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第8話:金稼ぎ
――Side Yuuto Souga

茶髪君に教えられた酒場に行き、中に入る。

酒場は、和風な町並みで外見も和風の建物なのだが、中はまるっきり西洋の酒場。バーテンダーみたいな奴もいた。

空席に座って辺りを見てみる。注文はしない。てか、出来ない。お金がないからねぇ…

見た感じ、客も屈強な男やガラの悪そうな男…

「あら、良い男♪」

そして、化粧が厚くやたらと香水臭い女が寄って来る…着ている服は和服なのだが、大胆で肩が出ており、とか胸元も露出している…正直、ちょっと退いた。

「臭いです……それに化石のように厚い化粧…醜いですね。消えなさい」

「あ、あっちゃん!?」

あっちゃんの毒舌がパワーMAXになってるよ!?それに黒いオーラが…いや、比喩でもなんでもなく闇を纏っている。

ギンちゃんも鼻が利くせいか、かなり辛そうで、頭からスルスルと降りてきて前足と口で器用に俺の学ランのボタン上二つを外して、懐に潜り込み…くんくんと鼻を押し付けてくる。

どうやら、それで匂いを感じないようにしているらしい。その一連の仕草が堪らなくギンちゃんを可愛く見せる。

女性はあっちゃんの辛辣な言葉に怒りを表したが、闇を纏ったあっちゃんの気配に恐れ、足早に逃げていく……生存本能が働いたか。

「悠斗、これを見てくれ」

そんなやり取りを華麗に無視して壁を…いや、正確には壁に張ってある張り紙の数々を見ていたのだが、頃合を見て話しかけてきた。

鈴ちゃんに言われて俺も壁を見てみると、そこにはお尋ね者やなんらかの依頼を書かれた紙の数々が張ってあったのだ…なるほど、茶髪君が言っていたのはこういう事ね…

どうやら此処は賃金で依頼を頼んだりしたり、お尋ね者を狩る賞金稼ぎなどのアウトローたちの斡旋も兼ねているらしい。

つまり、この報酬で学費を何とかしろと言う訳だ。


額が高いほうから順番に依頼の内容を確認していく…

「なんだこれは?ふざけてるな…」

一番高い1億レーンの報酬の紙を見て鈴ちゃんが漏らす。

鳳凰ほうおうの生け捕り?け、正気とは思えねぇな。一億でも割があわねぇぜ】

旋武も嫌悪感を出す。

「……此処まで愚かだったとは…救いようがありませんね」

「…まったくじゃ。我ほどではないが…人の手に負えるモノではないぞ。ましてや生け捕りなどな…」

あっちゃんと俺の懐からひょこっと顔を出した、ぷりちーなギンちゃんが呆れたように言う……えっと…

「ねぇ…俺にも説明してよぉ」

完全に蚊帳の外何言っているか分かりません。

「し、失礼しました!!マスターをないがしろに!」

ペコペコと頭を下げて丁寧にあっちゃんが説明を始めた。

「以前に説明したかと思いますが、上位精霊の事を覚えていますか?」

「あれだろ?属性ごとに精霊を生み出してるって…」

「はい。なので属性ごとに6体の上位精霊がいます。人間達が実際にあがめているのは姫や王ではなくこの上位精霊です」

「ほうほう、んで鳳凰はその上位精霊の一体なの?」

「その通りです。鳳凰は炎の上位精霊です。水には霊亀れいき、風は青龍せいりゅう、土には白虎びゃっこが居ます」

なるほどねぇ。その鳳凰を生け捕りにと……はは、確かに割に合わん。

「そして、光と闇には…私と光姫のように瓜二つの精霊…光には白き『索冥さくめい』が私のは黒き『角端かくたん』が居ます」

聞き覚えがある上位精霊の名前だが、鳳凰と霊亀は四霊、青龍と白虎は四神。

そして索冥と角端は同じく四霊に挙げられる麒麟の一種だったはずだ。確か、毛並や鱗の色で名が変わるらしいのだが…

いずれにせよ、中国に伝わる伝説の生き物だ。


説明を終え、そんな依頼は無理だ。ということで視線を横にずらせば、同じく一億レーンの…

「七尾の銀妖狐の討伐?」

鈴ちゃんが漏らし、視線がギンちゃんに集中する。

「ほぅ、我もか……まぁ、くるなら来ればよい。我は今、世界で一番安全な場所に居るぞ」

そう言って、スリスリと頬を頭を擦り付けるギンちゃん。それは主の事じゃぞ?という意味だろう。あっちゃんが負けじと俺の腕を取る…

「つかさぁ、よくばらないで、もうちょっとランク下げよう?」

もっと…そう、500万程度でいいんじゃないですか?身の回りの物とか買ったりするし…学費引いても三人で200万あれば十分だろう。

「これなんて、どうでしょうか?」

あっちゃんが指を指したのは250万の報酬が貰える依頼が数枚が貼ってある紙。

「二組に分かれて250万ずつ…競争なんてどうでしょうか?」

ありゃ、珍しい。あっちゃんがこんなこと提案するなんて…

(ふふ、うまくすれば私とマスターが二人きり………)

不敵に微笑むあっちゃん…何考えてるんだか……そして、食いついてきたのは

「ほほぅ、面白そうじゃな」

ギンちゃんである。

「私もそれで構わない」

やる気満々の鈴ちゃんも了承。

「俺も異論は無いぞ」

と言うわけで、組み分けになる。

「まぁ、俺と鈴ちゃんは別れるのが妥当だよな」

ギンちゃんのあっちゃんの超好戦的ペアを組ませるのは想像するだけで恐ろしい。

「となると…あとは私がマスターと…」
「では、我が主と共に行こう」

……あっ、なんかピシッ!って亀裂が入ったような効果音がした。

「……私はマスターと契約したので共に行動しなければ満足に力が使えないんですよ?」

「嘘じゃな」

うん、それは正直問題ない。

確かに俺が居ないとあっちゃんは単体で能力を使えない。それは俺の魔力を糧に力を使うからだ。

だが、俺とあっちゃんが離れたところで問題は無い。それは俺の手にある漆黒の小太刀があっちゃんと繋がっているからだ。

俺→小太刀→あっちゃんと言った感じで魔力を供給すればいいのである。

しかも既にあっちゃんにはある程度の魔力が貯蓄してある。さっきから闇の能力を無駄遣いしてるしね。

「その点、我はひ弱な子狐じゃ。コン♪」

「はっ。虫唾が走りますねその猫撫で声……いえ、狐ですか…いずれにしろ白々しい」

ギンちゃんにいたっては姿は可愛らしいが戦闘能力は人型時とそう変わりない…まぁ、若干ではあるが人間ベースの方が妖術の精度と威力が上がる分強いらしいが…

ちなみに最も強いのが刀状態で俺が使った場合である。

ともあれ、あっちゃんの言葉でギンちゃんにも火がついた。

「やる気か?小便垂れの小娘が…」

「銀色の狐の皮はどれくらいで売れるんでしょうかね?」

はぁ…まったく。

「はい、喧嘩しない。」

100リーラ硬貨を取り出して…

「表がこっちの数字が書いてあるほうね。で、表が出たらギンちゃん、裏であっちゃんが、俺とペア…いいね?」

「うむ、それなら公平じゃな」

「…マスターが決めたことに私は従います」

「よし、じゃあ…行くよ!」

コインを指で弾いて上に飛ばし、落ちてきたコインをキャッチ。


そして、運命のペアが決定した。




「あの二人仲良くやってるかなぁ」

ギンちゃんの背に乗り、目的地へ向かいながら俺はそう呟く。

「どうじゃろうな…じゃが、我はあの悔しそうな顔を見れただけで……くくく…」

ご機嫌なギンちゃん。勝負にはギンちゃんが勝利したのだ。

そして、俺達は妖ノ森の奥に生えているという貴重な万能薬を作る材料各種という依頼を選んだ。

ギンちゃんが居るので凄く楽だ。モンスターは襲ってこないし、場所はギンちゃんが知っているって言うし……

勝負と言いつつ、絶対にこっちのほうが速く終わる。

「こっちが終わったら、こっそり見にいって見ようか?」

「そうじゃの…では、急ぐぞ!」

こんな楽な仕事で250万かぁ…


――Side Rinran

「………」

「………」

無言で歩く私達。正直、空気が思い。

【ひ、姫さん。こういう事もあるって】

旋武がなんとかしようと頑張っているが無視される…ちょっと旋武に同情する。

「いい加減にしろ!過ぎたことをグダグダと……」

「………」

まったく…

「ほら、急がないとますます悠斗と合流するのに時間が掛かるぞ?」

「何をしてるんですか!?鈍足ですね!!もっとキビキビと歩きなさい!」

……悠斗の名を出したらこれか…現金なもんだ…

「それと…今回の件。私は手を出しませんので」

と、闇姫が行って来た。

「理由を聞いても?」

「どうして、私が人間同士のいざこざに首を突っ込む必要があるんですか?」

私たちの任務は近隣の村を襲う盗賊の退治。結構有名な盗賊らしく、頭を筆頭に複数人に賞金が掛かっておりトータルで250万。

「なら、どうして着いてきたんだ?」

「好きで着いて来たんじゃありませんよ。見ていたでしょう?」

確かに……

「あたなは強く成りたいのでしょう?だったらこの程度一人でやるくらいが丁度いい修行になるんじゃありませんか?それとも…出来ないのですか?」

不敵に笑いながらそう私に問いかける。明らかな挑発…

「上等……やってる」

「ふふ、期待してますよ」

その挑発に私はあえて乗ってやる。



聞き込みをし……盗賊の住処が山岳近くの廃墟であるという事の情報を得た。

「まったく…ようやくですか」

やれやれと言う闇姫。正直、何もしなかった癖にと文句を言いたいが、最初に何もしないと言われ、私自身が肯定したので言うに言えない。

この理不尽な怒りを盗賊にぶつけてやろうと…私はその場所に向かった。

二日後の深夜。ようやく盗賊の根城へと着く。

私達は岩陰に身を潜めて、様子を確認する。

「…全員居るみたいだな……」

悠斗ほどではないが私にも気配を察知することは出来る。もっとも…

「まぁ、気配を感じられなかったら正直あなたの能力を疑いますが……なにしろ相手は隠しても居ないのですから」

闇姫の言うとおり、隠している気配を察知することが出来て一流だ。ただ、気配を感じる程度では戦う者ならむしろ普通。

超一流ともなれば相手の行動すら気配で察知することが可能。しかも、その範囲も馬鹿げてる。まぁ、それに該当する人物を一人知っているが…

「それで、どうするんですか?」

闇姫が聞いてきた。

「どうするもこうするも……正面突破だ」

悠斗なら違った戦い方が出来るのだろうが、私には力押しの戦い方しか出来ない……呆れたような顔をするも、闇姫は…

「では、頑張ってください」

と、送り出した…



入り口まで行き…私はドアを蹴り飛ばした。

「なんだ!?」

「お、女!?」

その行動に中には十数人のむさ苦しい男達が居た。突然の事に盗賊は困惑したが、私の姿を見るなりニヤニヤと下種染みた笑みを浮かべる。気に入らない…

「おやおや、こんな美しいお嬢さんがなんのようだい?」

リーダーの男が笑みを浮かべて話しかけてくる…舐められている。

「お前らの…首を取りに来た」

「おほー。賞金稼ぎかよ!良い女なのにもったいねぇ!」

「お頭ぁ、ひとしきり楽しんだ後、売り飛ばしましょうぜ!」

「…物好きめ……まぁ、偶には部下にも褒美をやらんとな。お前らの好きにして良いぞ」

部下の男達が武器を手に持ちニヤニヤと近づいてくる。私は荒れ狂う怒気を抑えつつ、逃げるように外に出る。



「なんだよ。にげんなよぉ」

「お姉ちゃんから来といてそりゃないぜぇ」

当然のように追って来る男達。そこで、戦闘にいた男に私は旋武を振るう。

刃ではなく峰。直撃した男は気絶こそはしたが、命には別状は無いはずだ…

「てめぇ!!」

そこで完全に舐めていた男達から殺気が登る…

私は旋武を数度振り構える。

「あのような狭いところでは自由に振り回せないのでな……掛かって来い下種共!」

その言葉を切欠に、私と盗賊たちは同時に地を蹴った。



「思ったよりやりますね。ただの雑魚ではありませんでしたか…」

隠れていた岩の上に座って、私はあのお嬢さんの戦いぶりを見ていた。

自分の獲物と地形を考えて、敵を外に誘き寄せたのもよし…さらに……

『はぁあああ!!』

一撃の下敵を倒す。さらに間合いの広い武器である旋武…そのこともあってか盗賊たちは攻めあぐねてます。

多対一の不利はそれで帳消し。なにしろ相手が一人づつしか攻撃してこないんのですから…

「…いくら盗賊だからって、あの人達は馬鹿なんですか?」

見た目は馬鹿みたいに悪いが、中身も相当馬鹿みたいですね…

「マスターと比べたら雲泥の差ですね。やっぱり、マスターは最高です……」

うっとりとマスターの顔を思い出し陶酔するが、今頃あの薄汚い雌狐と一緒に居ると思うと虫唾が奔る……もう、無視してマスターの所に行こうか?でも、そんなことしたらマスターはどうするでしょう?

怒るのか?呆れた様に笑みを浮かべてくれるのか?

「いずれにしても、マイナスイメージな事に変わりありませんね」

首を振って、さっきまでの考えを棄て、視線をお嬢さんに戻すと…

「…あら?」

状況は変わり始めていた。

ふがいない部下に痺れを切らしたのか、敵の頭が出てきたのだ。手に持っている武器は大きな赤い戦斧……いや、違う…

「炎姉様の所の子ですね…まったく、碌なのが居ない…」

そう、その戦斧が赤く見えたのはうっすらと炎の精霊を纏っているからだ…



「だらしねぇ!!つっても、しょうがねぇか。相手がアーツとはな思わなかったぜ」

5人ほど部下を倒すと、そう言いながら敵のリーダーが出てくる…

「お頭!?アーツってまさか!?」

「気がつかなかったのかよ?その姉ちゃんの持っている武器は紛れも無くエレメンツウエポンだぜ。俺の『焼失』と同じな」

アーツとはエレメンツウエポンの所持者の事だ……そういえば、悠斗には説明していなかったな……今はそんな事を考えている場合じゃない。会話から察するにあの男も私と同じアーツ。

そう考え、油断せずに相手を見据えて旋武を構える。

「今度は俺が相手だ…」

部下を下げて、一歩前に出てくるリーダー

「行くぜ!おらぁああ!!」

雄たけびを上げて駆けてくる。スピードは重量級の武器を持っている割には早い……だが…私には関係ない。

―ガキン!!

振り下ろされる戦斧を受け止め、そのまま鍔迫り合いに入るが……

「ぐっ、な、なんて馬鹿力…」

徐々に私が押し始める。旋武で強化された私の力が負けるわけが無い……

相手を弾き飛ばすと、今度は私から仕掛ける。

旋武の力で身体を強化した私は、重い青龍偃月刀を羽根のように軽々と扱い、またそれによりスピードを殺すことも無い。

同じ重量級相手に白兵戦で負ける要素が無い……が、一つだけ懸念事項がある。それは…

「―っ!?」

再度ぶつかり合った私と敵の刃から出た火花が炎となり私を襲う……懸念事項とは…そう、相手の能力。

私はすぐさま距離をとり、旋武を振り回し残り火を風圧で消しつつ、相手を睨みつける。

「へへ、驚いたか。俺様の焼失に」

得意げに語るリーダー。

「まぁ、もっとも使うことは無いと思ったんだがなぁ……最初の鍔迫り合いで分かった。あんた…強いな。こっからは俺も全力で行くぜぇ!」

言うなり駆け出す。

迫り来る戦斧を受け止める…が

「くっ!?」

先程のように鍔迫り合いにはならない。またも火花から私を襲う炎……徐々に私は押され始めた。



「くだらない」

相手の能力を見てみれば何のことは無い、火花を派手に炎に変えているだけ。まったく持って、くだらない。武器を使いこなせていない。第一、あのエレメンツの精霊はあの男に協力しているそぶりは無い。あの男は武器に自身のちっぽけな魔力を込めて起こる現象に喜んでいるだけ……

正直、宝の持ち腐れ…

「何を苦戦しているんですか!」

イライラする。あの格下相手に何をしているのですか…。

パワー、スピード、テクニック。全てにおいて上におり、尚且つ、旋武と会話できるまでに力を使えているのに、あの小細工に気を取られて、押されている。

気がつけば……

「何をしているんですか!!そんな小手先だけの芸に騙されて!やる気があるんですか!?」

そう叫んでいた。

「おぉ、ギンちゃん、ギンちゃん、見てみ、あっちゃんが熱いぞ!」

「良いものが見れたの……」

「――っ!?」

突然の声に驚く。それは私の後ろから聞こえてきた…

そう、私が最も愛する人の声と今、最も憎らしい狐の声が…。




「――っ!?」

戦っているとそんな闇姫の怒鳴り声が聞こえる。

【鈴嵐!!】

「分かっている!!」

その通りだ。私は何を怖がっている。たかがあの程度の炎に…

私は旋武を両手で構えて…

「はぁあああ!!」

――奥義 大旋撃――

最も威力のある奥義、最大限に強化を施し両手で旋武を振う、薙ぎ払う一撃

「ぐっ!!ぐ…ぐ…ぐおぉわぁあ!?」

その一撃を相手は戦斧によって受けるが、威力と衝撃で炎を出す余裕が無く…そのまま耐え切れず、戦斧ごと吹っ飛んだ。

「ふぅ〜」

深呼吸をし、相手を見る。吹っ飛んだまま頭を地面に打ったようで気絶したみたいで動かない。

そして、残った部下達に視線を移せば…

「ひっ!?」

「お、お頭がやられた!?」

「に、逃げるぞ!!」

と、逃げ始める。

「くっ、待て!」

迂闊だった。対象を筆頭に、部下も合わせて250万リーラ…逃げられるわけにはいけなかった。私一人では一人しか捕まえられず…自分の迂闊さを恥じ入ると…

「……詰めが甘いですよ」

闇姫から声が掛かる。その後ろを引きずられてきたのは……自分達の影に拘束されて動けなくなっている、逃げた筈の部下達であった。

「う、動けねぇ!?」

「か、影が!?どうなってんだ!?」

困惑する盗賊たち

「これは…?」

「あっちゃんが影を使って拘束してるんだよ」

私の問いに答えたのは…

「悠斗?」

「やほ。仕事が速く片付いたんであっちゃんの気配を辿って見学に来たんだよ。しっかし…鈴ちゃん、強いね〜」

笑みを浮かべてそう言うが…

「……嫌味かそれは?」

悠斗に言われると嫌味にしか聞こえない。

そんな私の言葉に悠斗は苦笑いで返して…視線を闇姫に向ける

「あっちゃんもお疲れさま〜」

「ありがとうございます。マスターに労いの言葉をかけて貰えると疲れも吹き飛びます」

私と居る時には殆ど見せなかった笑顔を見せる闇姫。

手伝わないって言ったくせに…

「なんですか?その目は」

私の視線に気がついたのか闇姫が憮然とした声を出す。

「……なんでもない」

「なら、いいですが……」

まったく…大方、悠斗が来たからサボっているわけには行かなくなったのだろう……


「………ねぇ、ギンちゃん。これは仲良くなったと見て良いのかな?」

「微妙なところじゃな…」

私たちのやり取りを見て悠斗と銀がそんな事を言っている……

ふぅ…何はともあれ……

これで、学費の目処はたった。
更新完了!

では、前回に引き続いて、今回もキャラ紹介!


name  闇姫

class 闇の精霊姫
 
personality
      マスターである宗我悠斗を慕い、崇拝し      ているが、基本的にはクールで毒舌。      

ability
      闇極
      操影術
      悪夢
      重力形成・変化
      ブラックホール形成


+注意+
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