ある意味もっとも不憫なキャラ。が、がんばれ。

 今後の登場予定としては、勘違い野郎たちとやりとりさせるかも。その他王族も、残る有力『異世界人』の心理的籠絡(ろうらく)のために動くことになりそう。それまで誰か覚えているだろうか?(作者含む)


 ステータス

====================

名前:セシル・イガルト

LV:42

種族:イガルト人

適正職業:光魔法師

状態:健常


生命力:120/120

魔力:3300/3300


筋力:10

耐久力:10

知力:250

俊敏:10

運:70


保有スキル

(《勇者召喚》《契約》)

《真理LV5》《自動書記LV3》《人心掌握LV1》

『光属性魔法LV8』『魔力操作LV8』『高速詠唱LV5』『演算LV3』

====================


・ディプス・グニク・イガルト(渚→『クソ王』)


 データ…男性・年齢41→42歳・身長180cm前後・体重74kg(1章→3.5章)


 容姿…色素の濃い金の短髪と、同色のもみあげから顎にかけて生える立派な髭、意志の強さを感じさせる目力の強い碧眼を持つ中年男性。地球で言うところの白人系の顔立ちで、彫りが深く目鼻立ちがくっきりしている。国王としてまとう威厳や、イガルト人の中では整っている顔立ちから年齢の割には若く見えるが、渚は『中年のおっさん』呼ばわりである。

 体格はやせすぎず太りすぎずの標準体型に近い。いつも豪奢な仕立ての服をまとっているため外見からは想像がつかないが、実はそこそこ筋肉質。兵士ほどではないにせよ、国家運営の雑務をこなす(かたわ)らで体を鍛えているため。目的は戦闘ではなく、有事の際に素早く逃げられるようにするため、また君主としての義務である跡継ぎを残すための体力づくりが理由。実はイガルト人の間では美中年として有名。


 概要…《勇者召喚》の名を借りた『異世界人』集団誘拐事件の首謀者。突如出現した【魔王】への対抗手段として『異世界人』を利用しようと画策している。


 幼少期から王族としての英才教育を施され、数多くいた兄弟姉妹を押しのけて王座についた傑物(けつぶつ)。次代の王位を狙う他の王族や、見返りを求めた各王族を支持していた貴族から放たれた暗殺や謀略をことごとくつぶし、父親であった先代の国王を暗殺した上で、十代の若さにて王位につく。


 当初はその若さ故に側近から侮られ、中には己の傀儡(かいらい)にして実権を握ろうとする高位貴族たちに狙われるも、それらも看破し容赦なく粛正(しゅくせい)していき、王としての手腕を見せつけた。過激で傲慢な独裁者の面を見せる一方、内政は意外と堅実で国民からの支持はそこそこある。


『異世界人』とのファーストコンタクトでは、高い能力と従順さに内心ほくそ笑んでいたが、渚というイレギュラーな存在により計画が何度も崩されていく。渚が王城を脱出した後も、渚の影がちらつく花蓮たちの存在に邪魔され、思うように『異世界人』を扱えないことに歯がゆさを覚えている。


 補足…地位の高い有力貴族や側近以外には良き王としての振る舞いをしているため、イガルト王国では『賢王』という認識が強い。が、実際はガチガチの選民思想に凝り固まった傲慢の化身のような性格であり、この世のほとんどの人間は自身のために働く道具程度の認識しか持っていない。

『異世界人』のキミヨシに渚暗殺を命じ、無事完遂したと報告を受けていて、現時点では渚は死亡したものと認識している。そのため、渚が懸念しているイガルト王国の追跡は、今のところ行われていない。


 ステータス

====================

名前:ディプス・グニク・イガルト

LV:61

種族:イガルト人

適正職業:君主

状態:健常


生命力:250/250

魔力:300/300


筋力:30

耐久力:30

知力:50

俊敏:30

運:55


保有スキル

《王権LV6》《人心掌握LV3》

『策謀LV10』『傲慢LV10』『激昂LV10』

====================


毒島(ぶすじま)芹白(せら)(渚→『チビ』)


 データ…女性・年齢15→16歳・身長150cm前後・体重42kg・スリーサイズ77(B)・54・79(1章→3.5章)


 容姿…元々は花蓮にも負けない美しく長い黒髪だったが、父親の指摘からショートカットにした上、明るい茶色に染めた。現在は自身のユニークスキル【幻覚】により、黒に戻りつつある髪の色を茶色に見せている。天然で長いまつげのおかげでぱっちりとした印象を受ける瞳は濃いブラウンで、渚曰く『読モ(読者モデル)系美少女』で『活発な元気娘(後に戦闘狂)』。渚から見れば小柄に見えたことから『チビ』とあだ名され、見た目から伝わる攻撃的な雰囲気を活発だと認識された。

 体格は学生の(かたわ)ら読者モデルをやっていたこともあり、仕事仲間が嫉妬するほどの理想的なモデル体型。渚は花蓮と比べてやや貧相という印象を受けたようだが、同姓からは『十代女子の憧れ』と取り上げられるくらいの人気を誇る。

 服装はイガルト王国から支給された服を着て、その上に魔法師が使う一般的な黒ローブをまとっており、手には魔法補助媒体である木製の杖が握られている。モデルという職業柄ファッションには詳しいが、元々興味があったわけではないので普段着は何でもいいと思っている。たまに【幻覚】を用いてモデル時代に着た衣装を見せることもあるが、渚がその【幻覚】を見たことは一度もない。


 概要…『異世界人』ヒロインその2。ツンデレ・つっこみ担当。召喚時、高校一年生兼読者モデル。両親の歪んだ性格を押しつけられた複雑な家庭環境に育ったせいか、自分を含めたすべてを毛嫌いするようになってしまった素行不良の少女。校則ではバイトも髪染めも禁止されているが、教師たちや両親の注意をガン無視して我が道を行く。


 イガルト王国の《勇者召喚》に巻き込まれた『異世界人』の一人。ユニークスキル【幻覚】を所持し、典型的な魔法師系ステータスで高い知力をのばしつつ前衛系ステータスも鍛えている。現在の主な戦法は【幻覚】で敵の知覚を狂わせ、物理で殴るという魔法師としては特殊な形をとっている。


 渚とは別の意味で排他的な態度で周囲と接し、召喚前から親しい人間は皆無だった。加えて、当初【幻覚】の力を十分に発揮できずに別の『異世界人』からバカにされていた。そんな周囲に反発した芹白は自然と孤立し、勘違いしたまま【幻覚】の訓練を一人で重ねるようになった頃、渚と出会う。


 渚との戦闘を経て、【幻覚】の本当の力を理解し恐怖を抱いた芹白だったが、それ以上にすべてを嫌ってきた自分が『他人(なぎさ)』を無意識に頼ろうとしたことに気づく。そうして己の【幻覚(ちから)】と『他人(なぎさ)』への意識をきっかけに、人との接し方が徐々に変化。人との距離感がまだうまくつかめず、渚へ攻撃的な言動をとっては落ち込むという繊細な面もあるが、花蓮や京や紫穂との関係により改善されつつある。


 補足…渚への想いは最初ただの対抗心だったが、花蓮という生まれて初めての『友達』を得たきっかけをくれた存在として感謝を抱くようになり、再会までの間にゆっくり異性としての好意へと変化していった。

 自分を含めた人間を嫌い続けてきた芹白にとって、『好き』という感情はまだなじみが薄く、持て余し気味なところがある。それ故に人間の間に生じる『好き・嫌い』という感情に敏感で、『好き』になった相手からの感情におびえるようになった。しかし表面的な態度は変わらないため、渚から『戦闘狂』と評価されていることに気づいていない。


 ステータス

====================

名前:毒島(ぶすじま)芹白(せら)

LV:34

種族:異世界人

適正職業:奇術師

状態:健常


生命力:420/420

魔力:11500/11500


筋力:75

耐久力:25

知力:1200

俊敏:60

運:60


保有スキル

【幻覚LV6】

《魔力自在LV1》(《魔力支配LV10》《魔力具象LV10》《魔力収斂(しゅうれん)LV10》《魔力拡大LV10》)《変幻杖術LV1》(《身体強化LV10》《我流杖術LV10》《直観LV10》)《熟練魔法LV1》(《詠唱破棄LV10》《連鎖魔法LV10》《広範魔法LV10》《極大魔法LV10》《回帰魔法LV10》)《生体感知LV10》《韋駄天・逃LV10》(回避・逃走行動で発動する身体強化系スキル統合)

====================


長姫(おさひめ)(きょう)(渚→『残念先生』)


 データ…女性・年齢23→24歳・身長180cm前後・体重63kg・スリーサイズ99(F)・67・96(1章→3.5章)


 容姿…肩くらいまで伸びている黒髪を、毎日うなじに近い位置でCAなどがするようなきっちりめのシニヨンにまとめている。シニヨンの理由は、就活で一番手っ取り早く真面目そうに見える髪型だったから。他にも、きりっとした目つきや高く見える鼻筋から、かわいいよりも綺麗という評価が似合う美人。その他、振る舞いや言動も加えた雰囲気から、基本的にすごくしっかりしていて隙のないイメージを持たれがちだが、初対面のインパクトが強すぎた渚にとっては『残念』という印象しかない。

 体格は女性にしては高身長で、渚が『バレーボールかバスケットボールか』を悩んだほど、特に男子生徒の目を引く大きなバストが特徴。実年齢はまだ二十代前半だが、大人っぽい色気を感じるということで学生には男女ともに人気が高い。

 服装は養護教諭からか、召喚当時スーツの上から白衣という装い。そこからイガルト王国から支給された普段着の上に、白のローブをまとっていた。渚との出会いからは上級スキル《異界流柔術》などの使用に適したと判断した柔道着のような上着に、合気道のような紺色の(はかま)を戦闘装束として使用している。普段着は平民服+白ローブで、戦闘時は柔道着+袴と使い分け、ユニークスキル【再生】で服をその都度変更している。


 概要…『異世界人』ヒロインその3。参謀・ボケ担当。召喚時、養護教諭勤続二年目。尊敬する父親の職業であった教師に強い思いを抱くも、人に勉強を教えることが壊滅的に下手だったため、悩んだ末養護教諭の道へと進む。また、男前な母親にたびたび頭をぶん殴られていたくらいには、ややズレた感性の持ち主。他人の前では演技で隠しているが、親しい相手だとすぐにメッキがはがれ落ちる。


 イガルト王国の《勇者召喚》に巻き込まれた『異世界人』の一人。ユニークスキル【再生】を所持し、『異世界人』の中ではやや低めな魔法師系ステータス。能力値を伸ばすよりスキルの扱いに重点を置いた訓練を重ね、相手の意識の隙をつく戦法を好む。基本的に【再生】で取得した他の上級スキルを使用し、実力が自身と同等以上の相手でないと【再生】を使用しない。


 格好いい父親の教師像を目指し、周囲には自分なりに威厳のある振る舞いをしてきたものの、やはり一部親しくなった生徒や教師からは本性がバレている。人間関係はそこそこ良好だったものの、召喚後は『異世界人』の生徒やイガルト王国との関わり方で他の教師と意見が対立し、大人の中では孤立傾向にある。


 人一倍強い教師としての責任感と、気持ちとは裏腹に何もできない無力感、その奥に隠された戦いと死への恐怖に苦しんでいた時、渚と出会って説教を受けた。そこから心がくじけそうだった己へ【再生】を施し、自分の信念に基づいてスキルの力を振るうことを決意。それがたとえ自らを破滅へと導こうとも、大人として生徒を守り救うためならば手段を問わない、という過激な思想へシフトした。


 補足…異常事態の中でも達観していた渚に父親の面影を見出し、同時に気づいた年相応のもろさから、憧憬(どうけい)と庇護欲が混じる感情を抱く。それがいつしか異性への想いとしても育ちはじめ、合同訓練での再会で恋心をはっきりと自覚するようになる。

 その裏で、スキルによる精神の極端な変質により、無自覚に多大なストレスを抱えている。それを少しでも軽くしようと目を付けたのが紫穂(しほ)。元々かわいい物好きで、特殊上級スキル《かわいい》にあっさり屈服した京は、いやがられたり怖がられたりしているのを承知で構い倒している。紫穂がいなければ、スキル効果の裏で京の精神のゆがみは著しく悪化していたことだろう。紫穂にはいい迷惑だが。


 ステータス

====================

名前:長姫(おさひめ)(きょう)

LV:35

種族:異世界人

適正職業:治療魔法師

状態:健常


生命力:380/380

魔力:7100/7100


筋力:20

耐久力:15

知力:930

俊敏:15

運:85


保有スキル

【再生LV6】

八意思兼(オモイカネ)LV1》(《明鏡止水LV10》《真理LV10》《刹那思考LV10》《未来把握LV10》)《熟練魔法LV1》(《詠唱破棄LV10》《広範魔法LV10》《連鎖魔法LV10》《極大魔法LV10》)《(やわら)LV1》(《異界流柔術LV10》《異界流暗器術LV10》《流転LV10》《貫徹LV10》《殺気LV10》)《魔力支配LV10》《限界超越LV7》

====================


菊澤(きくさわ)紫穂(しほ)(渚→『貞子』)


 データ…女性・年齢16→17歳・身長140cm前後・体重35kg・スリーサイズ70(A)・50・72(1章→3.5章)


 容姿…伸ばしたいだけ伸ばした黒髪は最大で太もも近くまであり、相応に長い前髪も口元以外を隠すほど長く垂れ下がっている。現在前髪は左右に分けられ、渚曰く『アニメキャラのフィギュア』みたいな、透明感のある美少女に変貌。丸く大きく見える二重の黒い目と、ぷっくりとしたほっぺたが幼さをより際だたせ、少女というよりも幼女という言葉の方がしっくりくる。肌色がかなり白いこともあって全体的な印象が繊細で透き通っており、渚も『ガラス細工のようだ』と印象を述べている。

 体格は年齢を考慮しても発育不良が一目瞭然で、小学生にしか見えない。幼少期の食事が十分でなく、成長してからも食が細かったこともあり、どのパーツも触れれば壊れてしまいそうなほど細い。最近は特殊上級スキル《かわいい》の影響により、お肌のプニ具合が著しく向上し、京や花蓮に何度も泣かされている。

 服装はイガルト王国から与えられた平民の服と水色のローブを断りきれず着用していたが、渚との出会い以後高校の制服の上からローブを羽織るようになっている。とはいえ、基本的にローブをきっちり着込んでいるため、服装の変化はあまり周囲に気づかれない。また似た格好の芹白との大きな違いは、魔法補助用の杖の有無。素の魔法操作技術が卓越しており、補助媒体を必要としなかったため。


 概要…『異世界人』ヒロインその4。魔法チート・癒し担当。召喚時、高校二年生。芹白以上に複雑な家庭に生まれ、父親の暴力と母親の無理な矯正が原因で重度の吃音(きつおん)症となり、人前で言葉をうまくしゃべれない。現時点で母親・葛也(かつや)・渚以外だとユニークスキル【結界】での会話しかできず、普通の会話は渚相手が一番流暢(りゅうちょう)にしゃべれる。


 イガルト王国の《勇者召喚》に巻き込まれた『異世界人』の一人。ユニークスキル【結界】を所持し、知力一点特化という極端な魔法師系ステータス。戦闘は【結界】の『線』や『面』による魔法物理攻撃を主体とするが、ガチモードになると敵を【結界】内に閉じこめ、多種多様な魔法攻撃で圧倒する。


 生まれてからずっと、人間関係を母親や葛也に依存してきたため、コミュニケーション能力が壊滅的。ほとんど対人恐怖症といえる人見知りも手伝い、現在も交友関係は数えるほどしかない。召喚された当初、己の過去から暴力を忌避(きひ)し、戦いはもちろん自分や相手が死ぬことも、同じ『異世界人』の戦う意思も許容できず、葛藤に苦しんで一人泣いていたところで渚と出会う。


 話をしていく内、母親のように『普通』を望むでもなく、葛也のように『別の方法』を示すでもない、『ありのままの紫穂』を受け入れた渚に強い好意を抱く。しかし同時に、弱いままの自分では『無力を嘆いていた渚』の味方になってあげられないと感じた。また別れの際に、イガルト人を見て『逃げ』を選んだ自分に気づかされたことも後押しして、渚のために強くなることを決意。元々の才能もあり、今では魔法技術において右に出る者がいないほどの実力者に至った。


 補足…『異世界人』ヒロインの中で、渚に恋心を抱くまでの時間が一番短かった。恋心とはっきり自覚したのは合同訓練の日だが、変な人→すごい人→大切な人という風に、初対面の日に渚への思いがほぼ固まっていた。人との関わりが極端に薄かった分、数少ない結んだ縁をとても大事にする、狭く深い人間関係を築くタイプ。目下、京や花蓮に影響している《かわいい》の存在が一番の悩みの種。

 一方で、幼なじみである葛也への感情はどんどん薄くなっている。今までの付き合いからまともに接することができるものの、扱い的にはほとんど『異世界人』のくくり。結んだ絆をとても大事にする反面、裏切りには非常に敏感であり、戦いを忌避していた紫穂の思いに気づかず戦いの場に出そうとした時点で、葛也への情はほぼなくなった。


 ステータス

====================

名前:菊澤(きくさわ)紫穂(しほ)

LV:34

種族:異世界人

適正職業:空間魔法師▼(【空間魔法師】、守護魔法師)

状態:健常


生命力:70/70

魔力:3500/3500


筋力:5

耐久力:5

知力:2210

俊敏:5

運:10


保有スキル

【結界LV8】

《鬼才・魔法LV10》(全魔法・魔力スキル統合)《生体感知LV10》《隠神(かくしがみ)LV10》(全隠蔽系スキル統合)《かわいいLV-》《恋する乙女LV1》(《小心翼々(しょうしんよくよく)LV10》《不撓不屈LV10》《慕情LV10》)

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(たいら)(さき)(渚→『(さき)』)


 データ…女性・年齢15→16歳・身長160cm前後・体重48kg・スリーサイズ78(A)・58・82(1章→3.5章)


 容姿…昔から伸ばしている黒の長髪(ストレートだと肩胛骨辺りまで)を、うなじの位置で一本結び(ポニーテールよりも低い位置)にしているのが印象的。基本的にヘアゴムでまとめ、気分によってアレンジを加えている。顔立ちは切れ長でクールな印象がある美少女。本人たちは絶対に認めないが、人よりも鋭い目つきは確かに兄妹の血を感じるほどそっくりである。ちなみに、初回登場時に渚は『心なしか(召喚)前より目つきが悪ぃ気がする』と思ったが、単に実兄と会って不機嫌になっていただけである。

 体格はかなり細身で、長く空手を習っていたこともあり結構筋肉質。渚も『モデル並の細いシルエットをしている。胸も』と称していた。胸は紫が抱く最大のコンプレックスであり、渚の指摘は心の中だけだが実妹への最大の侮辱をこぼしていることになる。本当に仲が悪い兄妹だ。

 服装は初回登場時、イガルト王国で一般的な平民服の上に、薄い金属製の胸当てと、魔物の皮で作られたブーツとガントレットを武具として装着している。基本的に周囲にとけ込むような服装を好み、奇抜な装いは避ける。そのため、異世界では目立つ制服はすぐに着なくなり、イガルト王国から支給された服になじんでいった。


 概要…『異世界人』で渚の実妹。召喚時、高校一年生。偏差値でいえばもっと上の高校へ進学することもできたが、学費の問題で断念したとは両親の談。いろんな事柄を人並み以上にこなせ、両親や友人からちやほやされてきたためか、何をやらせても人並みにしかできない渚に強い嫌悪と侮蔑を抱いている。


 イガルト王国の《勇者召喚》に巻き込まれた『異世界人』の一人。初期ステータスでは上級スキル《異界流空手》を所持し、敏捷優位で紙装甲の前衛戦士系ステータス。戦闘は素早いフットワークと徒手空拳を主体。筋力ステータスはあまり高くないため一撃の威力こそ低いものの、ほとんどの相手を手数と速度で圧倒できる。


 スキルという力を手に入れて増長気味な、典型的『異世界人』。公的自己意識が強く人の目をかなり気にしており、ほとんどの人間には人当たりのいい態度で接している。が、人間の価値を能力で判断する傾向があり、内心でほとんどの人間を大したことがない存在だと思っている。素を見せるのは本性を知っている渚くらい。『異世界人』の中での実力はかなり上位に数えられている。


 補足…渚は紫のことをあまり意識していないが、紫は自身の汚点にしか思えない渚がうっとうしくてしょうがない。だが、お互いを血の繋がった兄妹として認めていないことを含めた相手への感情、顔立ち、素の言動など、実は共通点がめちゃくちゃ多い。双方自覚はないが、兄妹間の感情は『自己嫌悪』が一番正しい表現だろう。

 紫ががんばって髪の毛を伸ばしているのも、過去にショートカットでいたら渚と間違えられた経験があるため。他にも、有能で格好いい人物に憧れを抱きやすく、現在は元生徒会長であり【勇者】のスキルを宿した花蓮を強く尊敬している。果たしてそれは義妹(ぎまい)か地雷か?


 ステータス

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名前:(たいら)(さき)

LV:22

種族:異世界人

適正職業:拳闘士

状態:健常


生命力:3800/3800

魔力:500/500


筋力:290

耐久力:40

知力:20

俊敏:680

運:70


保有スキル

《異界流空手LV5》《身体強化LV2》《極視LV1》

『瞬歩LV6』『威圧LV4』『衝破LV3』『第六感LV1』

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・フロウェルゥ(渚→『ワンコ』)


 データ…男性・年齢32→33歳・身長195cm前後・体重85kg(1章→3.5章)


 容姿…獣人の中でも動物ベースの半狼半人の男。頭は銀色の毛並みが特徴的な凛々しい狼。渚によると、一般の狼人と比べると毛並みの質や色が上質で、耳の動きが機敏らしい。純粋な人間から見ればわからないが、獣人の中ではかなりの美形。

 体格は一般のイガルト兵よりも二回りは大きく、高い身長と合わさって相対すればかなりの威圧感を受ける。筋肉モンスターの銀と比べると細く見えるものの、イガルト兵の中ではかなり大柄で筋肉質な部類。

 服装は粗末な古着の上から、イガルト王国の一般兵士に支給される質の低い鎧を装備している。武器は装備しておらず、戦闘になると爪や牙に魔力を通して武器の代わりとすることが多い。尻尾は常にズボンの中に収納しており外からは確認できず、渚は非常に残念がっていた。


 概要…元ネドリアル獣王国の兵士だったと思われる獣人。ディプスから獣王国民と部下を人質に取られ、イガルト王国に隷属するという《契約》に同僚・部下とともに同意。強い憎悪を抱きながらイガルト王国の指揮下に入った。


《契約》後は魔族が支配する元イガルト王国領に同族を送られ、《勇者召喚》後は『異世界人』相手の戦闘訓練の指導を務めさせられた。葉太が敬語で接していたように、王城にいた一部の『異世界人』から上官のように思われているが、ほとんどは獣人の容貌から敬遠されている。


 現在は魔族レプスとの戦闘で死亡したと見なされ、イガルト王国内にある獣人の隠れ里に身を置いている。渚との出会いで『獣人の誇り』と『己自身の誇り』について思考を巡らせることが多くなり、『誇りある生き方』の形を徐々に変化させている。


 補足…めまぐるしい勢いで変化する状況に流されつつも、いつかイガルト王城にとらわれたままの同族を救い出すためと、隠れ里で日々己の肉体を鍛えている。隠れ里の仲間も一緒に連れだそうとは思っているが、戦えない子供も混ざっているため策がない。

 四章ヒロイン予定(!?)。


 ステータス

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名前:フロウェルゥ

LV:50

種族:狼人(ろうじん)

適正職業:闘士

状態:健常


生命力:3400/3400

魔力:50/50


筋力:370

耐久力:190

知力:10

俊敏:480

運:55


保有スキル

《獣化LV8》《不撓不屈LV8》

『強化LV8』『衝破LV5』『瞬歩LV3』

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・キミヨシ…本名・佐山(さやま)公義(きみよし)(渚→『担任』)


 データ…男性・年齢45歳・身長175cm前後・体重74→60kg(1章→3.5章)


 容姿…神経質そうな中年男性。黒髪黒目で眉間にしわが集まりやすい。召喚当時は面長で気むずかしそうな印象を受けるだけだったが、1章最後では目の下に濃い隈ができて頬もこけ、無精ひげが伸びた状態でかなりやつれた印象が強くなった。

 体格は太りすぎずやせすぎずだったが、《勇者召喚》後は戦闘訓練で多少筋肉がついて中性脂肪が落ちた。さらに渚との合同訓練以降牢屋にぶち込まれ、食欲不振で体重が一気に落ちる。

 服装はイガルト王国で流通する一般的な平民服に、一般兵士の鎧を装備。武器は簡素なロングソードで、刃こぼれや大きな損壊で新しい物に変える。


 概要…『異世界人』で渚の元担任。渚の印象を簡潔に表すと、『プライドが高く、権力に屈した汚い大人であり、反面教師の一人』。『異世界人』の中では下の中程度の実力で、渚が考察したほど能力が高いわけではない。


 イガルト王国の《勇者召喚》に巻き込まれた『異世界人』の一人。初期ステータスでは中級スキル『剣術』を所持し、一般兵士とあまり変わらない前衛戦士系ステータス。戦闘は兵士から教わった基礎を守り、自身で発展させたりはしない。


 スキルという力で生徒と明確な差がつき、自分より劣る弱者を倒してささやかな優越感に浸ることで、ちっぽけなプライドを維持する小物。元々自己中心的な性格だったが、異世界にきて拍車がかかり、己の非を認めない性格に。1章の最後では牢獄生活により、渚に対する憎悪が膨れ上がってより性格がいびつになった。


 補足…典型的な雑魚キャラ的立ち位置。今後登場するかは未定。1章で二回登場したのは、単に作者が『キミヨシ』って言いたかっただけ。キャラ自体に思い入れは全くないが、『キミヨシ』という音の語感は気に入っている。いいね、『キミヨシ』。


 ステータス

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名前:佐山(さやま)公義(きみよし)

LV:13

種族:異世界人

適正職業:剣士

状態:健常


生命力:230/230

魔力:120/120


筋力:50

耐久力:30

知力:10

俊敏:35

運:35


保有スキル

『剣術LV5』『憎悪LV10』

「補強LV3」

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金木(かねき)葉太(ようた)(渚→『中二野郎』)


 データ…男性・年齢17→18歳・身長175cm前後・体重65kg(1章→3.5章)


 容姿…渚曰く『金髪碧眼だったら、まんま白馬に乗った王子様』なかなりのイケメン。地毛のダークブラウンの髪は耳が隠れるくらいあり、男性にしてはやや長め。癖毛で毛先が所々跳ね、前髪はサイドに分けて額を大きく見せている。瞳の色は明るい茶色で、いつも活力と意志がみなぎる力強さがある。顔は少々濃いめだがパーツの均整が整っており、花蓮曰く『生徒会の男性では一番眉目秀麗』とのこと。ただ、渚としては『プライベートにガツガツ入ってくるタイプ』という印象から拒否反応を示す。

 体格は剣術の鍛錬で鍛え上げた細マッチョ。筋トレなどよりも実践形式の訓練により鍛えた部分が多く、上級スキル《イガルト流剣術》に適した筋肉の付き方をしている。剣士としてはパワータイプを目指しており、敏捷よりも筋力に重点を置いて鍛えたためか、適正職業が似たタイプの葛也と比べると若干がっしりとしている。

 服装はイガルト王国の中でも仕立てのいい、下級貴族が着るような服を身にまとい、装備も下級騎士が使用するような、質量的にも魔力的にも強度が高い西洋甲冑を支給されている。イガルト王国からの一般教養で貴族が習う礼儀作法も一通り学んでおり、やろうと思えば見た目も仕草もいっぱしの貴族として振る舞うことができる。


 概要…『異世界人』で花蓮に好意を抱く、元生徒会副会長。召喚時高校三年生。正義感とともに英雄願望が強く、【勇者】という言葉と立場に『異世界人』の中でもっとも強い羨望を抱く。容姿から女性に言い寄られることは日常茶飯事だが、自分が尊敬できる人を理想の女性としており、花蓮にちょっかいをかけては空回りの連続。本人が空回りしていることに気づいていないのも悲しいところ。


 イガルト王国の《勇者召喚》に巻き込まれた『異世界人』の一人。ユニークスキル【業火】を所持し、やや筋力優位のバランス型魔法戦士系ステータス。戦闘は《イガルト流剣術》とステータスの高さ頼りな先手必勝型。自分より強い相手には【業火】を積極的に使用し、物理攻撃をほぼ無効化する魔法体の特性頼りで、防御を省みない捨て身攻撃が目立つ。パワー押しな戦法がたたってか、かなり防御技術が(おろそ)か。


 元々学力もスポーツも優秀であり、人を引きつけるカリスマを持っていた。熱血漢で『異世界人』への面倒見もよく、実力上位者の中において『異世界人』からの信頼が一番厚い。《勇者召喚》により降ってわいたスキルの力でさらに自信をつけ、小さくなかったプライドが次第に大きくなり、無意識の言動にも『自分は選ばれた人間だ』という(おご)りが見える。面倒見がいいのも、心の奥底に隠れた傲慢と支配欲の現れであろう。


 補足…渚曰く『勘違い野郎』その1。現在、花蓮に抱いているのは憧憬を半分混じらせた恋心。日本にいた頃はどちらかというとライバル視が強く、学校の成績で花蓮と勝負してはことごとく負けていた。が、《勇者召喚》を機にステータス上の優劣と、何より【勇者】を保有することが発覚して、徐々に競争相手というよりも憧れの感情が強くなる。

 自身ではまだはっきりと恋心を自覚してはいないが、渚に絡んだ時にはすでに恋心へと変わっていた。渚がいなくなってからは積極的に花蓮へ近づこうとするも、時間を追うごとに対応が雑になっていく。しかも、花蓮の変化に気づいていない。話ができてまた親しくなったぜ! くらいの認識。


 ステータス

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名前:金木(かねき)葉太(ようた)

LV:30

種族:異世界人

適正職業:魔法剣士

状態:健常


生命力:5600/5600

魔力:4800/4800


筋力:620

耐久力:540

知力:600

俊敏:580

運:50


保有スキル

【業火LV5】

《イガルト流剣術LV10》《勇敢LV8》《身体強化LV6》《猪突猛進LV4》《詠唱破棄LV1》

『衝破LV9』『威圧LV8』『魔力操作LV5』『範囲魔法LV3』『集約魔法LV3』

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猪崎(いさき)(ぎん)(渚→『筋肉ゴリラ』)


 データ…男性・年齢17→18歳・身長190→210cm前後・体重110→200kg(1章→3.5章)


 容姿…渚曰く『動物園から脱走してきたゴリラ』。黒の角刈りをびしっと決め、野性味あふれる顔にはいくつもの傷跡が残る。これは日本にいた頃の喧嘩の跡でもあり、芹白にボコボコにされた時の傷でもある。渚にも芹白にも『ゴリラ』と呼ばれているほど顔が濃く、眉毛は真っ黒で顔の面積に比べて小さく感じる険のある黒目は野性味の方が強く感じる。

 体格はモンスター級のゴリマッチョ。全身の筋肉が常人の数倍以上膨張しており、そろそろ人ではなく魔物の分類に入れてもいいほど、異様な迫力を放つ肉体を持つ。元々大柄だった肉体だが、ステータス的な補正によりどんどん筋肉が肥大化。それでも一撃のパワーと耐久力に重きを置いた訓練の結果、見事な筋肉ゴリラが完成した。

 服装は既存の服ではサイズが合わず、イガルト王国に特注で作ってもらったタンクトップらしい服の上に、これまた体格に合わせて仕立て直した改造学ランを着用している。武具防具はユニークスキル【金剛】でまかなう部分が多いため所持せず、己の肉体が武具であり防具、ということをそのまま実践している脳筋。


 概要…『異世界人』で芹白に好意を抱く、昭和時代の番長を彷彿とさせる不良。召喚時、高校三年生。両親が元暴走族とレディースの総長を経験しており、悪い影響を強く引き継いだ立派な問題児。家庭、学校、日常生活すべてにおいて喧嘩が絶えず、見た目通りとても短気で頭が悪い。ちなみに、喧嘩では一度も両親に勝てた試しがない。


 イガルト王国の《勇者召喚》に巻き込まれた『異世界人』の一人。ユニークスキル【金剛】を所持し、清々しいくらいの筋力・耐久力特化の前衛ステータス。戦闘は日本にいた頃に培った《我流体術》と、物理ステータスで圧倒する超パワータイプ。本気になると【金剛】を展開して勝負を急ぐが、魔力のペース配分ができないほどバカなので長期戦にすこぶる弱い。


 不良として地元では名が知られていたが、暴走族を率いていた両親への反抗から一匹狼を気取っていた。両親には全戦全敗だった喧嘩も、同年代では無敗を守る。しかし、《勇者召喚》から数ヶ月後、実力を急激に伸ばした年下の芹白に一方的に負けてしまう。最初は敗戦の屈辱から芹白に強い敵意を抱くが、徐々にその力と誰にも媚びない『孤高』の姿勢を認め、いつしか異性の好意へと変わっていった。


 補足…渚曰く『勘違い野郎』その2。現在、芹白に抱いているのは純粋な強さへの敬意と、それを屈服させて自分だけの(モノ)にしたいという独占欲。力で何でも解決してきたため、芹白の力を認めつつもそれを上回る力を得れば、芹白は自分のモノになるという弱肉強食的論法を構築し、日々芹白を倒すために戦闘技術を磨いている。

 また、知能指数の低さ故か感情的になると言動が飛躍することが多々あり、喧嘩のテンションになると意志疎通が不可能となる。初対面時、渚は短時間で銀のいいたいことを理解していたが、キレた銀の言動は実の両親にも理解できないほど難解。ボコっておとなしくさせる以外話が通じなかった銀にとって、初めての理解者といえよう。


 ステータス

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名前:猪崎(いさき)(ぎん)

LV:29

種族:異世界人

適正職業:闘士

状態:健常


生命力:9200/9200

魔力:1500/1500


筋力:850

耐久力:760

知力:3

俊敏:30

運:30


保有スキル

【金剛LV6】

《我流体術LV10》《身体強化LV9》《猪突猛進LV8》《極大剛力LV3》《手負いの獣LV1》

『威圧LV10』『剛皮(ごうひ)LV8』『棒術LV1』『投擲LV1』『気配察知LV1』

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倉片(くらかた)龍人(たつと)(渚→『ホスト崩れ』)


 データ…男性・年齢24→25歳・身長180cm前後・体重60kg(1章→3.5章)


 容姿…渚曰く『モヤシ極まった優男(やさおとこ)』。あらゆる意味で銀とは正反対で、ほとんど肉体的に鍛えていない細身の肉体と中性的な顔立ちが特徴的。毛先に少しパーマをかけた明るい茶色のロングヘアーと、左目の下にある泣きボクロ、目尻が垂れた色気を感じさせるダークブラウンの目がチャームポイント。渚からつけられたあだ名が『ホスト崩れ』であり、おそらく『異世界人』男性のほとんどが納得する名称である。

 体格は前述の通り筋肉がほとんどついていない細身体型。不健康というほどではないにせよ、色白で細いシルエットの手足をみる限り、まともに運動をしていないことは一目でわかる。実際、ステータス補正のおかげで武器を振るえているに過ぎず、素の筋力であれば槍の素振りすらできなかったであろう。

 服装はイガルト王国に注文を付けまくり、貴族の間で流行っている服だけを仕入れてはすぐに着なくなるため、装飾が派手で色合いも仕立ても違う服をとっかえひっかえしている。かろうじて槍は装備しているが、実は見た目重視の儀礼用の槍であり、装飾がゴテゴテの実用性皆無。防具は重くて汗をかくから嫌だ、と断固拒否。代わりに貴族出身の魔法師がローブの代わりに着るマントを着用して防具代わりにしている。


 概要…『異世界人』で京に好意を抱く、どこか三下臭が漂う美形数学教師。召喚時、勤続三年目。女性には常に色目を、男性には常に嘲笑と侮蔑を振りまくわかりやすい性格。ナルシストでありフェミニストでもあるが女性からの人気は高く、そこそこ頭もいいので重度の浮気性を多少は隠せる程度の知恵は持つ。(あくまで多少)


 イガルト王国の《勇者召喚》に巻き込まれた『異世界人』の一人。ユニークスキル【大蛇】を所持し、魔法戦士らしからぬ魔法特化のステータス。戦闘は積極的に鍛錬をしていた【大蛇】を主体とする中・遠距離攻撃。接近を許せば己の肉体を水に変えてやり過ごし、魔法で距離を稼ぐ。槍は見た目重視の飾りだったが、京にボロクソにやられてからはちょっとずつ練習している。


 学生時代から中性的な顔立ちと女性受けする言動を振りまき、常に女性を侍らせていたプレイボーイ。教師を仕事に選んだのは、現役女子高生を口説くため。赴任直後から人気も高く、手を出しかけたところで京に一目惚れ。何とか性犯罪には手を染めなかったものの、《勇者召喚》をきっかけにあっさりと欲望を解放。今では『異世界人』の女子生徒にもイガルト人にも手を出す種馬状態となっている。


 補足…渚曰く『勘違い野郎』その3。不細工でなければ誰にでも手を出す龍人だが、京にはかたくなに拒否されている。一目惚れということからわかるように、『教師らしく振る舞う京』は龍人の理想を体現させた存在であり、女性の中では別格として扱っている。

 が、もう治る余地の見つからない浮気性や、芯のない軽薄な態度など、京からは総合的な判断で『生理的に無理』と思われている。一時、力で屈服しようとするも手痛い反撃にあい、断念。その後はあの手この手で口説くが、すべて逆効果となっていることに気づいていない。


 ステータス

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名前:倉片(くらかた)龍人(たつと)

LV:28

種族:異世界人

適正職業:魔法槍士

状態:健常


生命力:3600/3600

魔力:6100/6100


筋力:250

耐久力:70

知力:740

俊敏:190

運:80


保有スキル

大蛇(おろち)LV5】

兎如獣欲(とじょじゅうよく)LV10》《魔力支配LV8》《広範魔法LV8》《極大魔法LV6》《連鎖魔法LV6》

『高速詠唱LV10』『魔力具現LV8』『魔力集約LV8』『魔力増幅LV8』『槍術LV1』

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九重(ここのえ)葛也(かつや)(渚→『妄想野郎』)


 データ…男性・年齢16→17歳・身長165cm前後・体重49kg(1章→3.5章)


 容姿…渚曰く『ショタ好みにはたまらない童顔かわいい系』。目元や口元に笑い皺が残るほど、笑顔を浮かべることが多かった美少年。清潔感のあるさらさらな黒髪ショートヘアと、素で長いまつげにより大きく見える明るい茶色の瞳、顔立ちをさらに幼く見せている柔和な表情が特徴的。真面目で人当たりの良さが雰囲気から伝わるものの、最近はとげとげしい空気をまとうことが多くなった。

 体格は葉太と似ていて引き締まっているが、どちらかというとシルエットが細く見える。戦闘スタイルや鍛え方が似通っているものの、速度重視で訓練を行ってきたため、瞬発力と柔軟性に優れた筋肉がついている。渚も『猫科の動物』を連想し、紫穂との模擬戦でも常に移動しながら果敢に攻めていた。

 服装はイガルト王国貴族夫人から寄せられた要望により、実年齢よりも幼い装いを葛也に併せて仕立てられた物が支給されている。普段着でかなりフリフリな服が多く寄せられ当初から疑問に思っていたが、異世界の常識を知ってからは葉太に支給された普段着を借りて生活することが多くなった。童顔の自覚はある物の、子供扱いは嫌う複雑なお年頃。


 概要…『異世界人』で紫穂に好意を抱く、元生徒会書記。召喚時、高校二年生。穏やかで人当たりの良い性格から交友関係が広く、美形が集まった生徒会のメンバーでもあるため女子からの人気も高い。勤勉な努力家でもあり、天才というより秀才派。訓練量は『異世界人』ヒロインに次ぐほどだが、質を比べるとかなりの開きがある。


 イガルト王国の《勇者召喚》に巻き込まれた『異世界人』の一人。ユニークスキル【鳴神】を所持し、双剣士と魔法師両方の特性を伸ばそうとしたステータス。戦闘は純粋な剣技と雷属性魔法をミックスさせた、圧倒的な速度と手数で押すタイプ。【鳴神】は普段攻撃にのみ使うが、攻勢に出ると移動用としても用い、畳みかけるようにして猛攻を仕掛ける。


 子供の頃から絵に描いたような優等生で、誰に対しても分け隔てなく接する、クラスの人気者的な立場をキープ。特に人付き合いが苦手だった紫穂を気にかけ、世話を焼いていく内に自然と惹かれていく。ただ、《勇者召喚》後に紫穂も当然の如く戦うものだという発言を、特殊上級スキル《隠神》で気配を消していた紫穂に聞かれてしまう。それを機に二人の信頼関係は崩壊し、紫穂に対する異様な執着心を見せるようになっていった。


 補足…渚曰く『勘違い野郎』その4。紫穂への好意は当初、気弱で従順なペットに向けるそれに近く、実体は純粋な愛情というよりは独占欲や支配欲が強い。渚を敵視しているのも、『紫穂の主人は自分である』という無自覚な深層心理が攻撃性へと転換したため。

 また人間関係という点においても、葛也は『好かれること』はあれど『拒絶されること』がほとんどなかった。いわば渚や芹白と真逆の人生を歩んできたため、自身に反発する人間への対処法がわからない。それにより、紫穂との関係を壊したと思いやすい(あいて)へ責任転嫁し、自分は悪くないと言い聞かせることで己を正当化している。


 ステータス

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名前:九重(ここのえ)葛也(かつや)

LV:32

種族:異世界人

適正職業:魔法双剣士

状態:健常


生命力:4200/4200

魔力:6500/6500


筋力:450

耐久力:200

知力:610

俊敏:790

運:90


保有スキル

鳴神(なるかみ)LV6】

《イガルト流双剣術LV10》《偏執(パラノイア)LV10》《魔力支配LV4》《広範魔法LV4》《連鎖魔法LV4》《猛攻連撃LV4》《縮地LV4》《詠唱破棄LV1》

『魔力集約LV8』『集約魔法LV8』

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・レプス・レバス(渚→『吸血鬼』)


 データ…男性・年齢?歳(外見年齢20歳前後)・身長190cm前後・体重70kg(1章)


 容姿…『異世界人』の『勘違い野郎』と比べてもとびっきりのイケメン。渚曰く『二次元に出てくる人型の人外』。肌が青紫色で耳の上部が尖っており、サラサラロングの銀髪と真っ赤な瞳が目を引く、まさに吸血鬼のような外見。

 体格は長身の割に細身ではあるものの、服の下はものすごく鍛えられて筋肉質であるため、頼りなさなどとは無縁。背中に一対のコウモリのような翼が広がり、魔力で強化することで飛行可能。

 服装はスーツを思わせる真っ黒な洋服っぽいもの。彼が裁縫したものではなく、上級スキル《魔力具象》で作り上げたものであり、防具も兼ねている。渚の【普通】を前にすると無力だったが、物理攻撃にも魔法攻撃にも高い耐性を持つ。


 概要…【魔王】の配下を名乗り、己を魔族と認めた存在。翼を持つ種族は獣人族にも存在するが、翼と一致する外見的特徴を持たないため獣人族ではあり得ない。何よりラウ大陸には存在しない青紫の肌は異質であり、魔族であることの証明を間接的に果たしている。


 また、魔力がラウ大陸の生物とは質が異なるらしく、フロウェルゥやイガルト兵たちは魔力を強く解放しなければ、至近距離でも魔族の気配を感じることができなかった。『異世界人』も感知できないかは不明だが、少なくとも渚は隠密活動中のレプスの気配や魔力に気づけている。


 渚との問答により、世界征服よりもこの世界にある『何か』を捜索している節が見られたが、詳細は不明。また、魔族という種族は個々が強大な力を有している反面、人数はあまり多くないと推測されている。いずれにせよ、【魔王】や魔族についての情報は、未だほとんど謎に包まれている。


 補足…1章のボス。渚の異常性を認めて排除しようとしたが、逆に返り討ちにあう。【普通】の本当の力を知るための重要なキーパーソンだったが、最後は渚に人格をもてあそばれて殺され、死体を何度も足蹴(あしげ)にされて消滅した。

 魔族についての伏線をチラ見せしておさらばした不憫な人。イガルト王国の偵察を任されていたことからもわかるように、魔族の中では実力がかなり下。上位魔族になると、魔力を抑制しても気配がバレる可能性が高いため。それでも、この世界の人間を片手間で虐殺できるほどの実力はある。


 ステータス

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名前:レプス・レバス

LV:89

種族:魔族

適正職業:魔法剣士

状態:健常


生命力:7400/7400

魔力:8800/8800


筋力:680

耐久力:640

知力:720

俊敏:630

運:20


保有スキル

《魔力具象LV10》《詠唱破棄LV10》《連鎖魔法LV10》《広範魔法LV10》

『強化LV8』『剣術LV7』

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・ターナ(渚→『社長』)


 データ…女性・年齢26→?歳・身長155cm前後・体重46→39kg・スリーサイズ(全盛期)81(C)・57・84(2章→3.5章)


 容姿…肩にかかるくらいの長さの茶髪ボブカットと、ほぼ黒色に見えるダークレッドの瞳という、ラウ大陸北部にいるナシア人の特徴が色濃いクール系美人。顔立ちはアジア系で、現状『異世界人』の顔立ちにもっとも近い。外見だけで見ると、渚曰く『眉毛も目つきもきりっとしすぎていて、どうもキツい印象を受ける』らしく、『残念先生がキャリアウーマンなら、こっちはワンマン社長』らしい。しかし、渚との出会い以降激務に追われ、年を経る度に目が落ちくぼみ頬がこけ、美しさとは無縁となっていく。

 体格は豊満というよりは均整が整ったモデル体型といえる。現代日本にいれば、着ている服の見栄えをよくさせる、いい意味でマネキンのようなスタイルの持ち主。ただ、激務をこなす内にどんどん脂肪が減っていき、最終的には見るからにやせすぎだとわかる不健康な体格に変化。

 服装は冒険者協会の受付における制服がメイン。渚と出会う前から休みがほとんどないため、ほとんど私服といっていい頻度で制服を着回している。冒険者協会の制服は飾り気のない長袖の上着とズボンorスカート。色は灰色(一般)→黒色(支部長クラス)→白色(幹部クラス)と、役職ごとに変化。よって、ターナの制服の色は登場時は灰、事件後は黒。


 概要…イガルト王国(旧ネドリアル獣王国)と隣国ラヨール王国との国境付近にある交易都市レイトノルフにある冒険者協会支部の受付嬢。人の扱いに長け、常に物事を冷静かつ合理的に判断できるくらいには頭も要領もいいが、なぜか苦労性。


 元々は上下関係に弱く、「やれ」と言われれば「いやです」と言えないタイプだったが、事件以降は「やれ」と言って「いやです」と言われれば「嫌も無理も不可能もない。やれ」と言うタイプに変化。己に迫った『死』の気配から逃れようと長期にわたる暴走(ワーカーホリック)状態に陥り、正気に戻るのは何年も経った後。婚期? 明日も来年も十年先も仕事ですが何か?


 補足…水属性魔法を得意とし、治療系魔法を気付けとして長時間労働をしていたことから『五徹のターナ』と同僚から呼ばれていた。しかし、事件後の活躍(?)や経営手腕(?)を冒険者協会本部に認められ、『不夜嬢のターナ』という冒険者としての通り名とレイトノルフ支部長の役職を与えられた。

 変貌した後のターナは各冒険者の生死の見極めが非常にうまく、直接支部の運営に携わってからは冒険者の死者を0にした代わりに、冒険者協会支部の関係者を9割9分ほど半死人に仕立て上げた。もちろん、その数字の中に自身も入っている。そうした自他の酷使により、己のランクを『偉人(ウィズド)』級、担当冒険者を最高『英雄(フィルー)』級にまで引き上げた。

 ちなみに、正気に戻ってからも彼女の仕事量は変わらない(むしろちょっとずつ増えている)。


 ステータス

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名前:ターナ

LV:57

種族:ナシア人

適正職業:水魔法師

状態:過労、瀕死


生命力:12/280

魔力:120/1750


筋力:22

耐久力:11

知力:210

俊敏:16

運:70


保有スキル

《水属性魔法・極LV3》《恐怖支配LV8》《睡眠無効LV10》《限界超越LV10》

『魔力操作LV10』『魔力察知LV10』『風属性魔法LV1』

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・ハクス(渚→『ハゲ斧』)


 データ…男性・年齢36歳・身長190cm前後・体重110kg(2章→3.5章)


 容姿…スキンヘッドに薄い金色の無精ひげを生やした、筋骨隆々なイガルト人。渚曰く『筋肉ゴリラの大人しい版』。3章にて渚が行っていた、『餓狼(がろう)森山(しんざん)』における山菜取りの出稼ぎにて、残された魔物の死体を用いて『黒鬼(ギガンテス)』級に昇格してからは髭を剃った。

 装備も安物の金属鎧と木こり風の斧から、やや上質な金属鎧と両刃の戦斧へ変化していた。とはいえ、特別魔力がこもった品ではないので、強度は誤差程度。


 概要…交易都市レイトノルフを拠点にしているさえない冒険者。若い頃は上級冒険者を目指していたが、次第に己の実力を理解し始め、気づけば日銭を稼ぐだけのごろつきになっていた。おおよその若者がたどる、冒険者の一般的なルートを歩んでいる。


 転機は渚の登場。素人にバカにされて手を出してしまったためにペナルティを負ったが、後に『餓狼(がろう)森山(しんざん)』にある綺麗な死体の噂を聞きつけ、階級を『黒鬼(ギガンテス)』級にまで上げた。しかし、ドラゴン襲撃で不正がバレ、さんざんこき使われたあげく最終的には資格剥奪となった。


 補足…冒険者協会テンプレ回収要因。以上。


 ステータス

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名前:ハクス

LV:40

種族:イガルト人

適正職業:斧士

状態:健常


生命力:200/200

魔力:40/40


筋力:38

耐久力:30

知力:0

俊敏:18

運:40


保有スキル

「斧技LV8」「補強LV2」

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・シエナ(渚→『看板娘』)


 データ…女性・年齢15歳・身長150cm前後・体重50kg・スリーサイズ76(B)・59・78(3章→3.5章)


 容姿…淡いレモン色に近い金髪を三つ編みにし、二つ結びで肩から下がるお下げが特徴的な、渚曰く『田舎娘感』が強い少女。イガルト人特有の碧眼も王侯貴族と比較すると薄い色合いで、澄んだ湖のような水色をしている。綺麗というよりかわいい系の顔立ちだが地味。『メガネがあれば委員長』という雰囲気があり、メイクや服装で化けるタイプ。

 体格は可もなく不可もなく。モデルのように細くもなければ豊満でもなく、成人したばかりのこともあり『どこにでもいそうな少女』という表現が一番似合う。ただ、洗濯や薪割りなどの力仕事を行う関係から、見た目よりも体力や腕力はある方。

 服装は一般的な平民服の上に『トスエル』で使用する簡素なエプロンをしている。普段着も実用性重視で、頑丈さだけが売りの安い服しかバリエーションがない。色合いは汚れても目立たないよう、暗めな茶・緑・青系統の服を着用。スカートはほとんど足首まである野暮ったいものばかり。色気ほぼゼロ。


 概要…交易都市レイトノルフにある飲食店兼宿屋『トスエル』の一人娘。元々、祖父母が旧イガルト王国の王都に店を構えていたが、【魔王】襲撃事件により祖父母と店舗を失う。その後、両親とともに王都から脱出し、行き着いたレイトノルフで少ない資金を元手に新しく店を開き、従業員に。


 しかし、風土の違いや様々な人間の悪意にさらされ、経営は赤字続き。何とか両親の助けになろうとした行動もすべて失敗に終わり、焦燥に駆られていたときにヘイト(渚)と出会った。第一印象は決してよくはなかったが、ヘイトの不器用だけど誠実な優しさに気づいてからは徐々に気になりだす。


 その後、シエナの提案で三ヶ月ほど『トスエル』で働くヘイトに何度も助けられ、いつしか明確な恋心を抱くように。王都での経験が主な原因で、他者からの悪意に目をそらし、優しく接する相手に依存する傾向が見られたが、ヘイトの教育が功を奏して改善される。一方、ヘイトを目標にしすぎたため、徐々に純真さが狡猾さへと変化している側面も。


 補足…ご当地ヒロイン1人目。ほぼ正式に渚の嫁。再会の約束として交わした『借用証書』を、とっさの判断と計算で『婚約証明書』としての効力を持たせた。上級スキル《人心掌握》でヘイトの反応を無意識に予想した故の行動であり、明確な根拠は言えないがほぼ確実に成功すると思っている。

 ヘイトのことは『イセア人の貴族』と勘ぐっている。訳ありで教養があって強力なスキル持ち、という情報で組み上げたにしては信憑性があり、ヘイトの教育の成果だけでない頭の良さが窺い知れる。なお、妄想は年頃の少女らしいベタで乙女チックな内容だった。


 ステータス

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名前:シエナ

LV:15

種族:イガルト人

適正職業:接客業

状態:健常


生命力:120/120

魔力:80/80


筋力:16

耐久力:10

知力:10

俊敏:13

運:55


保有スキル

《人心掌握LV1》《高速演算LV1》《記憶支配LV1》

「運送LV2」「斧技LV1」

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・ティタネス(渚→『頑固オヤジ』)


 データ…男性・年齢40歳・身長210cm前後・体重180kg(3章)


 容姿…角刈りの髭面で強面。特に記載はなかったが、実はターナと同じナシア人。角刈りの髪はダークブラウン、厳つさ満点の鋭い目はやや赤の強いダークレッドと、それだけでなかなかに威圧感のあるカラーリング。冒険者を引退して十年以上は経過しているが、現役当時と遜色ないくらいには凶悪な面構えをしている。客商売向きではない。

 体格は非常に筋肉質。銀とハクスの間(銀に近い)に位置するくらいには筋肉の固まり。冒険者時代の経験を生かして『トスエル』における力仕事をほぼ一手に引き受けているため、一向に筋力が落ちない。また、調理でも見習い時代から大量の食材を短時間で捌くことが多かったため、腕の筋肉はむしろ発達している。

 服装はそもそも着れる服が少なく、ミルダが布を購入して作ることが多い。本人の要望により、主に魔物の毛から作った安い繊維を用いた半袖シャツと、ニッカポッカのようなダボダボズボンに、金属仕込みのブーツを着用。冬場でもそれは変わらず、その上からグレーのでかいエプロンを着用しているので、ウエイターとして出てきたらビビる。


 概要…交易都市レイトノルフにある飲食店兼宿屋『トスエル』の料理長。若いときは冒険者として活躍し、最高で『黒鬼(ギガンテス)』級にまで至ったベテラン冒険者だったが、20代前半で立ち寄った宿屋の『トスエル』で働くミルダに一目惚れし、猛アタック。『冒険者を辞めて、ウチで働くなら』という条件を快諾し、晴れて結婚する事ができた。


 それからはミルダの父親(シエナの祖父)の下で料理人としての修行を果たし、数年前に見習いからは脱することができた。しかし、すべての教えを受ける前に【魔王】襲撃にあい、たどり着いたレイトノルフで再び料理人として働く。当初は現地の味覚や料理レシピの研究で四苦八苦したが、現在ではかなりの評判店として有名になる。


 腕っ節一つで成り上がったことから、考えるより動く方が身につくタイプ。なので、料理を体で覚えるのは得意でも、ヘイトの教育はほとんど身につかなかった。ヘイトに関してはずっと怒鳴り声を上げていたが、途中から弟子か息子を見るような感覚になっていた。本人は決して認めないが、本心ではヘイトのことを認めている証であろう。


 補足…渚の(しゅうと)その1。ヘイトと出会った当初の扱いは常識的であったにも関わらず、ことごとく妻と娘にスルーされていた悲しい父親。このように家族にはめっぽう弱いが、現役冒険者時代は『暴走黒鬼(ルナ・ギガンテス)』というあだ名(冒険者協会の二つ名とは異なる)を他の冒険者につけられていたほど乱暴者だった。

 すでに十年以上も冒険者業から遠ざかっており、戦闘技術はかなり衰えている。しかし、体力は変わっていないので復帰しても『赤鬼(オーガ)』級程度ならばすぐに昇格できるほどの実力はある。好物はハチミツ入りホットミルク(激甘)。


 ステータス

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名前:ティタネス

LV:65

種族:ナシア人

適正職業:調理師▼(【調理師】、大剣士)

状態:健常


生命力:1800/1800

魔力:120/120


筋力:190

耐久力:170

知力:0

俊敏:80

運:60


保有スキル

《トスエル流調理術LV5》

『大剣術LV7』『強化LV5』『衝破LV2』

「運送LV8」「斧技LV5」

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・ミルダ(渚→『ママさん』)


 データ…女性・年齢32歳・身長160cm前後・体重49kg・スリーサイズ87(E)・59・86(3章)


 容姿…シエナをそのまま大人にしたような、おっとりした美人。大きな違いは髪型で、艶があって腰まで伸びる淡い金髪をストレートで流している。普段は優しげで柔和な印象を受けるが、中身はかなり計算高くて(したた)か。渚曰く、『残念先生にはなかった色気がある美人』。ちなみに、シエナが少しおしゃれをすれば瓜二つ。

 体格は娘と違ってかなり豊満。主な来客である男の冒険者の目を一身に引き受けるくらいには、女性として魅力的なスタイルをしている。シエナが客に色目を使われない理由の八割はミルダのせい。残りの二割はシエナの努力不足。

 服装はシエナとほぼ同じスタイルだが、エプロンの下の普段着は暖色系のパステルカラーを好んで着用する。特にピンクやオレンジ系のレパートリーが多く、一児の母と感じさせない若々しさを演出する要因となっている。


 概要…交易都市レイトノルフにある飲食店兼宿屋『トスエル』の店長。両親が始めた宿屋兼飲食店であった『トスエル』を継承した二代目店主。生まれてすぐに接客業に触れていた影響で、幼い頃から人付き合いに観察と打算を働かせ、すぐに八方美人な外向きの態度を構築。実際の性格は結構押しが強く、思ったことを隠さず言う手厳しい面が強い。ただ、シエナに対しては若干甘い。


 旧イガルト王国王都が襲撃された後、どんどん表情が暗くなっていくシエナの様子を(うれ)い、レイトノルフで『トスエル』再興を決意。両親の経営を思い出しながら物件の契約、道具や材料の仕入れ、ほとんどできないことを承知で帳簿をつけるなど、シエナに昔の元気を取り戻してほしい一身で精力的に行動する。


 ただ、やはり計算ができないことが災いし、どんどん赤字に傾いていく経営に頭を悩ませていたところで、ヘイトと出会う。教育されても計算はからきしだったが、言語・文化などの社会系知識を異様に吸収。ヘイト曰く『王宮で外交文官できるレベル』。それは言語習得最難関と言われる獣人の喉語を、日常会話レベルなら理解し話せるほど。


 補足…渚の(しゅうとめ)その1。面接の受け答えから、この世界では希有(けう)といえる渚の人柄の良さを理解し、高い経理能力も確認してからは積極的に娘の婿にとアプローチを続けていた。正月の時に失敗し落ち込むこともあったが、最後にシエナが仕掛けた『婚約証書』攻撃を絶賛している。

 自分がフリーだったら渚に惚れていたかもしれない、という言葉は本心。昔の好みの男性が『細身で頭のいい人』だったため、個人的に渚はかなり好印象だった。現在はティタネスを深く愛しているが、夫と出会った当初は好みでないため辛辣な言葉で何度も追い返そうとし、次第に自分が本音をさらけ出せる男性だと気づいて好意を寄せていった。時々、ティタネスの寝床に入って添い寝する。


 ステータス

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名前:ミルダ

LV:32

種族:イガルト人

適正職業:外交官▼(【外交官】(New)、接客業)

状態:健常


生命力:150/150

魔力:100/100


筋力:15

耐久力:15

知力:20

俊敏:10

運:60


保有スキル

《人心掌握LV8》《完全記憶LV5》《言語支配LV1》

『高速思考LV1』

「運送LV1」「斧技LV1」

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・ミューカス(渚→『ゴーク(ゴブリン+オーク)、どら息子』)


 データ…男性・年齢35歳・身長145cm前後・体重90→25kg(3章)


 容姿…皮脂でテカテカした荒廃気味なほぼ橙に近い金色の薄毛と、肉でまぶたがほぼ閉じているどぶ川のような碧眼の、渚曰く『潰れたまんじゅうみてぇな顔をした、ゴブリンとオークを足して二で割ったような男』。もちろんほめ言葉ではない。

 体格はほぼ球体。腕はパツパツ、腹はぽっこりの上をいくぼっこり、足は短足な上に豚足といいところなし。渚は『裕福な生活の末路がこれでは夢がない』という趣旨の発言をしている。激しく同意。だが、3章のラストでは渚の《同調》と《機構(ステータス)干渉》で付与された『悪食』の効果で超絶ダイエットに成功。現在は隻腕(せきわん)かつ骨と皮だけのスリム体型を手に入れた。

 服装は仕立てこそいいものの、服の良さを本人の体格がすべて台無しにしている。また、ダイエット後は着れる服が格段に増えたが、罪人としてレイトノルフを管理する領主の元へ連行され、奴隷が着るぼろ切れを着て労役にいそしんでいる。


 概要…交易都市レイトノルフで一番の企業である不動産・消費者金融を主とする『チール商会』会長の一人息子であり、元不動産事業部長。役職はほとんど肩書きだけで、ほとんど仕事をしていない役立たずの穀潰し。商人としての才能はゼロで、食欲と性欲だけはチール商会でダントツのトップ。


 レイトノルフでは莫大な資産を持つチール商会次期会長を狙う親族連中を、現会長の父親が就任前に全員出し抜き、商会から追放している。その上で会長の子供はこの豚しかいなかったため、悪い意味で自由奔放に育つ。金は稼ぐものではなく待っていれば集まって来るもの、というどうしようもない考え方をしており、取り立ては気分転換の外出+新たな妻探し程度にしか考えていないクズ。


 まるで悪徳貴族のような横暴な振る舞いを続けていたが、『トスエル』の取り立てでヘイトと遭遇したのが運の尽き。ことごとく思惑をつぶされ、倍どころか十倍返し以上のしっぺ返しをくらい、現在は半死人状態でイガルト王国法に従い、過酷な重労働を死ぬまで行うこととなった。


 補足…チール商会の次期会長としてのさばっていたが、ドラゴン襲撃事件以降はミューカスの子供の一人を次期会長と正式に発表し、現会長の右腕を補佐役に起用。ミューカスは勘当+戸籍から外される。領主兵士に連行される際、同情の声は誰からも上がらなかった。


 ステータス

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名前:ミューカス

LV:35

種族:イガルト人

適正職業:自宅警備兵

状態:健常


生命力:50/50

魔力:10/10


筋力:5

耐久力:5

知力:0

俊敏:5

運:80


保有スキル

『悪食LV5』

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清水(しみず)清美(きよみ)(渚→『?(未接触)』)


 データ…女性・年齢17→18歳・身長175cm前後・体重56kg・スリーサイズ80(AA)・62・88(3.5章)


 容姿…花蓮曰く『とても洗練された綺麗系メガネ美人さん』。漆黒のセミロングと、切れ長で意志の強そうな黒い目と丸みを帯びた黒縁メガネが特徴的な美人。幼少から目元の印象をメガネで緩和させようとする努力はしたらしいが、結局今日まで報われていないらしい。目つきの鋭さに加え、いつも不機嫌そうに眉間にしわを寄せてもいるので、全体的な印象が「とっつきにくい」と思われるためだろう。

 体格は『スレンダー』と花蓮は称していたが、客観的に見れば貧相。決してやせすぎということではないのだが、身長の割に女性らしい膨らみや肉付きが希薄で、その、残念。カップサイズが紫穂に負けるレベルであり、……これ以上は勘弁してやってください。あ、足はすらっとしてて綺麗ですよ?(汗)

 服装は所属していた学校の制服や下着、トレードマークであり身を守る防具でもある(ひじ)まである真っ白な手袋を、1年以上着回している。絶対にイガルト王国からの支給品には手を出さず、ユニークスキル【浄化】で毎日五回以上も除菌を施して難を(しの)いでいた。さすがに経年劣化はスキルで防げなかったが、京との出会いから制服のダメージを修復してもらった。


 概要…『異世界人』の一人で、花蓮の幼なじみその1。メガネ・潔癖担当。召喚時、高校三年生の元美化委員長。見た目のキツい印象を裏付けるような男嫌いであり、男性に対する当たりはものすごく強い。そのためほとんどの男子からかなり敬遠されるも、一部の男子からは絶大な人気がある。一部の内訳? 被虐趣味といえばわかるかな?


 また同時に、下手をすれば日常生活が危ういレベルの潔癖性であり、毎日自ら殺菌したと確認できた手袋がないと、物に触ることさえできない。人に関しても同じことがいえ、体表に付着した雑菌が気になり他人との接触を尋常じゃなく避ける。ただし花蓮を含む幼なじみに対しては『触れても安心』という意識が強いため、例外的に接触を拒むことはない。


 イガルト王国の《勇者召喚》に巻き込まれた『異世界人』の一人。ユニークスキル【浄化】を所持し、最近訓練を始めるも召喚初期からほとんどステータスに変化はない。【浄化】の力は未だ不明だが、京の【再生】を駆使した攻撃手段を、ことごとく防御することが可能な能力があるらしい。


 元々持つ潔癖性が災いして戦うのを忌避しており、一年間訓練には一切参加していなかった『厭戦(えんせん)派』だったが、花蓮の助けを求める声により協力を決意。現在、京との戦闘訓練で実力をつけつつある。ただ、【浄化】を十全に扱うためには手袋を脱ぐ必要があるらしく、訓練の度に精神的なダメージがデカい。


 補足…汚れるから、というわがままな理由で訓練を拒否し続けた問題児その1。一年間の空白期間は雑菌と服の劣化との戦いだった。対処はすべて【浄化】で行ってきたため、ユニークスキルだけは多少の成長があるものの、ステータスはほぼ召喚当時のまま。

 初期プロットには存在していなかったキャラの一人。なのにユニークスキルを持っている、作者的にも誕生が謎な人物。ぶっちゃけ、ユニークスキルありきで作ったキャラなので、個性が薄いかもしれないと心配している。メガネを触るのが癖。


 ステータス

====================

名前:清水(しみず)清美(きよみ)

LV:2

種族:異世界人

適正職業:治療魔法師

状態:健常


生命力:110/110

魔力:1770/1770


筋力:10

耐久力:5

知力:120

俊敏:10

運:60


保有スキル

【浄化LV3】

《潔癖LVー》《手負いの獣LV10》《限界超越LV2》

『魔力操作LV1』『集約魔法LV1』『魔力集約LV1』

「吸収魔法LV5」「魔力増加LV5」「観察LV5」

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春日(かすが)暖子(のんこ)(渚→『?(未接触)』)


 データ…女性・年齢16→17歳・身長145cm前後・体重40kg・スリーサイズ90(H)・54・77(3.5章)


 容姿…天然のゆるふわ系パーマがかかった茶色の長髪と、髪の色に近い明るいブラウンの瞳の垂れ目、そしてほとんど絶やすことのない日だまりのような笑顔とえくぼが特徴的な巨乳ロリ。柔和な表情や間延びした話し方も影響しているのか、どことなく幼い印象を与えがちであり、初対面であればたいてい発育の良すぎる小学生に思われる。

 体格は紫穂よりもやや高いくらいの身長であるにもかかわらず、どんなものを食べてきたらそうなるのかと聞きたくなるほどの大きなバストを有しているため、かなりアンバランス。顔・腕・足・ウエストなど、肉付きが気になる部分には一切贅肉がなく、栄養をすべて胸に取られたような印象もあるため、余計にバランスが悪く思える。

 服装は清美と同じく制服のまま。定期的に清美と接触しては【浄化】のお世話になっていることもあり、国から支給された品はほとんど使用していない。また、幼少期からずっと手放さないウサギのぬいぐるみ(本名・富山(とみやま)栄造尊(ひでつくりのみこと)繁世(しげつぐ)・メス・永遠の生後七ヶ月(人間換算でおよそ15歳))は薄ピンク色のデフォルメされたもの。元ネタは不明だが、頭が大きく首から下のパーツは細い。なお、繁世の首から下は滅多なことがない限り暖子(のんこ)の谷間に埋まっている。


 概要…『異世界人』の一人で、花蓮の幼なじみその2。巨乳・不思議ちゃん担当。召喚時、高校二年生の元文化祭実行委員長。言動も見た目も幼い独特な空気を醸し出しているため、女児性愛者(ロリコン)変態紳士からの人気は絶大。男子生徒からの評価は『膝の上に乗せたい女子ランキング一位』を二年連続で獲得している。何の調査だ、コレ?


 ともあれ、実年齢にそぐわない容姿から、過去に何度も女児性愛者(ロリコン)変態紳士に連れ去られそうになるも、本人曰く『性犯罪の被害には遭っていない』らしい。ただ、お菓子を餌に車に連れ込まれたところまでは何度も経験しており、その度に大きいお友達からもらったお菓子を花蓮たちと一緒に食べていた。


 イガルト王国の《勇者召喚》に巻き込まれた『異世界人』の一人。ユニークスキル【融和】を所持し、最近訓練を始めるも異様なステータスと戦闘センスを発揮する。【融和】の力は未だ不明だが、訓練をつけていた花蓮と互角に戦える程度の力を引き出すらしい。


 争いごとを非常に嫌い、誰に対してもニコニコ愛想良く接するため、敵を作りにくい八方美人。その性質から戦いそのものを拒否し、一年間『厭戦(えんせん)派』を貫き通してきた。だが、花蓮の協力要請には二つ返事で了承し、花蓮を相手に戦闘技術を磨いている。現状、花蓮の抜刀スキルを目で見て受け止める程度の実力を有するらしい。


 補足…戦いたくないから、という理由で訓練を拒否し続けた問題児その2。一年間はずっと他の『異世界人』やイガルト人との交流に時間を費やしてきた。その際、相手の警戒心を解くために【融和】を使用していたこともあり、ユニークスキルの習熟度は高め。なお、現在のステータスは【融和】により本来の値から加算されている。

 初期プロットには存在していなかったキャラの一人。なのにユニークスキルを持っている、作者的にも誕生が謎な人物。ぶっちゃけ、ユニークスキルありきで作ったキャラなので、キャラが薄いかもしれないと心配している。暇があれば繁世に触るか、話しかけている。


 ステータス

====================

名前:春日(かすが)暖子(のんこ)

LV:2

種族:異世界人

適正職業:統率者

状態:【融和】(健常)


生命力:12648/12648

魔力:11092/11092


筋力:1327

耐久力:1211

知力:1332

俊敏:1174

運:90


保有スキル

【融和LV3】

《見識模倣LV10》《竜属性魔法LV1》《限界超越LV1》《座標変換LV1》《鬼気LV1》

『強化LV4』『魔力操作LV4』『高速詠唱LV1』『並列魔法LV1』『範囲魔法LV1』

「冷静LV8」「分析LV8」「体技LV5」「魔力増加LV2」「魔力集中LV2」

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天満(てんま)荒井(ゆうき)(渚→『?(未接触)』)


 データ…女性・年齢17→18歳・身長160cm前後・体重46kg・スリーサイズ79(A)・58・83(3.5章)


 容姿…ユニークスキル【破戒】によって染めた明るい金色の短髪と、小麦色といえるほどしっかり日焼けした肌が特徴的な、ボーイッシュな少女。不良に間違えられる程度には、常に不機嫌そうな表情と鋭い目つきがデフォルトであり、そういう意味ではとても中性的な顔立ちといえる。

 体格は女性が格好いいと思うような、筋肉で引き締まったアスリート体型。陸上部の俊足スプリンターとして名が知られる程度には全身に筋肉がついており、脂肪量も女性にしてはかなり少ない。その影響があるのか女性の起伏も慎ましやかなので、男物の服を着たら男にしか見えない。

 服装は毎日変えているので決まったものは存在しない。学校の女子制服も着るし、イガルト王国から支給された平民服も着るし、たまに男性用の服も着るほどファッションには無頓着かつ節操がない。ただ武具・防具は着用せず、戦闘時は正真正銘の徒手空拳で戦うことが常。


 概要…『異世界人』の一人で、花蓮の幼なじみその3。不良・オレっ()担当。召喚時、高校三年生の元風紀委員長。といっても品行方正とはかけ離れた言動が目立ち、服装や見た目を誰かにうるさく言われないようにするという理由で風紀委員に所属していた。その見た目が原因か、下級生の女子生徒に告白されることが多く、同級生からも姉御扱いされている。


 委員会の所属理由からもわかるように、他人からの指図を受けるのを非常に嫌い、派生して規則やルールといったものも敬遠する、我が道を行くタイプ。故に、戦闘訓練ではイガルト人から命令されるのが気にくわない、と『反イガルト王国派』に分類されるほどイガルト王国への反発心は強め。


 イガルト王国の《勇者召喚》に巻き込まれた『異世界人』の一人。ユニークスキル【破戒】を所持し、最近訓練を始めるも無茶苦茶な戦法が目立つらしい。【破戒】の力は未だ不明だが、芹白との訓練では攻守が何度も逆転するような戦いを行えるようだ。


 イガルト王国に従う気はないものの、花蓮の協力要請を受けた後は、かなり我慢してイガルト王国の指示を受け入れる素振りを見せている。一方でかなり子どもっぽい一面があり、芹白の【幻覚】でジェットコースターを所望して大喜びしていた。それは【幻覚】の効果をあらかた知った後でのリアクションであったことから、かなり豪快で大ざっぱな性格といえる。


 補足…指図されるのがムカつくから、という理由で訓練を拒否し続けた問題児その3。一年間はずっと自身に【破戒】をかけ続けていたこともあり、ユニークスキルのレベルは多少上がっている。なお、現在のステータスは【破戒】の効果により、本来の値とは異なる。

 初期プロットには存在していなかったキャラの一人。なのにユニークスキルを持っている、作者的にも誕生が謎な人物。ぶっちゃけ、ユニークスキルありきで作ったキャラなので、キャラが薄いかもしれないと心配している。喜怒哀楽が激しく、感情のスイッチが地雷のように難解。


 ステータス

====================

名前:天満(てんま)荒井(ゆうき)

LV:2

種族:異世界人

適正職業:自由業

状態:【破戒】(健常)


生命力:223/223

魔力:5719/5719


筋力:341

耐久力:29

知力:1027

俊敏:63

運:14


保有スキル

【破戒LV3】

《韋駄天LV9》《豪体LV6》《連鎖魔法LV4》《異界流槍術LV3》《ラヨール流体術LV1》

『並列思考LV8』『恐慌LV7』『集約魔法LV5』『剣術LV2』『土属性魔法LV1』

「思考加速LV8」「勘LV6」「魔力感覚LV4」「自動詠唱LV3」「連続魔法LV1」

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広田(ひろた)智恵(ともえ)(渚→『?(未接触)』)


 データ…女性・年齢16→17歳・身長170cm前後・体重55kg・スリーサイズ88(C)・64・92(3.5章)


 容姿…色素の明るいブラウンのショートヘアーと、くりくりとした大きな黒の瞳が特徴的な少女。感情表現が豊かでころころと表情が変わり、裏表がなくすべて顔に出てしまうためか、妙に愛嬌がある。どちらかといえばかわいい系の顔立ちだが、花蓮の幼なじみグループに混ざると見劣りする程度には平凡顔に近い。中の上、的な。

 体格は同年代の女子平均と比べると背が高いくらいで、他はそれほど特徴といえるものはない。活動的なタイプだが積極的な運動はしておらず、内面を一切考慮しなければ普通の女の子という印象が強い。後は標準体型と比べると細め、というくらいか。

 服装は他の幼なじみと同じく制服を着用しており、首からゴツい一眼レフとデジカメを常にぶら下げているのが一番目立つ。他にも、ポケットの中にはボイスレコーダーが三つ(予備含め)、メモ用紙とシャーペン(接触後、紙も芯も京に頼んで複製させてもらっている)を忍ばせ、いつでも取材準備は整っている。フィルムやバッテリーの問題でカメラは不必要にも思えるが、ユニークスキル【報道】を使用することで写真や動画を撮影可能らしい。


 概要…『異世界人』の一人で、花蓮の幼なじみその4。情報収集・賑やかし担当。召喚時、高校二年生の元広報委員長。一年生の時から取材力と記事編集能力を買われ、委員長としてバリバリ校内新聞を発行してきた。内容は娯楽の域を出ないゴシップ関係ばかりだが、表に出さないだけで他人のヤバい情報もいくつか握っている。


 校内新聞とはいえ立派な記者根性を秘める智恵は、渚の次くらいには情報の価値を重視している。そのため、イガルト王国から与えられた偏重気味の教育に疑問を抱き、早い内から『反イガルト王国派』の意見を固めて警戒していた。とはいえ、実際に派手な行動を起こして注意喚起などは行わず、せいぜい貴族のゴシップネタを集めて広める嫌がらせをする程度のもの。


 イガルト王国の《勇者召喚》に巻き込まれた『異世界人』の一人。ユニークスキル【報道】を所持し、最近訓練を始めるも『異世界人』中最高の魔法技術を誇る紫穂相手に、魔法合戦で拮抗するほどの力を見せたらしい。【報道】の力は未だ不明だが、【結界】の事象改変にも対抗できる能力ではあるようだ。


 イガルト王国への不信は他のメンバーと比べれば弱く、「なんか信用できない」という曖昧なもの。興味のあること限定で、知りたがりのしゃべりたがりという少々厄介な性格。『好奇心は猫を殺す』の典型的な例であるにも関わらず、「ウチは猫みたいに迂闊じゃないし?」と平気でいうくらいには自重しない。ただ、言動の軽さとは裏腹に、これまで情報収集や情報公開が原因で問題を起こしたことは一度もない。


 補足…なんか信用できないから、という理由でイガルト王国との関わりを避けてきた問題児その4。一年間はずっとカメラや花蓮たちへ使用し続けていたこともあり、ユニークスキルは多少レベルが上がっている。なお、思考系のスキルは一年間に取得したものであり、学校の成績とは関係なく意外と頭がいいことが判明。

 初期プロットには存在していなかったキャラの一人。なのにユニークスキルを持っている、作者的にも誕生が謎な人物。ぶっちゃけ、ユニークスキルありきで作ったキャラなので、キャラが薄いかもしれないと心配している。最初関西弁にしようとしたが、狙いすぎだと思って却下した。


 ステータス

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名前:広田(ひろた)智恵(ともえ)

LV:2

種族:異世界人

適正職業:記者

状態:健常


生命力:120/120

魔力:1530/1530


筋力:20

耐久力:13

知力:170

俊敏:15

運:50


保有スキル

【報道LV3】

《完全記憶LV10》《不撓不屈LV3》《広範魔法LV1》

『高速思考LV3』『並列思考LV2』『解析LV1』

「魔力感覚LV5」「魔力集中LV3」「魔力増加LV3」

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 いかがでしたでしょうか? ステータスの特殊上級スキルの一部には、それの元になった上級スキルを掲載しています。これで作者も管理がしやすくなりました。後は補足などで地味な情報開示をしている部分もありますが、ストーリー上の致命的なネタバレは含んでいません。……だと思います。


 いやぁ、制作に一カ月かかりましたが、思った以上に大変でしたね。他の作者様はこんなめんどうくさ……こまめな仕事をしていらっしゃったのですね。素直に尊敬します。これからスキルまとめと世界観まとめも行っていきますが、非常にだる……見やすい内容になるよう頑張りますね!


 では、また設定まとめに戻ります! 今は心底こう思います! 地道にやっときゃよかったぁ!!


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