挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
Trans Trip! 作者:小紋
103/122

10‐(14).謎の大照れ空間

「おはよヤマト。……大好きだよ」
「!?」
「よお、好きだぞヤマト」
「!!???」
「エナ、ヤマトの事だーい好きだからね!」
「!?!?!?!???」

 三日間続いた朦朧とするほどの高熱明けに待っていたのは、謎の「好き好き」空間でした。

(もう死にたい!)

 朝っぱらから発生した謎空間の自我崩壊率に耐えかね、一人で男子トイレの個室に逃げ込んだ私は、便器に座って頭を抱えていた。
 起床するなり畳み掛けられたせいで心臓が口から飛び出したまま帰ってこない。私の心臓見掛けませんでしたか。グロテスクな落し物ですみません。
 いや、呪いのせいだとはいえ、鬱だ死のう状態の時に「嫌わないで」なんて喚いて暴れた私が悪いってことは理解している。多分みんなは私の被害妄想を防ごうとしてくれてるんだろう。
 なんかドタバタしてた大聖堂での記憶はおおむね曖昧だが、療施院に運び込まれてからああ死ななきゃってなるまでのことは全部覚えているのだ。
 今考えるとなんであそこまでって感じの精神状態だった。あれが呪いというものなのだろう。
 しかもあの夢。私が中学生の時の、お父さんの葬儀の夢。

(あの一件……表立って糾弾されたわけじゃないし、自分的にはもう吹っ切れたと思ってたんだけどな)

 今更になってお父さんの件を掘り起こされるなんて予想外にも程がある。
 まあそれにばっちり起因しているのだろう、私はよほど嫌われるのが怖いらしい。らしいっていうか、怖い。
 こればっかりはどうにもできず、そのせいで「好き好き」謎空間が発生した。気を抜くと美男美女に「好きだよ」と言われるので今の私は全方位威嚇状態である。

(恥ずかしすぎる。おのれ呪いめ)

 いや……うん、呪いが悪いっていうか、変な解決策を取ったみんなが悪いっていうか。嫌われたくないっていうのは全くもって否定できないんだけど、だからって見境なく愛を囁かれたいわけではない。止めてほしい。……顔真っ赤になる。
 特にソルとかふざけてるんだか何だか知らないがやたら熱っぽく囁いてくるから、甲斐甲斐し過ぎる看病と相まって、自分が彼の大切な何かであるかのように錯覚してしまう。
 具体的には、なんだろう、子どもとか?

(あー、ソルはジェネラルさんとは違った方向性でいいお父さんになりそう。イケメンだし、頼りがいあるし、お嫁さんになる人は幸せだろうな……。……ホモのほうがいいけど)

 そうだ、ソルがお嫁さんになればいいと思う。イクサーさんとかの。
 しかしそこまで考えて自分の異変に気付く。

(……ん、あれ? ……イクソルがしっくりこない。あれっ。なぜ……あっ、頭が痛い!? これは……なんだ!? 頭に情景が……くんずほぐれつの、ソルと、パーシヴァル、さん? なんかすごく素晴らしい天使たちの戯れのような光景が頭の中に!? これは、なんだ!? 何がおきやがった!?)

 覚えのないマーベラスなイメージに、便器から腰をあげて一人立ち上がったその時。

「ヤマトー」

 絶妙なタイミングで個室の扉を外からノックされ、私は飛び跳ねるような勢いで驚いた。
 ドアの外から聞こえたのはソルの声だ。
 さっき思わず「ホモッ!?」とか謎生物すぎる悲鳴を上げそうになって押さえた口から手を離しながら耳を澄ませる。

「からかってごめんってば、出ておいでー。病み上がりなんだから寝てなきゃ駄目だよ」

(やっぱりからかってたのか!!)

 だろうと思った。そのままホモになれソルめ。
 心の中で罵りがてらこのまま籠城を続けようかとも思ったが、そろそろ朝ごはんの時間だしいい加減出て行くことに決めた。
 トイレ籠城も戦だ。つまり、腹が減ってはなんとやら。
 ノブを捻ってドアを開く。視界に映るのはニヤニヤしているソル。

「素直なヤマトが大好きだよ」

 間髪入れずにドアを閉めた。

「ああっごめん!」

(謝りつつも声は笑ってるじゃないですか! やだー!)

 ニヤニヤ笑われ悔しいので、持久戦へと持ち込むことにした。腹が減ったって戦はできるってことを証明してやる。

「ごめんねヤマト、大好きだから出てきてー」

 ノックと、笑い声と、変なテンションの「大好き」。

(畜生、って思うけど……)

 平和だな、と。
 憤りつつも、この平穏を甘受している自分がいる。
 しかし、これは束の間の平和だ。

 考えると鬱々としてしまうが、数日前までとんでもないことに巻き込まれてたし、多分今後も一筋縄ではいかないのだ。
 デューバー大聖堂へと行ってから、怒涛の展開に押し流されっぱなし。
 大聖堂でレヴィに襲われて、呪われて、療施院で大暴れして、もっかい大聖堂でルイカに襲われて、呪いが解けたらソルが死にかけてて私も死ぬ気でそれ治して。その過程で魔国が神聖国に宣戦布告して戦争状態になり、ニルは攫われた。
 敵からの接触があまりなくて平和ボケしていたツケが一気に来た感じだった。特にレヴィとの戦闘はお粗末すぎて思い出すにつけ涙が出る。そもそも自分に戦闘センスなんか存在してるとは思っていないが、それにしたってああも簡単にしてやられると落ち込むものだ。
 あの戦いで気付いてしまったけど、私は力技でごり押せる相手じゃないと勝てない。

(情けない……脳筋にもほどがあるよ)

 無心で訓練するだけじゃなくて、敵のことを考えて作戦を立てなければ、勝てない。そして勝てなければルイカたちに連れ去られたニルを助けられない。

(……ニル)

 心の中で青色の小鳥の少年の名前を呼ぶ。

(なんで気付いてあげられなかったんだろ)

 聞けば、ニルが受けていたのは呪刻というものを媒体とする呪いで、それは相当の時間をかけて刻まれるものだという。つまり、だいぶ前から呪いに掛かっていたということだ。
 私が一番近くにいたのに気付いてあげられなかった。

(私、ニルの話聞いてあげてた? 無口なあの子が慕ってついてきてくれるから、懐いてくれるからって、心のケアを怠ってた。まだ小さい子どもなのに辛い身の上のあの子のこと、私が一番近くにいたんだから、気づいてあげなきゃいけなかったのに)

 ネガティブ思考が噴出する。こんなんじゃいけない。

(後悔だけしてても、ニルは帰って来ない。絶対取り戻すんだ!)

 一人、決意した。

(場所がトイレじゃなきゃかっこ良かったんだけどな)

「ヤマトー、ヤマトヤマトヤマトー、ほら出ておいで怖くないよー」

(……畜生!)

 猫を呼ぶように私を呼ぶソルの声を聞き、私はあと半刻は籠城を続けること決めた。





◇ ◇ ◇





 籠城解除後の朝食からしばらく経った頃、リュミエレンナ先生が往診に来てくれたため、私はベッドに座って診察を受けていた。

「はあい、お口開けてねぇ」

 指示に従い、喉の奥を見てもらうためにぱかっと口を開ける。リュミエレンナ先生が近づくにつれ、鼻孔に届くいい匂いが強くなった。

(なんでこう、美人っていい匂いがするんだろう)

 幸せなのは嗅覚だけではない。視覚もだいぶ幸せ感豊富だ。眼下に広がる桃源郷。
 我がギルドきっての巨乳であるエデルさんより更に大きいおっぱいとかそうそう見れるものではない。その豊かな胸が押し上げて張った白衣とか、視覚効果に訴えかける威力が凄まじすぎる。呪われてる時も思ったけど、美人、女医、巨乳、エルフって……男の夢満載すぎて、正直エロゲ物件だ。

「変なこと考えちゃ駄目よぉ?」
「……? ぁえっ!」

 俗一色に塗れていたら唐突に大ピンチが訪れた。
 言われてすぐには意味が理解できなかったが、そうだ私の肉体は男だ。胸を凝視したりしたらスケベ心だと思われるに決まって……あああ!
 なんとか言い訳しようとするが、言葉が出てこずあたふたと手を彷徨わせるばかり。
 リュミエレンナ先生が艶っぽく笑う。

「うふふ、ヤマトくんも男の子なのねぇ」
「あ、ちが、す、すみませっ」

 多分顔真っ赤だ。そういう意図で見てたんじゃないんですと言ったって、この状況を見たら信じる人はいないだろう。
 しまった、折角の美青年がただのドスケベになってしまう。

「でも駄目よぉ、やきもち妬かれちゃうわぁ」
「……え?」

 リュミエレンナ先生が私から視線を外して何かを見る。それを追うと、そこにはパーシヴァルさんとエナと三人で話していたソルが。
 ……ソル、今思いっきり目逸らしたね。多分ソルも胸見てたんだろうな。

(スケベめ)

 しかしやきもちって、と疑問に思った。聞こうと思ってリュミエレンナ先生の顔を見たら、その表情から漂う第六感に直撃する腐臭。

(……まさかなあ)

 こんな美人が、と思いつつも直感に従うならば黒。念の為聞いてみる。

「……あの、やきもちって」
「うふふ、なんでもないわぁ。ソーリスくんにすごぉい目で見られちゃったことなんて全然関係ないわよぅ。うふふふ、とっても愛されてるのね、ヤマトくん」

 一言聞いただけで確証が得られてしまった。
 うーん、本当にこの世界の腐女子は隠れるということを知らない。

(でも多分ソルはおっぱい見てただけだと思うんだけどなあ)

 それはいいとして、羨ましい。
 会う腐女子会う腐女子みんなが私とソルのカップリングを考えるってことは、外から見たら相当おいしいカップリングなんだろう。久々に幽体離脱願望が戻ってくる。この美青年の中身が私でさえなかったらなあ。

「そうだ、ヤマトくん」
「あ、はい」

 相変わらずどうにもならないことを悔やんでいると、リュミエレンナ先生がふと思い出したとでもいうように声を掛けてきた。さっきまでの輝く腐臭が浮かびあがる表情ではなく、真面目な表情で。

「ソーリスくんに治癒魔法らしきものを使ったそうだけど、自分の体に不調はでていない?」

 ああ、治癒魔法……なんかパーシヴァルさんが言うには治癒魔法じゃないらしいから“らしきもの”なんだろうな。

「全然大丈夫です」
「そう、よかった。でもこれから具合が悪くなるかもしれないから、少しでもおかしいと思ったらすぐに言ってね」
「はい」

 っていうか、治癒魔法。正直全然覚えていない。使ったの? え? マジで? ってレベルだ。
 実にもったいないと思う。自由に使えればこれほど心強いものはないというのに。
 あ、でも。

(肉体崩壊するらしいな。……それはやだな)

 そんなにうまいこといかないみたいだ。しかし、私は貧乏性だから、肉体崩壊するからって全放棄はしたくない。応用したりしてなんかに使えるんじゃないかなあ。何か思い出せないかな。

「それとヤマトくん、呪いを掛けられたとき、噛まれた以外に何かされたりしていないかしらぁ?」
「え」

 突然の質問に、単音と共に赤くなる顔。
 なんか思い出せないかとちょうど記憶を漁っていた時だったから、質問事項への答えを一気に記憶から引き摺り出してしまった。
 ……呪いをかけられる時にされたことと言えば、あれだ。かけられる前にされた一回ははっきり覚えていて、かけられた後も曖昧だけど多分一回くらいされた。
 私が真っ赤になるところを見ていたリュミエレンナ先生が、身を乗り出す。そんなに期待しないでください。

「さ、されたのね? 何かされたのね? ……ええとぉ、あのねぇ、小さなまじないとかかもしれないからぁ、教えてほしいの。事細かに」

 勢い込んで聞いてきた前半と、しどろもどろに誤魔化しがてらみたいな後半。そこまで白々し過ぎるのも珍しい。
 ……いや、白々しいとはいえ、質問をしてきた時は真面目な表情をしていたから質問の理由は本当なのかもしれない。
 でも、ここで言わなきゃダメかなあ。みんながいるから恥ずかしい。あんま知人の赤裸々なあれそれとか聞きたくないじゃないか。
 周囲を伺えば、続きを促す視線が一気に突き刺さる。

(ええい、ままよ)

「……キスを、されました」

 初心者が目を回すくらいの、それはもう濃厚なやつを。
 ひい恥ずかしい。

(普段、受けはあんなすごいのを攻めからされてるんだよな……そりゃ“とろん”ともするわ)

 現実逃避がてらホモ妄想をする。私は断じて“とろん”となんてしてないが、うん。思い出して赤面するレベルではすごかったです。されてる最中はそれどころじゃなかったけど、今考えたらいい勉強になった気がする。
 と、ここで気づいた。ソルとリュミエレンナ先生が立ち上がっている。リュミエレンナ先生はなんとなくわかるが(ガタッ、てやつだ)、なぜソルまで。他の二人はドン引きの顔してるのに。
 周囲に構わず、リュミエレンナ先生が身を乗り出す。

「や、や、ヤマトくん、そのキスは何回目? もしかしたらはじめて?」
「え」
「重要な質問なのよぉ。何事もはじめて、となると呪い的な力が働くものなのぉ」

 これは呪学者アルトースの発表した学説にもあるんだけどねぺらぺらぺらぺら。
 全く理解できない。

「……というわけで、治療的見地からとっても重要な質問なのよぉ! 答えてねぇ」

 目が怖い。学説まで持ち出してファーストキスかどうかを問われ、逡巡する。
 態度からして治療に必要な情報なのかは果てしなく怪しいが……まあ特に価値のある情報でもないし、いいか。さっきのぶっちゃけよりは恥ずかしくはないし。

「い、いえ、はじめてではないです。ちっちゃい頃に近所の子とした覚えが」
「それ以降はどうかしらぁ?」
「……え」
「最近は誰かとしたぁ?」

 なんか、さも当然のように聞いてくるんだけどこの人。
 絶対治療的見地だけじゃない。何この羞恥プレイ。目が泳ぐ。なぜ私は最近のキスどうこうを詳細に聞かれているんだ。私が美青年で目の前の彼女が腐女子だからです。

「い、いえ。小さい頃の経験だけです」

 もう諦めた。どうせ非リア充だしいいや。
 情けない私のキス遍歴に、残念そうな声がひとつだけ返ってくるかと思いきや。

「あらあらまあまあ、初心なのねぇ」
「えっ」

 うふふとリュミエレンナ先生がセクハラまがいに笑う中、エナが疑問の声を上げた。
 なんだなんだ、とエナを見る。

「……びっくりした。ほんとに覚えてないの?」

 目を見開いた顔で聞かれた。戸惑いつつ何がと尋ね返すと、逆に困惑される。

「もし覚えてたら平気な顔してられるわけねえだろ」
「そ、そうだけどさ。大変だよソル、ヤマト全然覚えてないよぉ」

 パーシヴァルさんがエナの頭をがしりと掴んで口を挟んだ。その会話をわけもわからず聞く私。
 ハテナマークが巨大化していく中、話をふられたソルに視線を向ける。

「……お前ら、何の話してんの」

 ソルも話を掴めていなかった。仲間だ。
 エナが半笑いを浮かべる。

「姑息だなあ~、そんなとぼけなくても……覚えてないんだよヤマトは。もうはっきり言わなきゃ通じないよ」
「だから、何の話だよって」
「……え?」
「全然わかんねー」
「確信犯じゃなかったの!?」

 何だ一体。何かが食い違ってる?

(な、なんだろう)

 困惑を深めていると、パーシヴァルさんが嫌な笑みを浮かべて私の肩に寄りかかってきた。

「可哀想になあヤマト。はじめての経験は小さい頃に近所の子、なんて微笑ましくも甘酸っぱくていい思い出だったろうに。次はいきなり酒に酔ったスケコマシに酒場で奪われて、さらにその次が頭イカレた魔人に無理矢理だもんなあ」
「……え?」

 わけがわからないと。言えるままでいたかったのだが。
 え、それって。
 私、記憶のない間にキス遍歴更新してた?

「は!? ど、どういうことだよ!」

 なぜかソルが食ってかかる。

「あ、スケコマシが自分だって認識できるくらいには自覚あったのか」
「え、俺!?」
「自覚なしか女の敵。そうだな、お前は日替わりで女こましてたから泣かせた女のことなんてろくに覚えちゃいないんだったな。お兄さん忘れてた。ごめんな。刃傷沙汰が七回あっても全然反省できないんだよな」
「ちょっ」

 流れるように暴露されるいろいろ。……もう、ついていけない。

「ついていけないってツラしてるな、特別にわかりやすくまとめてやろう」

 パーシヴァルさんが指さししながら言葉を区切って説明しだす。

「お酒の席で、ヤマトちゃんは、ソーリスくんに、唇を奪われていましたよ。しかも複数回」

 ほんの少しだけの沈黙が、場を支配した。

「ええっ」
「ええっ」

 私とソルの異口同音。
 視界の端でリュミエレンナ先生がガッツポーズを決めるのが見えた。
 それは見えたけど……ソルの顔を見ることができない。

「そうか、確信犯じゃなかったのか……何度もやるからてっきり……もうみんな慣れつつあるよね、対処に」

 エナがしみじみとこぼした。みんなって。みんなって。
 多分真っ赤じゃ済まないくらい赤くなっているだろう自分の顔。

「うっ、嘘言うなよ!」
「なんでこんなしょうもねえ嘘つくんだよ……嘘だと思うならエデルやら兄貴やらジェーニアやらキルケに聞いてみろ。これで目撃者兼事後処理班全員だ」

(ぎゃあああああ)

 なぜ、どうして、そんなことに。
 さっぱりわけがわからないままソルに尋ねる。

「そ、ソル……覚えてる? 俺、全然」
「ご、ごめん、俺も覚えてない……」

 戸惑いの色が強い声。
 やっとソルの方を向けば、彼も顔が真っ赤だった。肩越しに膨らんだ尻尾が見える。

「あ、お、俺! そういえば酒回るとキス魔になる時もあるみたいで! それでかも! ほんっとごめん!」
「あ、そ、そういえば、お祭りの時もそんな感じ、だったね」
「う、うん! そうそう! ……あ! で、でもヤマト、……お、怒ってる?」
「え?! い、いや全然。……ソルこそ嫌じゃないの」
「いっ」

 一瞬詰まった後、怒った顔になるソル。

「嫌なわけないだろ!!」
「えっ」
「あ、い、いやっ! ……ご、ごめんっとにかくごめん!」

 そう言うと、走って逃げてしまった。

「あっ、逃げた!」

 追えー! と言って追いかけていくエナ。
 リュミエレンナ先生、奇跡のカップルここに爆誕せり! みたいな顔しないでください。

(……もう、なんか、もう)

 ソル、あんだけ好き好きーって言ってたくせにキスしたくらいで照れるのか、とか冷静に言う自分もいたけど。それは私の中の一割五分くらいで、大半は大混乱している。
 混乱するだけ混乱し、そのうち私は、考えることをやめた。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ