哀
「ねぇ吉田さん」
哀ちゃんはいつも友達なのに歩美の事を苗字で呼ぶ。
歩美だってこないだまでは、哀ちゃんの事を苗字で呼んでたけど哀ちゃんは名前で呼びたくないのかな?
哀
「吉田さんってば」
歩美
「あ、ごめん。哀ちゃん」
そうだ、歩美今哀ちゃんと話してるんだ。
哀
「どうしたの?吉田さん。ボーッとして、具合でも悪いの?それとも悩みごとでもあるの?なにか悩んでるんだったら私で良ければ聞いてあげるけど。」
歩美
「ううん。違うの。」
ホラ、哀ちゃんはやっぱり歩美の事苗字で呼ぶ。
哀ちゃんはわかってるのかなぁ?歩美は苗字で呼ばれるたびに思うんだよ。
『哀ちゃんは歩美の事友達と思ってるのかなぁ』って・・・
歩美
「哀ちゃん、悩みはないけど、歩美、哀ちゃんに頼みがあるんだ。」
哀
「頼みって何?吉田さん。」
歩美
「あのね、哀ちゃん、歩美、哀ちゃんと友達だよね、親友だよね。」
哀
「当たり前でしょ。だけどどうして?吉田さん。」
歩美
「あのね、哀ちゃん、歩美の事『吉田さん』じゃなくて『歩美ちゃん』って呼んで欲しいの。別に嫌なら呼ばなくても良いけど・・・」
哀
「いいわよ。歩美ちゃん。」
歩美
「わあ、哀ちゃんありがとう!!」
歩美はきっと今日の事を忘れない。
哀ちゃんが、歩美の事を『歩美ちゃん』って呼んでくれた事を。嬉しかった。
やっと哀ちゃんとホントの親友になれた気がして。哀ちゃんも嬉しかったのかな? |